魔法少女リリカルなのは ~ kaleid liner ~   作:クオリア778

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す、ストックが···!?

リアルも忙しいし、隔週······いやさ、月1投稿になるかも···!



第3話 RIDE ON THE GHOST LINER

 

~ 八束神社・境内 ~

 

「ファイア!」

「このぉっ!」

「■■■■■■!!」

黄色い魔力弾が胸板に弾かれ、魔力のチェーンが拘束する端から引きちぎられていく。

そこには暴力そのものと言えるモノが存在していた。

「くっ······!」

「硬すぎる! 何なんだいアレは!」

「わからない。わからないけどアレをどうにかして倒さないと、ジュエルシードが手に入らないっていう事だけはわかるよ」

再び吼える大男が2人を見据える。

ジャキリと鎌状のデバイスを構え直す金髪少女。

「そんな事言ったって、バインドも魔力弾も効かないのに! しかも!」

唸りを上げて振り抜かれる斧剣。

それを辛くも回避したオレンジ髪の女性は、忌々しそうに距離を離す。

「動きも結構機敏ときた! フェイト、一旦退く事も考えないと」

「でもお母さんは、ジュエルシードがあればお姉ちゃんは生き返るって。お母さんは病気で強力な魔法は使えない。だから頑張らないと」

「でもフェイトがケガしたらプレシアも自分を責めるよ!」

「けどアルフ···危ない!」

「へっ!? うわっ!?」

跳び上がった大男に左足を掴まれるアルフ。

筋骨隆々とした3メートル近い巨体は、およそ300キロはありそうだった。

そんな錘をつけて飛び続けるだけの揚力は生み出せず、諸共に落下していく。

「しまったぁぁぁぁ!?」

「アルフーーー!?」

「■■■■■ーーー!」

着地した大男は左手に捕らえたアルフを一閃、アスファルトへと叩き付ける。

「カハッ···!」

「っ!?」

「■■■■!」

咆哮と共に再度一閃、アーチを描いた身体が逆のアスファルトに叩き付けられる。

「ゴッ······!」

「■■■■■■!」

反動のまま力無く宙を舞うアルフ。

大男は流れるように斧剣を大上段に構えた。

「ッ···アルフ!」

フェイトが助ける為に加速する。

だが、届かない。

伸ばした手の先で斧剣が降り下ろされ······

「づぁあああッ!」

紅い槍に叩かれ僅かに逸れた。

「まさかヘラクレスとやり合うなんてな」

轟音と共に舞い上がる土煙。

その中から進み出たのはソーマだった。

風切り音を鳴らし穂先を向け、警戒した大男が距離を取る。

ソーマは警戒を外さぬように背後の女性を窺う。

「······生きてる、か。そこの金髪少女! こいつはオレが抑えるから、仲間を回収しろ!」

「はっ、はいッ!」

放たれた猟犬の如く縦横無尽に駆け回り、面制圧と言える程密度の高い連続突きを放つ。

思い出したように振り抜かれる斧剣を紅い槍でいなす事、実に10合。

逸らした斧剣の余波で周囲のアスファルトはボロボロになっている。

「原作の通りなら命が12個、且つAランク以上の攻撃しか効かないワケだが······」

「ソーマ君!」

「なの、おっと! ユーノ、そっちにいる魔導師の回復任せた! なのははフルチャージ封印砲撃用意!」

「わかったの!」

「魔導師······あ、いた」

「解放時のゲイボルクはAランク······なら、貫通らない道理がないな。行くぞ!」

前にも増して苛烈に攻め立てるソーマ。

そして3分程の時間が過ぎ、漸く全ての準備が整う。

「ソーマ君、いいよ!」

「よし、ならオレの合図で撃ち抜け!」

「うん!」

「分かった!」

1人分多い返事。

見ればなのはとフェイトが協力している。

「···本当に、原作と違うな」

苦笑し、雰囲気を全く変えて槍を構える。

「それじゃあ、まぁ···」

魔力が槍に収束し、凶々しい気配を増す。

「その心臓、貰い受ける···!」

ソーマが低く駆け出すと同時に、大男もまた駆け出していた。

大男が斧剣を大きく背後に引き絞る。

放たれるのは今までで最速、且つ最大威力の一撃。

それは駆けるソーマを両断し、大地に深い溝を作り出した。

 

ーーーー刹那、世界が反転するーーーー

 

「[刺し穿つ死棘の槍(ゲイボルク)]···!」

大男までは距離があり、ソーマは確実に斬られるはずであった。

しかし紅い槍は何かに導かれるように伸び、大男の胸を貫いていた。

「■■■」

ジジ···と揺らぐ大男。

槍から手を放したソーマは2人を振り仰ぐ。

「やれ!」

「ディバイン···バスター!」

「スパークスマッシャー!」

2条の魔力砲撃は輪郭の崩れていた大男を消し飛ばし、内部のジュエルシードに命中。

次の瞬間には込められていた封印術式が発動して、ジュエルシードを封印したのだった。

「お······終わったぁー」

ソーマの胸から甲高い音と共にカードが飛び出る。

それは絵柄が白く塗り潰されると同時に光の粒子になって消えた。

「あ! ねぇ大丈夫!?」

「ん? あらら。まぁアレと戦ったみたいだし、緊張の糸が切れたんだろ」

「無理もないよ。っていうかアレ何なのさ?」

「英雄さ。それも一級のね。···さ、兎に角そこの金髪少女とオレンジ髪···は目覚めたか」

ソーマの視線の先でアルフが頭を振りながら身を起こす。

「あいたたた······!?」

傍らで回復魔法を展開している小動物。

それと会話している得体の知れない少年。

更には気を失っている主を支えている少女魔導師。

実質3対1で主を取り戻して離脱する、という方法を取れようもなく。

「······助けてくれた、でいいかい?」

平和路線で攻める事にした。

「一応は。自己紹介といきたいが、キミの仲間をそのままという訳にもいかないな。場所を変えたいが、構わないか?」

「構わない、というか、是非お願いするよ」

 

 

 

 




母と姉の為に戦う少女に訪れる休息

橙の使い魔はゆっくりと休む主をいとおしそうに待ち

ある目的を持った女性は希望を宿す少年に出逢う

次回、[休息]






女性「えっ!? 私なの!? お化粧しなくちゃ!!」
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