今回から2巻の内容に入ります。2巻ってぶっちゃけ特別試験が試験の機能をしていないので、今回から本編の途中に他キャラの視点を挟むことにしました。今回は七瀬。
七瀬は正直扱いムッズい。原作でも一応目的は明かされましたが、まだ裏がありそうな感じがする……
code9 おい待て待て待て待て待て待て!
僕達の裏事情を知ってる人達からすると、ホワイトルームを生き残った僕達は何でも出来る超人のような扱いをされることがある。
そんな奴らに僕は一言言ってやりたい。「僕らはそんなに万能じゃない」と。
僕らはあくまで全ての分野で優秀なだけ。それこそプロを目指してる人達には簡単に勝てない。知識量に関しても、知識としては知っているが、常識としては知らない事も多い。外へ出たとき、僕は何も知らないことだらけだった。分からないまま右往左往して、色々と学習していった。
そして、僕らも分類は人間だ。
刺されても腕なら問題ない?銃で撃たれても急所さえ外せば死なない?
バカ言ってんじゃない。それは理想だ。現実だとめちゃくちゃ痛くて死にそうなんだよ。やせ我慢して痛がってるのを見せてないだけで、本当は死ぬほど痛い。僕は痛みへの耐性が高いから何とか動けているだけで、ホワイトルーム生でも刺されたり撃たれたりすれば、痛みで動けなくなる。
……だからこそ、この状況に対して一言物申したい。
『あの、すみません。これは一体?』
『黒宮くん。君は自分の生命力について気になったことはありませんか?』
『は、生命力?』
『えぇ。君の体の生命力は、常人を遥かに超えている。普通の人間であれば水すら飲まなければ3日で死ぬと言われていますが、君は5日経っても生き残っていた。数時間経てば死ぬと言われる毒を与えられても、それ以上の時間耐えた。そして普通ならば全治2週間はする大怪我を、3日で日常生活に支障がない程度までは回復し、1週間で完全完治した。実に驚くことですよ』
『……そうなんですか?』
そう言われてもイマイチピンと来ない。確かに皆より耐えてるなと思ってはいたが。
『ですから、我々は試したくなったのです。君の生命力がどれほど優れているのかを』
『「ですから」の後ろの文章にかなり物申したいですが、一応理解はしました。理解したくなかったですが』
『なので、君には今からその身1つで無人島を過ごしてもらいます。具体的には1週間程度ですかね』
『………………は?』
僕は何を言われたのか分からなかった。………え、無人島?なんで急に?
『……もしかしていま僕達が乗ってるヘリコプターって無人島に向かってるんですか?』
『はい。それと覚悟しておいてくださいね。あの無人島は人が手が加わっておらず、危険が蔓延っているので』
『そんなところにガキ一人放り込むってアンタら本当に大人か?もうクズな大人は見飽きたんだが………』
まただ。また大人の無茶振りに僕は振り回されている。正直言ってウンザリだ。やめてほしいと思う。………でも。
『拾ってくれた恩があるし、ホワイトルーム時代の無理難題に比べてみればマシだから結局従うけどさ………で、いま目の前に渡されてるナイフとハンドガン、パラシュートはなんです?』
『ナイフは武器としてプレゼントです。流石に手持ち何もなしは可哀想なのでね。ハンドガンは護身用として使用してください。パラシュートはこのヘリコプターから飛び降りる用です』
『しれっと飛び降りるとか言ったよ。普通に着陸してから上陸するんじゃないのかよ』
ブツブツ文句を言いつつも、鞘にしまったナイフをポケットに入れ、パラシュートを背中に背負う。準備は万端だ。
『……で、もう扉開いてますけど、いつ飛び降りるんです?
『あ、今です。それではいってらっしゃい』
トンッと月城さんに背中を押され、僕の体が宙を浮く。
『え?』
そして急速に落下していく。ここでようやく放り出されたことに気づいた。
『ちょ、おい!!もうちょっと心の準備ってもんがあるだろうが!!1週間乗り切ったら覚えてくださいよ月城さあああああああああああぁああああああああぁぁぁぁぁぁぁぁぁああああああぁぁぁぁぁぁぁぁぁん…………!!』
『期待していますよ。黒宮くん』
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───現在。
僕達がクラス移動してもうすぐ1ヶ月が経つ。
最初は懐疑的だったCクラスのみんなも、今では快く僕達を仲間と認識してくれている。僕からは仲間と思ってないが、元Dクラスの連中と違って、みんなマトモな性格しているので、そう思われることは普通に悪くはない。
「あとは屑宮呼ばわりを止めてくれないかね……」
流石に時間が経って呼ぶ人は少なくなってきたが、それでも西川を始めとする一部の生徒は時々呼んでくる。アイツらに関しては注意しても面白がって止めようとしないので諦めている。僕も本気で言ってる訳ではないと分かってるからこそ放置してるのだが、それはそれとして誤解がいずれ広まりそうだし止めてほしいとも思ってはいる。
「まぁ、気にしても仕方ないし、特別試験の内容について考えておこうかね」
この時期は基本的に特別試験はないが、珍しく今年は開催された。だが今回の特別試験はこれまでと違い、モニターにルールや報酬を一切表示することなく、口頭で全て説明した。さらに今後説明を一切受け付けないとのこと。圧倒的な説明不足。これだけでは何を伝えたいのか本当に分からない。
そして昨日の放課後、全員で試験の可能性と対応について色々と話し合う中で、清隆は1つの可能性を見つける。
それは『生活態度』を見られる試験である、ということだ。
1週間後に試験内容が発表される可能性もあるが、この1週間何もしないのは違う。取りあえず、私生活の見直しについては誰でも出来るということで、この1週間特に気をつけていこう、という話になった。
「随分と抽象的な試験を出してくるね学校側も……」
この学校に来て早3年、未だに様々な形の試験に対応してきたが、レパートリーが尽きないなぁとどうでもいい事を思うのであった。
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昼休み、Side:七瀬
私が黒宮魁座という人物を知ったのは、病室での事だった。
綾小路清隆と一緒に写真を渡された際、月城さんから1つ忠告された。
『そうそう。黒宮魁座くんには気をつけてくださいね。下手をすれば彼は綾小路清隆以上に危険です』
『……危険、ですか?』
『彼は綾小路清隆と違い、白銀先生側の人間です。しかし、あくまで立場は中立に近いので、こちらからの命令に全て従っている訳ではありません。もし貴方が不審な行動を見せた場合、正体について見抜かれ、我々に不信感を抱く可能性があります。なので、黒宮魁座くんに接触する際には、綾小路清隆以上に注意を払ってください』
その説明を聞いても、私は上手くイメージがつかなった。強面で屈強な人なのかな?と認識していた。
そして高育に入学後、私は件の2人に接触した。
綾小路先輩は説明通りだった。いつも無表情で、感情の起伏が全然見られず、無機質さを感じた。
けれど、意外だったのは黒宮先輩だ。
綾小路先輩と同じように、無機質な人間かと思っていたら、思っていた以上に普通の人間だった。喜怒哀楽がハッキリしているし、言動も人間味がある。
かなり警戒していたのが拍子抜けだ。綾小路先輩と違い、優しく対応してくれていたのもあって、私は取り繕わずに素に近しい態度接することが出来るようになっていた。何となくだが、彼は人に素を吐き出すのが得意な気がする。
「なぁ鬼頭。ファッションの話でもしないか?ちょうどファッション雑誌も買ってきたしさ、新しいトレンドや今後流行りそうな服とか語ろうよ」
「……良いだろう」
「よっし、じゃあそっちに行くから待っててくれ」
実際、今も彼は新しいクラスメイト達と楽しそうに会話をしている。相手側も嫌がってる様子がない。こうして見ていると、人との距離を詰めるのが上手いと思う。
だが、やがて彼への私の対応は間違いだったことに気づいたのは、2年生の体育祭も文化祭も終わり、何もない日を何日も過ごしていたときことだ。先輩から呼び出され、カフェで合流した。
『七瀬ってさ、何か隠してない?』
『清隆から事情は聞いている。その原因が僕達にあるって事も。それはゴメン。いくら悔やんでも許されることじゃないよね』
『でもさ、それだけじゃない気がする。語られた事は嘘じゃなさそうだ。だけど、結末についてもう少し怒ったって良いはずなのに、わりと冷静だ。そこがまず気になった』
『あとさ、ボディーガード務めるって言ってたくせに、清隆が体育祭や文化祭で外部との接触する可能性について、警告してなかったよね?何でなの?』
一気に言われてしまい、私は背筋が寒くなって顔が強張っているのを隠すのに精一杯になってしまった。
私は安心しきってしまって隙を見せていた。過去の自分の行動ミスに色々と言いたくなる。幸い何とか誤魔化すことは出来たが、これで黒宮先輩から私への認識は警戒したままだ。
非常にマズい。
私の目的は栄一郎くんを追い込んだ綾小路篤臣を、引きずり出すこと。
そのために、その息子である綾小路清隆と黒宮魁座と接触し、信頼を勝ち取る必要がある。
だが、今は少し違ってきている。
綾小路先輩を1番に、次に黒宮先輩も助けたい。本心からそう思うようになっている。
綾小路先輩がこのまま高育を卒業すれば、純粋な悪の道へ進んでしまうからだ。栄一郎くんのような犠牲者が、彼の手で生み出されてしまう。私はそれを望まない。
黒宮先輩は、一見すれば良い人だ。しかし、自身の敵と認識した者に対しては一切の容赦しない。実際、この学校で黒宮先輩の敵になった人物は軒並み酷い目に遭っており、酷い時には退学になっている。
彼が綾小路先輩に従っているのも問題だ。妄信的に従っているわけではなく、ちゃんと反対意見も言えるが、彼も綾小路先輩と同じ施設の出身。倫理観が常人に比べて欠けている。だから、綾小路先輩の良識を疑う命令にも従ってしまう可能性がある。
もし綾小路先輩の頭脳と、黒宮先輩の行動力が合わされば、犠牲者が驚くほど増えてしまう。
そんな未来の危機が予測される。
だから────その危機を知る私が、それを止めなければならない。綾小路先輩を、心変わりさせなければいけない。
綾小路先輩とは疎遠気味になってしまったが、幸い黒宮先輩とはまだ繋がっている。彼からの信頼を得ることが出来れば、まだ挽回は出来る。今度は失敗しないようにしようと心に決めた。
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「……あの」
「ん?」
放課後、一人で帰っていると同じクラスの山村美紀に話しかけられる。
「少し……お話しても良いですか?」
「良いよ。何かあった?」
珍しい。彼女はあまり自分から話しかけてくることはない。一体何の話だろうk
「なんで………最近私を呼んでくれないんですか?」
……あ。
「一之瀬さんは毎日来てますし、白石さんも時々魁座くんの部屋に来てます。………なのに、何で私は誘ってくれなかったんですか?」
「いや、それは……その………」
「まさか……私の事を忘れていたんじゃないですか?」
「そ、それは違う!忘れる訳がないだろ!!」
「じゃあなんで私は呼ばれなかったんですか?」
「……………」
い……言えねぇ………!
春休みから驚くことが多すぎて、呼ぶのをすっかり忘れてたなんて口が裂けても言えねぇ………!!
「何も答えないんですか………じゃあ、私は死にますね」
「おい待て待て待て待て待て待て!!」
いつの間にか手に包丁を持ち、それを首に宛てがう。ギリギリ手を掴んだおかげで喰い込むことは無くなった。あ、危ねぇ。
「私ってやっぱり愛されてなかったんですね……結局都合の良い女だったんですか……でも、ほんの少しでも愛人として私にも価値があったのなら、私はもう未練はありません」
「取りあえず包丁を離してくれ」
僕は包丁をはたき落とす。
「また包丁なんて持ってたのか!?どんだけ不安だったんだよ!」
「だって……魁座くんが私を要らないって思ったらどうしようかと……もし魁座くんがいないなら私の人生なんて別に………」
「そんなにか!?ちょ、死なないでくれ!!」
「でも……」
あぁ仕方ない!!正直外でこんな事をするのは恥ずかしいが、背に腹は代えられない!!
僕はギュッと美紀を抱きしめる。
「ふぇひ!?か、魁座くん!?」
「落ち着いてくれ。僕が美紀の事を忘れるなんて事はないだろ。ゴメンな。僕のせいで、こんなに不安にさせて。男として失格だよな」
「あ、い、いえ………」
「お詫びじゃないけど、夜に部屋に来てくれないか?勿論、今日は美紀だけを見る。今までの不安を吹き飛ばすくらい、愛してあげるよ」
「え、あ、あ、あ、ありがとう……ございます………」
美紀はしどろもどろになりながら顔を赤くしていた。これでもう安心だろう。
「それじゃあ待ってるからね。愛してるよ、美紀」
「ひゃひ!?あ、え、えっと…………わ、私も愛してます!!魁座くん!!」
僕の言葉にあたふたしたあと、急いでその場を離れていった。
「………助かった」
美紀は僕に告白したときもそうだった。一度僕は断ったのだが、あのときも僕の目の前で包丁を取り出して死のうとしていた。このままではマズいと判断し、『1番に愛する事は出来ないが、愛人なら良い』と言って、彼女を愛人にすることで事なきを得た。
美紀は基本的には大人しいが、僕に愛されてるか不安になると、すぐに包丁を取り出して死のうとする。今回は早めに対処出来たが、愛人になったばかりの頃は苦労した。気を鎮めるのに2時間近くかかった事もざらにある。
「そんなところも可愛いから良いけどさ」
自分にだけに愛情を捧げてくれるのが、正直言って嬉しいのだ。だからそれがどんなに重くても、僕は受け入れる。
そしてその日の夜、部屋に来てくれた美紀をベッドまで運ぶ。
美紀は帆波や飛鳥と違って胸は若干小さめだが、その分むっちりとしている。スベスベの太ももを撫で続けていると、「お、お願いします……は、早く私を………」と涙目で抱きついてきたので、そろそろ焦らすのを止めて愛することにした。そして一晩中、彼女を愛していった。
既に3人に手を出している。人によっては僕を屑と見なすだろうが、3人が幸せでいてくれるなら僕は何を言われようとも構わない。守ってみせると心に誓った。
実は昨日までハロウィンをテーマとした小説書いてたけど、展開が上手く思いつかなくて結局中断したのは別のお話。多分いつか完成すれば投稿するかも。
取りあえず七瀬は原作とほぼ同じ扱いにしました。清隆と主人公を救いたいという思いで、今は行動しています。そして主人公の問題点について語っていますが、実は正しい解答。倫理観はぶっ壊れてます。そもそもハーレム築いてる時点でマトモな感性は持ってない(笑)
ただし、清隆と違ってそこまで疎遠気味ではなく、まだ普通に会話する程度には関係を持っています。
そして誰が二股だけだと錯覚していた?……え、してない?
まぁ置いといて。
と、いうわけで最後の1人は山村美紀ちゃんでした。可愛くない?Aクラス女子の中なら白石と同レベルですね。でも原作通りの感じだとヒロイン化難しそうだしな〜って思ったので、少しヤンデレ要素を入れています。
………あれ、そういえば一之瀬も闇堕ちしてるし、この主人公病みヒロインに愛されてね?
まぁいっか(笑)そっちの方が面白そうだし。
あ、ちなみに僕小説のタイトルは最後に付けてるんだけど、次の話のタイトルはもう決めてますよ。次回は「敗者に相応しい最後を見せてやる」です。お楽しみに。
高評価とコメント、お気に入り登録してくれるとモチベに繋がります(強欲な壺)
堀北クラスをボコボコにしても良い?
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ボッコボコのフルボッコにして欲しい。
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原作くらいの扱いで良い。
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しないで欲しい。