九尾事件から数ヶ月、復興も進み里には平和な日々が流れていた
うちは本家の屋敷には大勢の親子が集まっていた
家主であるフガクは愚痴を漏らす
「ソウマさん、ミナト……うちは遊び場じゃないんだが」
ソウマが答える
「良いじゃないか広いし、それに戦争中にキョウカ達がここに集まってた名残だな」
「クシナもママ友に入れて嬉しいみたいだよ?キョウカ達がママトークしてるのをいつも悔しそうに見てたし」
日向ヒザシも来ていた
「邪魔してすまないなフガク殿、カエデもネジを色んなところに連れ出したいようでな」
「まあ構わないのだがなヒザシ殿、日向の者がうちに遊びに来るなど時代が変わったものだ…ソウマさんのおかげか」
「まあ俺つながりではあるけど、扉間先生がこうなるのも見越して俺、キキョウ、トキマを同じ班にしたんたぞ?あの人には死んでもかなわないな」
母親と小さい子供達は──
クシナは並んで寝ているナルトとサスケを見ながら
「サスケ君は女の子みたいにかわいい顔よね、ミコトそっくりじゃない?」
ミコトは
「そうね~イタチがどれだけ大人しかったのかこの子が生まれて実感したわ、もう大変よ…」
キョウカはシスイの妹モミジを膝に乗せながら
「うちもシスイがとっても大人しかったからモミジは大変だわ、シスイが張り切って面倒見るから助かってるけど」
「イタチもサスケの面倒見たがって可愛いのよ、あの子大人しすぎて大丈夫かと思ってたからサスケ相手にはお兄ちゃんの顔するから安心しちゃったわ」
カエデも一歳の息子ネジを抱っこしながら
「うちのネジは普通?なのかなあ?ヒザシにそっくりで目も白いし白眼開眼するわよ~きっと」
もう一人来ているママ友のキキョウは庭にいた──
「カカシ!見てないで降りてきなさいよ!」
カカシは木の陰から降りて暗部の面を外した
「あの、キキョウさん俺一応クシナさんとナルトの護衛で居るんで名前呼ぶのやめてくださいよ…」
「どうせここに居る連中にはばれてるんだから良いじゃない、それより私も鍛えなおすからね!相手しなさい、写輪眼使っていいからね」
「あの…俺は写輪眼使うとバテちゃうからここぞという時しか使わないんですけど…それにいざというときに動けないと困ります」
「何言ってんの使わないと慣れないでしょ!ここにいる連中の眼をかいくぐって襲ってくるようなのが居たらもう木ノ葉なんて終わりなんだから気にしちゃだめよ」
「それはそうですけどね、里の戦力のトップツーがここにいるんですからね…ハァ…まあちょっとだけですよ」
シスイ、イタチ、イズミはカカシの登場に目を輝かせた
「流石カカシさん、見事な気配の消し方でした」
「オレも分からなかった…流石です」
「私もー!」
カカシは
「ま、お前達がいくら天才とはいえまだまだって事だよ」
「最初は軽く組手からね」
スゥーとキキョウの眼が赤く光る、三つ巴の写輪眼だ
「分かりました」
カカシは閉じていた左目を開けた、オビトから受け継いだ写輪眼だ、写輪眼の状態をオフに出来ないため使わない時は目を閉じるか額当てで隠したりしている、こちらも三つ巴になっている
二人の組手が始まった
キキョウは妊娠、出産ですでに最前線を引いてから五年以上、昔ほどのキレは無いがそれでも体に染みついた動きというモノはある
カカシは第三次忍界大戦の激戦を生き残り、13歳にして火影直轄の暗部、そこいらの上忍では相手にならない強さだ
二人の高速の組手は見ているシスイ達の視線を釘付けにした
「(すごい!なんて早いんだ)」
「(先ほどまでオレ達とやっていた伯母上はどれだけ手を抜いていたのか…)」
「お母さんかっこいい!」
二人は少し距離を取った
「じゃあここからは術も込みね、大規模なのはダメよ?」
「当たり前じゃないですか…」
キキョウは軽く火遁を放つ
「『火遁・炎弾』!」
「『水遁・水陣壁』」
カカシは素早く水遁で防御した
その間にもキキョウは素早く接近して体術を仕掛け、カカシはそれを防ぐ
そんな高レベルなやり取りをしばらく両者は繰り返し──
「はぁ…そろそろばててきたんで一旦休憩させてくださいキキョウさん」
「ふぅ~まあいいわよ、確かにアンタ写輪眼は長持ちしないみたいね」
「これでも慣れてきてる方ですよ、最初の内はほんの少ししか使えなかったんですから」
そこにソウマがやってきた
「やってんなキキョウ、カカシ、キキョウは流石だな、もう勘を取り戻し始めたんじゃないか?」
「まだまだね、姉としてフガクに勝てるぐらいには戻さないと!」
「やる気あるなあ…カカシはだいぶ写輪眼使えるようになったんじゃないか?」
「ソウマさんのおかげでフガクさんやオビトの事を残念がっているうちはのお年寄り方に指南をいただいたおかげです、ありがとうございます」
「お節介焼いただけさ、お前なら自分でものにしただろうよ、シスイ達はどうだった?この二人の組手」
イタチは振り返って感想を言う
「凄かったです、オレ達がやっているのはまだまだ基礎だって思い知らされました」
シスイも同じく振り返って感想を言うが──
「はい父上、体術も印も早すぎてほんの少ししか"見えませんでした"…」
──その目が赤く光っていた
ソウマはそれを見て一瞬固まり
「え?」
と声を出してしまった、そのまま続けて
「ちょ、ちょっとまてシスイ!お前その目はどうした!?」
「これですか??この間の九尾の時に父上が血相変えて出撃して、家の外からゾクゾクする嫌な空気を感じて、母上とモミジと三人で居た時に俺が守らなきゃと思った時になんかこう…ブワッ!となりまして目が良くなるので今使ってました」
「は!?お前それキョウカは知ってるのか?」
「いえ?母上はずっと俺達を抱いていたので気付いてないかと」
「お前それ"写輪眼"だぞ…」
その言葉にキキョウ達も寄ってくる
「なんかソウマの反応からまさかと思ったけど本当に写輪眼ね…シスイって8歳よね?史上最速なんじゃない?私の13歳ですら当時滅茶苦茶早いって言われたし」
「(オビトがあれだけ写輪眼写輪眼言っていたのに死ぬ間際の13歳でやっと実戦の中で開眼したのにシスイは8歳!?どうなってんの!?)」
イタチとイズミは
「凄いなシスイ、オレも頑張ろう」
「シスイ君かっこいい~!」
子供らしい反応をする中シスイは
「これが写輪眼だったんですか…いやもしかしたらそうかなって思ってたんですけど父上は最近お忙しそうだったので言う機会を逃してしまっていました、すいません」
「いや謝ることじゃないんだけどさ…ちょ、ちょっとフガク達のとこに行くぞ!」
ソウマは慌ててシスイの手を引き戻っていった
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「ほ、本当に写輪眼…8歳は流石に聞いたことが無いな…」
フガクはキキョウ達の様子を見に行ったソウマが慌てて帰ってきたので何事かと思ったが、事情聞いて固まっていた
他の大人たちも驚愕の表情である
「シスイ!?いつの間に写輪眼を!?」
「九尾の時です母上、家で母上とモミジを守らなきゃって思った時に…」
「ああ…気付かなかったわ…ごめんねシスイ」
母キョウカは息子の変化に気付けなかったことを悔やんで抱きしめた
ミコトは
「ソウマさん、これはきっと大変ですよ?ある意味カカシ君の時より厄介ですね」
「分かってる…フゲンさんにも相談してしておかないとなあ…」
事情を分かっていないクシナとカエデは首をかしげる
「なんで?どこが大変なんだってばね?」
「良い事じゃない、シスイが早く開眼して、ネジも頑張ってね~」
一族としての事情を知るヒザシや火影としての立場のミナトは顔をしかめる
「カエデ、ネジが白眼を何歳で開眼しようが『早くてすごい』で済むがシスイ君の場合はだいぶ事情がややこしいだろう?」
「そうだね…シスイはキョウカの血を引く以上開眼の可能性は高いとは言われていたけどここまで早いとなるとうちは一族の中で婿取り合戦が行われるんじゃないかな、妹のモミジも多分…」
「げ!それはちょっとかわいそうね…血継限界を持つ一族って大変ね…」
ミコトがクシナにツッコむ
「クシナ、あんたも似たようなもんでしょ、しかもうずまき一族はうちはより希少じゃない、ナルト君がどこまであんたの性質を受け継いだか分からないけど各一族が狙ってるわよ、しかも火影の息子なのよ?ナルト君は」
「あ~!?そうだった!?」
周囲の大人の反応をみてシスイはなんだか申し訳なそうな顔になり
「な、なんかすいません、俺のせいで…」
ソウマはそんな息子に
「気にすんな!お前は大人の事情なんて気にせず腕を磨けばいい、幸い写輪眼を鍛えるのに良い知り合いは沢山いるわけだからな!お前のお母さんだって写輪眼使えるんだから家で練習するといい」
「そうよシスイ、お母さんからあなたに沢山教えることができて嬉しいわ」
「父上、母上…分かりました、俺頑張ります!」
志村シスイが8歳で写輪眼を開眼した、という情報は静かに大人社会では知れ渡り、うちは一族の者達はどうにか引き込めないか策を練り、当主のフガクや前当主のフゲン、当人の父ソウマはその対応に走り回るのだった…
祖父ダンゾウは「8歳で写輪眼!天才だ!ワシの孫は天才!どうだヒルゼン!」と酒を飲みながら親友に絡んでいた…
優しい世界?
主要キャラ紹介回なわけですが、
子供世代にオリキャラってシスイの妹モミジだけなんですよね他全部原作キャラです、まあシスイとか瞬身と別天神しか原作では出てないので戦闘面とかはだいぶオリジナルの予定だしソウマの息子ですからそりゃーやべえですよ、ゲームで動いてるんで参考にはしています
書いてて気づいたんですけど水遁を使うキャラが居なさ過ぎて「すいとん→水遁」にすぐ予測変換が出なかった、多分扉間班に配属された時の「水のない場所でこのレベルの水遁を!?」がやりたかっただけのシーンが最後では?
評価、お気に入り、しおり、感想ありがとうございます
誤字修正も感謝