相手は当然ヒルゼンと・・・
縁談を決めたその足で火影の執務室にきたダンゾウとユウリ
「ヒルゼン、決めたぞユウリと結婚する」
驚きに目を見開くヒルゼン
「ダンゾウ!ユウリ!早かったのう1時間も経っておらんぞ」
既にダンゾウの横に立ってうれしそうにしているユウリ
「私の考えを素直にダンゾウ様にお話しただけですよ兄上」
「まあ決まったならそれ良いのだがな、しかしダンゾウ、もう一人報告せねばならん方がおるだろう」
「そうだな、ヒルゼンお前も一緒に来るか?」
「側近と妹の結婚だしな、俺も行こう」
二人の会話から報告する相手が思い浮かんだユウリは少し緊張した顔つきになる
「ダンゾウ様、兄上、まさかご報告する相手というのは・・・」
「「そう、二代目火影扉間様だ」」
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火影の執務室からは少し離れた部屋にその白髪の男は座ってなにやら研究資料をまとめていた
「サル、ダンゾウ、どうした?改まって話とは
む、その女子は確かサルの妹の・・・」
「ユウリでございます、二代目火影様」
そう、二代目火影千手扉間その人だった
この男いかにもこれから囮役になって死ぬから猿飛ヒルゼンに火影を託したぞ、みたいな顔をしていたが普通に金角の追撃部隊を壊滅させて大した怪我もなく普通に飛雷神で木の葉の里に帰っていた。
ヒルゼンやダンゾウは師を犠牲にして金角の追撃部隊から逃げて、すぐに戦争になるからそれに備えるために扉間が死亡して混乱している木の葉をまとめるために大忙しだったのにこの扉間は影からそれを見守りつつ雲隠れの先行部隊にちょっかいかけたり、穢土転生で荒らしたりして。
金角、銀角からしたらクーデターを抑えるために三代目雷影が台頭してきたし木の葉の里は扉間が死んだことになって大慌てなのに追撃部隊は壊滅してるし、情報収集に斥候を出したら帰ってきたのが穢土転生で拠点を爆破されるしで大混乱だったのである。
ヒルゼン達からしたら扉間は死んだと思っているので、雲隠れや他の里から攻め込まれると思っているのに動きが鈍いから金銀兄弟と三代目雷影の内乱でゴタゴタなこのうちに迎撃準備を整えるチャンスだし。
扉間も扉間で次の世代も育ってるしこの際一回死んだ事にしてかき回してやろうとほくそ笑んでいたのである。
そんなこんなで金銀兄弟のクーデターから数か月、大規模な戦闘は数回起きたものの前線が停滞したその時に扉間はしれっとヒルゼン達の前に姿を現したのである
未だにあの時の衝撃が忘れられないヒルゼン
「あの時は幽霊がでたと大騒ぎしたな・・・」
流石に師の死亡ドッキリは見破れなかったダンゾウ
「ああ、お互いに幻術解除を掛け合ってなあ・・・」
扉間は
「忍たるもの裏の裏を読め、基本中の基本であろうが、
だいたいあの時のお前たちは突然の金銀兄弟クーデターに対して冷静さにも欠けていたな、ワシがそこらの精鋭20人程度にやられるわけなかろう」
ため息をつきながら答えるヒルゼン
「それはそうなんですがね、あんな感動的な別れをして火影を託されたのに実は生きてましたなんて読める者はおりませんよ」
「まあそれは今さら良い、それで話はなんだ?サルの妹とダンゾウの結婚か?」
ダンゾウが答える
「流石にお分かりになりますか、ヒルゼンの妹ユウリと志村一族当主であるオレ、ダンゾウが結婚することになりました」
「成程のう、悪くない手だ、戦争も今は小康状態今のうちに足元を固める算段か。
しかしそれならサルが先であろう?お前もまだ結婚しとらんだろ」
「俺は以前から決まっていた相手はおりますので、時期を見て結婚いたします、猿飛一族の遠縁なので政治的にあくまでも自身の基盤固めですな。
相手もおらずこのまま仕事人間で結婚しなさそうだったダンゾウはすぐに結婚させますよ」
「ヒルゼン、お前何故そんなにオレに結婚させたがるのだ・・・お前を義兄上と呼ぶのは勘弁だぞ」
「そんな気持ち悪い呼び方は絶対するな!ちゃんと考えはあるわ!
もう自然と仕事内容がそうなってしまったがなダンゾウ、お前にはいわゆる暗部組織の長をやってもらう訳だ」
「まあまだ組織らしい組織にはなっていないがそうだな」
「忍も人間だ、自己犠牲が本分という気持ちは大事だがあくまでもそれは次へ託すための行動でなくてはならん、俺達が扉間様から託されたようにな(まあ扉間様は生きてたんだけど・・・)」
ボソボソとつぶやいた後半を聞き逃さない扉間はヒルゼンを睨む
その視線に気づくヒルゼンは急いで先を言う
「親友だからいうがなダンゾウ、お前は相当頑固だし危ういからな、妻と子供もできれば考え方も柔軟になろうと思ってな」
里の上役になり忍としての戦闘だけでなく書類仕事や組織運営にかかわってからはダンゾウはかなりヒルゼンとは対立しにくくなっていた、なぜならその手の仕事はダンゾウが圧倒的に上手だったからである、ヒルゼンもできないわけではないが
「まあ頑固というのは否定せんがな、お前からそんな保護者みたいな心配をされているのは思わなかったぞヒルゼン」
ここでずっと聞いていたユウリが口を開く
「兄上は昔からダンゾウが~ダンゾウが~とおっしゃってましたからね、よく見ているのですよダンゾウ様」
恥ずかしそうなヒルゼン
「ユウリ!余計なことは言うでない!」
なにやら満足そうな扉間
「フフ、まあお前たちがそうやってちゃんと話し合ってやれるならこの先も木の葉は問題あるまいよ、戦況が芳しくなかったらワシも参戦するが表向きにワシは怪我で引退したことになっている故、それこそ暗部として活動するぞ」
頭を下げるダンゾウ
「わかっております、扉間様があえてこのような形で引退したのも初代、二代目と千手一族が火影を務めた木の葉を三代目に弟子とは言え猿飛一族のヒルゼンを指名したのも冷静に分析すれば流石の一手だと思わされました、オレもまだまだ精進せねばなりません」
師と弟子達の会話はなかなか終わらないのであった
時系列を整理すると扉間って「囮役はもちろんオレがいく」したあと普通に生きて帰ってるらしいんですよね(死んだのが伏せられていた可能性もある)
普通に考えていくら金角の精鋭部隊でもたった20人で扉間を相手にするの無理じゃないですか?劣化したエドテンでアレなのに?
多分本当に時間稼いでなんなら金角とかも倒して飛雷神でしれっと帰ってくるイメージしかない