金鬼VS雪、墨、春風、拳流、鉄火、剛壁、氷刃、焔転、ミンツチ10体
「鉄火さんの武器,使いやすいですね」
「試し斬りには最適かも」
【どんどん使ってくれ】
雪と墨の巧みなコンビネーションに,いつもの軽い調子で声をかける金鬼だが、明らかに苛立っていた。
「ふたりは妖姫ってかぁー?」
金鬼が音撃金棒の振り下ろし攻撃を仕掛けてくるが、剛壁が体にグッと力をこめて音撃を防御する。
【おれは門番仲間達と共に鍛えあっている。生半可な音撃は通さない】
「あららら…受け止められちゃった?ならこれならどうよ!」
金鬼が音撃金棒・金暴を振るう。それを少しの動きで弾く拳流。
【ただ闇雲に振り回すだけでは勝てませんよ!】
「あららら、今までのやつはそれでは屠ってきたんだけどなぁー」
【遅いよー!】
【音撃棒のメンテナンスしてやろうか?】
【当たならければどうと言うことはない】
「それならこれでも喰らいなよ」
音撃鼓を展開し、銅鑼のように打ち鳴らす。
音撃剛打 金燿血壊(きんようちけい)
凄まじい音撃が魔化魍達を襲い、次々と灰になっていく………
「やったぜぇー!魔化魍共は全滅したァ!あとは主とかいうガキを捕まえに行くだけだねー」
剛壁は少し離れた場所でご機嫌な金鬼を眺めていた。
【かかったようだ。】
【剛壁の催眠粉をたっぷり吸ったみたいだね】
【催眠粉か……武器に利用できないか…?】
【私洗い流してしまいそうです……】
【要検討、だな】
「今のうちに畳み掛けましょう」
「行きましょう,みんな!」
【よっしゃ!】
【大河水流拳っ……!】
【アターック!】
焔転の,炎を纏った回転突撃、拳流の滝を登るが如き勢いの一撃、春風の低空飛行体当たり同時攻撃が炸裂する。
だが,衝撃がきつけとなったのか、催眠から目を覚ましてしまった。
「なっ!?お前ら全員生きてやがったのか!…今度こそブッ殺【ヌンッ!】」
氷刃がいつの間に金鬼の横におり、作っていた刃で金鬼の両腕を切り裂いていた。
「なっ!?ぐわああああああ!?」
【これで金棒握れないね】
【同胞ノ仇ダ!】
【首トル!首トル!】
【さ、とどめといこうぜ】
「金鬼さん、でしたっけ。それなりには楽しめましたよ」
「ふたりは妖姫などという小粋なジョークもありがとうございました」
「な、なにを…まだ…おれは………」
「ですがこの前みんなで見た映画の方が楽しかったですね」
「…………」
無機質な、だが嘲るような笑顔で言い放たれた金鬼は完全に戦意を失ってしまったようで,その場に膝をついた。
「あら,もう動かないようですね」
「マスクだけ外しましょう。あとはお好きに」
強制マスクオフされた金鬼は生きたまま魔化魍たちの食事と成り果てたのだった……。