魔化魍とは仮面ライダー響鬼に登場する怪人又は巨大な生物の総称である。
太古の昔から森や山、海などに発生し、人里に降りては人を襲い捕食する恐ろしい生物で、特定の気象条件や生活環境の下でしか生育しないことが多く、その生態は謎に包まれている。不死身のため、通常の物理攻撃などが効かないが、猛士の鬼が使う清めの音…通称、『音撃』により清められ土に帰される。
そんな魔化魍である雪、春風、壱嵐、禍瘋を連れて、は帰宅していた。
「厳密にはこの2体はイッタンモメンではありません
「………なんとなくそんな気はしてた。」
「壱嵐はイチモクレン。イッタンモメン種の中でも風の属性を司ります。」
「禍瘋はツジガミ。イッタンモメン種の中では最も凶暴で残忍な存在です。目に映るものを片っ端から叩き潰すほどの戦闘狂なのです」
「イャンクックに対するイャンガルルガみたいなものか……」
「イャンガルルガ?」
「あー,こっちの話。気にしないで」
「本当は帰りたくなかったけど、こいつらの餌にはちょうどいい」
「ただいま」
「どこをほっつき歩いていた!」
「ご飯もう下げたから。明日もご飯抜きよ」
「あー、ご飯,ね。ご飯はお前らだよ」
その時、3匹の鳥のような影が家に入り込む。
「鳥…じゃない!?
「ば、化け物!!」
春風、壱嵐が同時に襲いかかり父親を仕留めた。禍瘋は出遅れてしまった…
ギピィィィ!
母親は父親が襲われているのを尻目に逃げ出していた。
「禍瘋、後を追ってくれ!雪も頼む」
「ハッ!」
禍瘋と雪が母親を追う。
「はあ、はあ、はあ…‥ここまで来れば…って、こんなところに木なんて生えてたかしら?」
木が開き、カタツムリのような頭部、ミノムシの蓑と牡蠣の貝殻を合わせたような体、大木の根のような脚を持つ魔化魍へと姿を変えた。
「ギャアアアア!?」
「あれは、ヌリカベ。妖姫も一緒か……」
「ヌリカベ、ご飯よ。」
クワチョ、クワチョ
母親は悲鳴を上げる間もなく挟まれ擦り潰された。
ギピィィィィィィ!!
禍瘋は私の獲物を取るな!とでも言うようにヌリカベに毒液を滴らせた尻尾で攻撃を仕掛ける。ヌリカベも迎え撃つ構えだが
「そこまで!」
夜真の一声で禍瘋はぴたりと動きを止めた。
「……ヌリカベの妖姫とヌリカベか。さっきの人間は磨瘋の獲物だったんだが…。」
「………貴方様は、魔化魍を統べる者…とんだご無礼を!」
「そんじゃさ、俺の仲間になって、人間を何人か捕まえて来てよ。それで許す」
「よろしいのですか!?
「ヌリカベが通せんぼして妖姫がぶん殴れば良い感じに確保できるよ」
「ありがとうございます……!」
「禍瘋もそれでいいかな?」
ギピィィィ
禍瘋は納得した様子で夜真の側に飛んできた。
「そうだ、名前をつけるよ。……ヌリカベが剛壁。妖姫は墨だ。」
クワチョクワチョ!
ヌリカベは嬉しそうに声を上げる。
「しっかり働きなさい、墨」
「はい……!」