ソウマが猿獄山での修業から帰ってきてからおよそ一か月、キキョウの怪我も無事に治り、その間の第七班はいくつか依頼を受けつつ成長した三人での連携を確認したりしていた
そして中忍試験の志願書を指定されたアカデミーの教室に持っていくソウマ、キキョウ、トキマ
「なんでわざわざ一人一枚志願書持っていくんだろうな?班ごとで良くないか?」
「受けるのは班ごとだけど、班の全員が中忍になれるとは限らないからじゃない?そうでないと中忍だらけになってしまうでしょ」
「キキョウの言う通りだろうね、僕ら全員が中忍になれるかもしれないし、なれないかもしれない、中忍というのは小隊長が任せられる人材ということだから適性がないと一生下忍かもよ?」
「それはマジで嫌だな…一応副隊長として頑張ってるからいけると思うけどなあ」
話しているうちに指定されたアカデミーの301教室に付いた三人
その前では先輩下忍が
「おめえらじゃ中忍試験受けても死ぬだけだぜ?これは俺らの優しさだぜ?」
とか言って他の下忍と喧嘩していた
それを眺める第七班は
「うーんこれも試験の一貫なのかな?どう思う?トキマ」
「そうじゃない?この程度も分からないようでは中忍試験を受ける土俵にすら立てていないってことだと思うよ」
「さっさと行きましょ、言ってしまえばこれが第0次試験って事かしらね、中忍試験は3段階の試験らしいけど」
通り過ぎようとする三人に先輩下忍が声をかける
「お前らは…見ない顔だがまさか一年目のルーキーか?中忍試験の申し込みはここだぜ?まあビビって受けないならいいけどよ」
「中忍試験は受けますよ先輩、でもここは指定された301教室じゃないんでね、そちらに向かう所です」
「へえ、幻術を見破るルーキーとはやるじゃねえか、だがそれだけじゃ…なぁ!」
ソウマに殴りかかる先輩下忍
それを身を引いて躱しカウンターの拳を突き付けるソウマ
「これでここは突破でいいですかね?」
「思ったよりやるな、ルーキー、流石二代目様の班員だ」
「分かってんじゃないですか…さっきの「見ない顔だな」とかはなんだったんです?」
「そりゃルーキーをビビらす演技に決まってんだろ、ホレそっちの二人も通っていいぜ」
「「「では失礼します」」」
去った三人の背中を眺める先輩下忍(?)
「(アレが二代目様が鍛えたルーキーか…ちょっと今回は他の下忍は可哀そうだな…)」
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本当の301教室の前では扉間が腕を組んで三人を待っていた
「あの程度は問題にもならなかったようだな、まあそうでなくては困る。これでお前たち三人は中忍試験の受験資格を得たということだ」
「やっぱりあれも試験の一環なんですね、雑過ぎる幻術だったので本当に他の下忍のいたずらかもって思ってしまいました」
「あの先輩下忍も試験官の中忍か特別上忍あたりの変化ですよね?」
「僕の白眼でバレバレだったんですけどね」
「そうだ志願書はあくまで入場権利でしかない、本当に中忍試験を受けるためにはあの程度は突破してもらわなくてはな、まあこのやり方を考えたのはワシだがな」
「「「(扉間先生が好きそうなやり方だからそうだろうと思った)」」」
「では第一次試験だ、といってもここ301教室が会場だ中に入って待機せよ。時間までにここに入れなかった者は今回は中忍試験を受ける資格なし、ということだ」
「「「了解しました!」」」
三人は301教室に入った
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「結構人数いるのね、50人ぐらい?」
「そうみたいだね、一チーム3人だから15チームぐらいいるってことかな」
「試験ってなにすんだろうな、術を見せるのかね?流石に扉間先生も教えてくれないしなあ」
そんな第七班の三人に別の三人組が近寄ってきた、猪鹿蝶で有名な奈良シカク、山中いのいち、秋道チョウザの三人だ
「ソウマじゃねえか!お前今年のルーキーだろ?いきなり中忍試験受けるなんて流石二代目様の班だな」
「シカクさん達も居たんですか、シカクさん下忍二年目ですよね?中忍試験試験は初ですか?」
「ああ、俺達は担当上忍が別に急ぐことでもないからって事で一年半待って今回が初の中忍試験だ」
「中忍試験の心得とか聞きたかったのになあ」
「そんなん俺達だって知りたいが二代目様や親たちも教えてくれねえだろ?自分達で何とかできなきゃ中忍にはなれねえってことさ」
「そうみたいですね、あ!時間みたいです試験官が来ました」
「じゃあなソウマ、お互い頑張ろうぜ」
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試験官から試験内容と席決めが発表され各チームがバラバラに席に着き、試験が開始された
ソウマ、キキョウ、トキマすぐに意図に気付く
「(なんだこれ!?意味わからんぐらい難しい問題だぞ?それにこの試験のルール…)」
「(なるほどね、つまり忍らしくカンニングをする試験ねこれは、トキマは白眼で楽勝ね)」
「(僕は白眼ですぐ終わる試験だなこれは、ソウマとキキョウはどうやるか…)」
猪鹿蝶の三名は
「(まあ俺なら全部は無理だがいくつかは解けるな…だがいのいちの心転身を待った方が確実か、チョウザは絶対無理だしな)」
「(シカクは自分で解けそうだが…まあ一応心転身はしておこう、チョウザは絶対白紙だしな)」
「(いのいちに任せよ、俺には無理な試験だ)」
お互いの手の内を知り尽くしているのですぐに動いていた
「(『幻術・陽炎の舞』)」
キキョウは自身を監視している試験官を目線で特定し、こちらを見ているのを利用して幻術をかけその隙にカンニングした
「(『口寄せ・忍識札』)」
忍識札は情報のやり取りをするため登録された者のチャクラがないと中身が見れない特殊な札である
「(こういうのも口寄せできるようにしておいた方が良いって教えてくれた扉間先生は流石だ、トキマも気づいて回答を書き写してくれて助かった)」
トキマに持たせてあった忍識札に回答を描いてもらい、ソウマがそれを口寄せして回答を書き写した。忍識札は扉間含めた第七班の4人のチャクラがあればお互いに情報が見れるように登録してある
時間が経ち、第10問目が発表され、何組かは退出したがすでにほとんど回答を埋めている第七班や猪鹿蝶の班は動じずに待ち、残った全員に第一次試験の突破が告げられた
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「第二試験の試験官の大蛇丸よ、今年は7チーム?少ないわねえ皆第二試験で死んでしまいそうね」
その蛇のような雰囲気の上忍の登場にソウマが驚く
「(大蛇丸さん!里に帰ってきてたのか!?自来也さんや綱手様が帰ってきたとは聞いていないが…)」
「第二試験はここ"死の森"でのサバイバル演習よ、チームにはそれぞれ天の書か地の書が配られるから、天地両方の巻物をそろえて中央の塔に三人で来ること、期限は五日間よ。"死の森"には毒虫や毒草、猛獣なんかもいるから気を付けることね相手は他のチームの忍だけじゃないってことよ」
説明を聞いたシカクがつぶやく
「ここにいるのは7チーム、つまり最大でも3チームしか突破できないし、サバイバル中に脱落すればその時点でおしまいってわけか、厳しいルールだ」
大蛇丸が補足する
「そうそう、ここからは死ぬ危険性があるから死亡同意書も書いてもらうし、殺し合いもアリよ、まあ死にたくないならせいぜい頑張りなさい(同じ里の忍を殺す任務だってあるのよ?フフフ)」
説明を聞いたソウマ達は
「ここからは命がけか…まあいつもの任務も扉間先生の修行も命がけだからいつも通りだ、冷静にいこう」
「そうね、あくまで期限が最大五日間なだけで早い分には問題ないみたいだし」
「僕の感知の見せどころみたいだね、任せてよ」
落ち着いて準備をし、中忍試験第二試験が開始された
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第七班は天の書を渡されてスタートしていた
「さて始まったが、どうする?7チームはそれぞれ円形のここ死の森の外周からほぼ等間隔に間を空けてスタートしたから中央に一気に向かっても誰とも遭遇できないぞ」
「そうね、私たちは北側からのスタートだから東か西に迂回しながら進むしかないと思うけど?」
「そうだね、東回りで行こうか、僕は白眼で可能な限り遠距離を偵察する、二人は分担して近距離警戒を頼むよ」
「よし、それで行こう」
それからしばらくしてトキマが他の班を発見する
「発見した、わかりやすいチョウザさんみたいな体系の人が居ないからシカクさん達の班ではないみたいだね…地の書を持っているかどうかは流石にわからないな」
「どうするのソウマ?相手が私たちと同じ天の書だったら戦う理由ないけど」
「いやある、同じ天の書でも奪ってしまえば同じようして逆に地の書を二つ持っている班と遭遇したら交換するだけでお互い突破できるから結局交戦回数は変らないだろ?」
「アンタそういう悪知恵は働くわよねえ…」
「頭がキレると言え!」
三人は息をひそめて相手の班に近づき、アイコンタクトでタイミングを合わせて一気に奇襲した
「『火遁・鳳仙火』!」
「ぐああああああ!!」
一人が火遁を食らって倒れる
二人は躱して反撃しようとするが
「くそ!お前たちはルーキー!調子に乗るなよ! っ!?」
「柔拳法・八卦三十二掌」
一人はトキマが体の点穴の半数を塞ぎ、戦闘不能にした
「『風遁・真空玉』」
「ぎゃあああああ!!」
ソウマがもう一人の躱した先に風遁を放ち、こちらも戦闘不能にした
まだ意識のある一人に忍刀を突き付けてソウマが言い放つ
「(この程度も躱せないのか?よ、弱くないか…?)さて先輩方、死にたくないなら巻物を出してくれよ」
「クソっ噂の扉間班のルーキーがこんなバケモンだなんてな、ホレよ地の書だ、俺たちはまた次回か…」
「あんがと、まあアンタらはどう見てももう続行不能だからどっかで見てる試験官が助けに来てくれるだろうさ、じゃあな」
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「なんかさっきの先輩方、弱かったな。まあ上手い事すぐ天の書と地の書がそろったしさっさと中央の塔に向かって試験を完了させよう、トキマは白眼の感知範囲を中距離に狭めてくれ、近距離警戒は変らず俺とキキョウだ、速度重視で進むぞ」
「了解、多分だけどさっきの人たちが弱いんじゃなくて私たちが強いんだと思うわよ」
「そうだね、以前扉間先生が僕たちがやっている修行は並の中忍超えてると言っていたのは嘘じゃなかったみたいだ」
「めっちゃ厳しいけど確実に強くしてくれてるから文句ないのが扉間先生のすげえとこだよなあ…」
第七班の三人は4時間程度で中央の塔に到着し、書いてある通りに天の書と地の書を開いた
ボンッ
「ふむ、まあ想定通りか。これにてお前たちは第二試験突破とする」
巻物から口寄せされた扉間が三人に合格を告げた
「「「やったー!」」」
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その様子を見ていた三代目火影ヒルゼンと大蛇丸
「猿飛先生、やっぱり彼らには簡単すぎましたねえ」
「こうなるだろうなとは思っておった、周囲とはレベルが違いすぎる、猪鹿蝶が三人そろってやっと第七班の内一人か二人を相手にできるかどうかというレベルだからのう…だが三次試験は1対1、正直可哀そうかもしれん」
「流石は二代目の弟子ですねえ、あなたも超えられてしまうかもしれませんよ?」
「それならそれでいいのだ、弟弟子達に超えられるなど兄弟子冥利に尽きるではないか、もうお前たちもワシに並ぶであろう」
「"超えた"とは言わないんですね?」
「フン!まだまだ若いのには負けんわ」
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中忍試験第二試験、終了
戦時中なので中忍のハードルは下がってるし、他里も参加してないのでガチの殺し合いもしてない、というか戦時中に里内でそんなことしてるわけない、霧隠れぐらいだよそんなことしてんの
この頃の大蛇丸は両親が死んだのは変らないので過激な性格にはなっていますが、若い、人体実験もしてない、不死でもない、ミナトが台頭していないのでヒルゼンとの関係もまだ悪化してない、ってことですごくマイルド
猪鹿蝶の親世代もほんとはミナト世代(ソウマの三つ下)らしいけど雰囲気的にちょっと上でもいいかなって思ってここで出しときました、流石に対戦相手が居ないので…
中忍試験第一次試験の細かい説明は原作を読んでください、めっちゃ説明が長くなってだるいので…毎回内容が同じではないはずですが(じゃないと毎回落ちる奴がアホすぎ)定期的にこのタイプの試験やってる感じです
忍識札って存在覚えてます?ソウマにどうやってカンニングさせようかなって執筆のために本編の中忍試験読み返すまで忘れてた
NARUTO本編の中忍試験は51組153人もいるらしい、他の里がいっぱい参加してるからかな