Side余正木
「はいはい、無茶はしませんよ。というより、無茶をしたのは貴方がたでしょう。僕も無茶をしたって?結末に対してのバランスの問題です。あの時の判断はって、貴方達は納得しませんよね、ええ、わかりまたよ。無茶はしません」
雄英高校の校門前、スマホで知り合いの忠告に一家言したかったが、少し、ほんの数%ですが僕も悪いので、引き下がる。まったく、僕一人の責任じゃないんですよ、今ここに僕がいるのは。
僕に深く関わった人全員の、道の外れた美談にもならない、ルール違反なんですから。
まぁおかげで、僕の個性に、個性の名前に、有り余っても十分すぎるほどの、補足をしてくれることになりましたけどね。
それでは、当初の目的通り、雄英高校のヒーロー科を受けるとしましょうか。
「今日は俺のライブへようこそ!エヴィバディセイヘイ!」
ここ、入試説明会場ですよね?そう思うほどの、大音声でコール&レスポンスが始まった。もちろん、合の手はない。当たり前だ。なにせ、ここには雄英高校を受験するための人間しかいないのだから。
「こいつぁシヴィ―――!!!受験生のリスナー!実技試験の概要をサクッとプレゼンするぜ!!アーユーレディ!?」
やっぱりコール&レスポンスに反応できた人間は誰一人としていない。
「入試要項通り!リスナーにはこの後!30分間の『模擬市街地演習』を行ってもらうぜ!持ち込みは自由!プレゼン後は各自指定の演習会場に向かってくれよな!O.K?」
「演習場には”仮想敵”を
他人への攻撃で、好転するなら殴る人しかいませんね、僕の周り。というより、独りよがりが多いんですよね。後は独占欲と言うんです?結構対立多かったなぁ
「質問よろしいでしょうか?プリントには
「オーケーオーケー。受験番号7111くん。ナイスなお便りサンキューな!四種目の敵は0P!そいつはいわば
別に三種も四種も変わらない気がする。倒せなければ逃げるし、倒せるならば倒せばいい。
「ところでそこの縮毛の君!!先ほどからボソボソと…気が散る!物見遊山のつもりなら即刻ここから去りたまえ!」
「す、すいません」
ひどいなぁ、わざわざ公開処刑をするなんて、まぁ、気が散る可能性もあるけど、わざわざ言うかね、
「一悶着あったが、俺からは以上だ!!最後にリスナーへ我が校の”校訓“をプレゼントしよう。かの英雄ナポレオン=ポナパルドは言った!真の英雄とは、人生の不幸を乗り越えていく者と!!更に向こうへ!”Pius Ultra!!”それではよい受験を!!」
更に向こうへ、彼岸の向こうにはいかせてもらいませんでしたので、全力でいきますか。とはいえ、今できることといえば、折り紙を折ることだけですけど。
「何やってんだてめぇ、遊んでんならウケるんじゃねぇ!」
「これも僕の個性だからね、」
「折り紙折ることのどこが個性なんだ!」
「僕は異形系でもあり、操作系でもあるからね、あと10枚かな」
鶴を折っては、広げていく。折るとかさばるからね。ちなみに難癖をつけてきたのは、髪の毛が爆発したような、ヤンキーみたいな奴だ。手のひらが爆発していた。そういう個性だろう。
二十枚、これなら足りるでしょう。
『はい、スタート』
「……??」
何でしょう、今の気の抜けた合図は、フェンインとでしょうか?
『どうしたどうしたァ!?実戦にゃカウントダウンなんざねェんだよ!走れ走れェ!賽はとうに投げられてんぞォ!?』
「性格悪い合図ですねぇ!例外の方が多い規則」
脚を瞬間的に巨大化、巨大化する空間確保のために、僕の体は、上空へと吹っ飛ぶ。離脱盤として機能する、僕の個性が今の名前になった、代名詞ともいえる能力で、とある人形童女も使う技だ。
「式神化、」
折り目をつけた二十枚の折り紙が空中で鶴の形になり会場へ散っていく、折り紙ならぬ折り神、複数あるうちの一つだ。
「一番仮装敵かま多いのは……あった」
膝を曲げる、そのまま自由落下を開始、背中にある六枚の翼は使わない、なるべく空気抵抗を受けないように、十本ある尾も背中に回し、弾道弾のように、ロボットを一体撃墜する。
「借りますよって、もう自分の力でしたね、あれから二年、戦いとは無縁だったから忘れてましたよ。とはいえ、武器名すらないんですから、どう叫ぶのがいいんですかね……」
ブチブチと文句を言いながら、マスケット銃を作り出す。えっと、舞うように、優雅にって、西洋モチーフの動きは向いてませんって、全く一番魔法少女らしかった人の要求が一番大変ですね。
マスケット銃を乱射して、馬鹿みたいに多いロボットを撃ち抜いていく。
はたから見たら変わった光景なんでしょうね、なにせ、異形系個性が武器を召喚して戦っているんですから。こっち側も使わなきゃまずいですよね。
「敵に向かって伸ばした腕はミサイルの発射台。そこに沿って手をすべらせれば必ず敵に当たる。劈拳」
って、これ、影縫さんに面白がって教わった技でしたね、しかもこの辺にいた最後の一体ですし。どうしますかね。折神の目にもロボットは残ってませんし……あ、0ポイントがいましたね、壊しましょうか。
「確か、自身の熱を極限まで高め、溜める状態 又、それを放出するもの。オールマイト曰く、エンデヴァーはこれでNo.2に上り詰め、越えられない壁、自分の限界を知った……エンデヴァーっていい名前ですよね、」
誰が聞いてるわけでもなく、逃げる周りの受験生を無視して、翼を広げて、ジェット噴射のように、熱を放つ。
「使えるものは何でも使う。まぁ、これ使えば普通に体力限界を起こしますがこの前に色々個性を使ってますから当たり前ですかね……疑似・赫灼熱拳!!」
翼から、極熱を出しながら加速して、同じく極熱を纏った拳を叩き込む。
0ポイントの巨大ロボットの一部を溶解させながら、振り抜いて、機能停止させる。
「ふぅ…お腹すいた。前と違って完全に個性だから消耗激しいな、まぁ、結構倒したからいいか……まだ動くのかよ、しつこいなぁ……ティロ・フィナーレ!」
上部破壊だけじゃ意味ないのかよ、まぁ普通にマミの必殺技でようやく、今度こそ撃墜が完了した。
「疲れた。怒られるだろうけど、食べ放題予約しよ」
『終〜了!!』
「もう少し早く終わってほしいな、」
品のないお腹の音が鳴る前に、さっさと帰って食べ放題に行こう。お昼ご飯は外食って伝えてあるしね。