デュエルモンスターズ。
ザックリ説明すると様々なカードを使って相手のLPを0にするカードゲームで、世界的に大流行…‥‥どころか、人々の生活に根付いている。
その起源は宇宙の誕生、カードゲームとしては古代エジプトの石板を用いた儀式や闇の錬金術にまで遡るらしく、特別なカードはオカルトじみた力を発揮する。
どっかの天才が超高度な
そんな世界だからこそ、カード一枚で全てがひっくり返せてしまうような世界だからこそ、必要なのだ。
一杯の珈琲を味わうひと時が。
そして考える。
決闘とは何なのか、何故自分は決闘するのか。一体何がしたくて、どういう構築をして、どういう切り方をして、何を得て何を失うのか。
そして楽しむ。
一期一会の出会いを。まだ見ぬ手を。慣れ切ったはずの刺激を。純粋な”好き”を。
大抵の物事は一杯の珈琲と決闘で解決する。
確かな安らぎと、確かな楽しみを提供する為に、当店は
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「〈
「きゃあぁぁああ!!」
【LP:1300→0】
モンスターが後輩の
「立てるか?」
「‥‥‥‥‥結局、最後まで勝てなかった。」
後輩は目尻に涙を貯めながら上目遣いで俺を見ると体育座りで顔を隠してしまった。体も小刻みに震えているし、そんなに本気で決闘してくれたなんて、先輩としても決闘者としても嬉しいばかりだ。
「…‥‥‥強くなったな。」
後輩の隣に膝立ちして頭を優しく撫でる。思い返せば罠の発動タイミングは完全にミスだったし、あそこはカウンターより手札を優先すべきだった。本当に、紙一重の勝負だった。だが、それを俺から口にすれば、彼女の決闘者としてのプライドを傷つけてしまうかもしれない。だから、これだけ言う。本当に、強くなった。
しばらく撫で続けていると、後輩は顔を上げてスカートの汚れを払いながら立ち上がる。
「‥‥‥‥私が勝ったら、何でもお願い聞いてもらえたのに。ちょっとくらい手加減してくれたって…‥‥‥」
「そういえば、
「分かってます。真っ当な理由もない手加減は決闘者への侮辱だって。…‥‥‥でも、だからこそ、良かったです。先輩と最後に全力で決闘できて。」
「最後じゃない。またどこかで会えるよ。」
「でも、先輩は今日で高校卒業で、来週には引っ越しちゃうんでしょ?」
「…‥‥‥そうだ。そうなんだよなぁ…‥‥。」
そう思うと、ちょっと寂しいな。何だかんだ、後輩と決闘するのが、後輩が成長していくのを見るのは楽しかった。
「‥‥‥‥‥今までありがとな。お前に会えて、良かった。」
「‥‥‥‥はい。私も、先輩に会えて、決闘教えてもらえて、本当に良かった。」
涙目だが、どこか晴れ晴れとした表情の後輩と咲きかけの桜の下でしっかりと握手する。
いつかまた何処かで会える事を願って。
いつかまた、決闘することを誓って。
「「対戦ありがとうございました。」」
それから一か月。
俺の、
〈星想の赤頭巾(アストジスタ・レッドパーカー)〉
/効果モンスター/星3/光属性/魔法使い族/攻1300/守700
このカードが召喚した場合、このカードにEカウンターを1つ置く。
①1ターンに1度、相手の魔法・罠ゾーンのカード一枚を対象に、このカードに置かれたEカウンターを1つ取り除くことで発動できる。そのカードを破壊する。