チートヒーラー、男女比1:999の異世界で女子を治癒したら激重感情を向けられる件   作:茨木野

18 / 18
第18話 村娘たちからスキル捕食しまくり、ヤキモチを焼くカトレア

 ファナティオ、やばかった。なんというか、うん。やばかった。やばい。語彙を喪失するくらいに。

 

 これまでに出会ってきた女の子たち。カトレア、シウネー、そしてアルク。みんなそれぞれ、ベッドの上では普段見せない顔を見せてきた。

 

 妖艶なお姉さんのカトレアは、意外とうぶな一面を。

 クールなシウネーは、甘えっぷりを。

 理性的なアルクは、M気質な面を。

 

 それぞれ、普段は決して見せない本性とでも言えば良いのだろうか。とにかく、普通では見せられない一面を見せてくれた。

 

 で、ファナティオだ。

 一見すると怖い顔の高潔な女騎士。しかしベッドでは、ドがつくほどの変態だった。

 まずMだ。普通にM。

 

 アルクはソフトMだ。ちょっと責められる方が好きって感じの。

 でもファナティオは、もうそんな次元を越えていた。彼女自身が、なんというかガッツリ変態だったのだ。

 

 詳細を語ると謎の力によって存在を消されそうだから、言えない。

 ともかく凄まじかった。終わった後。なんだか、動物園みたいだった。色々と。

 

 汗と愛液で濡れて乱れたシーツの上で、ファナティオが眠っている。いや、違う。気絶しているのだ。白目を剥いて、微動だにしていない。

 治癒をかけるのをやめたわけではない。

 

 体力は随時回復させている。でも、やり過ぎて頭が完全にショートしてしまったのだ。

 精神的なキャパシティの限界、とでも言えばいいのだろうか。

 

 そもそもファナティオはかなり体力がある方だった。ぼくがわざわざ治癒で回復させなくても、もっともっとと激しく迫ってきた。とんでもない体力だ。さすがは女騎士だけある。

 

 でも最後には限界を迎えて気絶してしまい、そのまま寝かせている。起きるとまた野獣化して襲ってきそうだったので、放っておいたと言う次第だ。

 

「おはようございます、リョータ様」

 

「あ、ジウさん」

 

 湯気を立てるお湯が入った木桶を持って、ジウさんがシウネーと一緒に入ってきた。

 二人とも、ほんのりと頬を赤く染めている。

 

 たぶんぼくらのエッチ、というか交尾する激しい音を外で聞いていたのだろう。

 

「ご、ごめんね。うるさかったよね」

 

「いえ……♡」

 

「……ムラムラしちゃった♡」

 

 あ、そう。

 ジウさんとシウネーは、ぼくの隣にやってくる。井戸で汲んだ水を、程よく温めてくれたのだろう。お湯で濡らした柔らかな布で、汗ばんだぼくの体を丁寧に拭いてくれた。

 

 ジウさんもシウネーもとんでもない美人さんなのに。ひんやりとした心地よい風が肌を撫でる中、とても丁寧に拭いてくれる。なんだこれは。現代の地球では考えられない。

 大金を払ってじゃないと受けられない極上のサービスだ。まあそもそもシウネーや、いちおうファナティオも、本来だったら一生関わりを持てずにいただろう人たちだ。そんな彼女らとえっちできるなんて。

 

 ほんと、異世界さまさまだね。

 

「あの、リョータ様。今日は、お願いがありまして」

 

「お願い? 聞きましょう」

 

 ジウさんたちには、ここに泊めてもらっている恩義があるからね。

 

「実は、若い娘たちがみんな、貴方様に種を恵んでほしいと」

 

 タネ。

 種って、ああ。

 

「みんな、やりたいってこと?」

 

「いえ、違います」

 

 なんだ、違うのか。

 

「子種をお恵みいただけないかと」

 

「あれぇ。同じことじゃないのぉ?」

 

 普通に同義語だと思うのだけれども。

 

 ジウさんは胸の前で手を組み、祈るように言う。

 

「愛のある交わり、なんておこがましくて言えないです。貴方様はただ寝そべって何もしなくてよろしいのです。我らが勝手にやるので。貴方様のお手を煩わせるわけには」

 

 な、なるほど。まあ、頼まれている側だからってこと、かな。いやいや。

 

「そんなへりくだらないでよ。いいよ。やりたい人がいるなら、みんな連れてきて。一緒にえっちしようよ。そんな一方通行な、ただの作業みたいなの、ぼくが嫌だよ」

 

 するとジウさんが、大粒の涙をこぼしながら、その場に膝から崩れ落ちた。えっ、え。

 

「おお、神よ」

 

 違いますけど。

 ああ、ぼくに言っているのではないのか。この世界にいる神的存在への深い感謝か。

 

「ありがとうございます。ああ、リョータ様。なんて慈悲深いのでしょう」

 

「ぐす……りょーた……すごい……優しすぎるよ……優しさで空に虹がかかるよ」

 

 そんな神様みたいなことはできないよ。

 

「じゃ、みんな連れてきて。みんなでやろっか」

 

「「はいっ」」

 

    ☆

 

 カトレアは、良太の様子を見に来ていた。手紙で、事の一部始終を良太から聞いてはいたのだが。

 無事だとわかっていても、自分の目で彼が元気なことを確かめたかったのだ。

 

「元気、みたいで、良かったよ」

 

「はい。ちょー元気でした」

 

 目の前には、死屍累々。

 部屋中にむせ返るような甘い匂いが充満し、村中の女たちが溶けたような幸せそうな顔で横たわっている。その数にして四十人くらいだろうか。

 

「事情は、聞いたよ。まあ、わからないでもないからさ」

 

(この男が極端に少ない世界。若い雄の子種がエリクサー並みに希少なんだ。村の娘たちが坊やを求める理由も痛いほどわかるし。それに応じてあげる坊やの優しさも、理解は、できる)

 

 はぁ、と。カトレアが大きく、重いため息をつく。

 

(ほんとのことをいうと、坊やはあたしだけが独占したい。誰も抱いてほしくない。でもそれは、あたしの勝手なわがままだ。坊やの自由意志を縛ることになる。縛りつけたいけれど。ほんというと、ずっと二人きりで、いつまでもえっちしてたいけどさっ)

 

 良太を独占したい強い気持ちと、良太を尊重してあげたい気持ちが、カトレアの中で激しくせめぎ合っている。一方だけを押しつけるのはよくないと、カトレアはぐっと拳を握って耐えた。

 

「それで、捕食によってスキルが増えたんだね」

 

 と、アルク。彼女は良太が他の女とやったことについては、特に気にしていないようだった。

 彼女もまた、この世界で男がいかに希少であるかということを、自分以上に深く理解している。そもそも、カトレアやシウネーといった複数の女たちと、良太はすでに関係を持っているのだ。

 

 今更嫉妬する意味がないのだろう。

 

「うん。四十個増えました」

 

「まあ全部使い切れるかはわからないけれど。とにかく、戦力が増強できて良かったね」

 

「うん。村のみんな、すっごく良かった」

 

 また、胸の奥で焼き餅を焼いてしまうカトレア。最近カトレアはお預けを食らっていたのだ。性欲は、良太と体を重ねてから増すばかり。お預けを食らったことで、さらにとんでもないことになっていた。

 

 人前であって良かった。そうでなかったら、今頃理性を飛ばして良太を押し倒してしまっていただろう。

 

「じゃあまあ、用事は済んだんだね」

 

「うん、万事OK。今回の犯人はファナティオ、騎士団長が連れていってくれるって。後日、犯人は犯罪奴隷になるから、その分のお金を取りに来いだってさ」

 

「そっか。じゃ、帰ろうか」

 

 カトレアが言うと、良太はこくっと頷く。いそいそと服を着替える良太の傍で、シウネーが「手伝う♡」「ありがと♡」と、まるで長年連れ添った新婚夫婦のようなやりとりをしている。

 

 なんだそれは。離れていた間に、シウネーとの仲が随分と進展しているではないか。悔しい。

 

(悔しい悔しい悔しいっ。坊や。坊や。あたしも、そんな風にあまあまいちゃいちゃしたいっ)

 

 カトレアは良太への熱い思いを、さらに強く募らせるのだった。

 





【おしらせ】
※10/25(日)

新作、投稿しました!

ぜひ応援していただけますとうれしいです!
URLを貼っておきます!
よろしくお願いいたします!

『上位存在のイケニエとして差し出された穀潰しの少年、なぜかめちゃくちゃ溺愛される』


https://syosetu.org/novel/431352/
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定
▲ページの一番上に飛ぶ  X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。

評価する
点
※参考:評価数の上限
評価する前に 評価する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。


  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

読者層が似ている作品 総合 二次 オリ

男の貞操が国宝の世界で、俺のスキルは"繋がらないと"発動しない ~18年我慢した転生貴族、全部いただきます~(作者:朝凪小夜)(オリジナル:ファンタジー/コメディ)

男は希少で性欲が薄く、女は強くて肉食。そんな貞操逆転世界に、男子校卒業直前の記憶を持ったまま転生したアルト。18年間、貞淑な男を演じて悶々と耐え抜いた彼が天賦の儀で授かったのは、契りを交わした相手に自分の力を貸し出す国家級のレアスキル【ステータス貸与】だった。……ただし発動条件は、行為と精。周囲が「なんと残酷な運命か」と同情する中、本人の内心は(ありがとうご…


総合評価:404/評価:7.2/連載:28話/更新日時:2026年10月24日(土) 23:00 小説情報

貞操逆転世界の蛮族の村に転移した(作者:ばんばんばんぞく)(オリジナル:ファンタジー/日常)

「オトコ、オカス」▼「ミンナデ、オカス」▼「ソレガ、オキテ」▼ ……あの、ここから入れる保険はありますか?


総合評価:368/評価:8/連載:5話/更新日時:2026年07月13日(月) 20:04 小説情報

餓死寸前の獣人少女に餌付けをしたら、ヤンデレハーレム村の村長になっていた(作者:破滅)(オリジナル:ファンタジー/日常)

貧乏家庭に生まれ両親に蒸発されてしまった主人公、飯沼 満は中卒で働きながら家事もして妹や弟をたった一人で養い育て、最後の一人が大学を卒業するのと同時にこと切れて死んでしまう。▼前世妹弟の為に自分を犠牲にして奮闘した彼の人生を見ていた女神は、ご褒美にチートを一つ与えた上で異世界に転生させることにした。▼送られたのは酷い干ばつで荒廃し、飢饉で死屍累々となった地獄…


総合評価:3664/評価:8.37/連載:12話/更新日時:2026年10月22日(木) 12:24 小説情報

貞操観念逆転異世界で勇者パーティの性処理係やってるんだけど、仕事してたらみんな勝手に拗らせる(作者:ベリーナイスメル/靴下香)(オリジナル:ファンタジー/冒険・バトル)

貞操逆転世界なら楽勝ハーレムスケベ生活できると思った?▼残念!お前が拗らせの原因です!責任取って♡


総合評価:2742/評価:8/連載:7話/更新日時:2026年10月25日(日) 00:05 小説情報

鬼畜陵辱エロゲの世界に転生したけど男女比がバグってるせいで竿役が俺しかいない(作者:乳と地位が比例する世界)(オリジナル:ファンタジー/コメディ)

——なら俺が竿役全員やるしかねえっ!!▼カクヨムにも投稿してます


総合評価:1129/評価:7.26/連載:9話/更新日時:2026年06月29日(月) 07:21 小説情報


小説検索で他の候補を表示>>