第三次忍界大戦の終結から一年と数ヶ月が経った
波風ミナトは四代目火影に就任しうずまきクシナと結婚、火影とは思えない小さい普通の家に二人で住んでいた
そこではミナト、クシナ夫婦と引退した三代目火影ヒルゼンとその妻ビワコが話していた
「封印の事もあるし、出産には立ち会うよ」
「前任のミト様がそうだった、出産のとき封印が解けそうになったのじゃ、すまぬが里から少し離れた結界の中で出産してもらう、ワシの妻ビワコとソウマの暗部も付き添わせる、すべて極秘じゃ」
ビワコとクシナは里の中を歩いて移動していた、そこに赤ん坊を抱いたうちはミコトが通りかかる
「ミコト!あれ?下の子女の子だっけ?」
「男の子よ、名前は『サスケ』」
「三代目の父上とおなじかえ」
「ところでさ…やっぱ痛いの?」
「クシナでも怖い事あるんだ」
「ホラ行くえ!クシナ!」
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──木ノ葉の里から少し離れた洞窟内
「(九尾が出ようともがいている!)ナルトォー!早く出てこーい!九尾は出てくるなー!」
「おぎゃあ!おぎゃあ!」
「生まれた…」
「元気な男の子じゃえ!」
「オレも今日から父親だ……!」
「ナルト……やっと会えた……」
「よし!クシナ出産したばかりで大変だけど九尾を完全に抑え込むよ!」
「うん……」
ミナトがクシナの封印を閉めなおそうとしたその瞬間
「ぎゃああああ!」
「四代目火影ミナト……人柱力から離れろ……でなければこの子の寿命は1分で終わる」
謎の面にフードの男が生まれたばかりの赤ん坊に手を向けた
「(結界をどうやって通り抜けた……!?こいつ一体!?)」
「うっ!」ボコボコ!
「(まずい!九尾の封印が!)」
「待て、お、落ち着くんだ!」
「それはお前だミナト、俺は最高に冷静だ」
面の男はナルトと投げ、クナイで刺そうとした
「ナルト!」
その瞬間
ミナトはナルトを救い出したが、ナルトに付けられた起爆札が起動し、ミナトは飛雷神でナルトと飛んで回避した
「(飛雷神を"使わされた"!狙いはクシナだ!)」
ミナトは飛雷神で自宅に飛び、ナルトを寝かせて再びクシナの元に飛んだが、すでに面の男によって九尾はクシナから引きはがされ、クシナは瀕死だった
「流石閃光、だが遅かったな」
「ナルトは……無事なの……?」
「ああ、今は安全な所に居る」
フッ
ミナトはクシナを連れてナルトの元に飛びナルトの横にクシナを寝かせた
「行ってらっしゃい……」
「すぐに、戻ってくるよ」
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面の男は地面に手を付いた
「『口寄せの術』!やれ九尾!」
『グォォォォォオオオオ!!』
ソウマはクシナの出産の万が一に備えて自宅にいたがすぐに動ける状態で待機していた
「──っ!?(このチャクラは九尾!クシナの封印が解けたのか!?)」
ソウマは素早く猿空を口寄せし仙人モードに入る
「(ミナトは…なんて家に居るんだ!?クシナは、瀕死か…九尾が抜けたからか、横にいる小さいチャクラは子供だな)キョウカ!すぐに出る!シスイとモミジと離れるな!」
ソウマは言い終わると返事を待つ間もなく飛雷神でフッと消えた
少し離れたヒルゼンの家では
「三代目火影様!九尾が!九尾が里に急に出現しました!」
「わかっておる!ワシが抑える!お前は非戦闘員の保護じゃ!(あれだけの保険をかけたのに失敗じゃったか!?)」
ソウマは里の各所に配置しているマーキングから九尾に最も近い所に飛んだ、目の前には山のような大きさの九尾がいる
「(これが九尾!?一尾の守鶴と同じ尾獣とは思えない、チャクラの桁が違う!)」
「ソウマ様!」
そこに『根』の暗部の一人が近づいて来る
「お前は避難誘導…いやうちはフガクをここに呼んで来い!俺が時間を稼ぐ!」
「ハッ!」
サッと暗部の忍は下がる
「さて猿空、ちょっとこれはやばいぞ、様子見は無しだ一気に行く!」
「あたりめーだ!」
猿空は如意棒に変化しソウマの手に収まる
「『仙猿風真空斬』!」
ソウマは一番切れ味のある技で九尾に斬りかかる、が
『グォア!』
九尾がチャクラの衣を纏って防いだ
「(なんて濃密なチャクラだ!風遁の刃が通らない!)」
九尾は爪を振り下ろす、かすっただけでも死ぬそれをソウマは何とか躱すが余波だけで建物が吹き飛んだ
「(里が滅茶苦茶になる!だがこんなデカイチャクラの化け物を飛ばすのは俺じゃ無理だ!なんで九尾が火影岩の方を……ミナトか!)」
火影岩の方を見た九尾は口に黒いチャクラを集めて放つ
「(尾獣玉だ!ミナト頼む!)」
ズンッズズズ……
ドゴゴゴゴゴゴゴッ!
「(ミナトの『飛雷神・導雷』だな…、尾獣玉の威力が昔見た四尾の人柱力のレベルじゃない……九尾はこんなに桁が違うのか)」
そこに三代目火影ヒルゼン達が参戦した
「待たせたなソウマ!ワシらも行くぞ!」
「三代目!父上!こいつはチャクラが濃すぎてろくに術が通りません!物理的な衝撃のある技で追い出すしかないです!」
「得意分野じゃ、安心せい!こい猿魔!『金剛如意』じゃ!」
ヒルゼンは猿魔を口寄せし猿魔は太い柱のような如意棒に変化した
如意棒を構えた二人、ソウマとヒルゼンが並び立つ
「おぬしを共に戦うのが九尾相手とは思わなかったぞソウマ!」
「俺もですよ三代目!」
二人の相棒も会話する
「ワシらについてこい猿空」
「オジキ!とっくにオレ達はアンタを超えたぜ?」
九尾は再び足元の人間たちに攻撃をし始める
『グオオオ!』
ダンゾウは周囲に指示をだす
「九尾の正面はヒルゼンとソウマに任せるのだ!ワシらは避難している後方に余波が飛ばないように可能な者は結界を広げて塞げ!結界の無い者は側面から支援せよ!」
「『仙猿風火穿空』!!」
「ぬおおおおおお!」
ソウマとヒルゼンの如意棒による強烈な打撃に流石の九尾もひるんだ
『グア!?』
「なんてバケモノだ、今ので"ちょっとびっくりした"程度かよ」
「愚痴を言うでない!次じゃ!『土遁・土龍弾』!」
ヒルゼンの土遁による巨大な龍が九尾を鈍らせた隙にソウマがチャクラを溜めた一撃を叩き込んだ
「おう!『仙猿風火金剛大砲』!」
ドン!
ドガァン!
ソウマの投げた如意棒が九尾に直撃し轟音を放つ
『グ、グウウ!』
「戻れ猿空、ハァ…ハァ…流石にちょっと効いたか今のは」
「(ソウマの奴なんて技を使いおる、ワシも年を取ったもんじゃ)」
「ふぅ…縮め猿空、ちょっと温存しないと…仙人モードが切れるのはまずい…」
ソウマは猿空を縮めて籠手に収め仙術チャクラを練り直す、そこにフガクが到着した
「ソウマさん!フガクです!」
「来たか!」
ソウマはフガクに小声で話しかけた
「フガク…九尾を操るには写輪眼が必要だ、多分今ミナトがこいつを操ってる奴と戦ってる、ミナトが禍々しくておかしなチャクラを持った奴と戦ってるのははっきり感知してる」
「!?まさか…ありえない!うちは一族にそんなことが出来る奴はもう!」
「しーっ!声が大きい!とにかくこいつを何とか出来るか?お前は"万華鏡写輪眼"があるだろ」
「どこでそれを!?…今は聞きません、とにかくやってみましょう…ちょっと集中します…」
フガクは左目にチャクラを練りこんで集中し、ソウマの一撃の後他の皆が追撃して体勢を崩している間に九尾に瞳術をかけた
「『建御名方(タケミナカタ)』!」
ビクン!
九尾はフガクと眼があった瞬間、固まり動けなくなる
その様子を見たソウマは
「いけたか!?」
だがフガクは左目から血を流し、苦しそうにしている
「こ、これは……何とか俺の万華鏡の能力で止めていますが余りにもチャクラの格が違いすぎます!止めきれない!?どうやってこんなやつを瞳術で操ったんだ!?」
「む、無理か!?」
「ぐっ、もう…限界です!」
フガクの瞳術が切れて九尾が自由になった瞬間
「『口寄せの術』!」
空中から巨大なガマが出現し、九尾を押しつぶした
「ミナト!」「四代目!」
ソウマはミナトが間に合ったことに安心しつつも先ほどまで感知していた相手が消えたことも分かっていた
「(あのおかしなチャクラをしたやつは急に消えた……時空間忍術だな……)」
ミナトはガマブン太に話しかける
「少しの間九尾を押さえていてくれ!」
「いくらワシでもこいつはそう押さえておけんで!」
「これほど大きなものを飛ばすにはかなりのチャクラがいる!」
九尾が尾獣玉を放とうとした時、ミナトと九尾が消えた
そして離れた場所から尾獣玉の爆発音が聞こえた
「あっちか!ソウマおぬしミナトにマーキングは持たせてあるな?先に行け!ワシらも急いで追いかける!」
「お願いします!」
フッ
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「私はまだ…やれるわミナト……」
ミナトはクシナと赤ん坊のナルトを連れていた、クシナの金剛封鎖が九尾を縛り上げる
「このまま……九尾を引きずり込んで死ぬわ…今の私の体力じゃ私の中に戻しても封印しきれない…だから最後はアナタの手で……」
「クシナ……!君が俺を火影に!この子の父親にしてくれたのに!」
「まて、その結論は早すぎるぞクシナ」
飛雷神でソウマはすぐに駆け付けた
「ミナト、お前わざわざその子…ナルトだったか?を連れてきたってことはその子に九尾を封印するつもりだろ」
「ソウマさん!」
「ミナト……私達の子にそんな重荷を背負わせたくない!」
「君と九尾が心中してしまえば尾獣バランスが崩れる、いかに木ノ葉が戦力豊富でもついこの間終わったばかりの戦争がまた起きてしまうよ、それに俺達家族は…『忍』だ!」
「ミナト……」
「ソウマさん…あとは頼みますオレが戦っていた相手は感知していたでしょう?あいつには注意してください、オレは『屍鬼封尽』を使って九尾を半分道ずれにします!」
「ハァ……そう言うと思ったよ全く、四代目を受け継いだばかりのお前が死んだら里はどうなる、ってまずい九尾が!『仙法・封印術・五柱金剛貫!』」
クシナの体力の低下により金剛封鎖が緩みその隙に九尾が抜け出そうとしたが猿空の変化した柱によって頭部と四肢を押さえつけられた
『グォォ!』
「こういう時のために色々研究しててよかったぜ……ミナト!お前の案は半分却下だ!」
「半分?でも他に手段が!」
「まあ聞け、オレはまだまだチャクラを残してる、オレのチャクラをギリギリまでクシナに渡してクシナに回復してもらう、そうしたらクシナは九尾を全部じゃなくていい、半分でいいから引っ張れ、ミナトは封印術を書き直してクシナに再封印しろ!
それなら体力の落ちたクシナでも九尾を抑え込めるし、クシナも死ななくて済むはず!もう半分はナルトにいれろ!九尾を半分にしてもうずまき一族の血を持たない俺達が抑え込めるかは分からんだろ」
「ソウマさん!それなら皆助かる!急ぎましょう!」
「ああ!行くぞ!クシナ!」
「や、やってやるってばね……!」
ソウマはクシナに触れてチャクラを渡し始める、仙人モードは解除されており、通常チャクラだ
「仙術チャクラは渡せない、コントロールが難しいからな、俺の通常チャクラをギリギリまで渡す、そうなると俺のチャクラが減って回復するまでは仙人モードに入れなくなるがな……猿空とチャクラの受け渡しをやっていて良かった、普通はチャクラをこうやって渡すのは難しいんだぞ?」
「ありがとうソウマさん…」
その頃、九尾の影響を減らすための結界の外にヒルゼン達は到着した
「結界か、入れぬ……ソウマ達は何をしておる?」
ついてきていたフガクが写輪眼で確認し答えた
「ソウマさんがクシナにチャクラを渡してます……何をする気だ?」
「チャクラが戻ってきた!行けるってばね!」
金剛封鎖と共に九尾を押さえつけていた猿空ももう限界だった
「おいソウマ!オレももう限界だぞ!こいつとんでもねえ力だ!」
「はぁ……はぁ……もうちょっと頑張れ!ミナト!準備は良いか!?」
ミナトは八卦封印の術式を確認した
「行けます!」
「クシナ引っ張れ!」
『クシナ!ミナト!またワシを封印する気かァァァア!』
クシナが気合の声をあげて九尾を引きずり込んだ
「オラああああああ!」
『おのれぇぇ!ワシのチャクラを!?』
そうして九尾のチャクラが激減し、九尾が小さくなった段階でミナトがクシナの腹の封印をかけ直す
「『八卦封印』!」
ソウマはクシナにチャクラを渡しきってしまったのでもう疲労困憊
「はぁ…はぁ…急げミナト……次はナルトに八卦封印を…猿空の口寄せがもう切れそうだ」
クシナも半分とはいえ九尾を再度封印したことで一気に体力を消耗していた
「私の鎖も、もう限界…!」
「ハァ…ハァ…行きます……!」
『グオオオオオ!ミナト!クシナ!志村ソウマァァ!』
「『八卦封印』!」
九尾の濃密なチャクラと威圧感が消え、一気に夜の静寂が訪れた
「ハァ……ハァ……やったってばね!」
「オレはもうチャクラが限界だ」
ミナトのチャクラ切れで張った結界が消えた
「猿空……ありがとな……」
「おう!」
ボンッと猿空は口寄せが切れて消えた
ヒルゼン達が駆け寄ってくる
「ソウマ!ミナト!クシナ!無事か!?」
ソウマが答える
「ギリギリ何とかなりました…急いで医療忍術か少しでもいいのでチャクラを渡せる者を呼んでください、クシナの様子を見てあげてほしいんです」
「分かった、おい!聞いていたな!急いで呼んでくるのじゃ!お前たちは大丈夫か!?」
「オレとソウマさんはただのチャクラ切れです…」
「途中から見ていた、九尾を半分にしてクシナとその赤ん坊に封印したんじゃな?赤ん坊は平気か?」
「ええ、こんな大騒ぎだったのに寝てますよ」
クシナは這いずるように近寄ってナルトを抱きしめた
「ナルト!ああ……良かった……」
それを横からさらにミナトが抱きしめる
「とんでもない誕生日になったなナルト……」
「ミナト、クシナ、おめでとう」
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こうして九尾の出現という未曾有の事件は終結した、面の男という謎を残して……
やっと、大きな転換点が訪れました
ここまで読んでくれた方は気付いた人も居るかもしれないんですが、実はここまでソウマの存在は原作の流れを大きくは変えていません、変えすぎると整合性を取るのが難しいからってのもあるんですが実際ダンゾウが裏で色々やってもやらなくてもここまではあんま関係ないんですよね、ダンゾウがやらかしまくって影響がデカいのはここからなんです、なのでソウマのおかげで戦争がより有利に終わったぐらいで原作とは大きく変わっていませんでした。
実を言うと、ここの歴史を変えるためにソウマに飛雷神必要だなって思ってソウマは飛雷神使いに決まりました、ヒルゼンですら屍鬼封尽のタイミングでやっと到着で結界も張ってあって普通に入れてません、扉間やミナトとの師弟関係というのは全部ここから逆算して出来たものです
フガクの万華鏡はなんかそれっぽい奴を探してあてはめました
■建御名方(タケミナカタ)
・目視した対象のチャクラの支配権を得る
・幻術かけ放題
・相手にチャクラを練らせないで完封
・チャクラが練れないのでろくに動けないし体術も無理
・一瞬使うだけでも相手の術の発動を阻害できるから凶悪
五柱金剛貫の元ネタは、BLEACH
生まれる前からナルトって呼んでるけど女の子でもナルトだったのか‥?それとも確認方法あるのか?
評価、お気に入り、しおり、感想ありがとうございます
誤字修正も感謝