借りた本を読み終えたのは、それから一週間後だった。
最後のページを閉じ、沙代はしばらく表紙を眺めた。
送るつもりのなかった手紙は、結局、書いた本人のところへ戻ってくる。
けれど、一度読まれた言葉まで戻せるわけではなかった。
端末を手に取る。
『読み終わりました。これは、話したいことがたくさんあります』
少しして、返事が届いた。
『では、歩きながら聞こうかな。もう外へ出られそう?』
『はい。今度はちゃんと元気です』
待ち合わせは、二日後になった。
*
駅前で槙島を見つけた時、彼は本を開いていなかった。
片手に端末を持ち、人の流れを眺めている。
沙代が近づくと、顔を向けた。
「こんにちは、倉橋さん」
「こんにちは。お待たせしました」
「時間どおりだよ」
鞄から借りた本を取り出す。
「ありがとうございました」
彼は受け取り、表紙へ一度目を落とした。
「折った紙は、そのまま使ったんだね」
しおりが端から覗いていた。
沙代は頷く。
「どこまで読んだか分かるので。そのまま……」
「君が使っていいよ」
紙片を抜いて渡され、小さく頷いて沙代は自分の鞄へしまった。
「今日は少し歩くけれど、大丈夫?」
「はい」
槙島が歩き始める。沙代も隣に並んだ。
*
「あの手紙、出さないほうがよかったんでしょうか」
大通りを離れたところで、沙代は尋ねた。
「書いた本人は、そう思っていたね」
「でも、届かなかったら相手はずっと知らないままですよね」
「彼は、それを望んでいたんだろう」
「……分かってほしいのに、知られたくないんですね」
槙島がこちらを見る。
「矛盾している?」
「少し」
「君には、そういうことはない?」
答えようとして、言葉が止まった。
自分のことを何も話したくないわけではなかった。
でも、どこから話せばいいか分からないことはある。
「……あります」
「なら、彼の気持ちも少しは分かるのかな」
「気持ちは。でも、だからって最後にあんなこと言うのは変です」
彼の口元がわずかに緩む。
「どの言葉?」
「『忘れてくれ』です」
交差点で立ち止まる。
「せっかく読んだのに、忘れるかどうかまで決められるの?」
言い終えて、沙代は顔を上げた。
「……決められるんでしょうか」
槙島は、言い直したところには触れなかった。
「君なら、何と返す?」
沙代は赤い信号を見つめた。
「忘れられないかもしれない、って言います」
「彼には、困る返事だね」
「でも、できないことは約束できないので」
信号が変わった。隣を歩く彼が、続ける。
「ずいぶん正直だ」
「言い方は考えますよ」
「今の言い方では?」
「……少し、怒ってるみたいになるから」
「実際、怒っていたんじゃない?」
沙代は思わず笑った。
「読んでる時は、ちょっと」
*
新しい本屋は、半地下にあった。
階段を下りると、入口に積まれた本が見える。
前の店より狭く、棚と棚の間を通るには、少し身体を横にする必要があった。
沙代は足を止めた。
「ここ、全部見ていいんですか?」
「売り物だからね」
「積んであるのも?」
「気になるものがあれば。ただ、崩さないように」
彼が入口の戸を押さえる。
沙代は一番上の本へ手を伸ばした。
背表紙に、小さな動物の絵がある。
「これ、子供向けかな」
「開いてみたら?」
中には短い文章と、細かな挿絵が並んでいた。
絵本より文字が多いけれど、小説ほど詰まっていない。
沙代が数行読んでいる間に、槙島は奥の棚へ移った。同じ店に来ても、ずっと隣にいるわけではない。
それが、思ったより気楽だった。
少し読んで戻し、別の本を開く。
今度は最初の一行からよく分からず、早々に閉じた。
三冊目を手にしたところで、背後から声がする。
「見つかった?」
槙島の手には、すでに二冊あった。
「候補が二つあります」
「迷っているんだね」
「はい。こっちは絵が好きで、こっちは続きが気になるので」
二冊を並べて見せる。彼はそれぞれの表紙を見た。
「両方でもいいんじゃないかな」
「……そうなんですけど」
買えない値段ではなかった。でも、一冊ずつ選んで帰るつもりで来たのだ。
「今日は一冊にしたいです」
「それなら、どちらを置いて帰るのが惜しい?」
沙代は二冊を見比べた。
絵のある本は、また来た時にも同じページを見たくなる。
もう一冊は、このまま帰ったら、登場人物が何をしたのか気になり続けそうだった。
「……こっち」
「決まったね」
絵のある本を、元の場所へ戻す。
表紙を覚えておこうと、もう一度見た。槙島も、その本へ視線を向けていた。
*
店を出ると、階段の上から夕方の光が差していた。
沙代は袋を胸に寄せる。家まで待たず、途中で開いてしまいそうだった。
「今日も、ありがとうございました」
「君が選んだ本だよ」
「でも、一人だとこの店には来られなかったです」
「道は覚えた?」
槙島は階段を上がりながら言った。
「……たぶん」
「帰りに、もう一度確かめよう」
沙代も上へ出た。
知らない路地だった。
来る時は本の話に夢中で、曲がった場所をあまり見ていなかった。
「ここ、右でしたっけ」
「左」
「あ、逆だ」
彼が笑う。
沙代も笑って、今度は角の建物をちゃんと見た。
*
駅までの道で、槙島は買った本の袋を持ち替えた。
沙代は隣で、今日選ばなかった本の挿絵について話している。
窓の中にも小さな絵があって、ページごとに変わっていたらしい。
「次に来たら、あれも買うと思います」
「その時まで残っているといいね」
「はい。……売れちゃってたら、仕方ないですけど」
残念そうではあったが、選び直そうとはしなかった。
少し前、手紙の話をしていた時には、敬語が途切れた。
本人は気づいて直したが、話している内容は変わらなかった。
槙島は、その時の声を思い出した。
ーー忘れるかどうかまで決められるの。
本の人物に向けた、率直な不満だった。
「倉橋さん」
「はい?」
「僕と話す時、そんなに言葉を整えなくてもいいよ」
沙代は瞬きをした。
「……変な言い方、してました?」
「そうじゃない。さっき、言い直しただろう」
「ああ……」
彼女は少し考え、鞄の持ち手を握り直した。
「急に変えると、それはそれで考えちゃいそうです」
「なら、変えなくていい」
「いいんですか?」
「君が話しやすければね」
沙代は頷いた。
しばらく歩いてから、袋を見下ろす。
「……あの主人公には、もうちょっと考えてから話してほしかったです」
「君には、整えなくていいと言ったばかりなんだけれど」
「それとは別です。あの人は、言った後で相手にどうにかしてもらお
うとするので」
槙島は彼女を見た。沙代は続けようとして、彼の表情に気づいた。
「……何ですか?」
「続きを聞いているんだよ」
それなら、と沙代はまた話し始めた。
今度は途中で、一度も言い直さなかった。
*
駅が近づくにつれ、人通りが増えてきた。
沙代は本の話をしながら、鞄の持ち手を握り直す。
買ったばかりの本が、中で少し傾いた。
「……槙島さんは、ありますか?」
「何が?」
「出した後で、言い直したくなった手紙」
彼は前を向いたまま、少し考えた。
「手紙に限らなければ、あるよ」
「言い直したんですか?」
「その時には、もう届かない相手だった」
沙代は顔を上げた。槙島の声は変わらなかった。
誰のことなのか、いつの話なのかも分からない。
「……そうですか」
それ以上尋ねずにいると、彼がこちらへ視線を向けた。
「聞かないんだね」
「聞いてもいいのか、分からなかったので」
「知りたくない?」
「それとは別です」
答えてから、沙代は少し迷った。
「本の人には、ちゃんと話せばいいのにって思いますけど。実際に目の前にいる人にも同じことを言えるかっていうと……」
「言えない?」
「話したくないこともあると思うので」
彼は沙代の歩調に合わせて、足を緩めた。
「君にも?」
沙代は頷いた。
「話したくないのか、うまく話せないのか、自分でも分からないこともあります」
人が横を通り過ぎる。少し端へ寄ると、槙島も隣へ移った。
「では、聞かれないほうがいい?」
「……ずっと聞かれないと、それはそれで話すきっかけがないかもしれ
ません」
言い終えて、自分で笑ってしまった。
「面倒ですね」
「そうかな」
彼の返事は短かった。
「聞いて、答えがなければ、その時はそこまでにすればいい」
沙代は彼を見た。
それなら、答えられない時に黙ってしまってもいいのだろうか。
「……私、すぐ答えが出ないこと、多いです」
「知っているよ」
その言い方がおかしくて、沙代は笑った。
「待つの、長くないですか」
「考えているのが分かるからね」
「分かるんですか?」
「さっきも、同じところを見ていた」
彼が視線で示した先には、道沿いの小さな看板があった。
何が書かれていたのか、沙代は覚えていなかった。
*
駅前まで来ると、槙島の端末が鳴った。
彼は画面を確認し、沙代へ目を向ける。
「少し、いいかな」
「はい」
離れた場所で通話を始める彼を待ちながら、沙代は案内板を見た。
自分が乗る路線は、階段を下りたところだった。
「……ああ。今から戻る」
声が、途切れ途切れに届く。
本の話をしている時と同じ声なのに、会話の運びが違った。相手の説明を聞いて、短く返し、必要なことを決めている。
槙島が戻ってきた。
「ここで失礼するよ」
「はい。今日はありがとうございました」
沙代は鞄へ目を落とした。
「また、読んだら送ります」
「ああ」
彼は端末をしまい、付け加えた。
「読んでいる途中でも」
「分かってます」
自然に返してから、沙代は一瞬、口を閉じた。
槙島は特に気にした様子もなく、軽く頷いた。
「では、また」
「……また」
別れた後、階段を下りながら、沙代は自分の返事を思い返した。
ーー分かってます。
少し馴れ馴れしかっただろうか。
けれど、彼は続きを待つような顔をしていなかったし、言い直す必要もなかった。
改札を通り、ホームの椅子に座る。
鞄から本を取り出した。
折った紙を、最初のページに挟む。今度は、自分で選んだ本だった。
*
「今日は延びなかったんですね」
戻るなり、グソンに言われた。槙島は机へ本を置いた。
「待っていたんだろう?」
「ええ。おかげで、今回は先方に言い訳しなくて済みましたよ」
資料を向けられ、槙島は椅子に座る。確認を終えるまで、本屋の話はしなかった。
ひと区切りついたところで、グソンが尋ねた。
「彼女、もう元気なんですか」
「今日はよく歩いていたよ」
「それなら何よりで」
グソンは画面へ向き直りかけ、もう一度こちらを見た。
「あの件は、聞いたんです?」
「火災のこと?」
「ええ」
槙島は、机の端に置いた本へ手を伸ばした。
「聞いていない」
「気になるでしょう。色相があれだけ安定してる理由も」
「君が見つけた記録だけでは、分からないね」
「だから本人に——」
「彼女自身にも、説明できるとは限らないよ」
グソンが口を閉じる。槙島は本を開かず、表紙に指を置いた。
今日、沙代は答えを探しながら、道沿いの看板を見ていた。
その後で、自分でも分からないことがあると言った。
その言葉が、火災についてだったかどうかは分からない。
「何を覚えていて、何を話せるのか。聞いてみなければ分からないけれど、今は彼女が話していることを聞けば十分だ」
「本の話ですか」
「それも含めてね」
グソンは少し黙ってから、肩をすくめた。
「ずいぶん、ゆっくりやるんですね」
槙島は彼を見た。
「何を?」
「……知り合うのをですよ」
その言葉に、槙島は小さく笑った。
「急ぐ理由があるかな」
グソンは返事をせず、作業へ戻った。
夜になって、沙代からメッセージが届いた。
『今日買った本、主人公がまだ家から出ません』
槙島は読んでいたページに指を挟み、続きを開く。
『旅に出る話だと思ったのに、荷造りばかりしています』
彼は題名を思い出した。
沙代が選んだのは、序盤に長い準備の場面がある小説だった。
『何を持っていくか、決まらないんだね』
返すと、ほどなく次が届く。
『分かるけど、三回も鞄を詰め直さなくても』
槙島は笑った。
画面の文章には、もう謝罪も、丁寧な前置きもなかった。
『君なら、何を置いていく?』
今度は、少し待った。
沙代が考えているのだろう。
『服を減らします。本は一冊だけ持っていきたいです』
『一冊に決められるかな』
『今日は決められました』
槙島は、店で二冊を並べていた彼女を思い出した。
『そうだったね』
返信を送り、本へ戻ろうとする。
もう一通、届いた。
『槙島さんなら、何を持っていきますか?』
彼は端末を見たまま、椅子の背にもたれた。
自分が尋ねたことを、彼女もこちらへ返してくる。
その答えを、どこまで話すか考える必要があった。しばらくして、入力する。
『行き先によるよ。戻るつもりがあるかどうかでも』
送信後、画面に小さな表示が出た。沙代が、また何かを書いている。
槙島は本にしおりを挟み、その続きを待った。
*
『行き先によるよ。戻るつもりがあるかどうかでも』
その返事を、沙代は二度読んだ。
膝の上には、荷造りばかりしている主人公の本がある。
彼は出発前から、帰ってきた後の予定を気にしていた。
『戻らないつもりだったら、全部置いていきますか?』
送ってから、少し考える。
『持っていけなくても、帰る場所にあればいいと思っていたので。戻らないなら、一冊に決めるのは難しそうです』
槙島は届いた文章を読み、机の上の本へ目を向けた。
『全部は置いていかないと思う。けれど、持っていくものは変わるだろうね』
少し間を置いて、続ける。
『君が今日選ばなかった本は、あの店にある。それも、帰る場所に置いてあるものに近いのかな』
返信を待つ間、グソンが隣の机で椅子を動かした。
「何か飲みますか」
「コーヒーを」
「あいよ」
端末が光る。
『近いかもしれません。また行けると思っているので』
もう一通、続いた。
『でも、私の本じゃないから、そのつもりでいるのは勝手ですね』
槙島は口元を緩めた。
『売れていたら、別の本を探せばいいよ』
『それはそうですけど、ちょっと残念です』
『では、次に行く理由ができたね』
送ってから、本を開き直した。
数行読んだところで、また通知が来た。
『まず、この人に出発してもらいます』
槙島は小さく笑った。
戻ってきたグソンが、カップを机に置く。
「まだ荷造りしてるんですか」
槙島が顔を上げる。
「見えていた?」
「えぇ、それに、前その本の話をしてましたから」
「今夜中には出るだろうね」
「そいつは何よりで」
グソンは自分の席へ戻った。
槙島も、その後はしばらく端末に触れなかった。
二時間ほど経って、沙代から短い報告が届いた。
『出ました』
続けて、もう一通。
『持っていくつもりだった鞄を、家に忘れました』
槙島は本から顔を上げた。
結末までは覚えていないが、その場面には見覚えがある。
『君が減らそうと言った服も、そこに入っていた?』
『はい。本も』
『では、彼は今、何を持っているんだろう』
沙代の返事はすぐだった。
『切符と、お金と、鍵です』
『帰ることはできるね』
少し待つ。
『戻りました』
今度は、声を出して笑ってしまった。
グソンが振り向いたので、槙島は片手を上げた。
「失礼」
「楽しそうで」
「ああ」
否定する理由はなかった。
画面には、また新しい文章が出ている。
『でも、鍵を持っていてよかったです。私なら、戻らないつもりだったら置いてしまうかもしれません』
槙島は少し考えてから、入力した。
『戻らないと決めても、戻れなくする必要まではないのかもしれないね』
*
沙代は、その返事を見つめた。
戻らない。戻れない。
似た言葉なのに、意味は違った。
本を膝に置いたまま、部屋の入口へ目を向ける。
鞄には、自分の家の鍵が入っている。
ここへ帰ってくるつもりがなければ、持っていかないと思っていた。
けれど途中で気が変わることも、忘れ物に気づくこともある。
今日の主人公は、まさにそうだった。
『本当ですね。決めた後で変えてもいいんですね』
返事が届く。
『変えたくなったなら』
沙代はその文章を読んで、端末を伏せた。
主人公が家へ戻った場面を、もう一度開く。
さっきは、あれだけ準備したのにと思って笑った。
今度は、玄関を開ける手元が気になった。
鍵を回して、中へ入る。置き忘れた鞄を持ち上げる。
それから彼は、椅子に座ってしまった。
「……また、出ないの?」
沙代は呟き、次のページをめくった。
*
翌日の午後、本を読み終えた沙代は、紙片に書いたメモを見直した。主人公は何度も引き返し、予定していた場所へは辿り着かなかった。
それでも、最後には家を出た時と違うものを持っている。
書きたいことは、いくつもあった。
一つずつ文章にして送ろうとすると、長くなる。
途中を削れば、何の場面について言っているのか分からなくなった。
沙代は入力した文章を消して、書き直した。
『読み終わりました。文章だと長くなりそうなので、今度会った時に
話してもいいですか?』
送信してから、カップを台所へ運ぶ。
戻ってきた時には、返事があった。
『もちろん。君は、いつが空いている?』
予定表を開く。
今週は特に用事がなかった。
『私はいつでも大丈夫です。槙島さんの都合がいい時で』
すぐには返ってこなかったので、本を棚へ戻した。
並べた背表紙の間に、少し余裕がある。
次に買う本も、まだ入りそうだった。
端末が鳴る。
『金曜日の午後はどうかな』
沙代は頷きながら、返事を打った。
*
金曜日、槙島は待ち合わせ場所で本を読んでいた。
沙代に気づくと、閉じる前にページの端へ指を挟む。
「こんにちは」
「こんにちは。今日は、私のほうから呼んじゃいました」
「そうだね」
彼はしおりを挟んだ。
「どこから聞こうか」
沙代は鞄から本を出す。話す場所は、前と同じ喫茶店に決まっていた。
歩きながら、最初のメモを探す。
「まず、帰ったところです」
「最初に? それとも二度目?」
「……三度目」
槙島が笑った。
「君が選んだ主人公は、なかなか忙しいね」
「私も、こんなに帰るとは思いませんでした」
沙代も笑った。店へ向かう道は、もう覚えていた。
本を開いたまま曲がろうとして、槙島に呼び止められる。
「そちらは、前の本屋だよ」
「あ」
顔を上げる。
「覚えたと思ったのに」
「本を閉じてみたら?」
沙代は言われたとおりに閉じた。
正しい道へ向き直る。
「槙島さんも、読みながら迷うことありますか?」
「立ち止まることはあるね」
「じゃあ、迷わないんですか」
「止まっている間は、道を間違えないから」
少し考えて、沙代は彼を見た。
「……それ、ずるくないですか」
「君も試していいよ」
彼は楽しそうだった。
沙代は本を鞄へしまい、今度こそ隣へ並んだ。
ーー頭でも打ったのか?……これが悪い方向に行かなければいいんですけどね