ダンゾウの息子、志村ソウマ   作:へたれん

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木の葉と雲隠れの同盟に乱入した金角、銀角のクーデターから始まった第二次忍界大戦、戦況が一旦安定化したため里内の整理を行い始めたダンゾウにヒルゼンから思いもよらぬ相談を受ける




1.志村ダンゾウ、お見合いする

火影の執務室で激務に追われるヒルゼンとダンゾウはしばしの休憩を取っていた

 

「ダンゾウ、すこし良いか」

 

珍しくヒルゼンが真面目な顔でダンゾウに話しかける

 

「どうしたヒルゼン、真面目な顔をして」

 

「俺はいつでも真面目顔だ!何、少し真面目な話でな、ダンゾウお前縁談をすべて断っておるだろ、忙しいのは痛いほど分かるが志村一族の本家の男がいつまでもそんなわけにもいくまい?

そこでなのだがな、うちの妹と見合ってくれんか」

 

「お前の妹だと?確かユウリだったか?忍としてそれなりにやっていた記憶はあるが、縁談はなあ・・・今は忙しすぎるぞ」

 

「お前そんなこと言っていたらいつまでも結婚せんだろ!

実を言うとだな、戦況が安定してお前が里に帰ってきたと聞いた妹が是非にと言ってな、話だけでも聞いてやってくれ。

それにもしこの縁談が成立すれば猿飛一族と志村一族という木の葉の里創立に関わった氏族の結び付きの強化で里の安定にも繋がるであろう?」

 

「お前がそういった実利を説くとは珍しいな、何をするにも効率的に、扉間様の教えか

火影らしくなってきたではないか」

 

「茶化すでないわ、ではユウリに伝えるぞ?お前もいつまた前線に行かねばならぬかわからんからな、明日にでもやるからな、でないとお前まためんどくさがって逃げそうだ」

 

このオレが逃げるわけなかろう!

ダンゾウはまんまと釣られるのだった

 

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翌日、猿飛の屋敷にて

 

「猿飛ヒルゼンが妹、猿飛ユウリでございます」

 

「志村ダンゾウだ」

 

「では俺は仕事に戻るのでな、二人で話せ、保護者同伴という年齢でもあるまい」

 

そういってヒルゼンが退出し、ユウリとダンゾウ二人が残された部屋には沈黙が流れる

 

「此度の縁談、ユウリ殿からの希望だとヒルゼンからは聞いているがどういった理由で?

お互い名前を知っている程度の間柄だったとオレは思っているのが?」

 

うふふと笑いながらユウリが言う

 

「ユウリでいいですよダンゾウ様、確かにダンゾウ様から見れば私は”ヒルゼンの妹”程度の認識しかなかったでしょうけれど、私は昔からよく兄とダンゾウ様が特訓したり喧嘩しているのを見ていたんですよ?それに兄はよくあなたのことを話すので一方的に色々聞いて知っているんですよ」

 

「ではユウリと呼ばせてもらう、確かにほとんど会話もしたことはなかったが顔合わせ自体は幼い頃からしていたな、一体ヒルゼンから何を聞いたのかは気になるところだが。

それで縁談を持ち掛けた理由というのは?まさか恋慕していたとでも?」

 

「全くその気がなければ自分から縁談を持ち込むわけがないと思いませんか?

まあ私も自覚し始めたのはつい最近です」

 

「最近自覚したきっかけでもあったのか?」

 

「はい、ダンゾウ様はご存知でしょう?少し前に弟が戦場で亡くなりました

親しい者が死ぬと色々考えてしまうものです、兄もその友人のダンゾウ様もいつかは戦場で死ぬと、確かに忍とはそういうものです、私もいつかは戦場で死ぬかもしれない。

それでも死ぬときに何かを託し、託されたものがまた未来へ託す、扉間様が兄やダンゾウ様に”火の意思”を託したように私も未来へ何かを残したいと思ったのです、その時初めて私は「子供を授かりたい」と思いました、その時真っ先に思い浮かんだ相手がダンゾウ様だったのです」

 

「弟・・・確かヨイチだったな、あの時は流石のヒルゼンもしばらく落ち込んでいた。

成程たしかに女が後に何を残すかとなったら真っ先に子か、それは分かったが良いのか?

オレは火影のヒルゼンを影から支える役目、まだちゃんとした組織にはなっていないが表沙汰にはできんような仕事もしておる、そんな男と子供が欲しいと?」

 

「私も忍です、綺麗ごとだけでは世の中回らないことぐらいは分かっているつもりです、そもそも忍なのですから正面切ってお互いが合図を待って戦闘することなどまずないのですから暗殺との違いなどないのではないですか?」

 

「フフッ確かにそれはそうだ、やはり現役の忍ともなるとそのあたりは分かっているな

此度の縁談、猿飛一族と志村一族との懸け橋にもなり、三代目火影という代替わりしたばかりの若い火影の地盤固めにもなるというのも狙ってのことだな?そういう強かな女は嫌いではない。

分かった、ユウリよこの縁談受けよう」

 

ユウリの顔に喜色が浮かんだ

 

 




猿飛一族、志村一族と早々に名が出るぐらいには戦国時代には有名氏族だったんだからダンゾウの子供いないのおかしくない?という(いても死んだのかもしれんが)
原作にはそういう描写(多分)ないけどヒルゼンとダンゾウはその本家の男、という設定です


あとまだ火影を次いですぐの時期でヒルゼンもダンゾウも若いから原作本編時間軸みたいな喋り方じゃないし、仕事に追われて疲労困憊なので口喧嘩も元気がないです
ヒルゼンも若い頃の一人称「オレ」なんだけどダンゾウと分かりやすく見分けるために「俺」にしてます


???「すげえ違和感だぞコレ!」


ダンゾウの息子世代と孫世代がメインなのでこの辺はぱっぱと進めたいが、書きたいことも多い
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