第三次忍界大戦の勃発から約四年半が経過していた
砂隠れとの戦いが決着してから約三年、雲隠れの三代目雷影の戦死によって木ノ葉の対雲隠れ戦線は余裕ができ、対岩隠れとの戦いを終わらせるため"黄色い閃光"こと波風ミナトの班に岩隠れの補給線の要、神無毘橋破壊任務が下された。
ミナト班は作戦のタイミング合わせのため対岩隠れの主力戦線に合流していた
「ミナト、久しぶりだな、すっかり有名人じゃないか」
「ソウマさんこそ『火猿仙人』『風刃』は会ったら逃げろって雲隠れは恐れてましたよ」
「それにしてもカカシは上忍か、戦時下とはいえ12歳で上忍はやりすぎじゃないかな…」
大きくなったカカシは父サクモの形見のチャクラ刀に触れながら
「大丈夫ですソウマさん、オレこの戦いでいろいろ経験しましたから、ソウマさんが父の代わりに支えてくれたこの岩隠れの戦線、きっと終わらせてみせます」
「頼りにしてるが肩に力が入ってるぞ、相手の裏への潜入なんて難しいんだからな、落ち着いて行け、オビトとリンもな」
「任せといてくれよソウマさん!」「頑張ります」
「まあミナトがいるから大丈夫だろ、予定通り俺達は二日後に陽動も込みで攻勢をかける、その隙に頼むな」
「お願いします」
ミナト班は出発した
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ミナト班見送ったあと、綱手は雰囲気の変わったカカシをみて
「カカシの奴、ずいぶんと可愛くない感じになっちまったね、サクモさんが死んじまったからかねえ…」
ダンはそんな綱手に
「僕らも気持ちは良くわかるだろ、しかも彼はまだ12歳、いかに天才とはいえまだ子供さ…」
「まあミナトが一緒ですし、ちょっと話しただけでも12歳とは思えない実力ははっきり感じました、オビトとの仲は相変わらずでしたけど、リンも成長してたので任務成功を祈りましょう、こっちが派手に攻めれば向こうも動きやすいでしょう」
シカクが作戦を説明し始める
「その通りだ、じゃあ作戦を説明する、陽動とは言っても普通に突破する気で攻めるぞ。
ソウマはいつも通り遊撃として飛び回ってもらう、人柱力が出たら抑えてもらうのもいつも通りだ、綱手様とダンさんは────」
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二日後、木ノ葉は攻勢を開始した
「『仙法・豪炎大旋風』!」
ソウマと猿空の放った合体技で広範囲が焼き払われる
土遁で身を守った部隊が周囲に呼びかける
「『火猿仙人』がいる!」「気をつけろ!」「土遁の防御は多重にしろ!」
「前から気になってたんだけど、俺って一番得意なのは風遁なのになんで『火猿仙人』なのかなあ」
「オレと一緒だと火遁のほうが目立つし、『火炎』と『火猿』の語呂合わせじゃねーの」
「じゃあ風遁の合体技もやってやろう、行くぞ猿空!」
「『風遁・大突破』」
「『土遁・針山』」
「「 『仙法・大針突破』! 」」
猿空が土遁で生み出した針山を風遁でバラバラにしながら加速させて発射、土遁の防壁をなぎ倒した
「ぐあ!防壁が役に立たん!作戦通り適当に『剛隷武』を出してあいつとは戦うな!」
「了解!『土遁・剛隷武』!」
岩忍がゴーレムを生み出し撤退しようとした瞬間──ガン!とゴーレムの頭に手裏剣が刺さり次の瞬間にはソウマが飛雷神で現れる
「『飛雷神斬り』」
「ギャッ!」
ズバン!岩忍はゴーレムごと風遁で切れ味を増した忍刀に両断された、そのまま周囲を見渡し、目が合った岩忍は絶望の表情を浮かべ、それ以降の反応は出来なかった
「さっきのもどっちかといえば攻撃してんのはオレの土遁だな」
「うーん、今度別の合体技考えよう」
そんな気楽な会話をしながらもソウマは一瞬で敵を殲滅していた
「これは四尾と五尾の人柱力のチャクラ、出てきたか…」
ソウマは何度目かわからない老紫との戦いに向かう──
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「ハァ…ハァ…一体何回アンタとこうして不毛な時間の稼ぎあいをしてんだか…」
「フゥー…、お互いがお互いを相手にしなければ止められんのだから仕方あるまい…ハァ…」
「俺がアンタの相手をしている間に土影が動けるんだから枚数で言えばこっちが不利なんだよ…ハァ」
老紫とソウマの戦いは他の者からすればレベルが違いすぎる、なおかつ老紫の攻撃は高熱も伴うため広範囲で敵も味方も近寄れない、そのためいつも二人の戦った周囲は滅茶苦茶に荒れていた、今回も冷えた固まった熔岩で周囲がボコボコになっている
ピィーー!
「撤退の笛か…」
「っ!?(ダンさんのチャクラが!?)」
「また会おう!これにてご免!」
「っく!(今はダンさんのところに!)」
フッ
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「しゃべるなダン!」
フッ
「(ダンさん!内蔵が吹き飛んでいる…これでは綱手様といえども…)」
近くにいたシカクが飛んできたソウマに話しかける
「五尾の人柱力にな…」
「そうですか…こちらはやはり削り切れませんでした…俺が老紫に勝てれば…」
「ソウマ、ここで一番働いてんのはお前だがよ…何でもかんでもお前の責任じゃないぜ」
「はい、すいません」
綱手はその間も必死にダンを治療していた
「大丈夫だよ!血は止めたから!助かるよ!」
「そうか……良かった……」
「止まれ!止まれ!止まれ!」
「綱手様!」
見ていられなくなったソウマが綱手の手を掴む
「もう、死にました!」
綱手はダンの血にまみれた手を見て震えていた
シカクは務めて冷静に
「ソウマ、ミナトの方の結果も確認しなきゃならん、一旦引こう」
「了解です」
ソウマは固まって動けない綱手と、ダンの遺体を一緒に飛雷神で陣地へ運んだ
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ソウマは座り込んで印を結び、瞑想した
「(綱手様も婚約者が死んだらああなるのか……俺も家族や親しい友人を失ったらああなるのかな……扉間先生は安らかな死に様だったな……っ!ミナトのチャクラ!人数が三人…居ないのは…オビトか…)」
ソウマはシカクと共に陣地の出入口でミナト達を出迎えた
「ソウマさん、シカクさん、神無毘橋を破壊し、任務は完了しました」
「分かった」
「お疲れ様、カカシとリンは休め、無理なら薬を飲んで寝るんだ、良いな?」
「はい……」「……」
カカシとリンがとぼとぼと歩いて下がっていく、その様子を見たソウマがシカクに頼む
「シカクさん、いのいちさんに頼んで二人を眠らせてください、多分あれでは寝れないでしょう」
「だろうな…行ってこよう」
シカクが去った後ミナトに向き直るソウマ
「オビトは、どんな最期だ?」
カカシ達が去って、ソウマと二人になったミナトは、先ほどまでの仕事中の顔が崩れ、泣きそうな顔になる
「オレは…一緒にいれませんでした…カカシ達三人と離れて陽動していましたから…」
「そっか、俺は担当上忍なんて、無理だな……」
「オビトは…カカシの眼になってこれから先を一緒に見ると最期に言ったそうです、オビトは戦いの中で写輪眼に開眼しましたが落石で右半身が潰れて瀕死になり、負傷して左目が潰れていたカカシの左目に残ったオビトの左目をリンが移植しました……」
「オビトが写輪眼を!?しかもカカシに移植…ただの怪我かと思ったよ…」
「少しだけカカシが使っているのを見ました、チャクラ消費が重いようですけどちゃんと使えるみたいです」
「そうか、うちは一族への説明は俺がする。それから…こっちはダンさんがやられた、綱手様はしばらくそっとしておいてくれ」
「ダンさんが……わかりました」
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第三次忍界大戦はこれを機に収束し始める、岩隠れは重要な補給線を失ったことでただでさえ劣勢だった状態から厳しくなり攻勢に出られなくなった。雲隠れも三代目雷影を失った穴は大きく木ノ葉とは膠着状態、霧隠れは忍刀七人衆が半壊するという大事件が起き、戦力が激減した
ダンゾウもソウマも関わってないからね、変わらないね
書いてても滅茶苦茶しんどいんですけどマダラの暗躍ってオビトが居ないとどうしようもないし…ダンゾウ絡んでないし…ソウマも現地に居ないし…ミナトは肝心な時はいつも遅すぎる男(オビト評)だからさ
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