今朝方、なんとユリさんからメールが来た。
『トキワのポケセンに預かりものがあるから、引き取りにいってもらえないかな?』
ちょい待って。ゲームと違ってトキワまで一日かかるんすけど。
いくら近い隣町だからと言ったって十分に距離あるんですけど。
『なるべく早めにいってあげてね』
40秒で仕度した。
◎ ◎ ◎ ◎ ◎
ユリさんマジ女神ー。
さっすがユリさん超感謝っすよー。
一日かけて隣町のポケセンに行ってみると、ポケモンの卵を預かっているといわれて手渡された。
いや、ユリさんじゃなくてジョーイさんだけどね。
しかもその場で生まれたのはクチート。
つぶらな瞳がとってもキュート。
ついでにポケナビも預かっているとかで、伝言まで渡された。
『その子はハジメくんからプレゼントされた子なんだけど、今ボクの手持ちはいっぱいなのです。なので、具体的な目的がないというキミには「この子に世界を見せる」という目的をあげます。いっしょに旅にでも出てこの子を育ててあげてください』
いや、ほんとうにありがとうございます。
ここまでして貰えて感謝の念が絶えやしねえ、今なら特質系にも成れそうだ。
さらにはポケナビなんていう図鑑の下位互換なアイテムまで貰えて、もうホウエンには足向けて眠れないね。
ちなみにこの世界のポケナビは手持ちの簡単なステータスを見られたり、時間がわかったり、マップや方位磁石を内蔵していたり、コンディションを見られたり、となかなかに多彩。
早速手持ちにいるロコンのステを見ることに。
――――――――――――
ロコン ♀ Lv.25~8
とくせい:もらいび
HP :―――
こうげき:――
ぼうぎょ:――
すばやさ:――――
とくこう:―――
とくぼう:――――
わざ
:ひのこ
:おにび
:あやしいひかり
:メロメロ
:だましうち
:ほえる
:でんこうせっか
:しっぽふる
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うん、普通だ。
どっかの二次創作みたいにバグで構成されていることもない。
ちょっと安心した。
ちなみに覚えられる技は八つらしい。
こいつはたまごわざも覚えているようだけど、そういうのは結構野生にいるのだそうな。
メロメロはわざマシンがうちにあった。かなり高いとかって、使ってから教えられた。
ああ、それ買いに行くのも目的としてあげとくか。
さあて、次はクチートだなー。
――――――――――――
クチート ♀ Lv.5~7
とくせい:かいりきばさみ
HP :――
こうげき:――
ぼうぎょ:――
すばやさ:―
とくこう:―
とくぼう:―
わざ
:おどろかす
:うそなき
:つるぎのまい
:メロメロ
:からげんき
:くすぐる
:おんがえし
:やつあたり
――――――――――――
………………うん。ハジメさん、狙ってやったな?
ステータスはともかくわざの揃い方が露骨過ぎる。どういうタイプでも対応できるように色んなわざを親に教えさせてこの子を作らせたんだろう。
全てはユリさんのために………………。
うわ、これ俺が貰ったってこと言わないほうがいいんじゃないか?
ハジメさんが発狂するやも知れぬ………………。
◎ ◎ ◎ ◎ ◎
マルキ:アハハハハハハハハハハハハハハ!!!
ハジメ:サァトシクゥゥゥゥゥン! ハヤクオイデヨォォォォ!
コトナ:うっわあ、なにこれどうなってるの?
クシヤ:サトシがどうかした?
マルキ:ハジメがユリさんのために色んなわざを覚えさせたクチートの卵をプレゼント ユリさんはそれに気づかずにサトシくんに譲渡 そのことを聞いて←今ココ
コトナ:うへぁ
クシヤ:ヒデェ
ユーリ:ごめん………………
コトナ:サトシくんは?
マルキ:まだ来てないのかな?
クシヤ:渡したのはいつ?
ユーリ:今朝連絡入れたから、明日になるかな?
コトナ:どっかにあずけたの?
ユーリ:うん、トキワのポケセン
コトナ:あー、じゃあ明日かもね 距離があるから一日弱かかるかも
ユーリ:それが旅に出る理由になればいいなーと思って………………
マルキ:その結果がこの犯行っすか
ユーリ:犯行って言わないで………………
クシヤ:ちなみにわざは?
マルキ:聞いて驚け見て騒げ つるぎのまい やつあたり メロメロ からげんき おんがえし くすぐる
クシヤ:………………詰めすぎじゃね?
コトナ:渡されたサトシくんもびっくりするんじゃない?
ハジメ:イヤ………………マテ………………
マルキ:?
コトナ:?
クシヤ:オイ、マサカ………………
ハジメ:見ているな……っ! 貴様!?
サトシ:ギックウ!
コトナ:ギックウじゃねえよwww
クシヤ:ノリすぎだろwww
マルキ:いらっしゃいませぇぇぇwww
ユーリ:あー、メッセージみた?
コトナ:ユリさんwww のんきすぎるwww
サトシ:うす。ありがとうございます、いろいろ まさかポケナビまでもらえるとは
ユーリ:いやいや、それでこの世界を楽しんでくれるんならね。先輩としては手助けしてあげないとね
サトシ:なんかもうほんとありがとうございます
クシヤ:ユリさんがイイヒト過ぎる
コトナ:かっこいい 抱いて!
サトシ:それじゃあ夜も遅いんで俺はもう落ちますね!
ハジメ:マテヤコラ
マルキ:残念!
クシヤ:魔王からは逃げられない!
サトシ:ええまあ……………… ワカッテマシタヨー………………
ハジメ:とりあえず返せとは言わない せめてしっかり育てろよ
サトシ:ええそれはもう!
コトナ:サトシくんはやっぱりリグチャとか目指すの? ちなみにおねーさんは今セキチクの近くでラッキーを捜索中
マルキ:ああ、サファリが閉鎖しちゃったんだっけ
コトナ:おかげでそこにいたポケモンらは大体が野生化してるよ 時間制限無いからのんびりやれるけど
マルキ:……ケンタロス捕まえたら交換しない?
コトナ:エネコ希望
マルキ:御意
クシヤ:おい、交換掲示板になってんぞ
コトナ:いーじゃん 初心者用に色々教えてあげようぜ
マルキ:ハジメが意外にまじめだからつい
クシヤ:まーいーけどさー あ、わざとか使わないと忘れていくから 気をつけろよ?
サトシ:え、なんすかそれ
クシヤ:んー ホラ、俺らってポケズとかないじゃん? そうなるとレベルアップとか知らないうちになっているってことがよくあるんだよな
コトナ:あー ポケナビはレベルアップ音までは都合つけてくれないからね ちなみにポケナビでわざの並びは一番下が一番使ってない=一番忘れやすいになるからさ、レベルアップしたときにわざを覚えると、そこから順に消えていくよー きおつけてね!
サトシ:うわマジすか そっかー現実だってことはゲームより難易度高いってことかー
ハジメ:すげえ今更だな 今までどういう人生やってたんだ
サトシ:齢10歳で人生貶された………………
ユーリ:まあ仕方ないんじゃない? ポケモンバトルとか育てるとか、しっかりとやるには一人じゃ無理があるよ
ハジメ:いくらユリさんでもこいつを甘やかすのはどうかと
マルキ:ハジメがガチでマジです 珍しく
コトナ:茶化せないよう
クシヤ:俺ら空気 なう
マルキ:www
コトナ:www
クシヤ:www
ハジメ:今まじめな話してるから、お前らちょっと正座してろ
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ハジメ:こんなところかな あれ、みなさーん?
◎ ◎ ◎ ◎ ◎
さすがにハジメさんの説教を最後まで聞く気にはなれず、みんなも落ちたらしいところを見計らって自分も離脱。
さあて、明日は何をしようかな。