翌朝。
砂嵐が吹き荒れる岩砂地帯の峡谷において、木ノ葉と砂隠れの両軍部隊が激突した。
「全機、突撃!! 木ノ葉の『白い牙』を討ち取れ!!」
砂隠れの精鋭傀儡部隊が一斉に十数体の大型傀儡を放ち、暗器と毒煙の弾幕を張り巡らせる。
「ひるむな! 我々も続くぞ!!」
木ノ葉の主力忍たちも火遁や土遁を放ち、夫妻以外の傀儡使いや前衛の忍たちと凄まじい乱戦へと突入していった。混戦の中、木ノ葉の一般部隊が周囲の雑卒を引きつけることで、戦場の中央に広大な一角――サクモおよび第七班と、砂隠れ最強の傀儡師夫妻だけが対峙する死闘の空間が生み出された。
「行くぞ……!!」
サクモが背のチャクラ刀を静かに引き抜いた。
その刀身から、眩いばかりの「白い雷遁チャクラ」が激しく弾け飛ぶ。
「妻よ、あの子供たちは頼んだぞ。……『白い牙』は俺が殺す」
「ええ、あなた。あの生意気な小僧ども、毒の餌食にしてあげますわ」
夫婦が細く強固なチャクラ糸を閃かせた瞬間、戦火が爆発した。
【極致の剣技:サクモ vs 赤髪の男】
「ハッ!!」
夫の手繰る大型重装傀儡が三体、空を裂いてサクモへと襲いかかった。
仕込まれた回転刃と毒針の嵐がサクモの全方位を埋め尽くすが、サクモの動きはもはや目視すら不可能な領域に達していた。
「雷切!!」
ドガァァンッ!!
一閃。白い雷撃の閃光が峡谷を真っ二つに切り裂いた。
サクモがすれ違いざまに振り抜いたチャクラ刀の一撃は、強固な耐火防具を纏った重装傀儡三体を、その背後に潜んでいた夫の護衛忍ごと一瞬で両断・全倒壊させた。
「なっ……我が特製の重装傀儡が一撃で……!?」
夫の顔に初めて驚愕と焦燥の色が走る。
「術者に集中し、手繰る糸の先を断つ。……それが傀儡師に対する鉄則だ」
サクモの身体が白い稲妻と化し、瞬息で夫の懐へと肉薄する。
夫も狂ったように予備の傀儡を次々と展開して防壁を作るが、サクモの圧倒的な刃の前には紙同然であった。死角からの奇襲も、雷遁を纏わせたチャクラ刀がすべて叩き落とし、切り刻んでいく。
【第七班の死闘:ソウマ・キキョウ・トキマ vs 黒髪の女】
一方、第七班の三人は、黒髪の女が操る数多の精密攻撃型傀儡と対峙していた。
「『傀儡・毒霧百連針』!!」
女が十指を複雑に交差させると、五体の女性型傀儡が扇状に展開。口や関節のあらゆる隙間から、一滴で即死に至る紫の劇薬を塗った千本が津波となって押し寄せてきた。
「させるか! 『八卦掌回天』!!」
トキマが前線に飛び出し、全身の穴から高密度のチャクラを放出しながら高速回転!
ガガガガガガンッ!!
全方位からの猛毒千本と暗器が、トキマの生成したチャクラの絶対防御壁に弾かれ、カラカラと音を立てて砂地に散っていく。
「回天の隙は、私たちが埋める! 『火遁・豪火球』!」
回天が収まる一瞬の隙を狙って飛び出してきた傀儡に対し、キキョウが術を放って迎撃する。
写輪眼の視界の中で、傀儡の内部で動くカラクリの回転とチャクラの流動を完全に見切る。
「そこね!!」
炎を腕に纏わせた『炎掌刃』を、傀儡の関節駆動部へピンポイントで叩き込む!
内部から高熱の炎で焼き破られた二体の傀儡が、爆煙を上げて機能停止した。
「クッ……生意気なうちはと日向のガキどもが!! ならば、これで潰してあげるわ!!」
女の目が血走り、背後に控えていた巨大な暗器蜘蛛型傀儡を召喚。死角からソウマに向かって超高速の毒爪が振り下ろされた。
「ソウマ、上!!」トキマが叫ぶ。
「――ああ!口寄せの術!!」
ソウマは、印を結んだ。
ボフッ!! と激しい白煙とともに姿を現したのは、猿空だ。ソウマと目を合わせると即座に金剛の如意棒に変化し傀儡の毒爪を砕いた、金剛の硬さを誇る如意棒には仕込み刃程度の刃物では毒の入る傷を付けることができない。
「ソウマ、行くぞ!!」
「おう! 猿空、マーキング投擲だ!!」
さらに猿空が一部変化を解いて腕を出し、ソウマが振り回すと同時に受け取ったマーキング付き手裏剣を、周囲へと超高速で投擲した
シュシュシュシュッ!!
手裏剣が女を取り囲む岩壁や地面に一斉に突き刺さる。
「周囲に手裏剣を……!これでどこにでも飛雷神で飛べるという訳ね、だけど!」
女が周囲に残った傀儡を配置して防御の姿勢をとる
「『八卦・獅子空掌』!」
その一体をトキマ放った獅子の形を模したチャクラが打ち抜き、物理的に傀儡を破壊しチャクラ糸も破壊した。
続けて傀儡が破壊されたことであいた隙間にキキョウが火遁を放つ
「『火遁・豪火球』!」
女は慌ててチャクラの盾を展開する傀儡でガードした
「(日向とうちはの二人も手強い…特に日向のいなし技は細かい仕込みをすべて弾かれてしまう、それに飛雷神に気を付けないと……っ!)」
周囲を警戒する女がソウマに目を向けた瞬間──
フッ
「(飛んだ!背後!)」
飛雷神で飛んだ背後から炎を纏った如意棒の一撃を叩き込むソウマ
「『飛雷神・火猿撃』!」
「甘い!!」
背後に配置していた防御用傀儡で迎撃し、数回打ち合うソウマと女の操る傀儡
「(なんという破壊力…普通に殴られるだけで傀儡が破壊されそうだわ)」
ソウマは途中で別のマーキングへと跳躍し再びタイミングを伺う姿勢に入り、キキョウとトキマに素早くハンドサインで指示を出した
「(飛雷神相手に守りに入るのは愚策、攻めるしかないわね)ハッ!」
女は傀儡を操りキキョウとソウマを巻き込むように広範囲に毒針をまき散らした
ソウマは当たらない位置に飛雷神で飛んで回避し
キキョウはトキマが回天でカバーに入った
「『八卦掌回天』」
「そうなるわよね!」
女はすかさず回天の終わりを狙ってトキマに対して傀儡を向かわせた
トキマの背後からすかさずキキョウが飛び出し、手に纏った火遁を一気に圧縮して解放する
「『火遁・火纏の術 炎槍』」
ジュ!という音とともに忍術に対してそれなりに耐えられるはずの装甲を持った傀儡の上半身が溶けて消滅した
「なっ!(なんて威力!もう傀儡が二体しか残っていない!)」
そしてすかさずソウマが追撃する
「『火猿金剛砲』!」
炎を纏った如意棒を飛び上がったソウマが全力で投擲し、更に猿空が炎を噴射することで加速し超高速で標的に突撃する
女はとっさに傀儡を盾にする
「(あれはまずい!)」
ドゴオオオオオン!
砂煙の中では直撃した傀儡が完全に破壊、残ったもう一体もかろうじて動けるものの半壊していた、それに守られた女は
「(これはもう無理ね…何とか離脱──)ッグ、ガハ!な、なにが……」
女は背後から風遁チャクラを纏った忍刀で心臓を貫かれていた
「『飛雷神・二の段』だよ」
ソウマが投げたのは猿空の変化した如意棒、そして猿空もソウマの飛雷神マーキングを付けている、ソウマは投げて相手の周囲の地面に突き刺さっていた猿空のマーキングに向けて飛んだのだ
ソウマは忍刀を引き抜いた
女が倒れ
「サ、サソリ…」
最後の一言を言い息絶えたのをキキョウ、トキマと共に確認し、三人はサクモのもとに合流した
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時を同じくして――。
ズシャァァッ!!
サクモの白い稲妻の一閃が、赤髪の夫の胸元を深く斬り裂いていた。
妻の敗北に気を取られた一瞬の隙を、サクモの極致の剣技が見逃すはずもなかった。
「……おのれ、木ノ葉の……忍ども……」
血を吐きながら崩れ落ちる夫。
砂隠れが誇る最恐の傀儡師夫妻は、ここに完全敗北を喫したのだった。
「ふぅ……見事な連携だったね、ソウマ君たち」
サクモがチャクラ刀を鞘に収め、誇らしげにソウマたちを見つめた。
「いえ、この人を一人で相手してたサクモさんほどじゃないです。猿空、助かったよ、また頼むな」
ソウマが猿空と拳を合わせる。
「ハッ、お前の飛雷神のタイミング、ますます磨きがかかってきたな、ソウマ!」
猿空も不敵に笑って白煙とともに消えていった。
周囲の砂忍たちも、最強の夫妻が倒されたことを知り、蜘蛛の子を散らすように撤退を開始していき、木ノ葉の部隊はその追撃に入った。
こうして、木ノ葉を脅かしていた砂隠れの傀儡部隊は潰走し、木ノ葉の白い牙とソウマ達第七班はその名を砂隠れのみならず、忍界全土へとさらに知らしめる大きな戦果を挙げたのだった。
サクモは三忍より有名だったらしいですよ、使う術はもちろん"雷切"、モチーフ的にはこれが正しいでしょう
"父"と"母"は名前の設定が無いみたいですね
すいません
「『飛雷神・二の段』だよ」は絶対どこかで言いたかった
こんな垂れ流し小説に評価、お気に入り、しおり、ありがとう