「S村さん世界観と刀剣乱舞をつなげて考える審神者さんはいるけど、ぼくたちみたいなのがS村さん世界観で現役でゲームやってるとは思ってないみたいなんだよね」
「急すね。まあ人には興味ないでしょうからね」
「言い方。」
「でまあ、実際刀剣乱舞世界と東西南北反転地球は公式につながりがないことになっています。だから、審神者さんは本来こっちを気にする必要はない」
「ないかも、とかじゃなくてない、なんですね」
「うん。一ユーザーには理由はわかんないけど、まあ刀剣美術という一大ジャンルを大きく巻き込んで商業的に長く継続することがわかってるゲームだからね」
「……それがどういう?」
「特定の刀剣をメインシナリオ上『折れました、二度と戦えません』とか言ってゲーム内からフェードアウトさせるわけにはいかない、ということだよ。
あと、審神者さんには東西南北反転地球プレイヤーみたいに『ゲームの結果は絶対です』が通用しないし。ほら、三日月宗近行方不明事件とか」
「あー、よその本丸は知らんけどウチの三日月は行方不明になんかならないと大批判の的になった」
「ゲームプレイヤーのボリューム層のスタンスがそうだった、というのが明確になった事件として印象深いね。
たぶん酒呑童子まわりはシナリオ変更あったんじゃないかなあ」
「で、刀剣乱舞と東西南北反転地球に関係はないんですか」
「いや? ないけど、あるよ」
「ないけどあるとは」
「設定担当者が同じだから手癖が出てるところがある。例えば『航時船』やぱずぎりの『絵巻船』、あれは露骨に東西南北反転地球の『冒険艦』と構造的役割が一致する」
「はえー」
「だから、S村世界観の理屈に当てはめて刀剣乱舞世界の設定を理解する、という遊びは、できるんだよ。結果刀剣乱舞がちょっと楽しくなる」
「刀剣乱舞を多少楽しく遊ぶために東西南北反転地球プレイヤーになるの、コスパがかみ合ってない気がしますが」
「ははは」
「はははじゃないんですよ。……ところで露骨に刀剣乱舞の最新事情の話さわりますけど、そもそもあなた審神者なんですか」
「そうだよ?審神者と東西南北反転地球プレイヤーを兼任しているプレイヤーはけっこういる」
「はえー」
「さて、東西南北反転地球では、ネームドは老化によって死ぬことはほぼないですが、死ぬような事件・出来事があれば原則として不可逆に死にます。いわゆるロストです。」
「えっ」
「たとえばネームドの旦那が行方不明になっててぺそぺそしてるプレイヤーが現在進行形でいます」
「えっ」
「まあ紆余曲折あって居場所はわかったんだけど、そのプレイヤーはまだ『理由あって離れてるっぽいから合流できなさそう』とぺそぺそしてます」
「感情をゲーム結果に持ってかれている」
「好きなキャラをロストさせないためにゲームする、というのもまた東西南北反転地球の味だね。ぼくもその口だよ」
「好きなキャラのロスト可能性とか考えたくもないんですけど」
「まあ原さんはロストさせてくるけどね、わはは」
「わはは」