志村ソウマがアカデミーに入学してから、早いもので4年の月日が流れていた。
十歳になったソウマは、両親から受け継いだ高い素質に加え、家庭内での手厚い指導の甲斐もあって、同期の中でも群を抜いた成績を収めていた。
アカデミーで習う基礎的なチャクラコントロールはとうの昔にマスターし、アカデミー卒業試験の課題でもある「分身の術」や「変化の術」といった基本忍術は朝飯前。
それどころか、両親の教えにより、すでに二つの性質変化――「風遁」と「火遁」の基礎的な忍術まで扱いこなせるようになっていたのだ。
ダンゾウは相変わらず前線と里を行き来する多忙な身ではあったが、里に戻るたびにソウマの手裏剣術や風遁を直接稽古し、母であるユウリは医療忍術が使えるのでチャクラコントロールが巧みなのでそのコツや猿飛一族らしく火遁を優しく、かつ的確に教えていた。
そんなソウマの順調すぎる成長ぶりを、アカデミーの廊下や練習場から時折見守っていた男がいた。
校長である千手扉間である。
(ほう……あやつはもう風遁と火遁の基本形を形にしているか。分身の精度も申し分ない。ダンゾウとユウリの息子だけあって、なかなかの素質を持っているな……)
腕を組みながら、練習場で完璧な変化の術を披露して歓声を浴びるソウマを眺め、扉間は満足そうに顎を髭で撫でた。
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その日の午後、ソウマたちのクラスでは珍しい出来事が起きていた。
普段は担任の講師が教壇に立つのだが、今回は「特別授業」として、校長である扉間自らが演習場に立っていたのである。
「今日は特別講義だ。忍術の多様性と、時空間忍術というものの概念について簡単に実演して見せる」
「忍術と言っても種類は多種多様だ、代表的な五大性質変化でも里ごとや一族ごとにも特色があるし既存の術を自分なりにアレンジしたり全く新しい術を開発したりなど多岐にわたる、
その中でも時空間忍術は特殊だと言えるだろう、お前たちも口寄せは知っているな?
口寄せは巻物や札に術式を記述しておき、自身のチャクラでその術式を起動することで離れた場所の物体を取り寄せる、または対となる送信場所に送信する、といったことができるものだな、口寄せ動物は血を使った契約が必要だったりして少し違うのだが原理としては同じ仕組みだ」
子供たちが目を輝かせる中、扉間は一枚の式札(術式が書かれたマーカー)を取り出し、演習場の端にある木の幹へサッと貼り付けた。
「そしてこれがワシが開発した『飛雷神の術』だ。術式を付けた標的へ、一瞬で飛ぶ」
扉間が一瞬後――シュンッ!という風切り音と共に、扉間の姿が消え、次の瞬間には数十メートル離れた木の幹の前に立っていた。
「「「うわあああぁぁぁっ!!? すごい!!!」」」
生徒たちから割れんばかりの歓声が上がる。一瞬で移動した現象に、子供たちはただただ驚愕するばかりだった。
「これは印も必要なく、術式を刻んだ場所ならどこへでも飛べるものだ、術式のマーキングも自身のチャクラで刻むので事前に用意しておかなくても戦闘中にその辺の地面や壁、木等に付ければいつでも使える、その分習得難易度は超高難易度だ三代目火影ですらこれは習得できてないワシだけのオリジナルだな、劣化版の『飛雷"陣"の術』というのは三代目火影も覚えているがな」
だが、ソウマだけは違っていた。
「……え?」
ソウマは目を丸くし、マーキングの付いた札をじっと見つめた。
扉間が移動した瞬間、ソウマには、ただ「消えて現れた」ようには映らなかったのだ。
(何だろう……あの木に貼ったお札から、扉間様のチャクラと同じ“繋がり”みたいな線が、一瞬だけ空間に浮き上がって見えたような……?)
術式(マーキング)に込められたチャクラと、術者本人のチャクラが空間を超えて結びつく異次元の感覚。その揺らぎを、ソウマは感じ取っていたのである。
実演を終えて生徒たちの元へ戻ってきた扉間は、全員が興奮して騒ぐ中、一人だけ不思議そうな顔で空間と術式を交互に見つめているソウマの視線に気づいた。
扉間はソウマの前まで歩み寄ると、その鋭い眼光を少し和らげて声をかけた。
「ソウマ。……今の動き、お前にはどう見えた?」
「えっ……あ、はい! あの……扉間様が消える直前、あの木のお札と扉間様の間で、チャクラが繋がったような……何か“道”みたいな感じが一瞬だけした気がしました」
その答えを聞いた瞬間、扉間の目が見開かれた。
(……ほう。ただの目視ではなく、空間に刻まれた術式チャクラの繋がりに勘づいたか。まさか時空間忍術に適性が……!)
時空間忍術は、口寄せは一般的なものの、口寄せを参考に自身が開発した飛雷神はなぜか
兄柱間すら使えず、弟子達も誰も完全な飛雷神を使うことが出来なかった、どうやら自身のチャクラで付けたマーキングを認識するための時空間忍術適正とでも言うものがどの忍にも存在しなかったのである、自身と同じ感知タイプならできるかと何名かに術式を教えたがマーキングに使う微々たるチャクラを感じ取ることすら出来なかった。
自分亡き後、この術を受け継げる者など現れないだろうと半ば諦めていた扉間の胸に、小さな期待の火が灯った。
(志村ソウマ……ワシの『飛雷神』を、次の世代へ受け継がせることができるかもしれんぞ……)
扉間は不敵に口元を緩めると
「良い筋をしているぞ、ソウマ。もっとチャクラコントロールと術を学べ。……面白いものを見せてやれるかもしれん」
「はいっ!」
扉間から期待の言葉をかけられ、ソウマは誇らしげに胸を張るのだった。
サスケってうちはが壊滅する直前ぐらいの8歳時点で豪火球使えるようになってるんだよね、やはり…天才か
口寄せってめっちゃ便利なんだけど便利すぎるのかあんまり使われないですよね
中忍試験で巻物からイルカ先生が出てきたのとかも口寄せでしょ?あれそんな気楽に使えないもんなのかなあ、距離制限とか?妙木山なんかの秘境は異次元みたいなとこにあるらしいのに口寄せできるのにね、謎過ぎる
飛雷"陣"の方はもっと皆習得頑張るべきだよ、物流革命起きるで
というわけでソウマは飛雷神を受け継ぎます、ミナト以外にも使える奴いてくれよ、という願いも込めてます、ボルトはなんか劣化版らしいですね