ヤニねこ 二次創作   作:セパさん

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ヤニ子が入院したにゃ。

 ◇  ◇  ◇

 

 【診療情報】

 

氏名:越司丸 益子  ふりがな:えつしまる やくこ

 

性別:女性  種族:獣人

 

年齢:20歳

 

来歴:××県××市にて第×子、女児として出生。家庭環境は劣悪であり、父親から身体的暴行を含む虐待に近い厳しい教育を受けていた(児童相談所の介入はない)。県立にゃがみ原高校を卒業後、違法薬物へ手を出し始め、20××年に麻薬及び向精神薬取締法違反のため、実刑判決を受け●●刑務所に××年収監されている。出所後はにゃがみ原市にあるコーポ大谷に定住し、アルバイトを転々として過ごす。

 

 20××年××月、入居しているアパートの大家が自室でうずくまり譫言(うわごと)を呟く状態を発見。大家の声掛けに反応がなく、大家が精神福祉保健センターへ相談。当院へ紹介の運びとなる。意思疎通は良好であるが、強い抑うつ状態・心神耗弱が見られており、任意入院となる。検査キットによる薬物反応は陰性。

 

 ◇  ◇  ◇

 

 

【にゃがみ原病院 診療科:精神科・心療内科・内科】

 

「……ここがヤク子の入院している病院かにゃ。」

 

〝ヤク子が入院!?何があったにゃ?〟

 

〝ああ。バイトクビになってから精神的に参っていたみたいでな、様子を見に行ったらメシも食ってなかったみたいで保健センター?みたいなところに連絡したんだよ。様子見みたいなもので長い入院にはならないようだが、一回お前さんもお見舞いに行ってやってくれ。〟

 

「まったく。世話の焼ける後輩にゃ。(シュポ」

 

【 院内敷地全面禁煙 】

 

 

「ここがヤク子の入院している病棟かにゃ~。」

 

【閉鎖病棟のため施錠されています。御用の方はインターホンを押してください、看護師が対応します。】

 

 ※  ※  ※

 

 開 閉 注 意 !! 

 

 患者さんが飛び出してきます!ドアの開閉時は必ず後方確認。施錠の徹底を忘れずに!

 

 ※  ※  ※

 

「……ヤク子のやつ、思ったよりヤベーところに入院してるにゃ。」

 

 ピンポ~ン♪

 

「はい、三病棟看護師です。」

 

「ヤク子の見舞いにきたにゃ。」

 

「越司丸益子様の関係者ですね。失礼ですがご関係は?」

 

「アパートの隣人で先輩にゃ。」

 

「ご友人ということですね。かしこまりました。」

 

 ガッチャン  ガッチャン

 

「お待たせしました、ではボディーチェックをさせていただきますね。」

 

「は!?ニャーは患者じゃないにゃ!」

 

「規則ですので。……おタバコとライターはこちらでお預かりさせていただきます。こちらは益子様にお渡しする新しい靴ですね、中身を確認させていただきます。……はい、問題ございません。ご面会の際に渡していただいて構いません。」

 

「タバコとライターは勘弁してほしいにゃ!後生にゃ!」

 

「規則ですので。」

 

「……妹子より容赦ねぇにゃ。」

 

「では面会室へどうぞ。」

 

 ガッチャン  ガッチャン

 

【 三病棟面会室 】

 

「先輩!来てくれたんスね!」

 

「ああ、ヤク子に言われた靴も持ってきたにゃ。公衆電話から連絡があったときは何事かと思ったにゃ。」

 

「ありがとうございます!!それで先輩、自分いま一人だと院内の外出ができなくて、付き添いがいるんスよ。ちょっと付き合ってくれませんか?」

 

「構わにゃいけど、ヤニ没収されて限界にゃ。正直さっさと帰りてーにゃ。」

 

「大丈夫ッス、ここだけの話病院内でもタバコが吸える場所あるんでそこいきましょう。」

 

 

 ※ この先職員以外の立ち入りを禁止します ※

 

【 職員トイレ 】

 

「ここでヤニ吸っていいのかにゃ?」

 

「はい、スプリンクラーもありませんし、この時間帯だと事務員くらいしか利用しません。まずバレないですよ。」

 

「まぁヤニ吸えるなら何でもいいにゃ。」

 

「じゃあ先輩は右の個室で、自分は左を使いますんで!」

 

 バタン シュポ

 

「ふぅ……。病院で吸うヤニも乙なものにゃ。……ていうかヤク子のやつ煙草なんて持ってたかにゃ?なんか甘ったるい匂いがするにゃ。おーい、ヤク子……。」

 

「あ……。」

 

「…………。」

 

「それ……。」

 

「砂糖っス。ザラメっス。」

 

「砂糖をアルミホイルの上に乗せてライターで炙ってるのにゃ?」

 

「そーなんすよーーーーー!!入院生活してると甘いもの制限されるじゃないッスか!?マジで糖分不足?みたいな?」

 

「わざわざ自宅の靴に砂糖を……」

 

「いやほら!低血糖!低血糖!ばあちゃんが糖尿病だったらからいつでも砂糖を取り出せるように準備してたんスよ!いやーーこんなところでやくにたつとはおもわなかったなー。」

 

「まぁ……、うん、わかったにゃ。」

 

 

 ヤク子は無事一週間後退院できました。入院費は大家さんが一時的に立て替えました。




注:砂糖です。誰が何と言おうとこれは砂糖です。
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