「田の国の音隠れの里、ですか……」
「ああ、どうやら田の国が軍備拡張を目論んだようで、他国の忍や野良の忍なんかを集めて隠れ里を作ったようだのォ、ハッキリ言って大した戦力じゃねえと思うが一応隣の国だし交流持つかもしれん」
火影邸にはミナト、ソウマ、自来也が集まっていた、自来也は定期的に木ノ葉に帰ってきて見聞きした情報を木ノ葉に還元している、とはいえ単身なので危険な場所には潜入しないことと厳しくヒルゼンやミナトから厳命されているのであくまで普通に通行できる町等で集めた情報である
「『根』でも数年前に田の国が忍を集めて里を作ろうとしているという情報は確認していた、それがやっと形になった、といった所か」
「聞いたときは無理じゃないかと思いましたが意外と形になるものなんですね、里長の情報などは無いんですね?自来也先生も」
「無いのォ、元が他国の忍なら抜け忍だろうから表に出てくることは出来んしな……誰か適当な表向きの里長が出てくるというのがありえる線だな」
ソウマは頷きながら大事な情報も聞く
「大蛇丸さんの情報も相変わらずですか?」
「そっちも相変わらずだ、あいつだって追われてる事は分かっとるからな、本気で痕跡を消されたらワシも簡単には追えんのォ……」
「そうですよね…、ただ最近は執筆の方は順調みたいですね、なぜかカカシが愛読してますよ」
「お!あいつは趣味の分かる奴だのォ!お前らは読まんからつまらん……」
「結婚してて子供がいるような男が読んでたらおかしいでしょう、シスイやモミジが変な事覚えたらどうすんですか」
「俺はナルトの名付けのきっかけにもなったあっちの本のほうが好きだったんですが……」
「あれはあれでお前しか読まんからのォ……ナルトに読ませたか?」
「もちろん読ませましたよ!難しい漢字を教えたりしながら、ナルトも自分の名前と同じですし、感動して泣いてました、お気に入りみたいです」
「おお!やはり分かっとる奴だ!どれこのあと様子を見に行くか」
「俺は少し前に風遁ちょっと教えてやりましたよ、チャクラ量が多すぎて暴発してましたけどね、今は普通の術を使うときは結界貼れる大人がいる時だけって言い聞かせてます、チャクラを減らす方のコントロールしないといけないなんて贅沢な悩みですよ」
「封印は安定しとるようだの、クシナの方は九尾のチャクラを使えるようになったか?」
「ほんの少しだけですね、とてもじゃないですけど半分になったところで九尾の力が大きすぎました、封印に俺のチャクラが混ざっているのと、ソウマさんも封印の時にクシナにチャクラを渡していた名残で俺達はクシナの精神世界に入って九尾と話せるって以前お話しましたよね。
なので俺達三人で試しに九尾からチャクラを取ろうとしてみたんですが……まあ死ぬとこでしたね、俺達はクシナの精神世界じゃ大して力を出せないのでクシナの鎖があってもほんのちょっとだけしか九尾のチャクラは取れませんでしたし、何よりクシナに九尾の意志が侵食してきてすぐに再封印しないとクシナが九尾化するとこでしたよ……」
「やはり九尾は一筋縄では行かんか……ナルトが大きくなったときはどうしようかのう」
「俺が戦争で戦った四尾の人柱力・老紫なんかは結構四尾とコミュニケーション取っている雰囲気だったので、ちゃんと九尾と話してなんか条件付きで力貸してもらう……とかそういう感じなんですかねえ、人柱力の運用に関しては木ノ葉は全く実績がないからこういう時困りますね、砂も人柱力は監禁してただけで運用などはしていなかったからノウハウは無いみたいです、守鶴は今も封印しっぱなしですしね。
四尾が猿空とか猿魔の住んでる『猿獄山の孫悟空』だったって話したと思うんですけど、四尾自身も孫悟空って名乗っていたらしいし、一尾は砂の守鶴と呼ばれていたので尾獣も皆名前があるみたいなんですよ、そういうのでコミュニケーション取れないですかね?」
「今度クシナに聞いてみますよ」
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
「あ!エロ仙人!」
自来也はソウマと共にアカデミーに向かう途中、ナルト達と遭遇した
ソウマは不名誉な名前で呼ばれている自来也をみて笑う
「すっかり定着していますねエロ仙人呼び」
「若い奴らは年上への敬意っちゅうもんがないのォ…」
「だって俺の『おいろけの術』に見事に引っかかってたってばよ、ソウマのおっちゃんとかは引っかからないのに」
「ワシのようなオープンスケベは反応するのが礼儀なんだ、あの手の術は」
「ほんとかよ、カカシ兄ちゃんの読んでる変な本を書いてるのもエロ仙人だって聞いたぞ」
「アレは変な本ではない!文芸作品だ!ったくガキにはわからんかのォ……」
「それよりもソウマのおっちゃん!俺『烈風掌』完璧になったから見てくれよ!」
「そうか?じゃあどっか演習場に行こう」
サスケとモミジが話に入ってくる
「あのソウマさん、今日もうちで修行する予定なんです」
「今日はおじいちゃん呼んだから先行って待ってると思うよ父さん」
数十分後、うちは本家の庭──
「また邪魔してわるいなミコト」
「大丈夫ですよ、サスケは何も言わないけどほんとは嬉しいでしょうから、自来也様も帰って来たんですね?」
「うむ、ナルトの顔を見にな」
「自来也、モミジに近づくでないぞ、教育に悪い」
「ダンゾウのオッサンひでえ事言うな……」
「おっちゃん!エロ仙人!俺の術見ててくれよ!」
ソウマが土遁で壁を作りながら答える
「おし、いいぞ見せてみろ」
「よーし!『風遁・烈風掌』!」
ボン!とナルトの掌から空気が一気に押し出されて強風が発生し、地面の土を軽くえぐっている
「どうだってばよ!」
ソウマは大雑把だが術として使える状態になっているのを見てほめた
「荒削りだがまあ出来てはいるな、よくやった」
自来也はかつて孤児達を教えたのを思い出していたがすぐに首を振ってナルトをほめた
「(やはり長門は何でもすぐ覚えたのは凄まじかったのォ…死んだと聞いたが…)やるのォ!ナルト!」
モミジも負けじと祖父と父に自分の成果を見せる
「父さん!おじいちゃんも見てて、私も出来るようになったから『風遁・烈風掌』!」
ナルトの勢いの強い爆風のような風と違い、竜巻のような強い風がしっかりと吹いた
「モミジもやるじゃないか」
「おじいちゃんにコツとか聞いたんだ」
「フフ、ワシの孫は優秀だ」
ソウマがナルトとモミジを見て話す
「同じ術を使ったのに結果が二人で違うのが分かりやすいだろう?
ナルトはまだまだチャクラを一定に練れていないから一気に放出されて爆風みたいになる、モミジは多分溜めたチャクラを火を起こす時みたいに筒から風が一定に出続けるようなイメージでチャクラを放出しただろ?だからああやって一定の強風が出せてるってわけだ、これはどっちが上って話じゃなくて"使い分け"出来るように練習した方が良いぞ、どっちの使い方も使えるからな」
「お~!確かに俺とモミジじゃ全然違ったってばよ、一定、一定か……」
ナルトはまたチャクラを練りだしている
「まあナルトの場合は九尾の影響もあって細かいチャクラ制御はかなり難しいかもな、この辺はクシナに聞いてみろ、きっとアドバイス貰えるぞ」
「じゃあ私はナルトみたいに溜めたチャクラを一気に爆発させるようなやり方の練習する」
風遁勢がイメトレやチャクラを練る練習を始め、準備していたサスケがソウマに話しかけた
「あのソウマさん、俺は何かオススメの練習ってありますか?」
「そうだな……豪火球をしっかり自分のモノに出来るように繰り返すのはやってるだろうから良いとして……豪火球が出来るなら『鳳仙火』は出来るのか?」
「はい、できます」
サスケは池の方に向いて印を結び鳳仙火を放った
「『火遁・鳳仙火』!」
火遁の弾がいくつか放たれて池の水に落ちた
「(豪火球が出来るなら鳳仙火もできるよなそりゃ、アカデミー生でやることじゃないよ全く……)じゃあサスケは火遁の別の形も練習し始めるのはどうだ?キキョウやフガクのやる『火纏の術』は知ってるだろ?」
「はい、知ってますけど『火纏の術』は難しいからまだ早いって言われました」
「そうだな『火纏の術』は少し前に見せて難しいから無理って言った『螺旋丸』と同じぐらい難しい、ありゃ『形態変化』を自分でコントロールしないといけないからな、いくらお前でも流石にまだ無理」
「じゃあ何を練習するんですか?」
「それは『火遁・拳炎の術』だ、まあ名前の通り火遁で殴るだけの術だがこれで練習しとけば『火纏』だけじゃなくて色々応用が利くぞ、これは印もちゃんとある術だしな」
「聞いた事ない術ですね……?」
「そうだろうな、これは俺の相棒の猿空とかの猿獄山に住む猿が好んで使う術だ、木ノ葉じゃ使うやつはまずいない」
「そんなに少ないんですか?」
「理由は単純、要らないからだ、忍者はクナイとか忍刀で攻撃すればいい、もしくはそれに術を合わせたりな、シスイがイタチから教わったっていう『うちは流・日暈の舞』とかまさにそれだ。
でも猿は基本素手だから拳を使う術を好むのさ、『拳炎』はたまたま『火纏』に似てるからいい練習になるんだよ、実はフガクが『火纏』をキキョウから教わった時も『拳炎』から始めるように俺がアドバイスした、いきなり形態変化を自分でやるのは難しすぎるからな」
「父さんも!『拳炎』教えてください!」
ソウマは印をサスケに見せるように結び、右手に火遁の炎をまとわせ池を殴りつけた
ドン!と水しぶきが上がり池の水が一部蒸発した
「印は見ての通りだ、それでこれを覚えるとすごく良いことが起きる」
「なんですか?」
「忍術ってのはそれはもう数え切れないほどあるが、結界術とか封印術とかの特殊なモノを除くいわゆる五大性質変化の術ってのはそのほとんどが『口から出す』か『手から出す』のどちらだ、
サスケはもう『口から出す』術で豪火球っていう難しい術が使える、だから他の『口から出す』術はすんなりできるようになると思う、鳳仙火はすんなり出来ただろ?同じことを『手から出す』術でもやっておくのさ」
「使える術の幅が広がるってことですね!よーし!やるぞ!」
そんな子供達とソウマの様子を縁側に座りながら眺めている自来也、ダンゾウ、ミコト
「サスケの奴は凄まじいのォ…あの歳で豪火球も使えるんだろ?イタチの時もとんでもない奴が生まれたもんだと思ったがサスケも同じようなもんだ」
「サスケはいっつもイタチに修行付けてほしくてついていってますよ、暗部の仕事がありますけどミナトも気を使ってくれて休みの日を作ってくれますから」
「シスイの時もそうだったがやはりうちはの才というものは凄まじいものだ、カガミの若い頃を思い出す……あいつは若いまま死んでしまったが……
サスケなど名前はヒルゼンの父上から貰っているだろう?ヒルゼンの若い頃を思い出させるような才だ、負けたくなくて必死になったものだなぁ……」
「ダンゾウのオッサンも、老いたのう……孫が生まれればこうもなるかのォ」
「結婚もしとらんお前には分かるまい」
「ワ、ワシにはミナトもナルトもおるからいいんだよ…」
木ノ葉の日々はゆっくり流れていく
引き続き日常回でした
ちょっと今後の展開を改めて煮詰めてるんでしばらくこんな感じか、更新が遅くなるかも
大まかには決めてたけどやっぱ書き始めるともっと細かく決めないとなってなってます
後普通にミナト、クシナが生き残っている&ソウマの交友関係でこの時代は原作キャラの幼少期がガラッと変わっているよってのを一通りやりたい
評価、お気に入り、しおり、感想ありがとうございます
誤字修正も感謝