エマワトソンと結婚だ!!……え?誰この金髪デコロリツンデレヒロイン?? 作:さくらいJAN
やあロンだよ!
いやー列車ではびっくりしたね。
まさかあのマルフォイが金髪デコロリツンデレ美少女になってるとはね。
マーリンの髭飛び越えてマーリンのパンツ級の衝撃だよ。
あのあとパパにふくろう便で聞いたら、
どうやらマルフォイ家にはもう一人、一個下の男の子がいるっぽい。
ドラキナの弟になるんだろうな。
まあ弟君のことはさておき、
僕とハリーとハーマイオニーの学校生活について語ろうか。
あの後組分け帽子を受けた。
僕の知る限り原作通りの結果だ。
唯一僕の組分けの時に
「フーム……難しい生徒が来た。
体は子供なのに精神が成熟している。
ウィーズリー家の子はグリフィンドールの適性が高いのだけど、
状況に合わせて自らを偽る狡猾な気質はもある。
スリザリンかグリフィンドールか……」
とか言われて焦った。
スリザリンは嫌だスリザリンは嫌だ兄に虐められる!(誇張表現)
と念じたらグリフィンドールになった。
ふう危ない危ない。
ハーマイオニーと仲良くなれないところだった。
そしてグリフィンドール寮で同室の子たちと軽く挨拶をして就寝。
まだ出会ったばかりなので僕の鉄板貧乏トークが火を噴いた。
自虐が一番簡単に笑い取れますからねえ。
そしてホグワーツの生活は思っていたより大変だった。
階段多いし動き回るし昨日と今日とで景色も違う。
前世のせいで困惑してるのかと思ったけど、他の魔法界生まれも混乱してた。
もう変えようぜ校舎。
エレベーター付きのビルにしよう。
とはいえ、教室に向かう道は何故か迷わないようになっているので、
遅刻とかはしなかった。
だが大きなトラブルがあった。
スネイプの授業だ。
原作通りの嫌味ったらしい感じは、
映像越しに見る分には少々嫌な気持ちになる程度で済むが、
実際に直面するとかなり腹立つ。
腹が立ったから発散する。
人として当然のことだ。
「性格悪すぎ。絶対女にモテないよアレ」
とハリーに呟いたのだ。
何とそれが聞こえてしまった。
その後は地獄だった。
僕とハリーに集中砲火。
合計10点は減点された。
寮生には同情されつつも顰蹙を買った。
わざわざ挑発するなよ!って注意されもした。
思わず「あいつ君のママにストーキングしてたらしいよ」
とハリーに告げ口しそうになったよね。
まったく頭にくるぜ。
それはそれとして、
ハリーにも事件が起きた。
飛行訓練の授業だ。
ウチは貧乏だからまともに飛べる箒なんて置いてなかった。
だから僕も初体験。
結構ドキドキしながら授業を迎えた。
『上がれ』で箒はすぐ手に飛んできた。
ひと安心。
そしてその後ネビルが空中に浮かび上がって落ちた。
ハリーが初めて箒に乗る展開のやつだ。
骨折したネビルを先生が医務室に連れて行った。
すると金髪ロリことドラキナが早速声を張り上げる。
「あいつの顔見たぁ?あの大まぬけの」
スリザリンの面々が笑い、グリフィンドールは嫌そうな顔をする。
うん、同じセリフでも男と女じゃ雰囲気が違うな。
イントネーションの違いか。
悪役令嬢風味だ。
……いやもろに悪役令嬢なのか。
なんか感動。
「見なさい!
ロングボトムの婆さんが送ってきたバカ玉よ」
そう言ってネビルの思い出し玉を拾う。
そういえばあの玉ってこのシーンでしか出てこないよな。
「マルフォイ、こっちへ渡してもらおう」
ハリーの静かな怒りを含んだ声が通った。
そんなに青筋立てんでも。
ロリが粋がってるだけなんやし。
「それじゃ、ロングボトムが後で取りに来られる所に置いておくわ。
そうね……木の上なんてどうかしら?」
「こっちに渡せったら!」
ドラキナがハリーを挑発する。
やばいくらい嫌味なキャラが似合ってるな。
ビジュアルも相まってアニメを見てるみたいだ
だが、ドラキナが美少女だとは思ってないハリーは怒りを露わにして詰め寄った。
しかしドラキナはヒラリと箒に乗って飛び上がり逃げる。
おお、上手い。
実家で練習したのかな?
うらやましい。
「ここまで取りにきなさい、ポッター」
言った通り木の傍へ、高く浮いたまま呼びかける。
それに応える様に、ハリーは箒を掴んだ。
「ダメ! 先生が仰ったでしょう!
動いちゃいけないって。
皆が迷惑するのよ!」
ハーマイオニーが叫ぶ。
だがハリーそれを無視して箒に跨り、地面を強く蹴り急上昇した。
こっちも上手い。
しかも才能だ。
うらやましい。
流石に予想外だったのか、ドラキナは驚いている。
「こっちへ渡せよ。でないと箒から突き落としてやる」
「……あっそう」
ハリー怖いこと言うなよ。
女の子に暴力はマズイって。
ドラキナもビビってるじゃん。
もう負けそうじゃん。
顔強張ってるし声も震えてるじゃん。
動こうとしないドラキナに業を煮やしたのか、ハリーは真直ぐに飛び出した。
本当にドラキナを叩き落そうとしているかの様だ。
なんとか躱したようだけど、
ハリーは危なげなく1回転して体勢を整える。
凄いな本当に。
センスの塊だ。
そして、そのまま鬼ごっこが始まった。
だが箒の腕の差は歴然だったようで、
すぐにドラキナは追い込まれた。
「クラッブもゴイルもここまでは助けに来ないぞ。
ピンチだな、マルフォイ」
マグル育ちに箒の腕で圧倒されてプライドが傷ついたのか、
ドラキナは顔を真っ赤にしてハリーをにらみつけている。
なんだったら目尻に涙が浮かんでる。
ああ良いエンタメだなあ。
「取れるものなら取ってみなさい!
ほら!」
ヤケになったドラキナは玉を放り投げ、
そそくさと地面に降りた。
ハリーはそれに目もむけず、
落ちる玉よりも速く急降下して地面スレスレで追い付き、玉を掴んだ。
そして水平に立て直して、箒から降りようとした時、
傍観してた僕にぶつかりそうになったので旋回。
方向をずらして草の上に転がる様に着陸した。
それが良くなかった。
原作だとロンは一応避難していたんだろうけど、
僕はこの展開を知っていたのでぼーっと突っ立っていたのだ。
そのせいでハリーは着陸の際に衝突しそうになってしまい、方向を変えた。
結果、ハリーは先に地面に降りていたドラキナに衝突した。
「きゃあっ!?」
とドラキナが叫び声をあげて、
2人はトムとジェリーみたいに地面を転がっていった。
そしてそれが収まった後、
ハリーはドラキナに馬乗りになっていた。
顔を真っ赤にしてうっすら涙を浮かべ、
衝突されたせいで髪も服も乱れたドラキナに跨っていたのだ。
しかも片手は胸の上に乗っている。
生ラッキースケベだ!
初めて見た!
こんなことあるんだ……。
スマホが有れば撮ってたのに。
茫然とするハリーとドラキナ。
固まっているクラップとゴイル。
キャー!とか言ってる女子たち。
感動する僕。
そんな光景に割り込んできたのは我らが寮監だった。
「ハリーポッター!」
一体何処から見ていたのか、マクゴナガル先生が走ってきた。
途端、ハリーはドラキナの上から飛び上がるように立ち上がり、
さっと目を伏せる。
怒られると思ってるんだろうな。
色んな意味で。
「まさか、こんな事はホグワーツで1度も……」
これがまさかクィディッチでグリフィンドールが勝てるかもしれないと
高揚してるとは思うまい。
「ポッター、さあ一緒にいらっしゃい」
ハリーは顔を真っ青にしてマクゴナガル先生に連れていかれた。
退学だとか思ってるんだろうな。
そんな心配はしないでいいから、今は右手の感触を記憶しといてよ。
そして後で僕に教えてくれ。
「よかったわねドラキナ!
これでポッターは退学よ!」
未だに茫然としているドラキナにスリザリン生の女子が駆け寄った。
黒髪ボブの可愛らしい子だ。
あれってもしかしてパンジーパーキンソン?
可愛い方になってるんだ。
どこがブルドックだネコちゃんだろうが!
って容姿だ。
しかしドラキナの調子は戻らない。
乱れた髪はそのままで、顔の赤みも引いてない。
早くも分からせイベントが起きてしまったようだ。
これはジニーがマジでピンチかもしれん。
「さあさあ、授業を再開しますよ!」
そんな何とも言えない空気の中に、
マダム・フーチが声を張り上げて戻ってきた。
「しかしその前に……ミス・マルフォイ!」
呼ばれて肩がピクリと跳ねた。
「マクゴナガル先生から聞いています。
あれ程言ったというのに、勝手に箒に乗っていたようですね?
スリザリンから10点減点!
勿論グリフィンドールからも10点減点です!
そもそも……」
フーチ先生は怒っているが、
みんなちょっとそれどころじゃない感じだ。
生ラッキースケベは11歳の少年少女には刺激的過ぎたようだ。
いやー今後のラブコメが楽しみだね。
それとごめんジニー。
僕は反対はしないし応援もするけど助力まではしないから。
来年から頑張ってドラキナに挑んでくれよな。
やっぱハリーとのカップリングがよさそう