志村の屋敷には今日も子供の笑い声が響いていた
「おじさん!にんじゅつみせて!にんじゅつ!」
「よーし猿飛のおじさんがとっておきを見せてやるぞ、口寄せの術!こい!猿魔!」
ボフンッ
「なんだ猿飛、戦争は落ち着いたんじゃなかったか?お前がワシを呼ぶほどの敵・・・」
そこにはキラキラの眼で猿魔を見上げる幼子がいた
「すげえ~でっかいしゃべるサルだ!」
「猿飛!なんだこのガキは!?お前の子か!?」
「違うぞ、ダンゾウと俺の妹の子供だ、甥っ子だな」
「ダンゾウのガキだと~!?猿飛お前まさかこのガキと遊ぶためにこのワシを呼んだのか・・?」
「そうだが?」
「そうだが?じゃないわ!口寄せ動物にガキのお守りをさせるな!」
「え~?せっかくおじさんがよんでくれたのにでかサルさんはあそんでくんないの?」
「でかサルゥ!?猿魔様と呼べ!お前の名前も聞いてやろうガチんちょよ」
「おれは志村ソウマ!よろしくねえんま」
「礼儀がいいんだか悪いんだがよくわからん子供だな、まあいい久しぶりに呼ばれたのに戦闘じゃなかったのは残念だが何もせずに帰るというのも恰好が着かん、少しだけ遊んでやろうソウマ」
「よっしゃー!」
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ダンゾウとユウリ木の葉の里を二人並んで歩いていた、つまりはデートである
「兄上とソウマは大丈夫でしょうか?なんだか波長があうのか兄上はやたらとソウマと遊びたがりますしソウマは兄上になついているんですよねえ」
「流石に最近は落ち着いてきていたのだがソウマが遊び盛りになってなぜかヒルゼンまで子供の頃のような勢いで一緒に遊んでおるからな・・・まああの子はまだ同世代の友達もおらんし立場的にも交流しづらいのは仕方ないのだが。」
「まあ兄上が遊び相手を買って出てくれているおかげで私たちもこうして二人の時間をつくれるのですから良いのではないですか?」
「ま、まあそうだな、流石に子供の前でこのような姿を見せるわけにはいかん」
ダンゾウは完全にユウリに絆されており今も腕を組んで歩いている、しかしダンゾウは木の葉ではそれなりに名の知れた忍である、周りの大人たちは皆
「志村家の夫婦は仲が良いなあ」
と思っているのだった
「ふふ、いつまでその厳格な父親のフリは続けるのです?子供だって馬鹿ではないのでダンゾウさんがほんとは良くソウマのことを見ているのとか伝わっていますよ?
というか私が言ってますし」
「な!なぜ!厳しい中にも親しみを持たせる威厳のある父親を目指していたのだができていなかったのか・・・」
「不器用なダンゾウさんがそんな器用な事できるわけないじゃないですか、兄上のようにするのはまた違いますが、普通に接すればいいですよ普通に」
「普通なあ・・・」
考え込んでしまったダンゾウの腕をさらに強く抱きしめつつ、家への帰路につくのであった
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両親の帰宅に気付いたソウマが笑顔で出迎えた
「あ!ちちうえ!ははうえ!おかえりなさい!おじさんがよんだえんまがあそんでくれてるんですよ!」
棒の形に変化した猿魔も答える
「おう久しぶりじゃないかダンゾウ、そっちが猿飛の妹か、合うのは初めてだな」
金剛如意に変化した猿魔にしがみついて伸び縮みする棒で飛んだり木に登ったりして遊んでいる息子をみた両親は頭を抱えていた
「ヒルゼン・・・」「兄上・・・」
得意げなヒルゼンが言う
「帰ったかお前たち、どうだ?ソウマは猿魔がお気に入りの用だぞ?」
その様子にブチギレる両親
「ヒルゼン、どう考えてもやりすぎだろう、猿魔まで呼ぶとは、危険すぎるだろうが!」
「兄上!ソウマが怪我をしたらどうするんです!もうちょっと安全な遊びをしてください!」
最初は「ちょっと猿魔はやりすぎかも?」と思っていたがソウマが楽しそうなのでそんな心配は全部忘れてしまったヒルゼンは
「い、いや~猿魔なら落ちても変化解除すれば抱えて降りられるから平気じゃないかなって・・・」
「「今すぐ猿魔を戻せ(してください)」」
火影の威厳はここにはなかった
「はいすいません」
「ちちうえたちがおこってるからきょうはもうダメだって~えんま、またあそぼうね」
「ワシも楽しくなってしまったがまあそうだろうな、次はお前がもうちょっとデカくなったら遊んでやるぞソウマ、楽しみにしておけよ」
ボフンッ
そさくさと退散するヒルゼン
「じゃあ俺は仕事にもどるからな、またな~ソウマ」
「またね~おじさん」
その肩をつかむユウリ
「何言ってるんです?兄上へのお説教はまだですからね」
屋敷へと連れていかれるヒルゼンを見たソウマ
「ははうえとおじさんがなかよし」
「アレをみてその感想が出てくるとは、我が子ながら大物だなソウマよ」
「ちちうえのにんじゅつもみたいです!どうぶつよぶやつ!」
「それはまた今度みせてやろう、母上が怖いからな。
父の得意忍術、風遁の基本をみせてやろう、風遁・烈風掌」
物凄く威力を抑えて烈風掌を放つと落ち葉と砂埃が舞い上がった
「すごい!ちちうえはふうとんなんですね!」
「そうだ、おそらくお前も風遁、もしくは母から火遁の適性を受け継いでいるはずだ、
まあもう少し大きくなったら教えてやる」
そういってソウマの頭をなでてやるダンゾウの顔はまさしく父親の顔だった
猿魔の一人称がわかんなかったのでワシにしておきました
なんでダンゾウの口寄せは獏なんでしょうね、夢を吸う→吸い込み→風遁みたいな連想ゲームだろうか