ナルトが生まれてから三年が経った、その間忍界は大きな戦いもなく、平和な日々を過ごしていた
志村ソウマの息子シスイは11歳になり、すでにその実力は中忍に届くのではという域にあったが、戦争の終結とともに木ノ葉の里では実力十分でも原則12歳まではアカデミーに在籍する事。
という元の規則に戻っていた、これは火影を引退しアカデミーの校長業に集中することになったヒルゼンが真っ先に行った施策であった、戦時下で10歳になり下忍認定された者達も12歳以下ならば希望者はアカデミーに戻ってもよいという決まりまで作った
ただし余りにも実力の乖離した者が授業にいても学べることが無いため、文学、算術、歴史等の座学以外では保護者の許可と監督がある場合は自習も可とした、また下忍ではないが見習いとして下忍の受ける危険性の低い任務に同行させることで経験を積んでおくことのできるシステムを作った
『根』の長官として日夜仕事のあるソウマも、タイミングを合わせて可能な時はシスイを鍛えていた
「じゃあ改めて基本からだな」
「分かりました父上」
「お前はすでに火、風の中級、水、雷は初級まで術を使える、これは正直言って滅茶苦茶すごい、俺も結構出来る子供だった自負はあるがお前はそれ以上だな」
「父上、母上やお爺様の指導のお陰です」
「ふむ、謙遜もほどほどにな。ともかく術は多彩な事に越したことはないが一点集中の得意分野もあったほうがいい、ガイは知っているだろ?あれはちょっと極端すぎるが…得意な戦闘スタイルを決めたほうが良いという事だ」
「戦闘スタイルですか、俺に飛雷神の才能があればそれだったんでしょうが…」
シスイには飛雷神のマーキングを感じ取る感覚がなかったのである、ソウマもミナトも感覚的にやっているから他人にそれを教える、という事ができなかった
「気にするな、扉間先生以降俺とミナトが同時期に出てくるまで50年は扉間先生しか使い手が居なかったんだぞ?扉間先生よりも凄かったという初代様も飛雷神は覚えられなかったらしいから血縁でも技術でもないんだろうしな、まだナルトは小さすぎるから分からないが…」
「そうですね…でも俺には鍛えた瞬身があります、あと性質変化はやはり火遁と風遁が使いやすいと思います」
「だろうな流石俺とキョウカの血を引いてるだけある、あと写輪眼を忘れてるぞ、お前の瞬身は相当早いし自身が早すぎると目がついていかないって欠点もあったりするんだがお前は写輪眼があるからな。つまりお前の目指す戦闘スタイルは瞬身による高速の立ち回りと体術、火遁の破壊力に風遁の切れ味が主軸、補助として水遁と雷遁という事だな、写輪眼の幻術等もアリと。
だから主軸になる前半部分、高速の接近戦と火遁と風遁は俺の得意とするところだからバッチリ鍛えてやるぞ」
「分かりました、お願いします!」
「とはいえ難しい事はない、木登りに水面歩行に、体術、忍具の扱い、結局この手の基本を突き詰めるのが一番だな、まあ俺がそう教わってそのタイプだからってのもある。多分シスイもそのタイプだ」
そうして親子の時は流れていく──
それから数日たったある日
地下にある『根』の執務室で仕事をしていたソウマの元に慌てた様子の暗部の忍が現れ、報告した
「報告!護衛任務を請け負っていた小隊が謎の男に襲われ、下忍が一名死亡!その襲撃者は引き下がったようですが生き残りの見習いが証言するには"変な模様で右目の部分に穴の開いている面"をしていたとのことです」
"面の男"その言葉にソウマは反応する
「何!?その生き残りは!?」
「『うちはイタチ』です!」
「イタチか…すぐにイタチと話す!」
「ハッ!」
ソウマは慌てて火影邸に向かう──
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火影邸には四代目火影・ミナトとソウマ、当事者のイタチと父のフガク、暗部の面を外したカカシが居た
ミナトがイタチに促す
「さて大変だったのに呼び出してすまないねイタチ、皆にもう一度経緯を話してくれ」
「分かりました、オレは見習いとして大名の護衛任務…実際は暗部の小隊が影から護衛していたので本当は形だけの護衛という事は事前に聞いていました、そしてしばらく進んだ時に通行止めしているはずの街道から不審な面の男が現れ、気づけばオレと一人の下忍以外は全員幻術にかかって倒れており、その下忍は面の男に仕掛け、殺されました…その男は狙いは大名だったと語りましたがカカシさんのチャクラを感じるとその場から空間に吸い込まれるように消えて居なくなりました…」
ミナトはため息をつき
「ふぅ…とまあ聞いての通りですソウマさん、フガク、まず間違いなく、九尾の時の面の男でしょう、そしてその結果…イタチの開眼か」
イタチは目を赤く光らせながら答える
「はい…あのあと色々考えているうちにいつの間にか…」
「まあそれはフガクやシスイがいるからそちらに任せるとしてだ、カカシは面の男は見なかったんだね?」
「はい、恥ずかしながらオレ以外の暗部も幻術にかかって倒れました、そいつらの幻術を解除し現場に向かった時にはもう例の男は居ませんでした」
ソウマは首をかしげる
「"面の男"の目的は何だったんだ?大名をさらって身代金か?それとも写輪眼で洗脳して何かするつもりだったか…?イタチ、出来るだけ何をしゃべっていたか思い出せるか?」
「そうですね…狙いは大名の"命"、後なぜかオレの名前も知っていて…『お前は堕ちなかったか』『うちはのことはよく知っている』『お前はいい忍になれる、死に急ぐ必要はない』…最後にカカシさんのチャクラを感じたらすぐに消えた、ですかね」
「大ヒントだな、すごいぞイタチ、狙いが大名の命だったなら身代金の線も傀儡化でもない、つまり大名の死による混乱が目的、発言内容から考えるに、やはり間違いなくうちは一族、しかも木ノ葉に詳しい…」
「その、今更ながらあの男は何なんです?九尾と関係が?」
フガクが答える
「イタチ、お前の遭遇した奴が九尾事件の犯人だ、クシナから九尾を抜き取って暴れさせた」
「!?ではアレは事故で封印が解けたのではなく、うちは一族の誰かが木ノ葉を襲ったと!?」
「そうだ、このことは本当にごく一部しか知らない極秘事項だ、絶対に口外してはならん、ここにいる者以外で知っているのは当事者のクシナと三代目様とダンゾウ様だけだ」
イタチは与えられた情報の重要さを素早く思考して理解した
「も、もしこの事が知れたら里は、うちは一族は大変な事に…」
ミナトがその思考速度に驚きながらも
「凄い理解の速さだね…、そうこれは絶対に漏れてはいけない、本当は君のような子供に知られたくはなかったけど君で良かったのかもしれないね…、フガクこうなってはイタチには情報を隠す必要はない、今度出来るだけ詳しく面の男について教えてあげてくれ、最悪は…」
フガクがミナトの言葉を予想して続く
「カカシの下に付けるか?お前直属の暗部として」
これにはソウマが反対する
「流石に早すぎる!イタチはとんでもない逸材なのは確かだがまだダメだろ!」
カカシも賛同する
「そうですよ先生、フガクさん、面の男についての警戒は必要ですがまだイタチには早すぎる、せっかく戦争のない時代なんですからせめて子供の年齢の間は普通に過ごさせてやりましょう」
「そうだね…九尾事件以降初めて奴が出てきたから少し焦ってしまったよ、すまないイタチ、知ってしまったからには情報は伝える、フガクやカカシから聞いてくれ、今は実力をつける時期だ」
「わ、分かりました」
フガクはイタチを連れて退出した
ミナトは話を続ける
「やはり面の男はうちは一族、しかも木ノ葉に詳しい、在籍していたのか?どこかで死んだとされている者が実は生きていたとか?なぜカカシを警戒していた?」
ソウマも続いた
「相変わらず分からないことだらけだが…カカシは戦争終盤は写輪眼で暴れたからそれで知っていたのかもな、写輪眼を警戒したのか?
戦争後はすぐお前の暗部になったら表向きの任務を受けていないしな、それと九尾事件の日から毎日バラバラの時間に仙人モードでのチャクラ感知をしているが一回も奴を感知したことはない、流石に自分の存在がバレた以上はのこのこと偵察には来ないんだろう、九尾事件以前はいつどこに入ってきていたかは想像もできないがな、奴の能力ならどこにでも入り放題だったはずだ」
カカシは
「オレは早くそいつの顔を拝んでやりたいですよ」
「だれも顔は見てないけどな俺なんてチャクラ感知しただけだし、とにかく今までの結界だけじゃない検知式の結界も試作は動かしたりしてる、警戒はこれまで通り続けるさ」
ミナトも続いた
「そうですね、今は雲隠れとの同盟の話し合いを決めないと…」
「仕事も大事だが、お前ちゃんと家に帰れよ?ナルトに顔を忘れられるぞ」
「ちゃんと帰ってますって、なんたって通勤時間はゼロですからね」
「それは俺もやってるから良くわかる」
カカシは飛雷神使い二人に呆れる
「贅沢な飛雷神の使い方ですねえ全く」
「カカシ、お前も非番の時はうちに顔を出せよ、モミジが『カカシお兄ちゃんは~!?』ってよく言ってるぞ」
「なんかたまに会ってただけなのに懐かれちゃいましたね…シスイが居るでしょうに」
「シスイはいつも会えるし、あいつ世話焼きたがりだからたまにうっとうしくなるんだろ、好きではあるみたいだけどな、お前は親戚の兄みたいなもんなんだろきっと、女の子は難しいよ…」
九尾事件以降初めて面の男が目撃される事件が起きたが、日々は平和に流れ、雲隠れとの同盟条約の締結の日が訪れた
陣の書によるとシスイの適性は火、風、雷、陰、それに加えて本作のオリジナル要素として水遁も使えるようにしちゃえって感じ、陣の書眺めてるとトップ層は割と四属性ぐらいなら居るんですよ、自来也とか綱手がそうです
ダンゾウも火、水、土、風、陰なんですが基本風遁しか使ってないし、柱間細胞を移植した影響もある気もするので主力は風遁なんでしょうね、しかも後乗せの写輪眼の血継限界を示す「限」はあるのに、元から持っているであろう口寄せしてるのに「口」マークついてないので陣の書って結構適当なんですよね…
イタチの話は小説とかアニオリで語られるやつなんで見てみてね、こいつ天才かいう次元を超えてる、てか原作イタチ辛すぎる、マジで
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誤字修正も感謝