人間関係が今回は中心。
前に龍園は好きになれないって言ったけど、原作の龍園が好きになれないだけで、綾小路がCクラスに所属したルートの龍園とかは意外と好きよ。その分推しの一之瀬が不憫な目に遭う展開が多いので残念ながらほとんど読めてないけど。
基本的に大幅なキャラ崩壊はしてない……と思いたい。たまにちょこっとヘンテコな性格を付けるのがウチの2次創作。
「おはよう」
「おはよう
「おはよ、
「おっはー、
……飛鳥の爆弾発言以降、僕のあだ名が屑宮で統一されつつある。
気にしてないと言ったら嘘になるが、どうせみんな面白がって言っている。数週間もすれば元に戻ると考え、スルーを決めた。
「よう黒宮。早速有名になってるぜ。『学年一の聖女とクラスのマドンナの2人に手を出した男』ってな」
「不名誉が過ぎるんだが……え、てかもう広まってんの?早くね?いくらなんでも翌日は……」
「あ、それ私が広めた」
「お前が原因かぁ!?」
なんてことしてくれんだ西川ァ!!
「え〜?だってうちに入ってきた学年一優秀な生徒が、実は女たらしだった。とか面白そうじゃない?」
「僕からすればスゴい迷惑なんですがねぇ!あと僕は女たらしじゃない!」
「じゃあ黒宮くんが今年のバレンタインデーで貰ったチョコの数は?あ、友チョコを除いてね」
「………42個だけど?」
「ふぅ~ん。やっぱモテモテだし女たらしじゃん」
「違うって!!」
その後、ホームルームの時間になるまで何度弁明しても、女たらしの称号を取り除いてくれなかった。おのれ西川。貴様のせいで僕の世界がまた一つ破壊されてしまった。
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昼休み、いつもは帆波が弁当を作ってきてくれるのだが、今日は時間が足りなかったようで持って無い。なので食堂で食べることにした。カツ丼大盛りを注文してプレートで運ぶ。席について食べ始めると「奇遇だねぇ」と聞き覚えの声が聞こえる。
「高円寺………」
「やぁブルーローズボーイ。元気かい?」
元クラスメイトで、一年生の頃から唯我独尊を貫いて生活してきた人物、高円寺が僕の目の前に座った。
「あぁ、まぁな…………珍しいな。お前がわざわざ僕に話しかけに来るなんて」
「フッ、確かに他のボーイやガール達だったら私も自ら話しかけに行くなんてないさ。だが君は別だ。1、2年生の頃、君だけは私の気持ちを汲み取って立ち回ってくれていたからねぇ。おかげで話が終わるのが早くて助かっていたよ」
「お、おう……ありがとな……」
え、もしかしてコイツって僕への好感度結構高いの?意外だったんだが。
「で、話したいことはなんだ?なるべく早く終わらせたほうがお前も良いだろう?」
「流石だねぇ。では単刀直入に聞こうか。卒業後、私の会社に来る気はないかい?」
「………はい?」
僕は一瞬、高円寺がなんて言ったのか理解出来なかった。
「え、おまえの会社って言ったら確か……高円寺コンツェルンだよな?めちゃくちゃ大企業の。………なんで僕に?」
「なに、私は君の手腕を買っているのさ。この2年、君はほとんど自分一人で実に億単位ものプライベートポイントを稼いでいるだろう?」
「!?」
「私が気づいていないとでも思っていたのかい?おそらく君は綾小路ボーイから指示を受けて、プライベートポイントを貯めていたのだろう?私も自力で2000万ポイントを貯めたが、私と君では前提条件が違う。私は公式の身分という武器があるが、君は
あの天上天下唯我独尊の高円寺が、僕の能力を買っている。
その事実に少し心臓がバクバクしている。
………だが。
「その話、一旦保留にしてもらえないか?」
「ほう、私としてはこの1回で簡単に首を縦に振るとは思っていなかったし構わないよ。しかし何故かね?」
「確かにその話は魅力的だ。……だがその話を受けると、清隆の面倒を見る人がいなくなるからな。そこだけが心配でな」
アイツは制御下から外れたら、間違いなくやりたい放題になって被害が出る。これ以上人様に被害を出さないよう、僕が見張ってないといけない。アイツを止められるのはただ一人、僕だけだ────と、思っていると、何故か高円寺はキョトンとした表情を浮かべていた。
「フッ……フハハハ!君は忠誠心が高いねぇブルーローズボーイ!!君のような部下に恵まれて、綾小路ボーイも幸福だねぇ!!……だが、1つ聞いてもいいかい?何故、君はそこまで綾小路ボーイに肩入れするんだい?」
「………別に。僕はアイツに一番情があるから、アイツの元に付いてるだけさ」
「それだけではないだろう?私に嘘は通用しないよ」
「……………」
「まぁ、答えたくないのなら無理には聞かないでおこう。スカウトの件、いつでも待っているよ。ではさらばだ、ブルーローズボーイ」
そう言って高円寺は去っていった。その背中にはいつもの調子と違い、少し真面目な雰囲気が漂っていた。
「……食べよ」
すっかり冷めてしまったカツ丼の続きを食べていく。ちなみに足りなくて大盛りおかわりしたのは別の話。
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「あっ、久しぶり。椎名」
「あ……はい。お久しぶりです、黒宮くん」
次の日の放課後、久しぶりに図書館に寄っていくと、図書館の住人の椎名ひよりがいつもの定位置にいた。何気に会うのは春休み以来のため、しばらく話していなかった。入学当初からの読書仲間なのに。
「ゴメンな。会いに行けなくて。この頃何かと清隆に色々頼まれてな……」
「い、いえ……大丈夫です。それに、黒宮くんとまた一緒に読書が出来そうで私は嬉しいですし」
少し気まずい空気が流れてぎこちないが、それでも会話する程度は出来る。良かった。会話が出来ないほどぎこちない雰囲気が流れていなくて。
「清隆とは話したか?あの日以降」
「いえ……まだ1度も。………私のせいなんでしょうか」
「ん?」
「私が勧誘したせいで……彼を遠ざけてしまったんでしょうか………私のせいで──────」
「椎名」
自嘲する姿を眺めていたが、流石にこのまま見ていられないと声を上げる。仕方ないな。
「そんなことはない。清隆も椎名に会いたがっていた。『また一緒に本の話がしたい』って」
「えっ……本当ですか?」
「あぁ。だから椎名が心配するようなことはない。むしろアイツも寂しがってたぞ。中々椎名と話せなくて」
「そうだったんですね……」
「だから安心して待っててくれ。アイツ、地味に悩んでたぞ。『どうやって椎名に話しかけようか』ってな」
冗談めかせてそう話すと、椎名もクスリと笑みを零す。
「そうですか……なら、安心して待っています」
そう話す椎名は、先ほどまでとは違い、明るい表情を浮かべていた。その顔を見て僕もホッとする。
「それじゃ、読書会でもしようか。今日は久しぶりだし、気が済むまで話し合おうよ」
「はい。綾小路くんも一緒にいないのは残念ですが、私も寂しかったですし、今日は遅くまで語り合いましょう」
そうして僕達は、閉館ギリギリまで感想を言い合った。こういった何気ない日常も、たまには悪くない。
……初めてのことなんだ。清隆が寂しがってるなんて。
もしかしたら僕以外に、清隆を動かせるのは君かもしれない。
期待してるよ、椎名。
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「………話ってなんだ?
「取りあえず座ってよ。お兄さん」
「ここでは黒宮先輩って呼んでくれ」
椎名との読書会を終えたあと、携帯が振動する。
中身を確認すると、桜子からだった。『これからケヤキモールで会いたい』と。
待ち合わせの場所へ行くと、既に桜子が座って待っていた。
「別に。ただ、最近先輩の悪い噂が流れてきてさ。『黒宮先輩は一之瀬先輩と付き合ってるのにも関わらず、他の女子生徒にも手を付けている』ってさ。………ちょ、コーヒー吹き出さないでくれません?」
まさか下の学年にも既にそんな噂が流れてるとは思ってもおらず、驚いて思わず勢いよく吹き出してしまった。
「ゴホッ、ゴホッ……す、スマン。もう下の学年にも広まってるとは思ってなかったから」
「『広まってると思ってなかった』?……ってことは、じゃあ噂は事実なんだ」
「………あっ、ヤベ」
「「……………」」
…マズい。これ、桜子怒って……
「やっと複数の女性を囲う覚悟が出来たんですね」
「…………ん?」
…………え、いま桜子なんつった?
「複数の女性を囲う覚悟が出来たんですねって言ったんですよ」
聞き間違いではなかったらしい。………いかん。理解がカタツムリのように遅くて追いつかない。
「あの、桜子さん?それは一体どういう意味でして……」
「お兄さん、私前に言いましたよね。『姉さんをいつ貰ってくれるんですか』って。そしたら『まだ僕に何人も女性を大切にする覚悟がない』って返したじゃないですか。だから私、ずっと待ってたんですよ。お兄さんが覚悟の決まるときを」
「…………あ、あー…………………」
…………言ったっけ?僕。言った…………言ったかぁ?ヤベェ、全っ然覚えてねぇわ。
「そして現在、お兄さんは複数の女性をはべらせているという噂が事実であることが分かりました。だから改めて言います。姉さんを早くもらって下さい」
「………ちなみにそれ、清隆じゃダメ?」
「綾小路先輩じゃダメに決まっているでしょう。また姉さんが傷つくことになります。それでまた兄弟喧嘩を起こすつもりですか?」
「絶対ダメだわ。うん、却下で」
※兄弟喧嘩:以前、桜子の姉への対応に魁座が烈火の如くブチギレ、清隆とお互い全力を出して戦った大喧嘩の事。最終的にはゾンビのごとく何度も耐え抜いた魁座が寸前で勝利した。ほとんど引き分けに近い(なお直後、清隆も魁座も倒れて2人まとめて病院行きになった)
「姉さんも昔からお兄さんに気が合ったんですよ。私的にはお似合いだと思うんですけどね」
「いやでも……僕の1番は決まっている。仮にアイツと付き合ったとしても、言葉は悪いが愛人みたいな扱いになるからそれは………」
「姉さん言ってましたよ。『もし魁座が複数の女の子をはべらせていたとしても、私をちゃんと見てくれるのなら、何人いたって構わない』って」
マズい。外堀が埋められまくってる。
「だ、だが………」
「お兄さん」
それでも言葉を続けようとすると、桜子が即座に被せていく。誤魔化すのは許さないとでも言うように。
「私は姉さんに幸せになってほしい。あの施設で憔悴しきって心を閉ざしていた姉さんに、笑顔を取り戻してくれたのはお兄さんだけ。多分気づいていないけど、姉さんは無意識にお兄さんに依存してるの。もし選んでくれなかったら姉さんは……また、塞ぎ込むと思います。本当にそれでも良いんですか?」
…………………ったく。その言い方は無いだろうが。
「良いわけがないだろ。アイツがまた悲しむ姿なんて僕は見たくない。……分かった。流石にまだ断定は出来ない。でも、これまでよりは前向きに考えておくよ。僕もアイツには幸せになって欲しいから」
「ヘタレですね。ここまで言ったのに」
「……うるさい」
「でも安心しました。お兄さんもちゃんと考えてくれていて。……ありがとうございます」
ペコリ、と軽く首を下げると「それじゃあ、そろそろ私は戻ります」と言って女子寮へ戻って行った。
「…………また覚悟決めなきゃダメかぁ」
既に複数人と大切な関係を結んでいるから今さらとはいえ、やはり女性と関係を結ぶことには少し躊躇いがある。まぁ、女性側の気持ちを考えたら結局押し切られているのだが。
「……情けないなぁ僕」
ヘタレで優柔不断な自分に嫌気が差す。1度関係を結んだら絶対捨てない覚悟は出来ている。あとは最初の一歩をどう踏み込むか。僕はそこに悩んで考えるも、具体的な案は思いつかなかった。
ちなみに、今日の夜は、いつもは受けなので今日は攻めの姿勢を取った。帆波も飛鳥も良い声で鳴いている。ちょっとゾクゾクしたことをここに書いておこう。
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『お前は昔からいつもそうだった。何か力があるわけでもない。弱いくせに無駄に足が速く、タフでしぶとく生き残り続けた。いつか潰れてくれると思っていたが、結局ここまで生き残り続けて…………!あの男が、お前をホワイトルームに入れようと言ったときの俺の表情が分かるか?』
『し、知らない……そんなの、俺のせいじゃない!!』
『お前のせいでアイツもおかしくなった。ただ良順に従うだけの存在にするつもりだったが、お前が関わり続けたせいで自分の意思を持ち始めた』
『そ、そんなのアンタのせ……ウグッ!!』
『黙れ。弱いくせに庇護し続けられた異分子が。お前が優秀な結果を残すたびにイライラした。あの男は始末した。もうお前を守るものは何もない……存在し続ける理由なんてどこにもない』
『────……お前は生まれてきたのが間違いだった』
高円寺の喋り方ムッズい。投稿がいつもより遅くなったのはコイツが原因。
小話だけど主人公の名字、高岩とどっちにしようか迷ったんだよね。ちなみに高岩はかつて平成20作品中18作品で主演を務めたMr.平成のあの人の名字から。
最終的に黒宮にした理由は屑宮と屑岩のどっちが良いかと考えたとき、屑宮の方が言いやすかったから。
補足
・高円寺が黒宮を「ブルーローズボーイ」と呼んでいる。
理由は青いバラの花言葉から。高円寺に1番上手く対応して話を理解していたため、主人公の実力も相まって高円寺からの評価はこの学校の中では一番高い。
・主人公は椎名ひよりを名字呼び。
一年生の4月から読書仲間のため、何気に清隆より一緒にいる期間は長い。(なお原作と違い、清隆も一年生の7月から読書仲間になっている)
ただし、清隆と違って名字でずっと呼んでいる。理由は清隆との親睦度の違いによるもの。
・主人公は椎名ひよりに期待している。
自分の言葉でもほとんど動かされなかった清隆が、ひよりに対しては少し動かされているため、『もしかしたら清隆に大きく影響を与えられるかもしれない』と期待を込めている。
・桜子と仲が良い。
原作では姉へ会わせるために清隆を退学させようとしていたが、この小説では魁座のおかげでお姉さんは今でも元気である。そのおかげで仲が良い。(清隆との仲は普通)
・兄弟喧嘩
原因は本文通り。魁座は獣のように荒々しいシャウトを叫びながら清隆をぶん殴っていた。最終的にお互い血まみれ、骨折、打撲に加え肉離れもしている状態だった。ちなみにこの戦いはお互い引き分け扱いしてる。
最後の回想は一番最後の台詞を書きたくて書いた。主人公にこういうの浴びせたいと思ってたんだよねぇ〜(笑)
主人公と桜子との会話に出てきた女の子は0巻を読んでくれ。正直あの子があんな悲しいお別れになったなんて信じたくないから、この作品では救済しました。地味にこの展開はよう実2次創作書くに至って決めていたことの1つ。
(原作では明言されてないけど、完全に匂わせてるからここでは姉妹設定にした)
次はどうしよっかな。普通に3年生編2巻の内容に入るか他キャラ視点の幕間か迷ってる。
高評価とコメント、お気に入り登録してくれるとモチベに繋がります(強欲な壺)
堀北クラスをボコボコにしても良い?
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ボッコボコのフルボッコにして欲しい。
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原作くらいの扱いで良い。
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しないで欲しい。