東西南北反転地球・嘘プレイ日記   作:一宮 千歳

7 / 7
7.~ベニちゃんと菅原道真、LOOP8批判~

「菅原道真の娘がベニである、という話は既知のものであると思う」

「えー」

「いや、えーじゃなく。LOOP8本編でととさまと呼ぶ以外にも、リアルWikipediaで菅原道真項目の眷属欄に紅姫天王ってあるからね」

「え、リアル史実(伝承)ですか」

「そうだよ。で、S村世界観での菅原道真といえば先代シオネ=アラダとともに戦った偉人でもある」

「初耳なんですが」

「ガンパレゲーム内の図書館に記述があるぞ」

「マジか マジだ」

「ということでベニは菅原道真の神使として『菅原道真では格が高すぎる』という事例に対して、ジャパニーズオカルト担当として出た存在、それも20年越しのカウンターで。といえる」

「いえるのかなあ!?」

「だって事件屋S村で騎機伝承してるし」

「うーん、すきのないかんぺきなりろん。で、それがどうしたんです」

「知り合いにベニ推し居ない? この理屈(しばらくオカルト担当はベニ)で最新のS村世界観を追い続ける沼にハメれる気がして」

「いませんよ! LOOP8遊んだ友人がそもそも!」

「がーんだな」

 

「そもそもLOOP8ってどう楽しめばいいんですか。戦闘はクソつまんないし、技使ったときに24FPSになるのはカクカクなだけにしか見えないし」

「まあなんか実装にやたら工数かかってたのが急遽差し替えられたみたいなシンプルすぎるコマンド選択式戦闘なので、LOOP8のキモはどう考えても戦闘ではない」

「じゃあどこですか」

「『見る』だよ」

「えー。そんな地味な」

「少なくともNPCの行動パターンは多くそこで楽しめるので『この子何やってたのかなー』とちょくちょく覗き見てそこに人間関係・キャラの想いを勝手に想像してありもしないサブストーリーを見出すのが俺が至った正解だ。つまりゲーム内1分ごとに『見る』」

「やってることストーカーじゃないですか」

「これはゲームだが?」

「くそっ! 話が通じない!」

「ぶっちゃけゲーム本体の総合的な面白さについてガンパレガンオケ絢爛舞踏祭エヴァ2には及ばないと言い切ってしまうが」

「そこを言い切るんだ」

「でも『見る』に振り切った生活はほかの過去作にはない面白さだから。ちなみに後日談コンプとかしようとするとうっかりあるいは意図的にケガイボスに憑かれたキャラを殺すこともあると思うが1回目殺した時と2回目殺した時にテキスト差分があるぞ」

「知りとうなかった」

「戦闘がガチでつまんないという点に目をつぶって感情移入するとそこそこ揺さぶられる作品ではあるよ。フルプライスはきついとおもうが現在の値引きされた単価なら金払った分の価値はあるはず」

「時間というコストは有限なのですが」

「そこはめをそらす」

「逸らすな」

「いやーだって、お出しされたものはこれじゃん?」

「まあはい」

「じゃあ想像力の翼をばっさばっさはためかせて太陽まで飛んでゆかないと」

「翼が焼け落ちちゃう」

「そこは蝋と羽毛じゃなくて金属翼でいこうね」

「いやー、きついっス」

「だから無理にLOOP8は薦めないよ。現代にガンパレをやりたいなら中古VITAを買ってアーカイブスでガンパレやってくれ」

「投げた!!!!!」

「やりたいゲームがガンパレならガンパレやればいいだろうが!」

「それはそうなのですが……」

「というかこれは現代ゲームプレイヤー批判なのだが、ぐうの音も出ないデフォルトで面白いゲームと、自分で面白さを見出したゲーム、どっちが感情移入できる?」

「うーん。ぶっちゃけ考えるのがめんどくさいのでデフォルトで面白いゲームがいいですね」

「じゃあ君根本的にガンパレすら向いてないな。あれもマニュアル操作とキャラクターコミュニケーションで試行錯誤が要るゲームだから」

「み、身も蓋もねえ」

「根本的にゲーマーという人種は『ゲームをめちゃくちゃ遊ぶ人』と言えるのだが、そこには大なり小なりゲームならではの試行錯誤というのがあると思う。そこをサボってゲームの面白さを求めるのはちょっとゲームの面白さ、他人(クリエイター側)に依存しすぎてる、というのが俺の意見だ」

「はあ」

「根本的なところを言えばLOOP8じゃなく『S村新作』として人型巨大ロボが跋扈する戦闘がクソ面白いゲームであればたぶん文句出なかったんだけど、他社から戦闘面でもシナリオ面でも超絶優秀なガンパレフォロワーが出てしまってな」

「あれがフォロワーと言っていいかどうかは異議が出そうですが、まあプレイフィールとか全体の世界観で言うと、ハイ」

「"ロボはマス(大衆)にウケない"というゲーム業界の呪いもあって"じゃあLOOP8ではいっそロボやめよう"となったんだと思う、まあそこは想像でしかないが」

「それがどうしたんですか」

「カレルシステムを用いた『AIゲームの先行事例』として、大衆に受けそうな設定でやろうとして、コケたんじゃないかなー、とぼくは思う」

「敗因分析、あんまり意味ないと思いますけど。事後諸葛亮(結果論おじさん)ですよね」

「まあね。ぼくは巨大ロボ乗ってよかったと思うんだけどなあ、なんでLOOP8でロボ出なかったかなあ」

「由来はたとえば先祖伝来とかですか?」

「そうそう、ベニが指パッチンすると神社の池が半分に開いて騎機が。とか。

 まあS村さんの失敗というより予算と開発期間内でうまくいかなかった、という全体責任っぽいので、S村さんのコンシューマ次回作があれば、市場のわかりやすい需要と合わせて骨太ロボットゲームが出てくると思う。出ろ。」

「願望じゃねーか」

「あと東西南北反転地球のメイン兵器が勇気炉搭載ロボなんだよな」

「あー」

「だからS村さんあんまり新規のロボ世界出したくないんじゃないか? とぼくは疑っている。」

「どーなんでしょうね」

「脳内当てでしかないなー」

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定
▲ページの一番上に飛ぶ  X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。

評価する
点
一言
0文字 一言(任意:500文字まで)
※評価値0,10は一言の入力が必須です。参考:評価数の上限
評価する前に 評価する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。