自分絶好調でも1時間1000字くらいしか書けないんだが毎日6000字とか投稿してる人の頭どうなってるんだ…?
入学2日目。
今日から授業が始まるが、初回ということもあり殆どが勉強方針等の説明だった。
昼休みになり、各々が弁当を広げたり食堂に向かおうとする中、僕は一之瀬に声をかける。
「一之瀬、ちょっと話があるんだけど、いい?」
「いいけど、何の話?」
「何のって言われると⋯この学校のシステムの話かな?ちょっと気になることがあって」
「気になる事?⋯分かった。でも、せっかくだしお昼ご飯食べながらでもいいかな?」
「分かった」
そうして空いていた隣の席に座ってお昼を食べようとすると、話を聞いていたクラスのメンバーが何人かこっちにやって来る。
「その話、俺も同席していいか?」
「私達もいい?」
そう話しかけてきたのは、たしか前者が神崎、後者は網倉さんだったか。また、網倉さんの後ろに隠れてもう1人、白波さんがいた。
「大丈夫だよ。多分、クラス全体に話しておいた方がいい内容だし」
そうして5人で昼食を食べながら、昨日気になった点を話していく。
「⋯たしかに、俺もおかしいとは思っていた。ポイントが足りない生徒に用意するにしても、明らかに過剰だろう」
神崎は俺の話に同意してくれた。しかしそこで網倉さんが待ったをかける。
「でも、それくらい手厚いフォローがあるってだけの話なんじゃない?入学した私達に10万ポイントも用意してくれるくらいだし」
「うーん⋯今の話で私も少し気になった事が出来たんだけど、いいかな?」
「何?」
「
一之瀬がそう疑問を投げかける。
「え?先生は毎月振り込まれるって言ってなかった?」
「それはあくまでポイントが振り込まれるってだけ。10万ポイントは今月はそれだけ振り込まれたってだけで、来月も10万ポイントとは言ってないよ」
そう、昨日感じた違和感の正体はそこだ。先生は毎月ポイントが振り込まれる事と今の自分達に10万ポイントが振り込まれたと言っただけで、来月以降に何ポイント振り込まれるかについて話していない。
「でも何かズルくない?こんなの騙されるって普通」
「そこに気づけるかどうかもまた実力という事なんだろう。問題は、この仮説が正しいとして、来月にどれだけポイントが振り込まれるか分からないという事だ」
「帰りのホームルームの時、先生に確認してみよっか」
そう一之瀬がまとめた所で、スピーカーからアナウンスが流れた。
『本日、午後5時より、第一体育館の方にて、部活動の説明会を開催いたします。部活動に興味のある生徒は、第一体育館の方に集合してください。繰り返します。本日──』
どうやら放課後に部活動紹介があるらしい。その放送を聞いて一之瀬が僕達に確認をしてくる。
「部活かぁ。皆は見に行く?」
「私は特に入りたい部活とかないけど、せっかくだし見てみたいなー。もしかしたら興味出るかもしれないし」
「私も……見に行きたい、かな」
「僕も一応見に行こうかな」
正直今のところ入る予定は無いが、ここで見に行かないと部活動を知る機会自体が無くなる可能性もあるし、皆は乗り気な様なので見に行くことにする。
「⋯なら、俺も同行しよう」
神崎はあまり乗り気では無さそうだったが、皆が行くと聞いて一応行くことにした様だ。
それから午後の授業も終わり、帰りのホームルームになる。
「それじゃあ皆、また明日ね〜」
「あ、先生。昨日聞いた学校のシステムについて、ひとつ質問してもいいですか?」
「お、なになに?なんでも聞いてー」
教室から出ようとする先生を一之瀬が引き止める。
「来月振り込まれるポイントは10万ポイントですか?」
その言葉に先生が一瞬目を見開くと、笑みを浮かべる。
「ふふふ。ごめんね、その質問には答えられないなー」
「え?」
「でもそんな質問をしてくるなんて、一之瀬さんは優秀だねー。その答えは、来月にポイントが振り込まれたら分かるから」
そう言って今度こそ先生は教室から出ていった。
先生が居なくなった後、また昼と同じように集まって話し合いをする。
「ねぇ、水無瀬くん。さっきの先生の言葉、話せないって事はやっぱり⋯」
「まず間違いなく減るって事だろうね。問題は、減り方が一律なのか何か条件があるのかって事だけど」
「条件⋯やはり授業態度や問題行動によるんじゃないか?至る所に置かれてる監視カメラも、それを見つける為の物だろう」
「えっ、そんなに監視カメラ付いてたの?教室だけじゃなくて?」
「なぁ、ちょっといいか?さっきの一之瀬の質問って、何だったんだ?」
先生の言葉から考察をしていると、昼に教室から出ていた柴田等のクラスメイトが話を聞きに来たので、ひとまず昼にあった話し合いについて教える。
「なるほどなぁ⋯全然そんなの気にしてなかったわ。皆すげーな」
「とりあえず、明日からは授業態度とか行動に気をつけるようにしないとね」
「でも早めに気付けて良かった〜。来月ポイント全然振り込まれてません!なんて話になってたら大変な事になってたし」
「ほんとにな。部活とか入ったら出費も増えるし、マジで早く気づけて良かったわ」
「柴田は入りたい部活があるの?」
「俺はやっぱサッカーだな。中学の時もずっとサッカー部だったし」
そうこう話しているうちに、5時が近づいてきたので皆で第一体育館に向かう。体育館に入ると、部活動の詳細が載ったパンフレットを配られたので、それを見ていく。
「結構部活多いな」
「しかも、施設も結構充実してるみたいだね」
そうやって話していると、
『1年生の皆さん、お待たせしました。これより部活代表による入部説明会を始めます。私はこの説明会の司会を務めます、生徒会書記の橘です。よろしくお願いします』
とスピーカーから司会の挨拶が入り、舞台上に部活の代表者が並び、1人ずつ部の紹介をしていった。
紹介を終えた代表者が舞台を降りていき、最後の一人になる。すぐに紹介が始まるかと思ったが、その人は全く話そうとしない。やがてヤジや呆れの声が飛ぶが、まるで聞こえていないかのようにただジッとしていた。
しかし、さっきまで賑やかだったはずが段々と静かになる。誰かに言われたわけでもなく、ただ喋ってはいけないという空気が、舞台上に立つ生徒によって形成されているのだ。
静かになって30秒程が経ち、演説が始まる。
「私は、生徒会会長を務めている、堀北学と言います。生徒会もまた、上級生の卒業に伴い1年生から立候補者を募ることになっています。特別立候補に資格は必要ありませんが、もしも生徒会への立候補を考えている者がいるのなら、部活への所属は避けて頂くようお願いします。生徒会と部活の掛け持ちは、原則受け付けていません。それから──私達生徒会は、甘い考えによる立候補を望まない。そのような人間は、当選する事はおろか、学校に汚点を残すことになるだろう。我が校の生徒会には、規律を変えるだけの権利と使命が学校側に認められ、期待されている。そのことを理解出来るもののみ、歓迎しよう」
演説を終えた堀北生徒会長は、真っ直ぐ舞台を降りて体育館を出ていった。それから司会の橘先輩から、入部受付の説明があり、ようやくあの張り詰めた空気から戻ってくる。
「最後の生徒会長、凄かったね」
「いやほんと。すげえ圧を感じたわ⋯あの人俺たちより2つしか歳違わないってヤバいよな」
さっきまでは部活動の内容が気になっていた皆が、生徒会長への話題一色になるほど、この場の空気を掌握していた。
「皆は入りたい部活とか決まった?」
「俺はやっぱサッカーかな。ずっとサッカーやって来たし」
「俺は部活に入るつもりはないな」
「私は、美術部に入ろうかなって⋯⋯」
「私は色々考えたけど、やっぱり入らないでおこうかな」
「僕も入らないでおくよ」
「じゃあ部活に入る人は受付もあるし、今日はこのまま解散にしよっか」
その後、部活に入るメンバーは入部の受付に向かい、それ以外の生徒も解散していく。そんな中、僕は1度確認の為に上級生のクラスに向かう。
「あれ、水無瀬くんは帰らないの?」
「僕はもう少し残るよ。ちょっと調べたい事があるし。一之瀬は?」
「⋯私、実は生徒会に入ろうかなって思って」
「⋯そうなの?」
彼女の言葉に少し驚く。初日に自己紹介を提案した時もそうだが、やっぱり少し変わったというか、積極的になったような気がする。
「いいんじゃない?一之瀬だったら任せられると思うし」
「そうかな?そう言ってもらえるのは嬉しいな⋯ところで、調べたい事って何?何か手伝える事があったら⋯」
「いや、さっきの星之宮先生にした質問、上級生にしたら答えてくれるか確認しようと思ってただけだし、すぐ終わるから大丈夫だよ」
「そっか。じゃあ、私は帰るね」
そう言って彼女が帰るのを見送り、自分は上級生の教室に向かう。
(今なら人も少ないだろうし、変に目立つのはちょっと嫌だしね)
そうして上級生のDクラスの教室を覗いてみる。1人2人居てくれれば良かったが、流石にこの時間じゃ誰もいなかったらしい。出直そうと思ったのだが⋯
「⋯ん?」
しかし、ある違和感に気付く。
(この学校って、毎年1クラス40人ずつのはず⋯だよな?)
もしかしたら今年が異常に多いだけかと思い、隣のCクラスも覗いてみる。
「⋯んん?」
今年のクラスとも、Dクラスとも違う机の数。さらに違和感が増す。
一応全てのクラスを数えてみると、Dクラスは32人、Cクラスは34人、Bクラスは38人、Aクラスは39人だった。
(これってつまり⋯そういう事、だよなぁ。でも、そんな減らされるもんなのか?)
念には念をという事で、3年生のクラスも見て回る。Dクラスから見ていくが、やはり人数は1年より少なそうだ。
(えっと、35人、37人、38人、42人⋯やっぱり人数は減っ⋯え?)
もう一度数え直す。35人、37人、38人、
どう数え直しても⋯やはり人数が増えている。
(減るならまだしも増えるって何?転入生なんてこの学校来るのか?)
疑問が解消するどころか、むしろ疑問が増えてしまった。ひとまず今の情報を頭の中で整理しようとすると、
「ここで何をしている」
突然の声掛けにビクッとする。さっき体育館で聞いた、とてつもない空気を孕んだ、圧のある声⋯
ギギギ⋯と思わず音がしそうな程ゆっくり後ろを振り返ると、そこには⋯
堀北生徒会長がいた。
出してなかった(忘れてた)主人公の能力評価
学力 B+
知性 B+
判断力 B
身体能力 C
協調性 B-