七海千秋(別人)のようこそ実力至上主義の教室へ。 作:ろやる
※注意※
・教師達へのアンチヘイト気味です。
・ご都合主義と捏造設定、こじつけ感満載です。
・ダンガンロンパっぽく、ちょっと、一部の文字に色をつけています。
「失礼しました」
入学式も終わり、話し合いも先程終わった。
職員室を出て歩く七海は表情こそいつもの眠たげな顔だが、見る人が見ればほんのわずかに口元がヒクついてるのがわかる。
(いやぁ……こんなに貰う事になるとは……)
入学式が終わった後、七海は真嶋先生によって職員室へ連れて行かれた。何故か、他のクラスや学年の先生、果ては生徒会長も一緒になって。
(堀き…ううん、
七海はひとりごちながら、つい先程までいた職員室での出来事を思い返す。
ーー
職員室に入ってから暫くは教師達がとにかく騒がしかった。
「誰に聞いた」だの「情報の出どころは」だの。
ほんの、ほんのちょっとだけイラッとした七海はこう告げた。
「…それら全てに対しての答えについては、強いて言うなら真嶋先生ですよ。」
その瞬間、先生方の視線が一斉に真嶋先生に降り注ぐ。そんな中、堀北生徒会長だけは七海をじっと見ていた。
「…「答えられない」で済ませるからですよ。」
と、七海が告げると再び視線はこちらに戻る。
「…「
そう
ーふっ
全員が笑い声の方を向く。その先には眼鏡の位置を戻しながら笑みを浮かべている堀北学の姿があった。
「…堀北生徒会長?私、何かおかしな事言いましたか?」
「ふっ、くっくっーーああ、いや、すまない。何もおかしな事は言っていないさ。七海、お前は何も悪くない。そうでしょう?先生方。」
思わず教師の1人が声をかける。
「し、しかし生徒会長!これはいくらなんでも」
「"今年のAクラスは
「堀北生徒会長!!!その言葉は「問題あるまい。彼女は既に気づいて…いや、"
まさかフルネームで呼ばれるとは思いもしなかった七海は反応がわずかに遅れる。
「……まあ、ここまで来て違うと言われたり答えられないと言われるのであれば、"今の問答も含めてクラスの皆に伝えようとは、思ってますけど。"私のこと、知っているんですか?堀北生徒会長」
「肩書きだと長いからこういう場では先輩で良い。その質問に対してだが、こた「えられない、と言われるのであれば、もう帰って良いですか?友達もきっと待ってると思いますので」おっと…揶揄いすぎたな、謝罪する。すまなかった。」
「…別に良いですよー。それに、何となく"
「ほう?わかるのか?今までの会話で」
「こう見えて私、言葉のやり取りから情報を読み取るのが得意みたいなので」
「ふっ…やはりお前は面白い生徒だな。七海千秋。」
「……フルネームだと長いのでこういう場でも、そうじゃなくても七海で構いませんよ。堀北"先輩"」
「くっ…はははは!!」
場は完全に堀北学と七海千秋の独壇場と化していた。先生達は揃って顔色を悪くし、誰も口を挟めない。
(…なるほど、この学校では、時に生徒会長の方が教師よりも力を持つことがある…のかな。
そして今は、そういう場…いや、堀北先輩が"
もしかしてこの後の"交渉"まで視野に入れて、敢えてこちらの味方になってる…?
ふーむふむ、おそらく生徒会も基本的には学校側とはいえ、あくまで生徒…"必ず学校側につくというわけじゃない"、んだ…)
と七海が考えている間に、堀北学は教師達と何やら話をしていたが、今しがた終えたようだ。
「さて、七海。先生方は少し体調が優れないようだ。代わりに俺が話を聞こう。こっちだ、ついてきてくれ。」
ーー
そうして七海が堀北学に連れられてきた場所は生徒指導室であった。
「ここなら話は外に漏れない。ゆっくり話せる…と言いたいところだが、今は必要なことだけを聞こう。」
ゆっくり話、まで聞こえてきたところで七海は不貞腐れたように「ぷくー」と頬を膨らませた。
それを見た堀北学は笑いを堪えながらも要点を聞いていく。
「まずは、どこで違和感を持った?」
「…この学校に来て最初に見たクラス分けの紙です。普通なら1組やクラス1ー2など、そう言ったクラス名称になると思ったのですが、A〜Dと、アルファベットだったので。」
「なるほど。しかし、それならば数は少ないかもしれないが、他の高校にもあるかもしれないぞ?"根拠としては薄い"ような気がするが。」
堀北学は表情こそ堅いが、どことなく楽しそうな雰囲気で先を促すような
七海は、それに賛成しつつも
「…私もそう、思います。…"ここが高育でなければ"、ですが。」
「ほう。」
七海が中学3年生の時、担任からの推薦を受け、高育について調べ始めた時からなんとなく違和感はあった。
ーー東京の埋立地にある日本政府が作り上げた、未来を支える人材を育成する全国屈指の国立の名門校。
ーー3年間外部との連絡は断たれる上、学校の敷地内から出るのは禁止された寮生活になるが、希望する進学、就職先にほぼ100%応える学校で、60万平米を超える敷地内は小さな街になっており、何1つ不自由なく過ごす事のできる楽園のような学校。
ーー現内閣総理大臣の鬼島による教育政策の一環として設立され、鬼島政権の目玉となっている。
調べた情報を纏め上記の結論が出た時、前世でダンガンロンパをやってきた身としても、今世で七海千秋として生きてきた中でも過去一、怪しいと感じた。絶対に何か裏があるのではないかーーと。
話は少し脱線するが、調べた当初、七海が思ったことは「希望ヶ峰学園のパチモン?」である。
すわ、ここが今世でいう希望ヶ峰学園か!?ここに行ったらコロシアイが起きるのではないのか!?
そう不安に思い、何度もネットサーフィンをしたり、時には図書館にも通って希望ヶ峰学園に関する言葉を検索したものである。
しかしながらここまで調べても、結果は驚くほどのシロ。狛枝の髪もかくやと言うほど、マッシロだったのだ。
卒業生のツイートなどを見ても、楽しかったというツイートや、有名な会社や財閥に受かっていたりと前向きなものばかり。
閑話休題
兎も角、怪しい。
ここまでシロだと何か見落としているのではないかと、七海は卒業生と思われる人々のツイートを一つ一つ確認していく。
そうしていくと、ある一つの奇妙な点が浮き彫りになった。
それを発見した時、七海の脳裏に、前世でスーパーダンガンロンパ2をやっていた時に印象に残った、狛枝のあるセリフが思い起こされる。
ーー怪しいと見当をつけた上で臨む捜査は、心当たりなく進めるそれとは結果が大きく異なる…。
ーーそのお陰でね…ボクはみんなが知らない事実を知るに至ったんだよ。
「卒業生のツイート?」
「はい。高育のハッシュタグも含め、全ての卒業生と思われる人達のツイートを調べていったら…あったんです。いえ、無かったんです、誰一人として…。あってもおかしくないはずの、決定的な、言葉が。」
「…"どこの"クラスで卒業したのか、です。」
現代だと個人情報に繋がりかねないのもあって、どこの高校までは仮に呟くとしてもクラスまでは公の場に書くはずは無いよなとは思います。
が、ご都合主義ということでどうか、ご容赦ください。
あの章の狛枝、好きでした。2×2でも見られたら嬉しいですね。
一番好きで引いた狛枝は、勿論第一章です。