翌日から早速ソウマと猿空は修行を開始した
「変化・金剛如意!」
猿空が細長い棒に変化する
「長さはどんなもんだ?まあいくらでも調整できるしお前もまだまだ背も腕も伸びるだろうから自然と合うだろうよ」
「すごいなこれは、昨日やりあったから知っては居たけどそんなに重くないのにとんでもなく硬いし伸縮も自在でしなったり猿空が顔とか手とか変化して出したりできるんだろう?」
「今のオレは戦闘中は伸縮ぐらいだな、オジキは顔出して噛みついたり手出してひっかいたりできるが俺はまだそこまで戦闘中に一瞬で一部だけ変化したりはできんぜ、お前との呼吸も合わせねえと俺の顔面で相手を殴る羽目になるぞ」
「たしかにね…それに俺は棒術って習ってないからこれはみっちり練習して使えるようにならないといけないな、とりあえず棒の形状と長さはこれぐらいでいいと思う」
変化を解いた猿空が
「まあ基本はオレが教えてやるよ、オレが練習用に使ってた木の棒とかがあるからそれで打ち合いながらやろうじゃねえか」
「ありがと猿空、棒術だけじゃなくてさ昨日やりあったから知ってると思うけど俺は火遁と風遁を使うんだけどそれだと水遁に弱いだろ?それで補完のために土遁も練習中なんだけどまだまだ練習中だからそっちの補助も猿空と練習したいんだ」
「ふ~ん?オレ、というか猿は皆火遁と土遁だぜ、片方しか使えない奴も結構いるがオレはちゃんと両方使えるぜ!土遁は雷遁に弱いが雷遁は風遁に弱いからオレ達は性質変化の相性もいいってわけか、火遁を同時に放って火力上げてもいいしソウマが昨日やったように風遁と組み合わせたりできるな!誰かが仕組んだ見てえだなあ…」
「木ノ葉に戻ったら紹介するけど俺の師匠の二代目火影でもある扉間先生は多分そういうのも全部わかってて俺をここに送ったんだと思うよ、元から猿魔と縁があったってだけじゃなくて、何手先まで呼んでるかもわかんない人だからさ」
「すげえんだなあ火影ってのは、オジキの相方も三代目火影ってやつなんだろ?」
「そうだね、でも俺は全然戦ってるとこ見たことないから何がすごいのかは良くわかってないんだよ、ただの親戚のおじさんって感じ」
猿空が住処の横にある物置から手ごろな棒をいくつか持ってきた
「よしじゃあ基本の型からいくぜ」
「よろしく猿空」
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木の棒同士がぶつかり合いカン!カン!という音が響く広場に猿魔が様子を見に来た
「ソウマ、猿空、やっとるな」
手を休めたソウマが答える
「猿魔、どうしたの?」
「何、ただの見物だ、ここの環境は人間には少しキツイからな、無理をさせたらワシが猿飛や二代目に怒られるだろ」
汗を拭きながらソウマが答える
「まあ確かにちょっと暑いけど、これぐらいなら木ノ葉でも夏ならこんなもんだよ」
同じく手を止めた猿空も
「そうなのか?オレは"ここ"じゃ普通ぐらいだぜ」
「"ここ"ってことはもっと暑い場所もあるの?」
「ああ、ここは住処が集中しているだろ?一年中過ごしやすい気候がこの辺なのさ、山頂に近づくとどんどん暑くなるぜ」
「へ~普通山なら上るたびに気温が下がるけど…火山ってやつは違うのかなあ?」
猿魔が説明する
「ここは少々特殊でな、ワシがここ猿獄山の歴史と昨日話した仙猿についてもさらに教えてやろう」
ソウマと猿空はすっかり手を止めて聞く姿勢になっていた
猿魔が語りだす
「はるか昔のことだ、ワシから見ても何代も何十代も昔の祖先、とっくに生きている猿はいないほどのおとぎ話のような昔の話。
ここは一頭の山のように大きな猿「孫悟空」の住処だったらしい、孫悟空は「仙猿の王」を名乗り自分を慕う猿たちに自らのチャクラを分け与え、大きな一団を形成していたと伝わっている。猿空の名前も孫悟空から一文字取ったものだ、この手の名付けはここでは多いぞ。
ワシら猿が熟練すると仙術が使えるようになるのも、火遁と土遁を得意とするのもこの時にワシらの祖先が孫悟空からチャクラを分け与えからと伝わっている、なんでも孫悟空は火遁と土遁を同時に扱う、忍の言う所の血継限界である熔遁を使えたらしい、ワシらは同時には使えんから熔遁は使えんのだがな。」
「へ~そんな話初めて聞いたぞオジキ?」
「そんな訳あるか!ここに住んでいる猿たちの定番のおとぎ話じゃぞ!」
「うーんオレはずっと特訓してたからかなあ?」
「猿空お前友達いなかったんだな…それにしても山のようにデカい猿か、ほんとに居たのかななんで今は居ないの?」
「それは分かっておらん、いつの間にかここから居なくなり帰ってこなくなったと言われている、少なくともしばらくいなくなって稀に帰ってくるという逸話はあるが年齢だけならワシより年上で数百歳の老猿も見たことはないらしいからな、だからおとぎ話なのだ」
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ソウマが猿獄山に来てから2週間ほど経ち棒術や猿空との戦闘のコンビネーションがそれなりに形になってきた頃猿魔が
「お前達の連携も多少はマシになってきたな、最初はほとんど喧嘩だったが」
ソウマと猿空がお互いを指さして
「「こいつが俺(オレ)に合わせようとしないから!」」
「くくっ昔を思い出すわ、まあそれでも多少はマシになってきただろう?
この辺でワシが相手してやろうではないか」
「猿魔と組手か…よしやってやろう猿空」
「オジキ相手か、オレはまだ一発も入れたことないんだよ…」
「まあ俺も猿魔がめちゃめちゃ強いのは何となくわかるけどさ、俺達で一発ぐらい入れてやろうよ」
ソウマは第七班の最初の演習で三人協力して扉間に一発入れようとしたのを思い出していた
「よっしゃ!弱気になっちゃいけねえな、行くぜ!『変化・金剛如意』」
猿空が金剛如意に変化しソウマが持って構えた
「よい面構えだ、ではワシも『影分身の術』からの『変化・金剛如意』」
影分身を変化させる、ソウマと戦った猿空と同じ方法で猿魔が自分の金剛如意を構えた
睨みあう両者、ソウマが先に仕掛ける
「ハッ!」
ガキィン!
渾身の突きを猿魔は難なくいなす
「良い突きだ!反撃行くぞ!」
猿魔の剛腕が柱のように太い金剛如意を軽い棒のように振り回す
「(受け止めたら猿空は無事でも俺の腕が折れる!)」
とっさに後ろに飛びながら衝撃を流し、金剛如意で受け止めた衝撃も体ごと回転して逃がすソウマ
猿魔はソウマの反応をほめる
「反応も良いではないかソウマ、普通に受けていたら腕ごと吹っ飛んでいたぞ?」
「それでも腕がしびれるほどの衝撃だったんだけど…マジで直撃したら死ねる…」
「オレだってクッソいてえぞ!オジキの腕力はどうなってんだよ!」
「よし、やっぱりまともに打ち合うのは無理だ、ひたすら回避を重視してなんとか隙に一撃アレを入れよう」
「アレか…よしやってやろうじゃねえの」
ソウマの体制が整うのを待っていた猿魔
「作戦は決まったか?どう攻める?」
「「こうだ!」」
ソウマが金剛如意を投げつけ、猿空が変化を解除する
「土遁・土石流!」
猿空が大量の土砂を放った
「金剛如意で打ち合うのは無理と判断しての術で攻めるか?だが甘い『土遁・土流壁』」
猿魔は素早く土遁で土砂を防いだ
猿空を投げると同時に横に回り込んでいたソウマが土流壁の横から術を放つ
「風遁・大旋風!」
大量の砂塵を巻き上げた竜巻が猿魔を襲うが
「フンフン!」
金剛如意を高速で回転させ盾のようにし、ソウマの風遁を防いでみせる猿魔
だがその背後に猿空が迫っていた
「これも防ぐか!流石オジキだがこれで背中はがら空きだぜ!『土遁・拳岩の術』!」
「甘いわァ!」
何と尻尾の先端を金剛如意に変化させて背後の猿空にも対応する猿魔
「何ィ!?」
ブオン!と変化させた尻尾を薙ぎ払い、反応できなかった猿空が吹き飛ぶ
「(さてこれで残るはソウマ…)」
猿魔がソウマに意識を戻そうとした瞬間……
ボフンッ
尻尾で吹き飛ばした猿魔が煙とともに消えた
「(影分身!?いつの間に!ならば本命は!)」
風遁で巻き上げられた砂塵の中から金剛如意を構えたソウマが全速力で突撃してくる
金剛如意の先端に火遁を纏わせて放つ一撃
「「火猿穿空!」」
猿魔もとっさに迎撃の突きを放つ
「ハァ!」
轟音が響き渡り、爆発で周囲の舞い上がっていた砂塵がさらに吹き飛んだ
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「ふぅ…最後のは流石に食らったらまずかったぞ…」
猿魔は息をととのえて地面に大の字になるソウマと猿空を見下ろした
「く、くそ~!あとちょっとだったのになあ…」
「ソウマ!てめえは良いじゃねえか!俺なんて頭と同じぐらいでけえたんこぶが出来ちまったぞ!治らなかったどうすんだよこれ!」
「た、多分冷やせば治るでしょ、多分…」
猿魔はそんな二人に
「二週間でここまで出来るとは想定外だったぞ二人とも、影分身に入れ替わるタイミングも完璧だったな、ソウマが風遁で砂塵を巻き上げた瞬間に猿空本体を口寄せすると同時に猿空は影分身を残したな?そしてそのまま影分身が攻撃している間に金剛如意に変化しコンビ技のチャクラを練って溜めるとは」
「まあね、扉間先生の飛雷神を見てるから、ちょっとやり方は違うけどこういう不意を突くタイミングってのは結構勉強してるんだ、おかげで今日はもうチャクラ切れだけど」
「えげつねえ使い方をよく考えるもんだよなあ、その扉間先生とやらは、オレじゃ絶対今みたいな戦い方はできねえぜ」
「でも今みたいなとっさの連携できる猿空もすごいと思うよ?俺は普段から術の組み合わせとか考えるのが癖になってるから色々浮かぶだけさ」
「へっ、まあなオレだって馬鹿みてえに棒を振り回して強い術を放てば強いなんて思っちゃいねえからな、暇なときは色々考えてるんだぜ?一緒だな」
「(猿飛、二代目よ、こやつらもしかしたらとんでもなく化けるかもしれんぞ?後二週間、みっちりしごいて送り返してあいつらを驚かせてやるか)
よしお前たち、今日はもう休めよ、明日からはワシが付きっきりで鍛えてやる」
「ええ?猿魔どうしたの急に?」
「オジキが鍛えてくれるのは嬉しいがこれ以上たんこぶだらけになんのは御免だぞ」
「なにお前たちが思ったよりもやるので興が乗った、ソウマよデカく成長してかえって二代目達を驚かせたいだろう?」
「確かにそれはちょっとやりたいかも…よし!猿空!明日からはもっとやるぞ!」
「まあ仕方ねえな、オレは相棒だかんな付き合ってやるぜ、でもたんこぶが収まるまでは術とか組手とかにしてくれよオジキ」
「フン、たんこぶができるようでは金剛如意の硬さが足りんのだ、その辺も込みで鍛えてやるから安心せい」
そんな三人を猿美が迎えに来た
「あんた達!修行は良いけど先に飯の時間だよ!」
「よっしゃ!とにかく飯食ってからだな!ソウマ!」
「ああ、よかったよ猿たちの主食が米で…虫とか木の実だったらどうしようかと」
「ソウマよ、猿飛と同じこと言っておるな、ワシら別に虫も木の実も食うぞ?米のほうが美味いし安定して栽培できるから米が良く出るだけだ」
「ええ~!?そうなの!?よかった猿が農業してて…」
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そうやってまた二週間が過ぎ、ソウマが木ノ葉に帰る時が来た
「ところでどうやって帰るの?今度こそ歩き?」
「アホ、そんなわけなかろう、そろそろ猿飛がワシを口寄せすることになっておる、そうしたら次はワシがソウマを口寄せで呼べば木ノ葉にすぐ帰れる、歩いたら一か月はまたかかるぞ」
「そりゃそうか、猿美さんお世話になりました、また遊びに来ます」
「ソウマならいつきてもええからな、飯食いに来なさい」
「ありがとうございます。猿空、多分すぐ呼んで紹介することになるし戦闘になったらなるべく呼ぶようにするよ」
「おう、呼ばれてない時はオレもオジキと修行してっからな、お前もサボるなよ」
「ああ、それと合体技の訓練とかもしたいから案外しょっちゅう呼ぶかも、まあ今後も頼むよ」
猿魔がピクリと反応した
「呼ばれたようだ、すぐにソウマを呼ぶからな」
ボフンッと猿魔が消えた
続いてソウマも消える
「また来ますね!」
四尾の孫悟空の名乗りから設定をでっち上げています、正直これ思いついたとき天才かと思った
孫悟空が猿獄山に帰ってこないのは、最近は人柱力になって封印されてるからですが
柱間に捕獲されるまでは普通にその辺をウロウロしてて帰ってこなかっただけです、時間感覚が尾獣なのでガバガバです、ちなみにもうナルト本編で出てきた老紫に封印されている頃です、40年も一緒にいるからね老紫と四尾