タイトルの頭にようこそ付けるの忘れてたので付けました
とりあえずアンケート結果も自分の想定も同じBクラス想定で良かったー!
クラス表を3人で確認しに行くと、坂柳はAクラス、僕と一之瀬はBクラスだった。
「あ、水無瀬くんと同じクラスだ!」
「私はお2人とは別のクラスの様ですね」
「良かった、一之瀬が一緒で坂柳とはべt…」
「何か言いましたか?」
「いや坂柳も一緒のクラスだったら良かったのになー(棒読み)」
危ない危ない、あと少し本音が漏れ出ていたらまた杖でシバかれる所だった。
「…まあいいでしょう。では別クラスの私はここで」
「いやいや、せっかくなら教室まで一緒に行くよ。倒れたりしたら大変だし」
「…聞きましたか水無瀬さん。あなたも3年前は同じように助けてくれたのに、どうしてこんなに捻くれてしまったんでしょうか」
「僕は捻くれてないし、仮に捻くれてるとしてもその原因が誰かは明らかだと思う」
それから坂柳をAクラスの教室まで送り届け、その後一之瀬と一緒にBクラスの教室に入り、自分の席を確認する。
「流石に席まで近くって訳にはいかなかったね〜」
「まあ同じクラスなんだし何時でも話せるでしょ」
そう言って僕も自分の席に向かう。すると、近くにいた男が話しかけてきた。
「よっ、俺、柴田 颯。一緒に入ってきた子と知り合いなのか?めっちゃ仲良さそうだったけど」
「僕は水無瀬 都葵。一之瀬は小学校まで近くに住んでた幼なじみなんだ。まあ僕が親の都合で引越す事になって、中学に入る前から会ってなかったんだけど」
「へぇー、運命の再開ってやつか?めっちゃ可愛いし、羨ましいな」
それから柴田と話していたが、少ししてチャイムが鳴り、柴田も含め立っていた人が席に戻っていく。そうして全員が座るのとほぼ同時に、一人の女性が教室に入ってきた。
「新入生の皆、初めまして。私はBクラスの担任になった星ノ宮知恵です。保険医だから、授業で関わる事はあまり無いと思うけど、用事があったら保健室か職員室にいるから、いつでも声をかけてねー」
「最初に幾つか説明があるんだけど、まずこの学校ではクラス替えは無いから、これから3年間皆は同じクラスになるよ。それから、今からこの学校のルールについて書いてある資料と皆の学生証を前から配っていくから、それを見ながら説明を聞いてね」
そう言うと先生が前の列に資料と学生証を配っていく。資料と自分の名前が入った学生証を取って残りを後ろに回し、全員に行き渡った所で先生が説明を再開する。
「その学生証で敷地内にある設備の利用とか、商品の購入が出来るようになってるから、絶対無くさないように気をつけてね。あと、利用にはポイントを使うんだけど、ポイントは1ポイントにつき1円の価値があって、毎月1日に振り込まれるようになってるよー。今、皆が持った学生証には既に10万ポイントが支給されてるから、後で確認してね」
突然の話にクラス全体がどよめく。学校からいきなり実質10万円のお金が渡されたのだから、当然だろう。ただ…
(なーんか今の話、引っかかるような…)
なにか違和感を覚えるが、それが具体的に何か分からない妙な感覚を覚える。
「ここまでで説明は終わるけど、何か質問はあるかな?無かったら入学式までは自由時間だから、それまで好きに過ごしてねー」
僕が考えを巡らせている間にも、星ノ宮先生は説明を終えて教室を出ていった。
すると、一之瀬が席を立って壇上に行き、
「皆、これから3年間同じクラスって先生も言ってたし、まずお互いのことを知るために自己紹介しない?」
と提案する。それを聞いてクラスのメンバーも
「いいね!」
「賛成!」
と全体的に賛成する意見も多く、僕自身もそれはいいのだが…
(…一之瀬って、こんな自分から前に出るタイプだっけ?小学校の頃はどっちかと言うと縁の下の力持ちみたいな感じだったと思うけど…中学で何か意識が変わったのかもしれないなぁ)
彼女の行動に少し違和感を感じながらも、ひとまず心の中に留めておく事にして、自分も自己紹介に混ざった。
全員が自己紹介を終え、ある程度連絡先交換も終わった頃にはそれなりに時間が経過しており、星ノ宮先生が教室に戻ってくる。
「お、丁度いいタイミングだったかな?それじゃあ、今から入学式だから皆体育館に集まってねー」
と、全員で体育館へ移動し入学式が始まる。と言っても、入学式に関しては他の学校とも変わった所は無いようで、理事長からのそこそこ長い話等つつがなく進行し、無事に終了した。
入学式が終わると、一通り敷地内の説明を受け、解散となる。特に予定も無いし、もうすぐお昼時なので食堂に行ってみる事にした。
食堂には色んな定食が山積みになっており、そのどれも美味しそう…と思っていたが、明らかに積まれてる量も値段もおかしい定食を見つける。
「山菜定食、0ポイント……」
なんだ0ポイントの定食って。10万のポイントが無くなることなんてあるのか…?
「これは…調べてみた方が良さそうか…?」
そこはかとなく嫌な予感がする。具体的には坂柳が背後に居ることに気付かずロリとか言った時のような。
が、とりあえず腹が減ってはなんとやら…という事で何を食べるか悩んだが、結局0ポイント定食の味が気にはなったので山菜定食を食べる事にした。うん…なんか…不味いとは言わないけどお世辞にも美味いとは言えない味だった。とりあえずポイントがある内は二度と食べないことにしよう。
定食を食べ終わった後、外に出て幾つか施設を見て回る。結果、どの売店にも必ずと言っていい程何かしら0ポイントで購入出来るものがあった。
(ほぼ確実なんだろうけど…もう少し情報が欲しいかなぁ)
ひとまず見て回っている間にもかなりの時間が経過していたので、寮に行くことにする。
管理人からカードキーと寮のマニュアルを受け取り、自分の部屋に向かう。
「光熱費も無料って、至れり尽くせりにも程があるな」
つまり逆に言えば、1ヶ月0ポイント生活も可能なのは間違いない訳で…
「これは明日一之瀬達にも話した方が…」ピロン
そう考えていたタイミングで、一之瀬からチャットが飛んできた。
『水無瀬くん、もう寮に帰ってる?』
『ちょうど今帰った所』
『今から電話してもいい?』
『いいよ』
とチャットで返事を返すとすぐ電話がかかってきた。
『もしもし』
『もしもし、水無瀬くん?ごめんね急に』
『いやそれはいいけど、何かあった?』
『いや、そういう訳じゃなくて…ほら、3年ぶりに会ったのにあんまり喋れなかったから、少し話したいなって』
『話すって、中学の話とか?』
『まあそうだね。水無瀬くん坂柳さんと仲良さそうだったし、聞いてみたいな』
『あれを仲が良さそうって思えるの、凄いな…』
『えへへ』
『いや褒めてないけど』
『あれ?』
それから2人でお互いの中学にあったことを話し合った。と言っても、1年分話した所でお互い眠気が来たので今日はここまでにしようと言って通話を切る。
(……あ、一之瀬に疑問共有するの忘れてた)
切ってから気付いたが、流石にまた通話し直すのも申し訳ない為、ひとまず今日は風呂に入って寝ることにした。
ちなみに主人公は中学3年間坂柳(という名の悪魔)の相手をしていたので、怪しい物事へのセンサーはかなり鋭い