『情報特捜部 IVE(アイヴ)』 ~国家最狂の絶世美女拷問官が極上"愛撫"で敵をメス堕ちさせ続けている件について ~   作:遠藤 幸

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東京駐屯地地下、第Ⅳ区画《シェル》。
国家機密に指定されたその場所には、
通常の司法手続きでは情報を引き出せない犯罪者を相手にする
特殊尋問班が存在する。

通称――情報特捜部 第Ⅳ班チーム【Echo】


被疑者一人目 無差別テロ犯「爆破のジョン」

──《第Ⅳ区画 拷問室内》──

 

拷問室内は薄暗く、無機質なコンクリートの壁と質素な椅子だけ

明かりはオレンジ色の蛍光灯が一つ、

被疑者が座る椅子の頭上で、微かな光を灯している。

 

「こんなシケたクソったれ部屋に俺を連れてきてどうするってんだよ」

「なんだよ、拷(・)問(・)でもする気かよ?」

「やってみろよ!ほら、かかってこいよ!」

 

椅子に縛り付けられている両手を意に介する事なく、

目の前にいる相手を全力で威嚇し、排除しようとする姿勢を見せる被疑者

 

「1200(ヒトフタマルマル)、状況開始」

 

その姿を"憐み"の表情で見下しながら、

冷酷でありながらも美しい声でインカムに向かって作戦開始を伝える。

 

《了解》

 

声に呼応し、無線からは感情が感じられない返事が届く。

返事を受け取った【IVE】は、淡々と"拷問"を開始する。

 

「あんな荷物を持って、何をするつもりだったの?」

 

「お前にゃ関係ねえだろ?ちょっとした旅行だよ、旅行!」

 

真面目に返答する気など一切感じられない悪態をつかれるが、

気に留める事もなく、知るべき必要な情報を淡々と聞き出す。

 

「そう…ビ(・)ル(・)一(・)つ(・)吹き飛ばせる爆薬を持って旅行だなんて、変わった趣味ね」

 

被疑者が空路から持ち込んだ荷物には、高度な細工が施されており、

荷物検査のプロである空港職員ですら気づくことが出来なかった。

 

「ビル一つ?そりゃおかしいな」

「俺はビ(・)ル(・)二(・)つ(・)分(・)の爆薬を持ってたんだけどな~?」

 

現状と合わない事実が被疑者の口から伝えられる。

 

「すでに一つは設置済みってワケね……」

 

溜息混じりの言葉が事態の重さを再認識させる。

 

「ギャハハ!日本中、ドブネズミみてえに調べ回った方がいいんじゃねえのォ!?」

 

相手をバカにする為、完璧に調整された声色が部屋に響く。

 

「それじゃ、どこに設置したか教えてもらうわ」

 

「教えねェーよ!バァーカ!」

 

ジョンは本心から教える気がなく、

目の前の相手をバカだと思っていた。

自分がこんな存在に屈するワケがない。

狂気近い感情に支配されていたジョンには、

通常拷問では逆効果だった可能性すらもある。

 

故に、情報特捜部 第Ⅳ班 チーム 【Echo】が存在するのだ。

 

《中将の抗体ナノマシン起動確認》

《ガス、放出開始》

 

【IVE】に通信が届いた直後、

無機質なコンクリートの壁で覆われた部屋に天井から白煙が降り注ぎ始める。

 

「な、なんだよこれ、毒ガスか? んな事しても俺には…」

 

"敵意”によって発せられている煙に対し、狼狽してしまう。

 

「ある意味、正解よ」

 

微かな微笑みを被疑者に投げかける

 

「お……お"ッ"!?」

 

ガスが被疑者に触れ、吸引した”瞬間"に大きく体が跳ね上がり、

明らかに"作用"を起こしている反応が一目で分かる。

 

「これは、吸引した人物の脳に直接働きかけるの」

「オキシトシン、セロトニン、β-エンドルフィン、ドーパミンが同時に噴き出す経験は初めて?」

「どう?快楽に抱擁される感覚は?」

 

微笑みが増した顔で、被疑者の顔を見下ろす。

 

「オ"ッ……オ"ホッ……」

 

ジョンの黒目が天を仰ごうとし、

白目が眼の大部分を占めていた。

 

「それじゃ……まずは頭から」

「髪や頭に触れる時は、"触っちゃダメ"なの」

「ほんの少し、手の指紋がほんの少しだけ触れるか触れないか」

 

「こうやって……輪郭だけをなぞる様にするの」

 

【IVE】の手の平が、

一見触れていると分からないほど優しく頭髪をなぞる

 

「んんっ……ふあッ……♡」

 

快楽や快感に溺れる事を己のプライドが許さない。

『絶対にこんなヤツには負けない』

という気持ちから声を押し殺そうとするも、

心に反して体と脳が勝手に悦んでしまい、

声が漏れだしてしまう。

 

「逃げようとしてもダ~メ」

「椅子に縛り付けられた手足ですら、悦んでるでしょ?」

耳元で甘く囁く、優しくも魅惑的な声。

 

心情を見透かすような囁き声が耳をくすぐり、

屈辱を上書きするように強烈な多幸感が脳を支配していく。

 

「やっ……♡」

「ひゃめてくらはい……♡」

 

対抗心はものの数秒で打ち砕かれ、

もはや快楽から逃れる為に懇願するしかない。

極度の快感は、立派な"凶器"になり得るのだ。

 

「ふ~ん?やめてほしいの?」

「私は別にいいけど、本当にやめちゃうよ……?」

 

相手の虚栄心から発せられた言葉であると理解した上で、

いじわるな言葉を投げかける。

 

「ま、待っで♡ …しい…です」

 

「な~に?」

 

拗ねた小さな子供に投げかけるような、優しい声で聞き返す。

 

「やめないでほしいです……♡」

 

味わった事のない強烈な快感と、

快楽から"見放される"事はもはや恐怖に近い感情を与える

それを見透かしたように、【IVE】は"飴"を与える

 

「ヨシヨシ……♡ ちゃんと言えたわね……♡」

「 いい子いい子♡」

 

見放される恐怖から一転、

柔らかくて甘美な香りを放つ相手から慈愛にも似た感触で触れられたジョン。

感情の乱高下により、錯乱にも近い混乱へと誘われていた。

 

「((いい子ちゃんなんだから、言わなきゃいけない事あるわよね♡))」

 

頭を優しく撫でられながら、

耳元で囁かれる甘い言葉に脳の処理速度が追い付かなくなっていく。

 

「なに"?♡ ゎがんないッ♡」

「頭ばかになってりゅから ゎがんないッ♡」

 

思考回路は快感の処理が最優先にされてしまった結果、通常通り働くことをやめていた。

 

「吹っ飛ばして気持ちよ~くなる為に」

「悪い子のジョンは爆弾を仕掛けたのよね~?」

 

柔らかな声色と共に耳、首、鎖骨を羽毛が微かに触れる程度の感触で撫で続ける。

触れられるたびに脳の"喜びセンサー"が異常な振れ幅で反応を繰り返す。

 

「ぢがげまぢだッ(仕掛けました)♡」

 

声を発する際に、精一杯の力を込めないと言葉にすらならない。

 

「いい子だもんね~? どこに仕掛けたか言えるよね~?♡」

 

愛しい我が子に囁くような声色に、

狂気と悪に汚染されていた心が浄化されていく。

不特定多数を恐怖に陥れ、

絶望の表情と怯える声を味わう為に訪れたはずの国。

しかし、今では目の前の存在に「いい子」と褒められたい。

撫でられたい。愛されたいという情けない衝動で埋め尽くされていた。

 

「中野のオフィスビルの地下駐車場でず!住所も全部ッ♡…教"え"ま"すから"ッ♡」

 

自分の未来、プライド、悪意……全ては"快楽"に塗りつぶされ、

相手の求める気持ちを満たす為の言葉しか出てこなくなる。

 

「はい、よくできました。じゃ、両手で頭から耳」

「首筋から胸まで一気に撫でてあげるわ」

「3……2……1……えいっ!」

 

自身では想定出来ない程の巨大な快楽が襲う予感。

脳が備えても、備えても、備えても、まだ足りない快楽が来る予感。

【IVE】の手が振り下ろされた時、

想定を大きく上回る快楽が【ジョン】を襲った。

 

「ん”ほ"お"お"オ"オ"ぉ"ぉ"ぉ"ぉ"ォ"ォ"」

 

──《3分後》──

 

アヘ顔を晒している【ジョン】を眺める【IVE】の元に、

冷たくも綺麗な声で通信が届く。

 

《中将、証言通りの位置にて対象物確認、爆発物処理班が急行中です》

《対象者【ジョン】をこのまま拘束し続けてください》

《爆発物の処理が完了し次第、移送開始となります》

 

「了解」

 

【IVE】は【ジョン】の拘束を確認する為、

椅子の周り一周、ゆっくりと歩いていた。

 

「……フーッ♡……フーッ♡……」

「ゆ"るさない"か"ら"な"ッ♡……フーッ♡」

 

自身を屈服させ、余裕のある姿を見せながら歩き回る相手に対し、

最後の最後、「大して怖くないだろう」と理解した上で、

かすかに残っていたプライドからひり出される悪態がより彼をみじめにした。

 

「まだシテほしいなら素直に言ってくれればいいのに……♡」

「今、乳房の中心部を指でつっついたら、どうなると思う?」

 

終わりを迎えたはずの快楽漬けを少し惜しむ気持ちがあったが、

そんな考えを吹き飛ばすような明確な"脅迫"に対し、

興奮と恐怖と期待感が怒涛のように襲ってくる。

 

「……フーッ♡……フーッ♡……」

 

確実に訪れる強烈で鮮烈な快感を与えられる"予告"を受けた彼は、

期待感と恐怖心をグチャグチャに混ぜ合わせながら、

その瞬間を迎える覚悟を強いられていた。

 

「せーの……えいっ♡」

 

感度の高い部位を避けた愛撫を続けられた事により、

特定箇所の感度は想像を絶する敏感さになっていた。

頭から、首から、胸から、背中から、

身体の全てが「気持ちいい」で支配された後に届けられる「一点」に対する快楽

 

触れられた瞬間、

縛られている事を忘れているかのように体が大きく飛び跳ねようとし、

脳が快楽の巨大さに対する防衛反応として、

一時的にシャットダウンを命じる。

その瞬間、ジョンの口からは舌が垂れ下がり、

すでに眼には黒い部分は存在せず、見事なまでに白目を剥いていた。

 

「お”ッ…♡」

 

「対象者のアヘ顔を確認。1205(ヒトフタマルゴー) 状況終了」

 

《中将、お見事でした》

 

こうしてまた一つ、情報特捜部 第Ⅳ班 チーム 【Echo】が脅威を取り去ったのであった。

 

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