早くも三年生。身長は二年でかなり伸び女子の中では高い方。それに顔つきも…さらに可愛くなったかな?毎日見てるとわかりずらいけど。もともと可愛いし。
これだけ聞くとナルシストだと思われそうだが、私は前世のせいで、どうも自分の顔を自分だと認識できず他人の顔眺めているような気分になる、ということで許してほしい。まぁ、普通に自分で可愛いと言っても余裕で許される顔だとは思うが。
◇
「やっと授業終わったー」
「いよいよ明日から夏休みね。」
「よっしゃー!ゲームやりまくろうぜ。」
「健太君、宿題はちゃんとやるんだよ?」
「分かってるよ。優希ってたまにお母さんみたいだよな。」
「あんたがガキすぎるのよ。」
「は?ガキじゃねーし。」
「この中でいちばん子供っぽいのは健太君だよ。」
「うるせーな。てか、今日も公園集合でいいか?」
「あー、それでもいいけど、そろそろ美咲ちゃんか健太君の家に行ってみたいと思ってるんだよね。」
「うちは今日は無理ね。パパが家で仕事してるから。」
「俺んちいけると思うよ。」
「ほんと?行ってみたい!」
「特に面白いもんねーけどな。お母さんに聞いてみるから、荷物置いたら下で待ってて。」
「分かった。あ、美咲ちゃん、ちょっとこっち来て。」
「ん?」
私は、美咲ちゃんに作戦を伝える。
「…いいね、それ。分かった、私も持ってく。」
「うん。よろしく〜」
「おい。何話してるんだよ。」
「ああ、健太君ってかっこいいよねって話。」
「絶対嘘だろそれ。」
「まあなんでもいいでしょ。じゃあ、またあとでね優希ちゃん。」
「じゃあねー。」
家についた私は、ゲーム機と夏休みの宿題をリュックに入れて再び家を出る。
はい。健太に宿題をやらせようって作戦?です。私たちが健太の家で、それも母親がいる前で宿題し始めたら健太もやらないわけには行かないだろう。
前世で、健太とお母さんゲームと宿題のことで散々喧嘩してたからね。まぁだから特に大変なことが起こったとかはないけど、なんとなく責任を感じるから。
◇
「なんでこんなことになってるんだよ…」
「そこ、文句言わない。かわいい子二人と勉強できるとかむしろご褒美でしょ!」
「よくわからんけど、とりあえずお母さんは出てってくれ。」
「はいはい。二人とも、健太をよろしくね?」
「任せといてください。今日中に健太君のドリルを終わらさせます。」
「頼もしいわ。健太、がんばってね。終わった後なら、ゲームについてある程度は目をつぶるから。」
「よっしゃあ今日中宿題全部に終わらせてやるよ。」
可愛い女の子よりゲームかい。まあ小3男子なら当たり前だが。
見たところ、健太の精神は年齢通りで、美咲ちゃんが高めかな?それとも女子ってこんなもんなのかな。生まれつき精神年齢大学生の私にはわかりません。
大幅に休憩を挟みながら4時間、3人のドリルが終わった。あと残り読書感想文と絵日記と自由研究…量多くない?
「うえー、疲れたぁ。」
「これ、優希ちゃんがいなかったらもっと大変だったってことよね。宿題って怖いわね。」
「俺は余裕だったぞ!」
「嘘つけ。あんたがいちばん優希ちゃんに聞いてたでしょ。」
「いや本当は分かってたから。確認しただけ。」
「どうでもいいけどさ、早くゲームしない?」
「やる!いやー、早く宿題終わると気持ちいいわ。」
終わったのはドリルだけだけどね。
「ったく。ここには子供しかいないのかしら。」
あなたも子供ですよ?
「は?なんでそれ外れるのよ!」「あーもー、絶対建築したって!」
「なんというか、優希ってゲームしてると性格変わるよな…」
…こっちが素です。というか、私も子供だったみたいです。