ま、まぁとりあえず書けたの投稿しました。
では本編のほうをどうぞ
凛に案内されて俺たち二人はお店まで戻ってきた。
店の中に入ると、凛から「ここで待ってて」と言われたため、俺はその場で店の中を見渡した。外にあった花とはまた違う、綺麗な花がたくさん並んでいる。これだけあるとティアに贈る花をどれにするか迷ってしまう。
「おかあさーん、ちょっときてー」
すると凛は、大きな声で母親を呼んだ。
すぐに奥からバタバタと音がしたと思ったら、凛によく似た綺麗な黒髪の女性が現れた。
「何よ、大きな声だしてハナコは見つかったの?……あら、そちらの子は凛のお友達?それともまさか凛にもついに彼氏とか!?」
凛の横にいる俺を見て勘違いしてしまったのだろう。凛へとキラキラした笑顔を向けている。
途端に凛の顔が真っ赤に染まった。
「なっ!違うから、そういうのやめてよね、お母さん!晃はハナコをここまで連れてきてくれた人!彼氏とかそういうんじゃないから!」
凛はすごい勢いで否定する。しかし、凛さんや…そこまでムキになって否定されると男としては傷ついちゃう….
「あら、そうなの?てっきり凛が彼氏でも連れてきたのかと思っちゃったわ、晃君だったからしら?ハナコを連れてきてくれてありがとうね」
そう言って、凛のお母さんは俺へと頭を下げる。
「い、いえいえ、自分は大したことしてないので頭を上げてください」
俺はあわてて、頭を上げてくれるように言った。しかしお母さんは首を振り、
「ハナコは家の大切な家族なの、だからそれを見つけてきてくれたあなたには私も凛も感謝してるわ、だからもう一度“ありがとう”と言わせて頂戴」
そう言って、俺のほうを見てにっこりとほほ笑んでくれる。
「そうだよ晃、本当にありがとうね」
隣にいた凛も俺へと笑顔を向けてくれる。
「い、いえ、その…こちらこそどういたしましてです」
凛のお母さん(美人)と凛(可愛い)の笑顔を向けられてしまって、恥ずかしくなってしまった俺は、顔をそらしてしまった。そんな俺の様子を見ていた凛のお母さんは、
「あらあら、可愛い子ね、晃くんは…ふふ」
と、暖かい目で見られてしまった。やばい超恥ずかしい…
______
「あっ、そういえば晃はウチの花が欲しいんだって」
「あら、ならどれでも好きなものを持って行ってもらいなさい。晃君、凛に言えば包装してくれるから好きなものを選んで頂戴ね」
そう言って俺にウィンクをしてくる凛のお母さん、あの似合ってるのでほんと困ります…
しかし、今回俺が買う花は人に贈るものなので、流石に自分でお金を出したい。だから俺は、
「いえ、人に贈るものなのでお金は自分で出します、心遣いだけで十分ですよ」
と言って、その提案を断らせていただいた。
「あらぁ、見たところ凛とそんなに変わらない年齢なのにしっかりとしてるのねぇ、凛にも見習ってほしいわぁ」
と、頬に手を置き、凛のほうを見る凛のお母さん、
「もう!お母さんは奥に戻ってて、あとはあたしがやるから!」
「はいはい、じゃあ後は凛に任せるわ。邪魔者は消えるから、アキラ君はゆっくり見ていってね?それじゃあねぇ~」
と言いながら、手を振って奥へとお母さんは消えていった。
「あはは、ありがとうございます」
俺は凛のお母さんへと手を振りかえしながら、苦笑いを浮かべた。
「もう、ごめんねうるさいお母さんで」
「いや、とってもいいお母さんじゃないか」
実際、少し会話をしただけだが凛のことを大切にしているのが伝わってきた。すごくいいお母さんなのだろう。
「じゃあ、花を選ぼうか、どんな花がいいの?」
「いつもお世話になってる人に感謝の花として送りたいんだけど、何かいい花があったら教えてくれないか?花に関しては素人だから、どれを送ればいいのか全く分からないんだよ」
「感謝か…それならやっぱりカーネーションかな、ほらこの花なんだけど」
凛はピンクの綺麗な花を持ってきてくれた。
「花言葉は、感謝とか、感動って意味があるんだ、たぶんこの花を贈ると喜ばれるんじゃないかな?」
「うん!すげぇ綺麗な花、これにしようと思うよ。この花を包装してくれるか?」
「まかせといて、花屋の娘だからね」
凛は「すこしまってて」と奥の作業台のほうへと向かった。
外から作業をしている凛の姿を見ていると、手慣れた様子だった。凛によって花が包装されていくのだが、本当に綺麗に包装してくれている。芸術性がない俺でも思わず「綺麗だと」つぶやいてしまった。
5分ほどたったころ、ついに花が完成した。
「はい、おまたせ、これでいいと思うよ」
そうして完成した花を差し出してくれる。
「いやいや、こんな綺麗に包装してくれて、すげえよ、俺感動しちゃった」
「やめてよ、そんなに褒められるとくすぐったい」
凛は照れながら首に手を当てて、顔をそらしてしまった。
「いや、ホントありがとう、でも手慣れてる感じだけどいつもお店を手伝ってるの?」
俺は凛へと質問する。
「うん、5年前にお父さんが交通事故で死んじゃってから、この店をお母さんとあたしで切り盛りしながらやってるんだ」
そう言って、凛は少し暗い表情を浮かべた。
(そっか、凛のお父さん亡くなってたのか…)
「あっ、なんかごめん」
「ううん、いいよ、あたしこそ暗くしてごめん。でも全然苦じゃないよ花だって好きだし、今のあたしの夢は少しでも早くこの店を継ぐことなんだ。そうすればすこしでもお母さんを楽にできるしね」
そう言ってほほ笑む凛。なんだよ...すげぇかっこいいな
「かっこいいな凛は、俺なんかよりもすげぇ立派な夢だよ」
「そうかな…でも、ありがとう。こんなこと誰かに話すのは初めてだけど、こうして認められると嬉しいね、ねぇ晃も夢とかあるの?」
凛にそう尋ねられた俺は、ある人の背中を思い浮かべた。
「俺は、凛に比べたらあれだけど、憧れてる人がいるんだ。その人はすげぇかっこよくて、すげぇ優しい。そして大切な人のために体を張れる人なんだ。そんな人になることが今の俺の夢かな、ホント凛に比べたら小さな夢だけどね」
そう言って俺は苦笑いを浮かべた。
しかし凛は俺の目をみて、
「ううん、全然小さな夢じゃないし胸張りなよ、立派な夢だよ。あたしは晃ならなれるような気がするな」
そう言って俺の目をみてほほえんでくれる。
「ありがとう、凛」
(ああ、自分の夢を誰かに認められるのってすげぇ嬉しいんだな)
俺は胸の中が熱くなるのを感じた。
_____
「じゃあ、ありがとう凛」
俺は凛にお金を渡して荷物を持つ。
「うん、またよかったら来てよ」
凛が見送りに来てくれた。
「ああ、また花を買いに来るよ、そうだ、よかったらこれ俺の連絡先なんだけど、困ったこととかあったら電話でもメールでもしてくれたら相談くらいには乗るからさ、あとこれもお守りなんだけど持っててくれると嬉しいな絶対に役に立つからさ」
そう言って俺は自分の連絡先と紅いお守りを渡す。
「あ、ありがとう。じゃあまた連絡させてもらうよ、お守りもありがとう」
そう言って凛は俺の連絡先が書いてあるメモと、お守りを受け取ってくれた。
「おう、連絡まってるよ、じゃあね」
俺は手を振って店を後にした。
_______
家に帰ると黒歌がこってりとティアにしぼられているところだった。まあ、自業自得だしプリンの恨みもあったため特に助けなかった。
「この人でなしぃ!」
なにやら声が聞こえてきたが俺には聞こえない….
お説教が終わったところで買ってきたクッションと花を渡すとティアはすごく喜んでくれた。
特に花を綺麗だと言ってくれてうれしかった。ティアの笑顔を見ていると、送ってよかったなと思ったし凛に感謝したいな。
その夜、凛からのメールがさっそく届いた。
内容は、『これからよろしく』的な内容だったが俺はさっそく連絡をくれてうれしかった。即電話帳にメアドを保存した。どうやら凛もLINEをやっていたようで、そっちのIDのほうも教えてもらい、すぐに花が喜ばれたことを伝えると、凛も喜んでくれた。
しばらくたわいのないトークをし、『また今度行く』ことと『おやすみ』を伝えた俺は、布団に入った。なんだか今夜はいい夢が見れそうだ。
―凛side―
『おやすみ』
そう彼から送られてから返信が来なくなった。どうやら本当に寝たようだ。私も『おやすみ』と打ち返してから布団に入る。
今日はハナコが朝からいなくなって大変だったけど、一人の男の子との出会いがあった。私は普段の無愛想な態度と私自身が男子を少し苦手な部分があって、男の子の友達と呼べる存在なんて今までいなかった。でも、今日初めて会った晃という私と同じ年の男の子。彼を一目見たとき、不思議な感覚だった。男子が苦手なはずの私なのに、彼からは全然そういった感じを受けなかった。それどころか初対面だったのにまるで今までも友達かだったかのように自然体でしゃべることができた。
「ほんと不思議な奴….晃かぁ」
特別カッコいいとかそういった印象ではなかった。でもなぜか彼といると暖かい気持ちになった。自分の夢など女友達といても喋ったことなどないのになぜか彼の前では自然に口から出てしまった。
「また店に来るって言ってたよね……早く来ないかな」
そう呟いてから、私自身自分の発言が不思議だった。
「あたし、今早く来てほしいって…バカみたいこれじゃああたしが晃に会いたがってみるみたいじゃない…」
よくわからない感情が私の胸の中を駆け巡る。
「なにこれ、あたしってこんなキャラだったけ?….もういいや、寝よう,,,」
そう言って私は布団をより一層かぶった。
―凛side out―
To be continued
ここまで読んでくださった皆様ありがとうございます。
書いてて思ったことは『凛ちゃんの口調わからなねぇえええええ』です。ほんと書いてて、あれ?こんな口調だったけ?みたいなことしか考えてませんでした。+主人公のほうもあれこんなキャラかこいつ?みたいなことも思ってました。また1話から見直して時間があるときに修正していけたらいいなと思っています。
今回、凛ちゃんにオリジナルの設定(親とか夢とか)を付けましたが、創作なのでご了承ください。
さてさて、凛ちゃんとの話もいったん終わりました。主人公も渡せるものは渡しましたし、あのお守りが後々のどのように動くのか....。次回は、おそらく黒歌の話だと思います。前回書いたように黒歌を解決し、原作へ向かうか、また凛ちゃんの話をすこしかいてから原作に行くのか、おそらくもう少しですので原作を楽しみにしている方今しばらくお待ちください。ゆっくり自分のペースで書くので待っててくれると嬉しいですw
感想をくれたルルさん、卍の亡霊さん、地蜘蛛さん、さめさんありがとうございます。また、評価を下さった、ウルちゃんさん、神天宮さん、佐海実央さんありがとうございます。
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その他、意見、感想、誤字報告、評価、何でもいいので気づいたことを教えていただけると幸いです。
この作品が少しでも良くなるようにしたいと思っています。
次回もよろしくお願いします。