覇気だけが全てを凌駕する世界で「斬れぬものなど、あんまり無い!」 作:麦らァのみょん
確かに幻想郷は全てを受け入れるけどお前は絶対に受け入れないからな。
なぜですか神様紫様、おれ何かしましたか。
△▽△▽
幻想郷は強力な結界により外の世界から隔離されており日本のどこかに存在する山奥にあるという。
魔法や妖術など非科学的な力が存在し、住人も妖怪や妖精、神霊など幻想の生き物が棲んでいる。
この幻想郷には外の世界で幻想となったもの、つまり人々から忘れ去られたものが存在できる。
そしてその幻想郷が舞台となる作品が東方projectというシューティングゲームを中心としたメディアミックス作品。
ゲームの大まかな内容は幻想郷で何者かが起こした異変を主人公となる少女たちが解決していくというもの。
幻想郷を創った賢者の一人(一妖怪?)、八雲紫曰く。
「幻想郷は全てを受け入れるのよ」
この言葉通り八雲紫の創った幻想郷は幻想郷に害を成さず、紫自身が敷いた法に則ってやって来たあらゆるものを受け入れる。
正規の手段で幻想入りすれば基本的には寛容で、幻想郷をこよなく愛している彼女はむしろそれによる幻想郷の姿の変化に期待している様子もみられる。
では正規の手段による幻想入りとはどのようなものなのだろう。
前述した通り幻想郷には外の世界で忘れ去られた物が流れ着く。
幻想郷から排斥される例として不法に入ってきたものという例があるのだが不法じゃない入り方の主な例が忘れ去られる点と解釈してみるとして。
死んで転生者として幻想入りしようとする場合はどういう判定になるのだろうか。
死んだ後、もともと幻想郷に住んでいる人達の子供として生を受けたのならそれはセーフだろう。
だってそれは新たに幻想郷の中に数あるうちの1つの命としてそこに誕生するのだから。
しかしそれは幻想入りと言えるのか。魂や意識が、という意味では言えるのだろうが肉体的な意味では元から幻想郷にあった、幻想郷内で構築されるのだから幻想入りというのは少し違うような気もする。
じゃあ肉体も死ぬ直前のままで幻想郷にスポーンしたら?
その場合、外来人という扱いになるのかもしれないが忘れ去られるという点を満たせていないのであれば果たして正式な幻想入りと言えるのか。
個人的にはこれも正式な幻想入りというには違うような気がする。
ある漫画にこんな名言がある。
「人はいつ死ぬと思う……? 心臓を銃で撃ち抜かれた時……違う。不治の病に犯された時……違う。猛毒キノコのスープを飲んだ時……違う!!!」
「……人に忘れられた時さ……!!!」
これはたとえ命を失っても自分のことを覚え志を継ぐ者がいる限り本当の意味で人が死ぬことはない、という意味だとおれは解釈している。
じゃあ命を失ったうえに人に忘れられ本当に死んでしまったものが転生して幻想郷に入ろうとしたら?
このパターンこそ転生者としての正式な幻想入りと言えるのではないのだろうか。
なんて、足りない知識と頭で考えてみたものの、本当の意味で外の世界の存在であるおれからすれば意味のないことだろう。
実際に幻想郷に転生できたのならともかく、おれが転生したのは幻想郷じゃないのだから。
特に人生において生きる意味なんて見いだせず、無為に過ごしていた日々に唐突に終わりがきた。
死である。
死ねば骨だけを残して無に帰ると思っていたおれだったが無くなったと思っていた意識が次に目覚めた時には眼前で神々しく光るナニカ。
無神論者であったおれが考えを改めているうちにあれよあれよとあっという間に神様転生することとなった。
何か1つだけ融通を利かせてもらえるとのことだったのでどうせ転生するなら今のおれではない自分になりたいと願ってみた。
それならおれが知ってるキャラクターにランダムで転生させてやると言われ、おれは魂魄妖夢としてTS転生させられることになった。
なら転生先はおそらく冥界、つまりは幻想郷なのだろうと勝手に勘違いした。
目を覚ますと人気のない見知らぬ砂浜。
幻想郷には海がないのでこの時点でここが東方projectの世界でないとすぐに気づくべきだった。
「なあお前、こんな島で何やってんだ? 宝か肉でもあんのかここ」
「へェ……随分長い刀だな。こんな長ェ刀初めて見た」
ボケーッと辺りを見回しながら、とりあえず手元にあった二刀の刀をぶんぶん振っていると。
どんぶらこっこどんぶらこっことやってきた一隻の小舟。
そこから降りてきた麦わら帽子の男と緑色の腹巻をした剣士に絡まれていた。
三次元になっているので一瞬理解が遅れたがどこからどうみても麦わらのルフィと海賊狩りのゾロである。
どうやらおれは幻想郷にも受け入れてもらえなったらしい。
助けて幽々子様!
思いついて衝動のままに書いてしまったです。ユルシテ……。続かない。