アホの子レン。
タイトル詐欺でごめんなさい。しばらくオリ主の幼児期が続きます。十歳になる時は五年飛ばし&十歳なったら結構飛ばしていくので。どうか……
俺はそのまま中心街へ向かう。観光気分で街を歩く。
「あ、チョコ終わった……飴……は、とっておくか」
体に精神が引っ張られてるのか、甘いものが定期的に欲しくなる。
「さて、」
(大人はちょろいと判明したし、情報収集といくか)
市場より建物が増えていき、宿、酒場、礼拝所らしき建物が並ぶ。
そこで俺は気付いた。
看板の文字が読めない。
音声は自動的に意味が分かるのに、文字列を見ても何が書いてあるのかさっぱり分からない。
(読めねえ)
(マジか)
とりあえず店の外観だけで判断し、食べ物を扱ってそうな建物へ入った。
足を踏み入れ見渡せば、むさ苦しい男達がどかりと座っていて、昼間から酒を煽っている。
「坊主、ここは子供が一人で来るところじゃないぞ」
オールバックのいかつい店主が言った。
「…………レストランじゃない?」
混乱して咄嗟に聞いた言葉に、どっと酒場中が笑いで沸く。
(くそっ!! 文字が読めないせいで!!)
「あはは……」
俺は羞恥で意識が遠のきそうになりながら笑った。
「おう坊主迷子か?」
「腹減ってるのか?」
笑われはしたもののそれは微笑ましさからくるものだったようで、おっさん達は割と心配してくれる。
「えっと、おじいちゃんのお使いで街に来たんだ」
「ほー、こんなちっこいのによくやるなぁ」
重たい手で撫でられた。
一応整えた髪をぐしゃぐしゃにされる。
(絶対このおっさんより俺の方が年上なのに! 三十路を撫でるな!)
俺は酒場を出て、外に建てられた掲示板を見つける。
掲示板の後ろには冒険者ギルドらしき建物。
紙が何枚も貼られている。
指先でなぞってみるがやはり何も分からん。
情報の塊。なのに一文字も読めないなんて。
拳を強く握った。開くと手が白くなった。
「……痛い」
(駄目だ。会話を盗み聞くだけじゃ限界がある)
(文字を覚えよう)
現地の貨幣をこっそり観察する。
他人の貨幣をガン見する子供なんて怪しさ満点だからだ。
買い物客が何枚渡して何を受け取るかを二時間ほど観察した。
薄暗くなってきた。流石に幼児が歩く時間でもないので帰ろう。
帰り際、マルタおばちゃんの店の前を通った。
「レンくん、帰るのね。気を付けて」
「うん」
「おじいちゃんによろしくね」
間が空く。
(まだおじいちゃん設定生きてた)
「うん!」
(まず文字。それから金だな)
(覚えることが多くて困る)
俺はその夜再び街へ行くことにした。
「
夜風が頬を掠め、茶色のローブをはためかせる。
森を越え、街へ着く。
明かり。
上空からギルドを見る。
「
冒険者らしい男達は「西の街道」「魔物」「討伐」などについて喋っている。
(あそこ、絶対情報あるよな)
でもこんな時間に、しかも四歳児が入って質問攻めするなんて怪しい。
俺は空中であぐらをかいて考え込む。
「ふーむ」
(……透明化して忍び込めばいいんじゃね?)
自分で思いついておいて口角が上がる。
「……俺、頭いいな」
天才児かもしれない。
主人公最強ではないけど結構ご都合設定つけてるからある意味強い。
でもやはり最強はアインズ様ですな
主人公がどんどんアホに
どうしても頭が良いキャラが書けないのはもう諦めるしかない