ソウマはシスイと共に砂隠れに向かっていた、『根』の任務ではなく表向きの外交である、ソウマが外交権を委任された大使でシスイはその護衛として来ている
砂隠れは第三次忍界大戦で木ノ葉に降伏し、賠償金などの条約を交わした後同盟国として貿易等の交流を行っている、ソウマは第三次忍界大戦で三代目風影やチヨ婆といった最強戦力と何度も戦い、砂隠れの忍を何人も倒し大打撃を与えたがそれと同じぐらいに一尾の守鶴を四代目風影・羅砂達と共に再封印したことが知られている。
表向きには砂隠れ内の徹底抗戦を唱えていた過激派が最後の抵抗として守鶴を暴走させ、木ノ葉はそれを迎撃し、里まで暴走に巻き込まれてしまったため砂隠れ側も風影達が封印に協力した、ということになっている、だがやるにしても里のすぐそばでやるわけがないので当時戦争に出ていた者達は皆「守鶴が想定外の暴走をしてしまった為、志村ソウマ達木ノ葉の精鋭は砂隠れの里を守るために戦ってくれた」という事は察している
ソウマはシスイを連れて風の国との国境近くに置いてある秘密の飛雷神マーキングに飛んだ、流石に砂隠れの里にはマーキングは無いが風の国の中の一般人の通れるような箇所には飛雷神のマーキングを隠してあるが今回は表に出る外交のため普通に国境で関所を通過して砂隠れの里に向かう道のりだ、影から暗部の護衛もついてきている
「国境の関所が見えたな、このまま入国する、砂からの迎えが来てるはずだ」
「了解です」
ソウマとシスイが木ノ葉の使者として名乗る前から関所に居た忍はソウマの顔を知っていたらしくすぐに案内役を呼んできた
「夜叉丸と言います、風影様とは義兄弟です、よろしくお願いします」
「志村ソウマです、義兄弟という事は風影殿の亡くなった奥方の兄弟ですか?」
「はい、姉が風影様に嫁ぎましたが三人目の子を産んだ後、産後が良くなく亡くなりました、もう8年も前です」
「そうでしたか……こちらは息子のシスイです」
「志村シスイです、よろしくお願いします」
「『瞬身のシスイ』の異名は砂にも届いていますよ、では向かいましょうか」
ソウマ、シスイ、夜叉丸は歩き始めた、夜叉丸が説明し始める
「この辺りは木ノ葉との国境という事もあり関所や門前町の整備が進みましたが、少し離れたら森林もすぐになくなり、砂漠ばかりになります」
「昔はあんな立派な関所もなかったですからね、木ノ葉側も貿易等のために整備しましたし」
「木ノ葉との貿易が無かったら砂や風の国は大変でしたよ…今でもギリギリ何とかという所ですし」
「やはり厳しいですか風の国は……今回の話し合いで何とか木ノ葉と砂で両得な内容を考えないといけませんね」
「何から何まで木ノ葉には頭が上がらないですけどね…」
「いえいえ、木ノ葉としても同盟国の砂の元気が無いのは困りますからね、五大国の中では砂以外は仲良くできそうにないですし」
「雲とはあの一件がありますし、岩は土影が相変わらずのようで、霧は何を考えているのか分かりませんからね」
「岩には個人的に聞きたいことが色々あるんですけどね……、シスイは?砂は初めてだよな?」
護衛として来ているため黙って周囲を警戒していたシスイは急に話を振られて驚く
「え?ええと、関所までは任務で何回か来たことがありますが国内に入ったのは初めてです、あまり砂方面の任務は受けなかったので」
「(まあシスイの実力でわざわざ安全な砂方面の任務を回さないわな)そうか、ほらちょうど見えてきたがこっから先は砂漠だからな、方向感覚が狂うから気を付けるんだぞ」
「そのために案内役の私が来ています、ご安心を」
一行は速度を上げ、砂漠を駆けて行った
三日後、一行は砂隠れの里に到着した
「到着です、砂漠の道のりお疲れ様でした」
「案内感謝します、最後に来たのは10年以上は前ですね俺は」
シスイは慣れない砂漠で少々疲労していた
「ふぅ……」
四代目風影・羅砂が出迎えに現れる
「久しいな志村殿」
風影を引き継いでからの心労が絶えないのだろう、10年数年前に最後に見た頃からかなり年を取ったように見える羅砂を見て苦笑しながら返事を返すソウマ
「久しぶりだな羅砂殿」
「宿を用意している、しばらくそこで休んでくれ」
ソウマとシスイは宿に案内され、数時間後に準備の整った砂隠れ側から呼び出され会議室に集まった、そこでは砂隠れ側の風影含む上役が集まり今後の取引内容等を木ノ葉の志村ソウマと調整した
一段落した時点で目の前の箱を見てソウマが話す
「では、本日の分で第三次忍界大戦での砂から木ノ葉への賠償金支払いは終了となります、今後の取引については──」
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仕事が終わり、ソウマと羅砂はプライベートな空間で話していた
「やっと、第三次忍界大戦の支払いが終わったな、お疲れさまだ」
「むしろ、これだけ長い期間に分割してもらわなかったら砂と風の国は終わっていたぞ、だからほとんど利子もなく10年の分割にしてくれたのだからな」
「その辺は決めたの俺じゃなくて当時の三代目達上役とか一緒に調整してたトキマとかフガクだからな、あいつらに感謝してくれ」
「そうだな、フガク殿とトキマ殿にはずっと世話になってしまった」
「ところで案内役に付けてくれた夜叉丸、奥さんの弟らしいが今まで名前を聞いたことなかったな、直属の暗部か?」
「そうだ、それぐらいの身内でないと近くに置けなくてな、上役達との派閥争いがな……普段は護衛も兼ねて子供達の面倒を見てもらっている」
「そうなのか、明日は子供達にも会わせてくれよ、シスイとそんなに離れてないだろ?そういや会議にはチヨ婆達は居なかったな、完全に隠居か?」
「年齢もあるし、居なくなってしまった孫の代わりに子供達を鍛えてくれているよ、まあお年寄りの楽しみだな」
「『赤砂のサソリ』か、第二次忍界大戦で俺達とサクモさんが倒した傀儡夫妻の子供…今や抜け忍としてだけじゃなくてS級犯罪者として指名手配だもんなあ……」
──翌日
「お、チヨ婆さんじゃないか、まだ生きてたか」
「志村ソウマァ!息子夫婦の仇ィ!──なんてな、ギャハ!ギャハ!」
「元気いっぱいで何よりだチヨ婆さん、こっちは息子のシスイだ」
「志村シスイです、チヨ婆様の傀儡捌きは凄まじいと父からよく聞きました」
「ふむ、確か志村ソウマの嫁はうちはじゃったか?うちは一族らしい整った顔をしておるの、第二次の時に一緒にいたうちはの娘か?」
「い、いやアイツじゃなくてアイツの親戚の娘だよ、うちはカガミって知らない?その人の娘でシスイはそっくりだって父上がいつも言ってる」
「なんと!『水鏡のカガミ』の孫か!言われてみればそっくりじゃ!若い頃に戦った事があるのう」
「それでそっちの子達は羅砂の子供達だろ?」
「そうじゃなホレお前達自己紹介せい、こ奴が『火猿仙人』じゃぞ?」
「テマリ、11歳だ」
「カンクロウ、10歳じゃん」
「我愛羅8歳、よろしく…です」
「こんにちは、志村ソウマだ、こっちは息子のシスイ16歳、君らよりはちょっと年上だな、下に9歳の妹のモミジってのがいるからそっちの方が年が近いな、今度木ノ葉に遊びに来ると良い」
「父上そんな事勝手に言って良いんですか?」
「中忍試験とか一緒にやる予定なんだ、その前に交流持っておきたいだろ?里の中はダメでも外で顔合わせぐらいなら簡単さ」
チヨ婆はソウマにこそこそと小声でつぶやいた
「我愛羅は人柱力になれそうだったんじゃが羅砂が反対してな、暴走した守鶴を見たらあれを息子に入れる気にはならんかったようじゃ、加瑠羅もあの子を産んで死んでしまったしのう……」
「そうか…(ナルトと同じ歳か、ミナトも緊急事態じゃなかったらナルトに九尾を封印なんてしたくなっただろうしな)」
今日もついてきている夜叉丸が説明する
「我愛羅様はご両親のお力を強く引き継いで居まして砂が我愛羅様を自動で守るんですよ、姉の加瑠羅の力です、死んでも子供を守っているのですよ」
「そりゃすごい、磁遁も使えるのか?」
我愛羅は手を振って砂金を集めてみせた
「少しだけできます……」
「(こりゃどう考えても次の風影は我愛羅だな……上の子達はどうすんだ?)」
そんなソウマの懸念はお見通しだったのかチヨ婆が答える
「カンクロウは傀儡師の才があってな、ワシが仕込んでおる、テマリは見ての通り砂隠れ特有の扇子での風遁じゃな」
「砂の次世代も育っているじゃないか、そうだせっかくシスイもいるし、模擬戦でもしてみるか?君たち三姉弟とシスイで」
シスイと夜叉丸は驚く
「父上!?」
「志村殿!?流石にそれは…」
そこに羅砂と軍師エビゾウもやってきた
「別にやってもいいんじゃないか?姉ちゃんよ?」
「そうじゃの、平和は良い事じゃが実戦経験は得にくい、幸いそこのシスイはこの子ら相手なら手加減していい感じやってくれるじゃろ」
「ふむ、俺も構わないぞ、志村殿の息子の実力もこの目でみたいしな」
夜叉丸はため息を吐く
「はぁ……怪我しそうだったら止めますからね?」
三姉弟達はやる気である
「おいおいいくらちょっと年上だからって私達三人相手は無理じゃない?」
「そうだな、俺だってそこらの下忍よりもう傀儡さばきは上じゃん?」
「ボク、負けない…」
ソウマはシスイに振り返って言う
「そういう訳で良い感じにやってくれシスイ、これも木ノ葉と砂の交流の第一歩だ」
「はぁ…父上は急にこういう事言うのやめてほしいんですが…まあそういう事なら頑張りましょう、モミジの為にもなります」
一行は開けた場所に移動した
三姉弟とシスイが向き合い、夜叉丸が近くで審判役、そのほかの大人たちは観客席に座った
「怪我しそうな場合は割り込みますがそれ以外では止めませんからね、双方敬意をもって戦う事、では始め!」
テマリはザッと扇子を構え、カンクロウは巻物を開き、我愛羅は手をかざして砂を持ち上げた
「『カマイタチの術』!」
「『烏』!」
「『砂時雨』」
シスイの目が赤く光り赤い線を残してその場から一瞬で消えて回避する、得意の『瞬身の術』だ
「『火遁・鳳仙火』」
三姉弟はあまりの速度に反応できなかったが我愛羅の砂が自動で火遁を防御した
「早すぎだろ、これが『瞬身のシスイ』か」
「『烏』をバラバラにして手数を増やすじゃん!」
「(全く反応できなかった、母様の砂のおかげだ)」
シスイは冷静に分析する
「(本当に自動で砂が守るのか、当たっても平気な鳳仙火にしたけどこれじゃ全く意味がないね、体術ならどれぐらいのスピードまで付いてくるかな?)」
シスイは次の瞬間には我愛羅の懐に潜り込んで拳を繰り出していた
ガッ!
防御に意識を割いていた我愛羅が自分で制御した砂が拳を防ぐ
「(硬い、チャクラを込めた砂はこうなるのか…)」
「(何とか間に合った!このまま)『砂縛柩』!」
シスイの拳を防いだ砂がそのまま拳を飲み込み、シスイを捉えた
「我愛羅!離すなよ!『烏』!」
カンクロウの操る傀儡が分裂してシスイに襲い掛かる、他里との演習の為流石に致死性の毒は仕込んでいないがシビレ毒は塗っている
シスイは自由な左手でクナイを抜き、風遁チャクラを纏わせて砂を切断、自由になり傀儡を躱す
だが躱した先にテマリが扇子を振り下ろした
ギィン!と風遁を纏ったシスイのクナイと振り下ろしと同時に風を放ったテマリの扇子が弾きあう
「く!これでも外すか!って足に砂が!?我愛羅!私を捕まえてるぞ!」
テマリの足もとから砂が盛り上がり体を拘束していった、だがその景色は解けて崩れる
「ハッ!?」
「テマリ、幻術だ」
我愛羅が手を添えてチャクラを流しテマリの幻術を解いた
「いつの間に幻術を…」
観客席のチヨ婆が茶々を入れる
「写輪眼を直接見るでないぞ~!」
「アドバイスが遅かったみたいだな、チヨ婆」
テマリが幻術で拘束されている間にカンクロウは糸を斬られて懐に潜り込まれてクナイを突き付けられ撃破の判定になって下がっていた
それを見た父・羅砂は
「まあ流石にからくりの毒を使う訳にも行かないからカンクロウには不利な試合だったか」
ソウマは
「でも10歳でもうあんな複雑な傀儡を一体とは言え使いこなしてるのすごいな、チヨ婆が鍛えてるだけある」
「ギャハ!ギャハ!カンクロウは二体なら6、7割程度扱えるぞ、今回は一体にしておけといっただけじゃ」
「ほう、やるなあ…」
ソウマは演習に目線を戻した
「私が幻術にかかっている間にカンクロウは撃破か…」
「うん…あの人早すぎる、広範囲で行く!『流砂瀑流』!」
ズドドド!と演習場を覆いつくす砂の波がシスイを襲う
ソウマは見覚えのある技に驚く
「アレは守鶴の技!あの子一体どうなってんだよ!?」
羅砂が得意げに答える
「あれでも演習場の外に出ないように範囲を絞っているな我愛羅は、本気ならもっと広範囲にできる」
「まじかよ…」
シスイは対処方法を素早く考える
「(広範囲で一気に俺を捉えるつもりか、ならば一点突破させてもらう)『口寄せ・猿迅』」
「ようシスイ、ってなんだこの砂の波はァ!?」
シスイが口寄せしたのは猿獄山の『猿迅』、ソウマの相棒『猿空』の弟分である
「早く変化しろ猿迅」
「『金剛如意』!」
猿迅が変化したのは一見するとただの細長い棒だが、先端が尖っており、その実態は槍である
シスイはその槍を片手で持つ長さの短槍として主に用いていた
「「『猿風突火』!」」
シスイは槍に風遁でドリルのような回転する刃を作り、更に猿迅が火遁を放つことで火炎を纏ったドリルと化す
ドガァン!と我愛羅の放った砂の波を貫通してシスイがさらに突進してくる、テマリは慌てて扇子を振りかざす
「砂の波を突破してきた!?『カマイタチの──』ぐはっ!」
シスイは突進した勢いのままテマリを扇子ごと弾き飛ばし、さらの我愛羅のもとに踏み込む
「(砂の波じゃ硬さが足りなかった、なら)『砂縛牢』!」
我愛羅は本来敵を閉じ込めるための硬い砂の壁で半球を作り防御しようとする
「貫け猿迅!」
「オラァ!」
ズン!ズガガガガガ!
シスイはその砂の壁に槍を突き立て、ドリルのように削って穴を開け、我愛羅の目の前に槍を突き付けた
「そこまで!木ノ葉の志村シスイ殿の勝利!」
夜叉丸が終了を宣言した
シスイは猿迅の口寄せを解除し、吹っ飛ばしたテマリに近寄った
「平気か?」
「ああ、まさか私達三人で負けるなんてな…」
観戦していた大人達も寄ってきた
羅砂が子供達をねぎらう
「素晴らしい戦いだったぞ三人とも、カンクロウはルール的に厳しかったな」
一番早く撃破となったカンクロウは悔しそうに
「親父、致死性の毒を使ってなかっただけでシビレ毒は使ってたから当てられなかったのは俺の腕が未熟だっただけじゃん」
チヨ婆も
「まああの速さの瞬身と武器捌きの相手に普通に毒を与えるのは無理ってもんじゃな、ワシだってそこの志村ソウマに当てたことないぞ!ギャハハ!」
エビゾウはテマリに声をかけた
「テマリ、おぬしは中遠距離型とはいえ、だからこそあの速度で接近してくる相手に対処できるようにならんとな?」
「分かってるよ爺さん、あんなに早い奴もいるんだな…」
羅砂は我愛羅に目を向け
「我愛羅は惜しかったな、砂の操作が前よりも上手くなった、硬い『砂縛牢』を突破されたのは素直にシスイ殿をほめるところだ」
ソウマも続く
「ああ、その前の『流砂瀑流』もすごかったぞ、シスイはほんとは猿迅は呼ぶ気なかっただろ?それなのに使わせたもんな」
「ええ、あの砂の波は猿迅以外だと…大変そうだったので、まさか呼ぶことになるとは、君は凄いな我愛羅君」
我愛羅は照れながら
「そ、そうですか…?精進します」
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その後ソウマとシスイは砂隠れで数日過ごし、予定通り木ノ葉に帰還、火影邸でミナトに成果を報告した
「これで第三次忍界大戦の分は無事終了ですね、今後もなんとか砂とは仲良くしていきたいですね」
「ああ、風影の息子でナルトと同い年の奴がいたけど滅茶苦茶凄かったぞ、今度木ノ葉に遊びに来るように誘っておいた」
「それは楽しみですね、ソウマさん達が里の中に入ったし、砂から来る客人なら中に入れるのもアリですかね…」
木ノ葉と砂は五大国では唯一の同盟国として、交流を深めていった……
砂隠れとかいう厳しすぎる里、作る場所からしてミスってない?BORUTOでは多少ましになっていたような?
我愛羅は人柱力になっていません、(前の話で守鶴は封印しっぱなしとさらっと言っていました)羅砂が守鶴のやばさを身に染みて知っているからです、原作ではずっと分福に入れっぱでろくに運用してなかったので多分本当の強さを知らないんじゃないかな
我愛羅は母は居ないけど母の愛は知ってるし、幼い頃からまともな家庭で才能を研鑽しているので馬鹿ほど強いです(まだ8歳だよ)
シスイがドリルを使うのはナルストの奴から
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