モンスター創造系マスター(外道)   作:秋葉 毒味

6 / 7
6/無限の可能性を持つ者達(ノリと勢い)

 

 □■〈霊都アムニール〉

 

 デスペナルティが明けて、あなたはデンドロにログインした。

 ふんふんふーん♪ ふんふんふーん♪

 あなたは今にも花唄を歌いたい気分だ。

 

 先日あなたは仲間たちの犠牲と苦闘の末、〈UBM〉【口蓋無外 インビジブル・シェイド】を撃破した。

 その直後にデスペナを食らった為確認出来ていないがあなたは特典武具を入手したのだ。

 特典武具はこの世に一つしかないオンリーワン、この喜びは依然としてあなたの胸の中にある。

 

 という訳で性能の確認をする為、あなたはアイテムボックスを探り特典武具を探し当てた。

 取り出してみるとそれは、マ(・)ス(・)ク(・)だった。

 ???????

 マスク???

 あなたは困惑した。

 牙の装飾が付いた黒地のマスク、それはどう見てもマスクだった。

 特典武(・)具(・)と聞いていたのだが……。

 まぁいいやと思考を放棄してあなたは性能を確認した。

 

【口福円満 インビジブル・シェイド】

 〈古代伝説級武具〉

 殺戮者を殺しありとあらゆるものを己の糧とした怨霊の概念を具現化した至宝

 敵から得るものを増幅させ、姿を消す力を持つ

 ※譲渡・売却不可アイテム

 ※装備レベル制限なし

 

 ・装備補正

 なし

 

 ・装備スキル

《食物連鎖》

《幽星無死》

 

 えー、特典武具ってこういう感じなんだー。

 ふむふむなるほど。

 あなたは性能をじっくり見てから飛び上がって喜んだ。

 第一スキル、《食物連鎖》

 相手が強いモンスターであるほど効力が上がるアイテムドロップ確率と経験値増加スキル。

 エンブリオの関係上アイテムと経験値はいくらあっても嬉しいあなたには最高のスキルだ。

 そしてもうひとつのスキルも嬉しい。

 

 第二スキル、《幽星無死》

 自身の従属キャパシティ内にモンスターがおり、尚且つ自身が直接戦闘行動をしていない時限定で発動する隠密スキル。

 これも素晴らしい、最大の弱点であるあなたを守るスキルだ。

 条件もあなたにモンスターがいないイコール死だから問題ないし、あなたが戦闘をしても得られる結果は微々たるものだから問題ない。

 

 パーフェクトだ。

 あなたは喜び勇んで早速狩りに出た。

 

 ◇

 

 ざっくりカット。

 

 あなたは狩りの成果を見てホクホク顔が止まらない。

 スキルの検証についても済んでいる。

 アイテムと経験値は結構な量増えて、《幽星無死》による隠密は取り敢えずそこらのボスモンスターにも感知されないぐらいだと分かった。

 

 そういえば、と。

 あなたはエリアに〈UBM〉討伐報告をしていないことを思い出した。

 別に言わなきゃ行けない訳ではないがあなたは特典武具の性能を自慢したい。

 あなたは自慢次いでに宴会でもしようかと思いついた。

 

 思いついたが吉日。

 あなたは早速宴会の準備をし始める。

 少し大きな酒場の予約を入れて、

 あなたのフレンド達(約二名)に連絡を入れる。

 よしこれで終わり。

 

 あなたは少し悲しくなった。

 

 ◇

 

 宴会の会場にて、

 あなたは祝杯を挙げた。

 

 えー、この度はー……

 早くしろとど突かれた。

 

 仕方ないので乾杯!!

 あなたとエリア達は歓声を挙げ【ビール】を飲み始めた。

 

 この場にいるのはあなたの含めて3人と2匹

 

 まずはあなた。

 言わずと知れた今回の宴会の主役でもあり主催でもある。

 この中では一番常識人なのでまとめ役が期待される。

 

 そしてエリア・ビギナード。

【剥製職人】で、完全遺骸を落とさせるエンブリオ【冥骸護獣 アヌビス】の飼い主。

 頭のネジが抜けてる所がある。

 

 さらに清川ハヲン

【裁縫職人】でコスプレ衣装を露店で売っている。

 趣味が合う。

 頭のネジがどっか行ってる時がある。

 

 それと【冥骸護獣 アヌビス】に【ディバイン・ライト】

 

 あなたは〈UBM〉を倒すまでの山より深(・)く(・)海より高(・)い(・)物語を語る。

 狩りをしていたらUBMに出会ったこと、その後培養槽に叩き込む為情報収集を始めたこと、犠牲の末に正体を突き止めたこと、ついに追い詰めたと思ったら第二形態があったこと、それを華麗に突破したこと、言葉で語ると思ったより薄いこと。

 

 エリア達は既にあなたの話を聞いていない。

「そーだよなぁ分かるー! やっぱ低身長がいいんだよ!」

「友よ! 俺たちは固い絆で結ばれている様だな!」

 そこー! あなたが一人寂しく話してるんですけどー!?

「なんだよ話に混ぜて欲しいなら言えよ〜?」

 いや確かにそうだがそれよりあなたの武勇伝を無視するとは何事か!?

「だってお前何回も同じ話するじゃん」

「そーだそーだー」

 自慢は何回でも聞いて欲しいものだがそこまで語った記憶はない、あなたは首を傾げた。

 

【泥酔】【気分高揚】

 まぁいいか!

 あなたは会話に混ざることにした。

 やっぱロリはないわー変態みたいだしー

「「は?」」

 あなたが火種を投下した事でさらに宴会は白熱する……!

 

 ◇

 

 朝、あなたは目を覚ます。

 何をしたのか路上で倒れていたあなた達三人組は【宿酔】(ふつかよい)を感じながら立ち上がる。

 もうそろそろいい時間だし解散しようとしたその時、

 近くに落ちている紙を拾った。

 えーとなになに?

 クラン名候補?

 

 ……………………????

 

 顔を見合わせたあなた達は記憶の混乱が激しい。

 あなたは今まで一度も見た事がなかった所属欄を見る。

 

 〈フリューゲル・ラフト〉オーナー

 

 えー? マジかー……

 あなた達はいつのまにかクランを作っていたらしい。

 




・三人組
〈マスター〉の精神保護があるので全部場酔い。

・【アヌビス】【ディバイン・ライト】
馬鹿どもの介護をしていた。

・作者
ストックが切れたのでこれから不定期更新です。
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定
▲ページの一番上に飛ぶ  X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。