□■〈霊都アムニール〉
あなた達はクランを設立したらしい。
アムニールの冒険者ギルドに確認した所あなた達がクランを作った記録が確認出来た。
クラン設立にはまあまあな費用が掛かる上一定期間内に解散すると追加費用が掛かるらしい。
そこまでデメリットあるならギルド側で止めて欲しいと思ったが、そもそもギルド側にそんな義務はないし酒の失敗なのだから自己責任だろう。
というか明らかに酔っ払ってたので何度も確認したがあなた達が大丈夫大丈夫と言うので通したとか。
紛れもなく自己責任だった。
このクランどうしよう、というのがあなた達の感想だった。
解散する訳には行かないというのがあなたの意見だ。
クラン設立に少なからずお金が掛かっている、そのお金を無駄にはしたくない。
他二人も意外とクランに前向きらしい。
ということなのであなた達はクラン〈フリューゲル・ラフト〉の所属になった。
3分の3(?)が生産系のマスターなので分類としては生産クランになる。
活動内容はゆるく楽しくデンドロをやる、だ。
完全にサークル活動とかのノリである。
なのでルールとかは特に敷いていないし、オーナーであるあなたの権力もサブオーナーであるエリア達と変わらなかったりする。
メンバーについてはなんか入れたいやつを紹介して入れるかもしれない感じだ。
全体的にめっちゃ緩いがまぁ問題ないだろう。
クランなどそんなものなのだから。
ちなみに目下の目標はクランハウスの確保である。
ハヲンのエンブリオが密室での生産を強化するものな為拠点が欲しいらしい。
別に宿屋でもいいがせっかくなら家が欲しいということでクランハウスを確保することにした。
完全に非戦闘職のハヲンは不動産内見に、戦闘も出来るらしいエリアとあなたは資金調達の為出稼ぎに行くことになった。
◇
□■〈エリファール森林〉
あなた達は比較的稼ぎやすい〈エリファール森林〉にやって来た。
ここはエレメンタルが多く魔法系の素材が落ちやすいので結構人気だったりする。
あなたも【ディバイン・ライト】を作成する時によく来た思い出だ。
あなたはエリアと一緒に狩りをしている。
周りにいる敵は固定砲台の【トレント】、純粋暴力の【フォレストギガス】、バフをばら撒く【サンライトシルフ】
まともに攻略すると苦戦する相手だがあなたちには問題ない。
なにせ先に補足したのはあなた達なのだから。
『KYIOOOOO!!???』
先手必勝不意打ち上等とばかりに【ディバイン・ライト】が《ホワイトランス》で【トレント】を撃ち抜き【フォレストギガス】を足止めする。
『GEIAAAAAAA!???』
そして何処からか現れた、包帯で覆われた【フォレスト・ハイサーペント】が【フォレストギガス】を叩き【シルフ】を消し飛ばす。
そこから【フォレストギガス】と【フォレスト・ハイサーペント】の取っ組み合いに移る。
いくら純竜級といっても隠密と奇襲がメインの【フォレスト・ハイサーペント】では純近接型の【フォレストギガス】相手にならないかと思われたが、予想に反して【フォレストギガス】を噛み砕く。
その理由はエリアのオンリーワンであるエンブリオ
【冥骸護獣 アヌビス】にある。
アヌビスは
そこに【剥製職人】の《遺骸駆動効率化》で動作を効率化した死体に乗り込み、【納棺師】の《エンバーミング》でHPを回復して、【従魔師】の《魔物強化》で強化された【アヌビス】が敵を蹂躙する。
その熱い戦いをあなた達は眺めているだけだったりする。
いけー頑張れー【ディバイン・ライト】ー
「頑張れアヌビスー!」
仕方ないのだ。
どっちもガードナーに戦わせる【従魔師】系の戦闘職だからやることが無いのだ。
こうしてあなた達はガードナー達がモンスターを倒した道を踏み締めてアイテムを拾いながら進んだ。
◇
〈エリファール森林〉での蹂躙の後、あなた達は色々な所へ歩を進め、資金稼ぎをした。
時々危ない場面もあったがまぁ何とかなった。
そうして何日か自然ダンジョンを踏破する日々を過ごしているとハヲンから良いところを見つけたと連絡があったので内見に行くことになった。
〈霊都アムニール〉の郊外近く。
あなた達はハヲンに紹介された物件を見て目玉が飛び出るかと思うほど驚いた。
時折風通しの良さそうな壁から見える、怨念渦巻く瘴気に満ちた肉塊。
ここまで聞こえる呻き声に屍臭。
枯れ木すらないレジェンダリアに有るまじき荒廃した土地。
極めつけは屋敷の周辺に入念に敷かれた柵と看板。
「立ち入り禁止」「ここに入るもの一切の希望を捨てよ」「入居者募集中」「殺す殺す殺す(略)」等などetc。
立ち入る気を無くす看板がとんでもない量置かれている。
あなたとエリアはハヲンを問い詰めた。
「安かったんだ、それにただの事故物件だから浄化したらいいって」
ただの事故物件な訳あるか、とあなたは思った。
「いや、だってお前らアンデッドの専門家みたいなものだろう?お前達なら行けるかと思ってな」
ハヲンはあくまでも反論する。
言っておくがあなた達はアンデッドの専門家でもなんでもない、あなたは【ディバイン・ライト】が聖属性なだけだしエリアは死体を使うだけだ。
本職の【司祭】などには到底及ばない。
「まあまあ、そもそもここそんなにやばい物なのか?不動産の人もただの事故物件って言ってたけど」
これがただの事故物件ならどんなに良かったことだろう。
あなたの感覚ではここの怨念は古代伝説級〈UBM〉である【インビジブル・シェイド】より
ここに何があったのか気になるぐらいだ。
「たしかエルフかなんかの呪術に長けた民族が住んでいてなにかの拍子に迫害を受けて追いやられ、その後まとめて焼き討ちにされた屋敷とかでアンデッドとかが出てきて事故物件になったらしいな」
「それ事故ではなくねーか?」
あなたもそう思う、それは当然過ぎる。
「で、それを祓おうと高名な【
えげつなすぎである。
「それで見なかったことにしてた所を不動産屋が売りに出したんだとか」
「いや売りに出しちゃダメだろ」
あなたもそう思う。商売根性逞し過ぎである、危険すら顧みないのか。
「とまぁこんな感じらしい、浄化出来そうか?」
あなた達は口を揃えて否定する。
そんな訳ないだろ!と。
「そうかぁ……。安かったんだがなー…」
ちなみに安いとはどれぐらい安い?
「1000万リルだな」
……………………。
まぁ折角ハヲンが見つけた物件を検討もしないと言うのは忍びない、あなたもこの物件にしようと考える。
差し当たっては浄化作戦の立案を進め…
「待て待て待て???本気でやる気か?確かに激安だが明らかに無謀だろ!?」
あなたに不可能はない。
「さっき浄化出来ないって言ってだろ!」
確かにあなた一人では不可能だ。しかしあなた達三人の絆とチームワークを持ってすれば解決可能な問題に過ぎない。
「俺たちって出会ってから一ヶ月も経ってないよな」
絆の強度を時間で測るのはナンセンスだ。あなた達の間には数値化出来ない友情があるのだから!
「いや…いや…えぇ…?」
エリアは豪邸に住んでみたくないか?
今、大豪邸が目の前にあるのだ、一人一人に一階を割り振ってもまだ余るほどの屋敷が!
「うぅーん、まぁ住んでみたいなぁ…」
よし、それで決まりだ!
「一緒に頑張ろうな!」
「えぇ…まぁいいけどさ…」
亡霊屋敷浄化作戦、開始
・あなた
割と金欠気味。
・エリア
実は結構興味があったのでまあいいかとなった。
・ハヲン
エミュが難しい。作者のイメージは〇〇〇キャップ