モンスター創造系マスター(外道)   作:秋葉 毒味

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3/UBMを殺そう!ワクワクドキドキ現地調査編!

 □■〈霊都アムニール〉

 

 あなたはデスペナルティが明けた後、ログインした。

 あなたは打倒UBMの執念に燃えている。

【蛇(略)】と【ワンワン】が殺されているのだ。

 あれらの素材は決して安くないのに……!

 あなたは怨念を燃やした後、冷静になり作戦を練った。

 

 パンパカパーン!

 あなたは【狂科学者】に就いた!

【狂科学者】は研究者系統派生上級職である。

 就職条件として生成したモンスターを殺すなどの倫理を疑う条件が数多くある事で、このジョブに就いているものは倫理観がない異常者だとか言われており、就職者が余りいないジョブでもあった。

 全く不名誉なことだ、あなたは遺憾である。

 まぁこれはあなたに向けられているものではないので実際は関係ないのだが。

 

 あなたは《異形生誕》を発動した。

 あなたは適当に物理型の素材を投入した。

 出来上がったのは人型の猿であった。

 つまり猿だった。

 

 あなたは打倒UBMの為、【猿・サピエンス】と共に素材集めに出かける。

 あなたは目的の為、特定の素材が欲しい。

【猿】も買い与えた《解体》スキル付きの大鉈を振り回してやる気十分だ。

 

 目的のモンスターは【オブザーバー・トレント】に【ビッグアイ・オウル】、【ゴブリン・スカウト】、それと各種蝙蝠系魔物、蛇系魔物。

 

 目標を再確認したあなたは狩場へ移動する。

 殺戮殺戮ジェノサイド!

 狩場を変えてスローター!

 あなたは目的のモンスターを狩り尽くして移動するのを繰り返した。

 

 ◇

 

 あなたのエンブリオは進化した!

 あなたがモンスターをスローターしてコロコロしていると【フランケンシュタイン】がいつの間にか進化していた。

 

 変更点は《異形生誕》が強化されてある程度の方向性を定められる様になったことである。

 これまでの【フランケンシュタイン】では特定の性能にするには素材の種類を数種類だけにして割合を高めるような面倒なことをしなければいけなかったが、これからはある程度指定した性能にすることが出来るのだ。

 

 これはよい進化だ、とあなたは思った。

 これからやることにベストマッチである。

 あなたはあのUBMのスキルにタネがあると判断した。故に鑑定特化モンスターの手によってそのタネを暴くつもりだ

 

 あなたは《生物濃縮》を発動した。

 さようなら【猿】、そしてありがとう【猿】。

【猿】の尊い犠牲は巡り巡ってUBMを倒す助けとなるだろう。

 

 という訳であなたは《異形生誕》を発動した。

 投入する素材はスローターで入手した【オブザーバー・トレント】の感覚器、【ビッグアイ・オウル】の目、【ゴブリン・スカウト】の頭、蝙蝠系魔物の耳、蛇系魔物のピット器官。その他もろもろ全部乗せにボスモンスターである【ハイブラット・トキシック・サーペント】の素材。

 

 ──そして隠し味をひとつまみ。

 

 第二形態になった事で追加出来る用になった要望(オーダー)

 それに鑑定特化型を指定して開始する。

 培養槽に素材が詰め込まれ緑の培養液が満たされる。

 素材が培養液の中溶け合い一つの影を形作る。

 

 何が出るかな♪ 何が出るかな♪

【狂科学者】の固有スキル《制作物狂化》によって性能が飛躍的に上昇する代わりにランダムな欠点が付与された成果物が姿を表す。

 

 それは異形の蛇だった。

 肥大化した眼球の眼光は心の内まで見通すと思わせる。

 チロチロと飛び出る割れた舌からは獲物を舌舐りしているかのような嫌な予感を感じさせる

 それは人型の蛇だった。

【生成体No.1/Serpent】

 

 ひゃっほーい!

 あなたは小躍りした。

 パーフェクト、実に完璧だ。

 完全に鑑定スキルに特化した外見、これであのUBMの正体を見破ることが出来るだろう。

 お前には【イレギュラー・アイ】の名を授けよう。

 あなたが蛇の頭を撫でながら勝利を確信していると、ふと疑問が過ぎった。

 

 そういえば、《制作物狂化》で付与されるはずの欠点はどうしたのだろうか? スキルの仕様である以上付与されているはずなのだが、あなたが見る限りその様なものは見えない。

 

 ◇

 

 あなたは度重なる検証の末、付与された欠点が大食らいであることを解明した。【科学者】様々である。

 欠点が大食らいなことと言うと何とも可愛らしくも思えるが、これは分かりやすく噛み砕いただけで、実際の所消費エネルギーの倍化というのが適切であった。

 スキルを使うと通常の2倍の速度でSPとMPを消費して、走る時にはSPが切れやすいというのが実情であった。

 

 肝心な時に使い物にならない可能性があるので、あまり【イレギュラー・アイ】に戦闘させずにテイムモンスターに戦闘させることにしよう。

 メイン戦力の低下は如何ともし難いが【イレギュラー・アイ】の役目は【口蓋無外 インビジブル・シェイド】の正体と弱点を看破することなので無問題。

 

 あなたは狩場に到着した。

 問題となるのはどうやってUBMと出会うかだが、既に見当はついている。

 目撃例で数多く一致したのは同じ場所で長時間スローターすること、従って誘き寄せる方法も自然と分かる。

 

 ──虐殺(ジェノサイド)だ。

 あなたはテイムモンスターを解き放ち虐殺を開始した。

 

 ◇

 

 あなたがモンスターの刈り取りを初めてから数時間。

 経験値や素材もホクホクで、【イレギュラー・アイ】の試運転も済ませている。

 今は【イレギュラー・アイ】に餌(モンスター)を食わせながら待機中だ。

 と、言ったところで

 

 世(・)界(・)が(・)暗(・)闇(・)に(・)覆(・)わ(・)れ(・)た(・)。

 

 瞬間、【イレギュラー・アイ】に発動を促し、

《トリニティ・アイ》が発動した。

 ちなみに三位一体桃色剛力羅は関係ない。

 これは魔力視、熱源感知、反響定位(エコーロケーション)が組み合わさった感知スキルで相手の姿と弱点をキッチリ捉える。

 のだが……姿を捉えない。

 

 これは性能不足なのかそもそも前提が違うのか悩んでいると、《気配察知》の反応を確認した。

【イレギュラー・アイ】はエンブリオのスキルや《制作物狂化》も相まって非常に高精度の感知スキルや鑑定スキルを有している。

 故に感知出来たのだが、この空間。

 

 全(・)域(・)に(・)微(・)妙(・)に(・)気(・)配(・)が(・)す(・)る(・)。

 咄嗟に感知範囲を広げるとこの領域の外を感知することが出来ない、どころかそもそもこれは領域などではなく結(・)界(・)に(・)近(・)い(・)。

 つまりこのUBMは……

 

 と言ったところで、せせら笑う様な声が聞こえた後、

 あなたの視界は閉ざされた。

 

【致死ダメージ】

【パーティ全滅】

【蘇生可能時間経過】

【デスペナルティ:ログイン制限24h】




・あなた
勝ち筋が見えた。

・【イレギュラー・アイ】
パクリンチョされた。

・【口蓋無外 インビジブル・シェイド】
最近見覚えのある餌が多いと思っている。
まだ半分
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