七海千秋(別人)のようこそ実力至上主義の教室へ。 作:ろやる
(あ、あるゑ〜?だ、大丈夫だった…?え?ゑ?)
七海は引かれなかったことに、絶賛混乱している状態だったが、「それなら…」と美少女の呟き、七海に向かってこう言った。
「実際に、プレイする様子を見せていただけませんか?」
とーー
「?はい?おまかせあれっ!」
半ばやけになった七海は、もうどうにでもなあれ〜と思いながらもイヤホンの片耳を美少女に渡し、選曲した。
やっぱり音ゲーと言えばこれでしょ!と言う曲を。
それは、残◯な◯使のテ◯ゼであった。
ーー
坂柳有栖は音ゲーをプレイする美少女、七海千秋の画面を覗き込みながらも、ときおり何かを確認するように彼女の横顔をチラリと見る。
その顔は真剣に、でもそれ以上に楽しそうにしており、彼女の脳裏にかつて見た映像を思い出す。
(やはり、彼女と同じ……ならこの方が……)
『〜〜少年よ神話になれ』
やがて流れていた曲が終わり、スコアが出る。まだよくはわからないが、詳細と思わしきところに英語と横に数字が出ており、perfectのみ3桁の数字があり、greatやgood等それより下の数字は全て0。All perfect(通称AP)の表記がされていた。
「…ふぅ〜。とまあ、こんな感じかな。どうでしたか…?」
そう言って顔を上げてそのまま坂柳の方へ向く。その表情はいつも彼女が見せる眠たそうにとろんとしたした目元に、どこかボーっとした表情。心なしか、少しだけ口元は笑みを浮かべているように見える。
「えぇ、とても良いものを見せていただきました。ありがとうございます。」
本当に良いものを見せてもらったと、心からの笑みを坂柳は浮かべる。
(うぅ〜んこの美少女にこの笑顔、眼福眼福…)
と、七海はそんなしょうもないことを考えていた。
「察するに、画面に流れてくる目印(ノーツ)に合わせ、タイミングよくボタンや画面を操作するリズム感と反射神経。そして、難しい曲や複雑な譜面をミスなくクリアすることで、爽快感や自分の成長を味わえる…と言う事でしょうか?」
多分、こういうゲームなのだろうと七海の説明や実際の画面を見て、そう判断した坂柳は口にする。
それを聞いた七海は、目をパチクリするという滅多に見せないことをしたかと思ったら…目を輝かせ、熱を帯びた様子でーー
「そう!それ!それなんだよ!」
と、いつもののんびり声とは違って、どこか力強く、芯のある声で口にした。
「ふふっ」
坂柳はそのギャップに口元を手で隠し思わず笑い声を漏らす。その顔は見下すような冷笑ではなく、友人に対して向けるような微笑ましい笑みだった。
「あっ……ごめんなさい。私、好きなゲームの事になるとつい興奮しちゃって……高校にもなって女がゲーム好きなんて、おか「それは違いますよ」!?」
急に謝り出したのでどうした事だろうと思ったら、あまりにも時代錯誤な事を言い出したため思わず反論の
「今の時代、女性であってもプロゲーマーなどで現役で活躍されてる方はおられますし、それで賞金も出たりします。」
「何もテレビゲームやスマホゲームのようなデジタルで無くとも、チェス、囲碁、将棋、リバーシなどアナログであってもゲームは存在します。」
「女流棋士ーーなんて言葉もあるように、たとえ少数であろうとも実在するのですから、女性である七海さんがゲーム好き且つ上手なのは、あくまでも貴女の趣味や才能の一つに過ぎない…と私は思います。それに……」
そう一つ一つ順序立てて説明した後、少し顔を赤くしながら目の前で驚いている彼女に最後の
「私の憧れである貴女には、周囲の目や声など気にする事なくご自身の才能に自信を持って頂きたいのです。」
そう、言い終えた。
「?????」
七海はこんらんした(2回目)
七海千秋(別人)
よう実の世界に転生した少女(元男)。
美少女に音ゲーを布教(?)できたのかはわからないが、初めて引かれなかったため内心ホクホクしていた。
ちょっとだけ気にしていた事を思わずポロッと口にしたらとんでもない勢いで反論のコトダマが飛んできてびっくり。この美少女どうして私のこと知ってるの?
坂柳有栖
原作ではとある少年以外にここまで親しく喋らないであろう美少女。
一体どこで七海のことを知ったのだろうか?(すっとぼけ)