冬の乙女と北のカッパ
北の大地、北海道。
この地にある北海道支部は魔化魍にとっては地獄の場所であった。
一体の魔化魍が逃げ出していた。
【ウミザトウ、ノデッポウ、皆………ごめんなさい。必ず助けに戻ります】
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「来たぞ北海道!」
夜真たちは北海道に来ていた。
事の発端は、魔我魂について話していた時だ。
「北海道、東北、中部、近畿、中国、四国、九州に魔我魂が……」
「かつての大きな戦いで鬼達が主から奪い取り、所持しているそうです」
「……ちょっと探してみるか。かなり危険だけど、いいか?」
「はい。私たちはお供します」
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飛行機に乗って移動し、北海道に着いた一行がしばらく散策していると、
顔が氷像のような狐の顔に、クリオネのような尻尾、背中に先端が凍ったイカの触腕を持つ魔化魍がズタボロな状態でやってきた。
【助けて…ください………】
そして、魔化魍は気を失ってしまう。
「っ!!!」
*****
【あれ、ここは】
「目覚めたようだね」
【わたしはユキオンナと申します】
雪女。
冬に現れる、白い着物を着た美しい女性の姿をした妖怪で、青森県、山形県、秋田県、岩手県、福島県、新潟県、長野県、和歌山県、愛媛県、大分県などに伝承がある……とされている。
この魔化魍としてのユキオンナは、狐をベースに,尻尾がクリオネのようになっており、どこか妖艶さと不気味さを感じる外見だ。
「……生体実験!?」
【はい。魔化魍の生態を調べ、より効率的な魔化魍の倒し方を研究しているようです。中には残虐な実験を行うときもあって……仲間も何人も犠牲になっています】
「………ヒデェな」
その時、青白い体色の、イグアナとスッポンが組み合わさったような魔化魍が数十体ほど現れた。嘴はエトピリカのものによく似ている。
「カッパか?」
【いえ、あれはミンツチ。北海道に住むカッパが環境に適応するために変化した魔化魍です。】
ユキオンナが説明していると、ミンツチは口から粘液を吐き出してきた。
触れたところがあっという間に凍っていく。
「なんだこれ!?冷気か?」
【エキタイチッソ…という物質と似たような性質があるらしいです】
更に何体かのミンツチが現れた。
「なんかどんどん出てくるな!?」
「主、ミンツチ…カッパは夏の魔化魍という種族です。頭を完全に潰さないと、ねずみ算式に増えていきます」
「……いや、生かして捕らえよう。戦力になりそうだ」
話し合っていると、ミンツチの一体が声をかけてきた。
【オレタチ、コンナ事シタクナイ】
「!!」
他のミンツチも続ける。
【同ジ北ノ大地ノ仲間、傷ツケタクナイ】
【デモヤラナイト施設ノ仲間ガモットヒドイメニアウ】
「無理矢理従わされていたのか?」
「信用できません。主と認めない勢力の一味やも……」
「悪いな雪。俺はこいつらを信じてみたい」
「!!…………主様が仰るなら。仰せのままに」
種族:ミンツチ
分類:等身大
鳴き声:クエッ
一人称:オレ/ワタシ/ボク/オイラ等
容姿:青白い肌の顔のイグアナとスッポンを合わせたような頭部に、首背には海亀の甲羅がある。嘴はエトピリカの物とよく似ている。
特徴 夏の魔化魍カッパが北海道の地に適応するために変化した魔化魍。
寒さにも強く、夏だけでなく冬にも現れることがあるらしい。
夜真たちの前に現れたミンツチは、北海道支部の人間に逃げた魔化魍を捕まえれば仲間を解放すると言われて捜索に出た個体。
ねずみ算式に増える特性を持つことから、北海道支部を攻める前には数が既に1000体以上に膨れ上がっており、夜真は思わず「増えすぎじゃありません?」とツッコんだ。張り切って増えすぎたらしい。頭領の「北河」以外はマイナンバー制。(ミ-A001等)
仲間になった後は戦闘員として活躍する。
戦闘
液体窒素と同じ性質の粘液 群れでの襲撃