レア職でも【うんこマン】呼ばわりは嫌なので、転職ガチャの為にチートクソスキルで金策する!   作:粉みかん汁

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第3話

 裁判官と新聞社の弁護人を札束ビンタで買収した俺は、既定路線で裁判に勝利した。

 

 転職ガチャ連続失敗と大スクープのせいで、怒りで震えて涙が止まらず心に深い傷を負ったことを強く主張したのもよかったな。

 

 あれで予定よりも大勝ちしたよ。

 裁判費用を回収してもなお余る莫大な賠償金で儲かって笑いが止まらない。

 

 早速、賠償金で潰れかけた新聞社を札束ビンタで乗っ取ることに。

 金の力で大々的に情報操作したので、もはや世間は俺の味方だ。

 

 世間の同情は、今日も転職ガチャで大爆死した俺の心を慰めてくれるぜ。

 

 じゃあ、うんこで成り上がる前の過去の俺を雇ってくれよ。

 ……無理ですかそうですかクソが。

 

 久しぶりにヤケクソになってとち狂った結果、うんこが主人公の四コマ漫画を描いて俺の新聞に載せてしまった。

 

 四コマ漫画、バーニングうんこくんはなんと大ウケして連載決定!

 どいつもこいつも狂ってやがる。

 

 バーニングうんこくんファンの熱意は凄まじく、俺の新聞の購読者数がぐんぐん伸びまくる。

 あっさり新聞のシェアを独占した結果、俺は新聞王として有名になった。

 

 世間はバーニングうんこくんの話題で持ちきりとなり、空前のうんこブームが到来。

 誰もが隙あらばうんこうんこ言ってるし世の末かな?

 

 まぁビジネスチャンスなのは確かだ。

 工場を買収して、バーニングうんこくんグッズを作らせて売るか。

 

 転職ガチャで金がどんどん溶けていく。

 転職ガチャを回しまくり、今日もうんこマンからうんこマンに転職する。

 

 うんこマンのままでも雇われず自営業すればがっぽり稼げることは既にわかってる。

 

 でも今更引き下がれないんだよな。

 金も名誉も手に入れた俺がうんこマンのままとかダサすぎるでしょ。

 

 金が貯まる方が、消費するよりも早いのが救いだな。

 

 下水処理と固形燃料と新聞で大金が俺の懐に入ってくる上に、バーニングうんこくんグッズが読み通り大ヒットしたのはデカいぜ。

 

 俺の転職ガチャ専用係を任されるようになったいつもの神官は、大神官に出世したらしい。

 すっかり仲良くなった大神官と二人で酒盛りしてぐでぐでに酔っ払った。

 

 転職ガチャを回しすぎて職業神殿のお得意様になった今、俺は完全に特別待遇だ。

 職業神殿はかなり儲かっているんだろうな。

 

 だがなにごともやりすぎはよくなかったらしい。

 

 俺が転職ガチャを回しすぎた影響で、転職石の価格は大高騰。

 かつては無職に無料で一個配布されていた転職石は、国の制度変更でもう貰えない。

 

 無職のまま転職できず働けない人が続出したのだ。

 俗に言う無敵の人の誕生である。

 

 新聞社の大スクープと裁判の件で、俺は転職ガチャの哀れな被害者だと世間から同情されている。

 

 無敵の人に憎悪されたのは、転職ガチャで稼いでいた職業神殿だった。

 

 職業神殿は燃えた。

 そりゃもう物理的に燃えた。

 

 あまりにも雑に燃やされた為、俺が売った固形燃料に飛び火して国中で不審火が頻発。

 無敵の人が焼失して事態は収束し、責任の所在はうやむやとなった。

 

 焼け落ちた職業神殿を目の当たりにした大神官は地面に崩れ落ちてしまったよ。

 

 ここまでショックを受ける大神官は初めて見たな。

 俺は大神官をそっと優しくなぐさめた。

 

 ぶっちゃけあれだな。

 この火災の規模で俺の固形燃料のせいにされなかったのは、不幸中の幸いだったと思う。

 

 まぁ、俺は安くてよく燃える固形燃料を作って国中に供給しただけだしな。

 実際に火を付けたわけじゃないしそういうこともあるか。

 

 ……さて、これからどうすべきか。

 

 資産は不審火を免れたからまだまだあるし、転職石は買えるんだよな。

 だが、職業神殿を再建しなければ転職ガチャを回せない。

 

 俺は建設事業を立ち上げることにした。

 うんこを建設材料にして、職業神殿を再建するのだ。

 

 下水処理施設に溜め込んだうんこを、うんちスキルで脱水調整した上で粘土と混合。

 焼成して燃焼成分を完全に飛ばせば丈夫で燃えないレンガの完成だ。

 

 また無敵の人に焼き討ちされて建物が全焼しても困るし、やっぱり耐火性がないとダメだよね。

 

 建設材料として主流の木の需要は、国中の不審火で高まっている。

 レンガなら建設コストを抑えられそうでなによりだ。

 

 転職ガチャで職業神殿のお得意様な俺は、職業神殿の再建依頼を優先的に引き受けることができたぜ。

 

 人海戦術で国にある職業神殿をどんどん再建していく。

 

 家を焼け出されたり仕事がなくなった人は大勢いるし、雇い放題なのがよかったな。

 なに、金なら転職ガチャで使い切れず溜め込んだのがたんまりある。

 

 雇った人の中には建設関連の職業じゃない者も普通にいたが、それで効率が多少落ちても問題ない。

 

 スキルがなくてもゴリ押せば建設作業は進むから数の力は正義だぜー!

 

 職業神殿の再建が済んだところで、大神官にとても感謝された。

 よほど嬉しかったのか、ハイテンションで抱きついてきたからびっくりしたぜ。

 

 仲良しの人にそこまで感謝されると俺まで嬉しい気持ちになるな。

 職業神殿の再建動機は転職ガチャなんだけど、それとは別で再建して良かったって思えるよ。

 

 金と名誉はたくさん手に入った。

 うんこマンという唯一の汚点を除けば、俺は成り上がりに成功したといえるだろう。

 

 そのうんこマンに対する悪印象も、バーニングうんこくんの人気で世間では薄れてきたしな。

 

 ……俺もいい歳になったし、大神官との関係も良好だ。

 今ならいけると思って大神官にプロポーズしたら受け入れてくれたから、結婚式を挙げるか。

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