火影室、そこには三代目火影と志村ダンゾウ、扉間班のソウマ以外の三人が待っていた、そこに猿魔が口寄せされてきた
「よし予定通りだな猿飛、すぐにソウマを呼ぼう『逆口寄せの術』」
ボンッ
「ただいま戻りました三代目、あれ父上に扉間先生に二人も?」
ヒルゼンが答える
「良く帰ったなソウマ、どうだった?猿獄山は?」
「すごい良い修行になりました、良い口寄せ契約相手も見つかりましたよ!紹介しましょうか」
「いやただでさえ今は人が多くて狭いからの、この後見せてくれればよい
今はとにかく無事に一か月の修行から帰ってきたことを皆で確認するだけの場だ」
「それもそうですね、ただいま戻りました父上、扉間先生、キキョウとトキマも」
ダンゾウが答える
「良く戻ったな、急に出発してしまったからユウリとカエデが心配していたぞ、かえって顔を見せてやりなさい」
「すいません父上、でもそれは三代目に文句を言ってください」
「もう言ったわ、ユウリが鬼の形相だったぞ」
「あー、やっぱりそうなんですね…三代目…(チラ)」
「くっ!扉間様も同罪なはずなのになぜワシだけ怒られるのだ…」
扉間は
「さてどれだけできるようになったか見てやろうではないか、こちらもキキョウとトキマを相当鍛えたからな、お主の口寄せも見てみたい、さっそくこの後15分後に第二演習場に集合すること」
指示だけ言い残してさっさと出ていくのだった
キキョウとトキマ
「久しぶりじゃないソウマ…あんたの居ない分私とトキマは地獄の日々だったわよ…」
「そうだね…その分強くなった実感はあるけどしばらくは良いかな…」
「だ、大丈夫か?お前ら、トキマまでそんな感じとはどんだけきつい特訓だったんだよ」
「ふっまあこの後見せてやるわよ驚きなさい!」
「俺だって相当強くなったぜ?今なら三人でかかれば扉間先生に一発当てられる気がするもん、飛雷神はなしでな」
「すごい自信だねソウマ、まあ僕も進化した柔拳を見せてあげるよ」
猿魔は
「ではワシは帰るぞ、猿飛よソウマがどれだけ成長したかよく見てやれ、後半はワシが直接鍛えたからな?」
「ほほう…それは楽しみだ」
ボンッ
煙とともに猿魔の姿は消えた
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15分後の第二演習場
ヒルゼンとダンゾウも仕事の休憩時間として観戦しようとついてきていた
扉間が三人に話しかける
「さてお前たち三人の連携も見たいところだがここは一旦ソウマ対キキョウとトキマ組の立ち合いとする、ソウマは最初から口寄せ動物を呼ぶこと、それで2対2だ」
ソウマ達が答える
「口寄せアリとは言え1対2ですか…でも俺の感覚だと一か月前の二人相手なら勝てる気がします」
「ふ~ん?自信アリじゃないソウマ、まあ私たちが一か月でどれだけ強くなったかその身に叩き込んでやるわよ」
「それはお互い様だろうね、僕らもソウマの口寄せが猿なんだろうってことぐらいしか知らないし」
少し距離を取ってソウマとキキョウ&トキマ組が向かい合う
そしてソウマが地面に手を付いた
「『口寄せ・猿空』」
ボンッ
「猿空様の登場だァ!やってやるぜ!目の前の二人が相手だな?ソウマが言ってたキキョウとトキマって奴だろ」
「ああ、一か月でどれだけ伸びたかお互いに確認する手合わせだ、びっくりさせてやろう猿空」
観戦しているヒルゼンとダンゾウ
「あれがソウマの口寄せか、若い猿だな」
「一か月という期間だったがどうやらかなり仲がよさそうだな、最近はほとんど修行を見てやることもなかったからな、さて我が子がどれだけ伸びたか見させてもらおう」
扉間が開始の合図を出す
「準備できたな?でははじめ!」
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ソウマペアが先に仕掛ける
「早速コンビ技行くぞ!『風遁・真空大玉』!」
「おう!『火遁・豪炎』!」
ソウマの放った真空大玉と猿空の豪炎が合わさり巨大な火球となってキキョウとトキマに襲い掛かる
「トキマ!お願い!」
「ああ!『八卦掌回天』!」
トキマが全身からチャクラを放出し火球を受け止め、体の回転と同時に弾き飛ばした
ソウマがそれを見て驚く
「なんだよそれ!?最強じゃねーか!」
「扉間先生との特訓の成果だよ?まあまだまだ僕の回天は完璧じゃないらしいけどね」
ヒルゼンとダンゾウの内心
「(あれは日向宗家の回天…!扉間様が教えたというよりよりはトキマがこういう防御術を覚えるように自然と誘導したのでしょうなあ…相変わらずやることがせこいですな扉間様)」
「(ソウマの奴いつの間に真空大玉など覚えたのだ!?しかも口寄せ動物とのコンビ技も完璧にできておる、それを防ぐ回天を下忍がやっているのもおかしいぞ、扉間様、鍛え過ぎなのでは…?)」
最初の攻防から下忍のレベルではなくドン引きしてしまう火影とその右腕だった
「次はこっちから行くわよ!『火遁・火纏の術』」
キキョウの手から手首にかけてが火遁の炎に包み込まれた
「それは練習中だった火遁の変形!できるようになったのか!」
「そうよ!『炎流打』!」
突進してきたキキョウが掌底と同時に火炎を叩き込もうとするがそれに猿空が反応する
「嬢ちゃん!悪いが火は猿の得意分野だぜ!『火遁・拳炎の術』」
猿空が拳に火炎を纏い、迎撃した
相殺されたキキョウは
「猿も同じような術を使うのね…でも」
会話にこたえる猿空は
「まあな、嬢ちゃんの火遁もなかなかだぜ?
ってあれ?なんか嬢ちゃんが増えてる…?影分身か!?オラ!」
増えたキキョウを影分身だと判断し殴りかかった猿空だったが、キキョウは拳が当たると同時に空間に溶けるように消えた
「『幻術・陽炎の舞』」
空振りして無防備な体制になった猿空に再度キキョウが殴りかかり、ソウマはそれを助けようとして手裏剣を口寄せし、投擲した
「八卦空掌!」
トキマが手裏剣を撃ち落とした
「猿空!幻術だ!(間に合わない!)」
キキョウの拳が猿空に突き刺さる
「『業火拳』!」
「『土遁・煉瓦の術』!ぐああああああ!!」
猿空は幻術にかかったと認識しとっさに周囲の地面から煉瓦を生みだして防御したがキキョウの火遁の拳がその防御を突き破った
吹き飛ばされた猿空に駆けつけるソウマ、猿空は何とか体制を立て直す
「グハッ、すまねえソウマ幻術を食らった、今の一撃で幻術は解除されたみてーだがあの嬢ちゃんもやべえな」
「うちは一族の姫は伊達じゃないな…あれでまだ写輪眼ないんだから恐ろしいよ」
「猿空だっけ?アンタ頑丈ねえ、いくら土遁で少し衝撃をやわらげてもほとんど直撃だったのに」
「猿の一族は頑丈が取り柄なんでね、それにオジキにいつもボコボコにされてっから殴られるのは慣れてるんだぜ…
だがソウマ流石にあの一撃はキツかった、もうオレは満足に動けねえから変化して決めたほうがいいかもしれん」
「分かった、やろう「「変化・金剛如意」」
ソウマが猿空の変化した如意棒を持ち、構えた
ヒルゼンがその姿をみて
「あれがソウマと猿空の金剛如意か、ワシと猿魔とはだいぶ違いそうだのう」
ダンゾウも頷く
「ああ、お前はかなりパワータイプだがソウマの持つ如意棒は細身でスピードを意識した形状に見えるな」
キキョウとトキマもそれを見て警戒感を高める
「それが金剛如意ってやつね、三代目から話だけは聞いたことあるわ」
「棒術か…ソウマが棒術を使っていたことはなかったはずだけど一か月もあれば仕上げてきそうだね、しかもリーチが長いから僕の柔拳とは相性が悪い」
「いくぞ二人とも、如意棒はあんま加減できないから骨折ぐらいは覚悟してくれよな!」
ソウマが高速で突進する
キキョウが迎撃の術を放つ
「早っ!『火遁・豪火球』!」
「金剛如意を舐めるなよ!ハァー!」
ソウマが如意棒を一閃し豪火球を切り裂いて直進する
「豪火球を斬った!?なら!『火遁・火纏の術 業火拳』!」
「『火猿穿空』!」
二つの火遁が激突し爆発、その余波でキキョウとトキマが吹っ飛ばされた
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キキョウは右腕を抑えてうずくまる
「う、腕が…折れたかも…」
ソウマとトキマが駆け寄ろうとするが扉間が即座に割って入る
「キキョウは戦闘不能!ワシの影分身が医務室へ連れて行く、ソウマとトキマは続けよ」
「「はい!」」
ソウマとトキマが睨みあう
「後でキキョウには謝らないとな、マジで折れてたらどうしよ」
「まあ骨折ぐらいなら医療忍術で治るよ、僕らも修行でやりすぎてヒビぐらいはしょっちゅうだろ?」
「まあな、よし仕切り直しだ、お前の防御を突破してやる」
「僕だって回天だけじゃないよ?柔拳が長物を持った相手に勝てない程度なわけないでしょ?」
「だろうな、行くぞトキマ!」
二人が互いに接近し攻撃を放つ
「火猿撃!」
「八卦・破山撃!」
ソウマの放った火遁を纏った突きとトキマの放ったチャクラを込めた掌底がぶつかり合い相殺される
トキマは白眼で冷静に観察する
「(今のはさっきキキョウを吹き飛ばした一撃に比べて軽くて込められたチャクラも少なかった、僕の破山撃はキキョウの業火拳より威力はないのに相殺できたのがその証拠だ、多分キキョウを吹き飛ばした時みたいにある程度助走をつけてチャクラを練り上げてから如意棒に変化してる猿空とタイミングを合わせる必要があるんだ)」
「(やば、もう火猿穿空は溜めが必要なのがトキマにバレたかも、やっぱ白眼って強すぎねーか)」
思考しながら二人は打ち合う、ソウマの如意棒を普通に食らったらおしまいなトキマは躱し、受けるときはチャクラを放出しながらひねりを加えて受け流すことで素手で金剛如意とやりあえていた。
「(俺が猿空とやりあったときは如意棒に対して打ち合える武器なんてなかったから武器を捨てながら躱すしかなかったんだが、これとやりあえるトキマと日向の柔拳、やっぱとんでもねえ)」
「(流石に常にチャクラを放出して受けないといけない金剛如意の相手は長時間できないな、このままじゃすぐチャクラ切れになってしまう)」
「(チャクラを溜める隙を作るしかない!)『土遁・土石流』!」
如意棒を地面に突き立てると同時に猿空の補助で土石流を放つソウマ
ソウマが土遁を使えると思っていなかったトキマは反応が遅れて後ろに下がるしかない
そしてソウマと手に持った如意棒にチャクラを練り上げているのを白眼で確認し
勢いのなくなった土石流を飛び越えてこちらにとびかかってくるのを確認する
「(しまった距離を空けられた!溜め技が来る!)」
練り上げたチャクラで身体能力を強化しソウマは如意棒を叩きつけ、同時に猿空はチャクラを火炎に変えて如意棒の先端から発火させ、タイミングを合わせる
「『火猿崩天』!」
迎撃するトキマ
「『八卦掌回天』!」
二人の攻撃と防御が激突する
「「ハアアアアアアア!!」」
そしてトキマの体の回転が収まり、チャクラが切れかけて放出が弱まり、如意棒が回天を突き破った
ドゴオオオオン!
「あ、あぶねえ、トキマの頭が吹き飛ぶとこだった…サンキュー猿空」
猿空が如意棒を縮めてトキマに当たらないようにし、如意棒は地面に激突していた
「まああの防御のチャクラを破った時点で勝負は決まったろ、トキマだったか、おめえやるじゃねえか」
トキマはチャクラ切れで仰向けに倒れた
「ハァ…ハァ…死ぬかと思ったよ…すごいねソウマと猿空の合体技は、回天が突き破られるなんてね…」
「打ち合いでこっちの如意棒を防ぐためにチャクラを使ってたのもあるだろうな、回天ってのはすごかったがチャクラ効率が悪いんじゃねえか?如意棒の攻撃みたいな一点を防ぐだけならもっと効率よくできそうだぞ?」
「そうだね…今後の課題としておくよ」
扉間が近寄ってくる
「よし、立ち合いは終了とする。課題はまた後々整理するように。
ソウマ、正直言ってここまでやれるとは思っていなかったぞ、猿空との連携も見事だった」
「ありがとうございます!」
変化を解いた猿空も横に並ぶ
「まあな!オレ達一か月も朝から晩まで特訓してたんだぜ?こんぐらいはやれるぜ、
アンタが二代目だな?オレがソウマの相棒の猿空だよろしく頼むぜ」
「うむ、二代目火影の千手扉間だ、ソウマとともにおぬしも鍛えてやろう……む、キキョウの処置が完了したようだ、向こうの影分身が術を解いた」
「影分身、そろそろ教えてくれません?猿魔も猿空もできるのになんか勝手に教えちゃいけないとかで教えてくれなかったんですよ、キキョウの怪我はどうです…?」
「幸いヒビですんだようだがしばらく安静にはせんといかんな、まあ先ほどの戦いぶりを見るにそろそろお前たちにも影分身は教えてもよいかもしれんな、情報収集任務も今後あるだろう。
ただ多重影分身は禁術だからな?少なくとも上忍になるまでは禁止だ。
とりあえず今日はもう解散とする、キキョウのところに行ってくるのだな」
「やった!約束ですよ扉間先生!トキマ立てるか?キキョウのところに行こうぜ」
「歩くだけなら何とかね…ソウマもチャクラが切れかけだよ?」
「だるいけど歩くだけなら平気だって」
「おいソウマ、オレは帰るぜ、修行の時は呼べよ」
「あ、ごめん一か月も一緒だったから口寄せ解除するってのを忘れてた、また頼むな猿空『口寄せ・解』」
「またなー!」
ボフッ
煙とともに猿空は消えた
ヒルゼンとダンゾウも居たのだが挨拶もなくソウマとトキマはキキョウのお見舞いに行ってしまった
「あ奴ら完全にワシらのことを忘れてキキョウのところに行きおったな…ワシ火影なのに…」
「まあ父よりも同年代の女子のほうが気になる年齢だ、それにしても扉間様が直接教えているとはいえソウマ、キキョウ、トキマの三人はどう考えてもう下忍の実力ではないな…普通の中忍よりもできるぞ。ちょうど半年に一回の中忍試験が近い、受けさせるのですか?扉間様」
「そうだな、そのためにソウマの猿獄山行きの期間を一か月としてその成果次第で中忍試験を受けられる時期に調整したのだ、無論中忍試験は受けさせるぞ、まあお前たちが見た通り実力としては余裕で中忍超えだな、よほど意地悪な課題でもない限り第一次試験の筆記も問題あるまい」
「「(その意地悪な第一次試験の原型を作ったのはあなたですよ扉間様…)」」
扉間のことを良く知る弟子二人は内心でツッコミを入れるのだった
下忍になって半年の想定ですが、ちょっと強すぎたかもしれない
でも尾獣による上乗せ無しのメンツだと中忍試験本戦時点のサスケ、ネジあたりと同じぐらいならこれぐらいやれると思う、そもそもこれから第二次、第三次忍界大戦でバチバチに戦争やっていくのでこれぐらい強くないと死にます
術はオリジナルだったり、調べて出てきた奴を使ったりですね、オリジナル術考えるの楽しいので割と適当に作ってます
キキョウの火纏(ひまとい)は雷影たちがやってる雷遁チャクラ纏いの火遁版で、まだ手ぐらいしかできないよって感じです、やたらバリエーションの多い雷遁とかに比べて火遁って形とか攻撃範囲が違うだけで炎をただ飛ばしてるだけなのがもったいなあと思う
疾風伝からサスケとカカシがほとんど雷遁使いになっているので雷遁はバリエーションあるんだけど後半はカカシは神威がメインだしサスケは万華鏡になってからは火遁じゃなくて天照と加具土命と須佐之男になってしまうから全然火遁は無いんだよな…