ポケットモンスター~波動の眼を持つ少年~   作:レイザル

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第14話 駆け出しトレーナー15人との連戦!それぞれの進化!

翌日。

 

 

ニビシティの朝は、穏やかな空気に包まれていた。

ポケモンセンターで目を覚ましたシンヤは、朝食を済ませると、さっそく仲間たちの状態を確認していた。

 

 

「さて、まずは二匹の調子からだな」

 

 

目の前にいるのは、昨日進化したトランセルとコクーン。

キャタピーから進化したトランセルは、硬い殻に包まれた身体をわずかに揺らしている。一方、ビードルから進化したコクーンも、殻の内側で身体を動かしているようだった。

 

 

「トランセル、コクーン。身体に違和感はないか? 痛いところは?」

 

 

「トラ……!」

 

 

「コクーン!」

 

 

二匹とも元気よく返事をした。

シンヤは波動の眼を使い、二匹の状態を慎重に観察する。

体調は良好。進化直後に見られた変化も落ち着いており、昨日の連戦による疲労も回復しているようだった。

 

 

「よし、問題なさそうだな」

 

 

シンヤは安堵の息を吐いた。

 

 

「ただし、進化したからといって、すぐに無理をさせるつもりはない。今日は様子を見ながら、少しずつ経験を積んでいこう」

 

 

「トラセル!」

 

 

「コクーン!」

 

 

二匹はやる気十分といった様子だった。

昨日のバトルを通して、二匹は技が少なくても戦い方を工夫できることを学んだ。そして、連戦の中で進化を遂げた。

シンヤとしても、二匹の成長をここで止めるつもりはない。

 

 

「さて、今日もバトルを始めるとしますか!」

 

 

そう言ってポケモンセンターを出たシンヤだったが――。

 

 

「おーい! 君がシンヤってトレーナーか!?」

 

 

「昨日、何人ものトレーナーとバトルしてたって聞いたぞ!」

 

 

「俺たちとも勝負してくれ!」

 

 

「こっちのポケモンも鍛えたいんだ!」

 

 

「……ん?」

 

 

外へ出た途端、複数の少年少女たちに声をかけられた。

しかも、一人や二人ではない。

五人、十人……いや、ざっと数えて十五人ほどはいる。

全員がモンスターボールを持ち、こちらを期待に満ちた目で見ていた。

シンヤは思わず立ち止まった。

 

 

「……えーっと。なんでこんなにいるんだ?」

昨日、広場で何人ものトレーナーにバトルを申し込んだのは確かだ。

しかし、まさか翌日になって、これほどの人数が集まっているとは思わなかった。

すると、一人の少年が苦笑しながら答えた。

 

 

「実は俺たち、みんなニビジムに挑戦したんだけど……タケシさんに負けたんだ」

 

 

「なるほど」

 

 

「それで、もう一度挑戦するために修行してるんだよ。昨日、君がいろんなトレーナーとバトルしてたって話が広まってさ」

 

 

別の少年も続ける。

 

 

「しかも、君は相手に合わせてポケモンを変えてるんだろ? 俺たちのポケモンも、いろんな相手と戦わせて経験を積ませたいんだ!」

 

 

「……そういうことか」

 

 

シンヤは納得したように頷いた。

ニビジムのジムリーダー、タケシ。

この街でジム戦に挑戦する駆け出しトレーナーたちにとって、最初に立ちはだかる大きな壁なのだろう。

ゲームでも、ニビジムは最初のジムとして知られている。

 

 

しかし、この世界では、ジムリーダーも挑戦者も、それぞれが生きたポケモンとともに戦っている。

敗北すれば悔しいだろうし、次こそ勝ちたいと思うのも当然だ。

 

 

「分かった。俺もニビジムに挑戦するつもりだし、バトルをするのは構わないよ。ただし、ポケモンの体調を見ながらだ。疲れたら交代するし、無理はさせない」

 

 

「おおっ!」

 

 

「ありがとう!」

 

 

十五人ほどのトレーナーたちが、一斉に歓声を上げた。

シンヤは少し苦笑した。

 

 

(まさか、ニビジムの挑戦者たちの修行相手になるとはな……)

 

 

だが、悪い話ではない。

相手がどんなポケモンを使うのか分からない以上、こちらにとっても良い実戦経験になる。

それに、今はトランセルとコクーンを育てたいところだった。

 

 

「よし。それじゃあ、順番にいこう!」

 

 

こうして、ニビシティでの連続バトルが始まった。

 

 

 

 

 

 

◆15人の駆け出しトレーナーたち

 

 

最初のトレーナーが前へ出た。

 

 

「俺からだ! 行け、ズバット!」

 

 

「ズバッ!」

 

 

現れたのは、翼を広げたズバットだった。

シンヤは少し考えてから、トランセルのボールを手に取る。

 

 

「よし、トランセル。君の出番だ」

 

 

ボールから現れたトランセルは、地面に着地すると、身体を揺らして相手を見上げた。

 

 

「トランセルでいくのか?」

 

 

相手の少年は、少し驚いた様子だった。

 

 

「そのポケモン、進化したばかりなんじゃないのか?」

 

 

「そうだよ。だからこそ、今のうちに経験を積ませたいんだ」

 

 

シンヤは落ち着いた口調で答えた。

 

 

「ただし、相手の技をまともに受け続けるような戦い方はしない。トランセル、まずは相手の動きをよく見よう」

 

 

「トラセル!」

 

 

「ズバット、つばさでうつ!」

 

 

ズバットが空中から急降下する。

トランセルは殻に包まれた身体を揺らし、相手の接近を見極めた。

 

 

「トランセル、かたくなる!」

トランセルの身体がぎゅっと引き締まる。

ズバットの翼が殻にぶつかり、乾いた音が響いた。

 

 

「よし、耐えた!」

 

 

シンヤはすぐに続けた。

 

 

「トランセル、いとをはく! 相手の翼を狙うんだ!」

 

 

トランセルの口から糸が放たれる。

ズバットは上昇してかわそうとしたが、糸の一部が翼の先に絡みついた。

 

 

「ズバット、振りほどけ!」

 

 

ズバットが翼を大きく動かす。

糸が引っ張られ、トランセルの身体も少し動いた。

しかし、シンヤは慌てない。

 

 

「引っ張られる方向を利用するんだ、トランセル! 身体を傾けて、糸を張ったまま相手の動きを制限しよう!」

 

 

トランセルは身体を動かし、糸がたるまないように調整した。

ズバットは空中で動きづらそうに旋回する。

 

 

「今だ! もう一度、かたくなる!」

 

 

「トラセル!」

 

 

トランセルが殻を硬くする。

ズバットは翼を引き抜こうと何度も動いたが、そのたびに糸が引っかかり、自由な方向へ飛びにくくなっていった。

やがてズバットは着地し、翼を振って糸を振りほどこうとした。

その隙に、シンヤはバトルを止めた。

 

 

「そこまで! ズバットの動きが制限されている。ここで続けても、練習としては十分だろう」

 

 

「えっ、勝負は?」

 

 

「どちらが倒れるまで戦う必要はないさ。今日の目的は、お互いに経験を積むことだからね」

 

 

相手の少年は少し驚いたあと、納得したように頷いた。

 

 

「……そっか。ありがとう。ズバット、よく頑張ったな!」

 

 

「ズバッ!」

 

 

シンヤもトランセルの殻を優しく撫でた。

 

 

「よくやった。かたくなるで耐えるだけじゃなく、いとをはくと組み合わせて相手の動きを制限できたな」

 

 

「トラセル!」

 

 

トランセルは誇らしげに鳴いた。

 

 

(いい感じだ。かたくなるは防御を高めるだけじゃない。糸と組み合わせれば、相手の攻撃を受け止めながら、こちらの体勢を整える時間も作れる)

 

 

シンヤは次のトレーナーを見た。

 

 

「次、どうぞ!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

◆糸と硬化――トランセルとコクーンの可能性

 

 

その後も、バトルは次々と続いた。

相手のポケモンは、ポッポ、コラッタ、ニドラン、イシツブテ、ズバットなど、さまざまだった。

中には同じ種類のポケモンを複数匹持っているトレーナーもいた。

 

 

(なるほどな。やっぱり、最初に出会いやすいポケモンを捕まえているトレーナーが多いんだな)

 

 

シンヤは、戦いの合間に相手の手持ちにも注目していた。

十五人ほどの駆け出しトレーナーたちは、それぞれ三匹から四匹ほどのポケモンを連れている。

種類が重複していることも多い。

 

 

もちろん、同じ種類のポケモンでも、個体によって性格や得意なことは異なる。育て方によっても、戦い方は変わってくる。

しかし、旅を始めたばかりのトレーナーたちが、まず捕まえやすいポケモンから仲間にしていくのは自然なことだった。

 

 

「トランセル、かたくなる!」

 

 

トランセルが殻を硬くする。

相手のポケモンが突進してきたが、シンヤはその勢いを正面から受け止めさせるのではなく、糸を使って攻撃の軌道をずらすように指示した。

相手が勢いを失った瞬間、トランセルは体勢を整える。

 

 

「よし、今は距離を取ろう!」

 

 

無理に反撃する必要はない。

トランセルの身体はまだ自由に動かせる範囲が限られている。だからこそ、防御と糸を組み合わせて、相手が攻めにくい状況を作ることが重要だった。

 

 

 

 

 

一方、コクーンも負けてはいなかった。

 

 

「コクーン、かたくなる!」

 

 

コクーンは身体を引き締め、殻を硬くする。

相手のポケモンが接近してきても、簡単には体勢を崩さない。

 

 

「コクーン、いとをはく! 相手の足元を狙おう!」

コクーンは糸を放ち、相手の移動する場所へと張り巡らせた。

相手が進路を変えれば、その先に別の糸がある。

糸に気を取られたポケモンが足を止めた瞬間、シンヤはバトルを見極め、コクーンに距離を取らせた。

 

 

「いいぞ。無理に攻めなくていい。相手の動きを制限できているなら、それも立派な戦い方だ」

 

 

コクーンは嬉しそうに身体を揺らした。

 

 

シンヤは二匹の様子を観察しながら、心の中で考えた。

 

 

(これは、なかなか面白い組み合わせだな……)

 

 

『かたくなる』で防御を高め、『いとをはく』で相手の動きを制限する。

進化直後の二匹にとって、攻撃力や機動力で相手を圧倒するのは難しい。

だが、防御を固めて相手の攻撃を受け流し、糸で移動を制限すれば、戦場の状況を変えられる。

もちろん、糸が通用しにくい相手や、遠距離から強力な技を使う相手には注意が必要だ。

それでも、使い方次第では、二匹は単なる進化途中のポケモンではなく、相手の行動を制限する戦術的な存在になれる。

 

 

「二匹とも、いいぞ! その調子だ!」

 

 

シンヤは二匹を励ましながら、次の対戦相手を迎えた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

◆実家の仲間たちも参戦!

 

 

十五人とのバトルが進むにつれて、シンヤは別のことも考えていた。

 

 

(せっかくだし、実家に預けているポケモンたちにも経験を積ませよう)

 

 

彼の実家には、両親のポケモンたちと一緒に過ごしている仲間がいる。

母ミサキの家族とのつながりによる、ポケモンの育成に詳しい人々。

そして、父マサユキの仕事を支えるスタッフたち。

広大な敷地には、ポケモンが安心して過ごせる環境が整えられている。

単に預かってもらうだけでなく、健康管理や食事、適度な運動も見てもらえるのだ。

 

 

(家で世話をしてもらっている間も、何もしないで過ごしているわけじゃない。体調管理をしてもらいながら、自然に経験を積めているならありがたいな)

 

 

シンヤはボストンバッグを開き、父の開発した空間接続リングを取り出した。

 

 

「よし、少しだけ交代してもらおう」

 

 

彼はまず、実家にいるニドラン♀を呼び出した。

続いて、ヤドン、コラッタ、ポニータ。

さらに、先ほど実家へ送ったポッポとコイキング、そしてニドラン♂とピカチュウも交代で参加させることにした。

 

 

「みんな、久しぶり……というほどでもないか」

 

 

シンヤは苦笑した。

旅立ってから、まだ一日か二日ほどしか経っていない。

それでも、実家で過ごしていたときよりも、仲間たちの動きに変化が見られる。

 

 

「おっ、ニドラン♀。足取りが軽くなってるな」

 

 

ニドラン♀は元気よく鳴いた。

 

 

「ニド!」

 

 

シンヤは波動の眼で状態を確認した。

体調は良好。筋肉の使い方も少しずつ安定している。以前よりも、動き始めの反応がよくなっているようだった。

 

 

「なるほど。実家での運動や、ほかのポケモンとの交流がいい刺激になっているのかもしれないな」

 

 

もちろん、短期間で劇的に強くなったというわけではない。

しかし、健康状態がよく、身体を動かす機会が十分にあることは、成長の助けになる。

 

 

シンヤはそれぞれのポケモンに無理のない範囲でバトルを経験させた。

ポニータは走力を活かして相手を翻弄し、ヤドンは相手の動きをじっくり観察してから技を繰り出す。

 

 

ニドラン♀は素早い動きで距離を調整し、コラッタは小さな身体を活かして相手の攻撃をかわした。

 

 

ポッポも再び実戦に参加し、空中からの偵察や、風を利用した攻撃を見せた。

そして、バトルを終えたポッポの身体が、淡い光に包まれた。

 

 

「……おっ!?」

 

 

シンヤが目を見開く。

光の中で、ポッポの身体が変化していく。

翼が大きくなり、身体つきも逞しくなっていく。

やがて光が消えたとき、そこには進化したポケモンが立っていた。

 

 

「ピジョー!」

「おおっ、ピジョンに進化したのか!」

 

 

シンヤは思わず笑顔になった。

ポッポが、ピジョンへと進化したのだ。

 

 

「よく頑張ったな、ピジョン!」

「ピジョー!」

 

 

ピジョンは誇らしげに翼を広げた。

シンヤはその姿を見ながら、嬉しそうに頷いた。

 

 

「これで、空からの偵察もさらに頼もしくなりそうだな。もちろん、身体の大きさが変わった分、飛び方や着地の感覚も確認していこう」

 

 

ピジョンは元気よく鳴き、翼を羽ばたかせた。

進化によって、身体能力だけでなく、できることも変わっていく。

シンヤはその成長を、これからも見届けていくつもりだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

◆そして、最後の挑戦者

 

 

やがて、十五人ほどのトレーナーたちとのバトルが一通り終わった。

トランセルとコクーンは経験を積み、バタフリーとスピアーへと進化を遂げていた。

ポッポもピジョンへと進化し、実家に預けていた仲間たちも、それぞれの成長を見せてくれた。

 

 

「みんな、お疲れ様!」

 

 

シンヤは仲間たちを労いながら、状態を確認する。

疲労はあるが、危険な状態のポケモンはいない。

 

 

「よし、ここで一度休憩だな」

 

 

そう言って、シンヤが飲み物を取り出そうとした、そのときだった。

 

 

「おい、坊主」

 

 

低く、少し威圧感のある声が響いた。

シンヤが振り返ると、そこには一人の青年が立っていた。

十五人ほどの駆け出しトレーナーたちよりも、少し年上に見える。

体格はがっしりとしており、顔つきは怖い。

 

 

眉間には皺が寄り、こちらを見つめる目つきにも迫力がある。

周囲にいたトレーナーたちが、少しざわついた。

 

 

「あ、あの人……」

 

 

「なんだよ、あの人まで来たのか?」

 

 

「見た目、ちょっと怖いんだけど……」

 

 

青年はそんな声を気にした様子もなく、シンヤの前へ歩いてきた。

 

 

「俺も混ぜろ」

 

 

短い言葉だった。

シンヤは青年を見上げた。

 

 

「バトルをしたいってことか?」

「ああ。お前がいろんなトレーナーと戦っていると聞いた。俺とも勝負しろ」

 

 

青年は四つのモンスターボールを見せた。

 

 

「俺は四匹だ。お前のポケモンで相手をしてみろ」

 

 

シンヤは少し考えた。

ここまでの連戦で、仲間たちは経験を積んでいる。

だが、青年の雰囲気は、先ほどまでの駆け出しトレーナーたちとは少し違っていた。

立ち方や視線、ボールの扱い方にも、ある程度の経験が感じられる。

 

 

(さて……この人は、どんなポケモンを使うんだ?)

 

 

シンヤはボストンバッグを閉じ、ヒトカゲとマンキーのボールを手に取った。

 

 

「分かった。俺はこの二匹でいこう」

 

 

「二匹だけでいいのか?」

 

 

青年が眉を動かした。

 

 

「ああ。ちょうど、この二匹の練習をしたいと思っていたところなんだ」

 

 

シンヤはヒトカゲとマンキーをフィールドへ出した。

 

 

「ヒトカゲ、マンキー。さっきまでのイメージトレーニングを思い出してくれ。技を使うときの身体の動き、力を込める感覚、そして相手をよく見ること。焦らず、今できることを出していこう」

 

 

「カゲ!」

 

 

「マンキー!」

 

 

二匹は気合い十分だった。

シンヤは二匹の様子を確認し、波動の眼で状態を見た。

すると――。

 

 

(……おっ?)

 

 

二匹の技の状態に、明らかな変化があった。

ヒトカゲは、前よりも電気を身体の一部に集める感覚をつかみ始めている。

マンキーもまた、拳に力を込める動作が以前より滑らかになっていた。

そして、技の欄に新たな変化が現れていた。

ヒトカゲ:かみなりパンチ、かわらわり、習得。

マンキー:かみなりパンチ、かわらわり、習得。

 

 

「……よし!」

 

 

シンヤは小さく拳を握った。

ピカチュウの10まんボルトを観察し、電気を集めるイメージを繰り返し、かわらわりの動きを観察していたヒトカゲ。

そして、10まんボルトとかわらわりの動きを観察し、自分の身体で再現する練習をしていたマンキー。

その積み重ねが、実を結び始めたのだ。

 

 

ただし、技を覚えたからといって、最初から自在に使えるわけではない。

電気を拳へ安定して集中できるか。

相手に命中させるまで電気を維持できるか。

かわらわりの踏み込みや腕の振りを、実戦の中で適切に使えるか。

それらは、これからの練習で確かめる必要がある。

それでも、二匹が新しい技を身につけたことは大きな前進だった。

 

 

「よくやった、二人とも。新しい技を使うときは、無理をせず、確実にいこう」

 

 

「カゲ!」

 

 

「マンキー!」

 

 

青年は、二匹の様子をじっと見ていた。

 

 

「ほう……。面白そうじゃねえか」

 

 

口元に、わずかな笑みが浮かぶ。

 

 

「それじゃあ、始めようぜ。坊主」

 

 

シンヤは笑顔で頷いた。

 

 

「ああ。よろしく頼むよ!」

 

 

こうして、十五人の駆け出しトレーナーとの連戦を終えたシンヤに、新たな挑戦者が現れた。

相手の手持ちは四匹。

こちらはヒトカゲとマンキーの二匹。

しかも、二匹は新しい技を覚えたばかりだ。

この勝負は、ニビジム攻略に向けた重要な実戦経験になるかもしれない。

そして、目の前の青年がどれほどの実力を持っているのか――それは、これから明らかになる。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

◆厳つい兄ちゃんとのバトル!

 

 

 

「へ……じゃあ、さっそく始めようぜ」

 

 

お兄さんは二つのモンスターボールを取り出した。

 

 

「最初はこいつらだ!」

 

 

「ワンリキー!」

 

 

「イシツブテ!」

 

 

二つのボールから現れたのは、格闘タイプのワンリキーと、岩・地面タイプのイシツブテだった。

 

 

「なるほど。ワンリキーとイシツブテか」

 

 

シンヤは相手の二匹を観察する。ワンリキーは小柄な身体に力をみなぎらせ、イシツブテは両腕を振りながら宙に浮いている。

そして、お兄さんは思いがけないことを口にした。

 

 

「よし、ダブルバトルでいくぜ!」

 

 

「……ダブルバトル?」

 

 

シンヤは一瞬だけ目を細めた。

新人トレーナー相手に、いきなり二対二のバトルを仕掛けてくるとは。

もちろん、ダブルバトルそのものに驚いたわけではない。むしろ、シンヤにとっては想定していた戦い方の一つだった。

 

 

「どうしてダブルバトルなんです? シングルじゃなくて」

 

 

「ん? ああ、俺はホウエン地方の出身なんだよ。あっちじゃダブルバトルをする機会も多くてな。俺はこっちのほうが慣れてるんだ」

 

 

「なるほど。出身地方による戦い方の違い、というわけですか」

 

 

「そういうことだ。ま、悪く思うなよ!」

 

 

お兄さんは豪快に笑った。

 

 

(いやいや、新人トレーナー相手に自分の得意な形式を押しつけるのは、どうなんだ……?)

 

 

シンヤは内心でそう思った。

しかし、すぐに気持ちを切り替える。

 

 

(まあ、いいか。こっちにも負ける要素はない)

 

 

そもそも、シンヤが旅の初日からポケモン同士の連携を意識していたのには理由がある。

複数のポケモンが同時に動く状況。仲間の攻撃を利用した移動。片方が相手を追い込み、もう片方が逃げ道を塞ぐ戦術。

それらは、ダブルバトルを想定して考えていたことでもあった。

 

 

(シングルバトルでの連携だって大事だけど、ダブルバトルでは一匹の行動がもう一匹の行動に直接影響する。技の相性だけじゃない。位置取り、タイミング、視線誘導……全部が重要になる)

 

 

シンヤは二つのモンスターボールを構えた。

 

 

「こっちもダブルバトルでいきます! ヒトカゲ、マンキー!」

 

 

「カゲーッ!」

 

 

「マンキー!」

 

 

ヒトカゲとマンキーが並び立つ。

マンキーは以前から好戦的な性格だったが、最近はヒトカゲとの戦いを通じて、仲間の動きを見るようになっていた。

そしてヒトカゲもまた、マンキーが何をしようとしているのか、以前より理解できるようになっている。

もちろん、まだ完璧な連携ができるわけではない。

だが、今の二匹なら試す価値は十分にある。

 

 

「それじゃあ、始めようぜ!」

 

 

「いきます!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

◆ 第一戦!ワンリキーとイシツブテ

 

 

「ワンリキー、けたぐり! イシツブテ、ころがる!」

 

 

ワンリキーが地面を蹴って接近し、イシツブテは身体を丸めるようにして勢いよく転がり始めた。

正面から二匹が迫る。

 

 

「ヒトカゲ、右へ! マンキーは左から回り込め!」

 

 

「カゲッ!」

 

 

「マンキー!」

 

 

ヒトカゲは跳び退き、ワンリキーの接近をかわす。

マンキーはイシツブテの進路から横へ飛び、転がる勢いを利用して距離を詰めようとした。

 

 

「ワンリキー、追え! イシツブテ、そのままマンキーにぶつけろ!」

 

 

相手も連携を意識している。

ワンリキーがヒトカゲを追いながら、イシツブテがマンキーの逃げ道を塞ぐように進路を変えた。

 

 

 

だが――。

 

 

 

「ヒトカゲ、かえんほうしゃを地面に!」

 

 

「カゲーッ!」

 

 

ヒトカゲのかえんほうしゃが地面に向かって放たれ、乾いた土ぼこりが舞い上がった。

イシツブテの視界が一瞬だけ乱れる。

 

 

「今だ、マンキー! 横からけたぐり!」

 

 

「マンキーッ!」

 

 

マンキーはイシツブテの進行方向を見極め、身体を低くして足を振り抜いた。

 

 

 

 

 

直撃。

 

 

 

 

 

イシツブテの身体が大きく傾き、転がる勢いが崩れる。

その瞬間、ヒトカゲはワンリキーの動きにも対応していた。

 

 

「ヒトカゲ、しっぽで受け流して、ひっかく!」

 

 

ワンリキーが繰り出した攻撃を、ヒトカゲは身体をひねってかわす。続けざまに前へ踏み込み、鋭い爪を振るった。

 

 

「ワンリキー!」

 

 

ワンリキーが後退する。

 

 

「まだだ! ワンリキー、からてチョップ!」

 

 

ワンリキーが反撃に出た。

だが、ヒトカゲはその動きを見ていた。

 

 

「マンキー、援護!」

 

 

「マンキー!」

 

 

マンキーがワンリキーの側面から迫り、攻撃の軌道を変えさせる。

ワンリキーはヒトカゲに向けていた攻撃を止めざるを得なかった。

その隙を逃さず、ヒトカゲが身体をひねり、尻尾を振るう。

 

 

「アイアンテール!」

 

 

「カゲーッ!」

 

 

硬化した尻尾がワンリキーに命中!

さらに、体勢を崩したワンリキーの前にマンキーが飛び込んだ。

 

 

「かわらわり!」

 

 

マンキーの一撃が決まり、ワンリキーは地面に倒れ込んだ。

 

 

「ワンリキー、戦闘不能!」

 

 

審判役の声が響く。

 

 

「よし、まず一匹!」

シンヤは小さく拳を握った。

しかし、まだ終わりではない。

 

 

「イシツブテ、いわおとし!」

 

 

イシツブテが岩を持ち上げ、二匹に向かって投げつける。

 

 

「ヒトカゲ、マンキーを守れ!」

 

 

ヒトカゲは前へ出ると、飛んでくる岩を見極めた。

すべてを受け止める必要はない。避けられるものは避け、避けきれないものだけを防ぐ。

ヒトカゲは横へ跳び、マンキーも低く身をかがめて岩を回避した。

岩が地面にぶつかり、破片が散る。

 

 

「マンキー、岩を踏み台にして接近!」

 

 

「マンキーッ!」

 

 

マンキーは落ちた岩の一つを踏み、跳躍した。

 

 

「ヒトカゲ、かえんほうしゃで進路を制限!」

 

 

「カゲーッ!」

 

 

ヒトカゲのひのこがイシツブテの正面をかすめる。

イシツブテは直撃を避けるために横へ動いた。

 

 

 

だが、その先には――。

 

 

 

「マンキー、かわらわり!」

 

 

「マンキー!」

 

 

空中から振り下ろされた一撃が、イシツブテに直撃した。

イシツブテは地面に落ち、動きを止めた。

 

 

「イシツブテ、戦闘不能!」

 

 

「よしっ! 第一戦、突破!」

 

 

シンヤはヒトカゲとマンキーに笑顔を向けた。

 

 

「二匹ともいい連携だったぞ!」

 

 

「カゲーッ!」

 

 

「マンキー!」

 

 

二匹は互いに顔を見合わせ、嬉しそうに声を上げた。

対するお兄さんは、腕を組みながら感心したようにうなずいた。

 

 

「へえ……。思ったよりやるじゃねえか。技をぶつけるだけじゃなく、互いの動きに合わせて攻めてくるとはな」

 

 

「ありがとうございます。でも、まだ次がありますよね?」

 

 

「もちろんだ!」

 

 

お兄さんは残る二つのモンスターボールを取り出した。

 

 

「次はこいつらだ! 出てこい、ピジョン! バタフリー!」

 

 

「ピジョーッ!」

 

 

「フリー!」

 

 

二匹が空へ舞い上がる。

ピジョンは翼を広げて上空を旋回し、バタフリーは羽ばたきながら二匹を見下ろしていた。

 

 

(飛行能力を持つ二匹か。しかも、片方は飛行タイプ、もう片方は虫・飛行タイプ……)

 

 

シンヤは冷静に観察する。

 

 

(空から攻撃されれば、地上の二匹は対応を迫られる。さっきの二匹とは戦い方を変えなきゃな)

 

 

 

 

 

 

 

◆ 第二戦!ピジョンとバタフリー!

 

 

「ピジョン、かぜおこし! バタフリー、ねんりき!」

 

 

ピジョンが翼を羽ばたかせ、強い風を巻き起こす。

同時に、バタフリーの目が光った。

見えない力がヒトカゲとマンキーを包み込み、動きを封じようとする。

 

 

「ヒトカゲ、マンキー、左右に分かれろ!」

 

 

ヒトカゲは風を受け流すように身体を低くし、マンキーは地面を蹴って横へ飛んだ。

バタフリーの念力は、二匹が別方向へ動いたことで狙いがずれる。

 

 

「今だ、ピジョン! つばさでうつ!」

 

 

ピジョンが急降下してきた。

 

 

「ヒトカゲ、アイアンテールで迎撃!」

 

 

ヒトカゲは尻尾を硬化させ、ピジョンの接近に備える。

だが、ピジョンは直前で上昇し、尻尾の一撃をかわした。

 

 

「そう来るか……!」

 

 

空中での機動力は、やはり厄介だ。

さらにバタフリーが上空からねんりきを放ち、ヒトカゲとマンキーを牽制する。

 

 

「へへっ! 地上からじゃ、なかなか手が出せないだろ!」

 

 

お兄さんが笑う。

確かに、通常の攻撃だけでは空を飛ぶ相手に届きにくい。

だが、シンヤは焦らなかった。

 

 

(空にいる相手に届かないなら、届く位置までこっちが上がればいい)

 

 

シンヤはヒトカゲを見た。

 

 

「ヒトカゲ。あれ、やれるか?」

 

 

ヒトカゲはシンヤの意図を察したようにうなずく。

 

 

「カゲッ!」

 

 

「マンキー、ヒトカゲの前へ!」

 

 

「マンキー!」

 

 

マンキーがヒトカゲの前に立つ。

ヒトカゲは両腕を胸の前で交差させ、しっかりと構えた。

マンキーはその腕を見て、膝を曲げる。

それを不思議そうに見るお兄さん。

 

 

そして――。

 

 

「マンキー、跳べ!」

 

 

「マンキーッ!」

 

 

マンキーがヒトカゲの交差した腕に飛び乗った!

ヒトカゲはマンキーの重みを受け止め、全身に力を込める。

次の瞬間、交差した腕を勢いよく上へ跳ね上げた!

 

 

「せーのっ!」

 

 

ヒトカゲの腕が跳ね上がり、マンキーの身体が大空へと放たれた。

 

 

「なっ!?」

 

 

お兄さんが目を見開く。

ピジョンとバタフリーも、地上から飛び上がってきたマンキーに驚き、反応が一瞬遅れた。

マンキーは空中で両腕を引き絞る。

両手には、青白い電気が走っていた。

 

 

「マンキー、かみなりパンチだ!」

 

 

「マンキィィィッ!」

 

 

左右の拳に電撃がまとわりつく。

マンキーが空中で身体をひねり、ピジョンとバタフリーへ同時に拳を繰り出した!

 

 

 

バチバチバチッ!

 

 

 

「ピジョーッ!?」

 

 

「フリーッ!」

 

 

二匹は電撃を受け、羽ばたきが乱れた。

ピジョンは高度を保てず、バタフリーも羽の動きを乱して落下を始める。

だが、空中へ跳んだマンキーもまた、重力に従って落ちていく。

その落下地点を見たシンヤは、すぐに指示を飛ばした。

 

 

「ヒトカゲ、下で待ち構えろ! かえんほうしゃ!」

 

 

「カゲーッ!」

 

 

ヒトカゲは口を大きく開き、炎のエネルギーを集めた。

そして、落下してくるピジョンとバタフリーへ向かって、強烈な火炎放射を放った!

 

 

「ピジョン! 避けろ!」

 

 

「バタフリー、上昇だ!」

 

 

お兄さんが叫ぶ。

しかし、二匹は先ほどの電撃で体勢を崩していた。すぐに高度を取り戻すことはできない。

炎が二匹を包み込む。

 

 

「ピジョーッ!?」

 

 

「フリーッ!?」

 

 

火炎放射の直撃を受けた二匹は、さらに勢いを失いながら落下していく。

その一方で――。

 

 

「マンキー、今だ! 落下の勢いを使って、かわらわり!」

 

 

「マンキーッ!」

 

 

マンキーは空中で身体をひねり、両腕を構え直した。

ヒトカゲの火炎放射が届く直前、マンキーは落下する勢いを利用して身体の向きを変え、炎の軌道から離脱する。

そして、地面へ落ちてくるピジョンとバタフリーに向かって、両腕を振り下ろした!

 

 

 

ドガッ! バキッ!

 

 

 

かわらわりが二匹に命中!

ピジョンとバタフリーは地面に落ち、そのまま動けなくなった。

 

 

「ピジョン、戦闘不能! バタフリー、戦闘不能! 勝者、シンヤ!」

 

 

勝利を告げる声が響いた。

一瞬の静寂。

その後、シンヤは大きく拳を握りしめた。

 

 

「よっしゃああっ! 勝ったぞ!」

 

 

「カゲーッ!」

 

 

「マンキーッ!」

 

 

ヒトカゲとマンキーが嬉しそうに駆け寄ってくる。

シンヤは二匹の頭を順番になでた。

 

 

「すごかったぞ、二匹とも! ヒトカゲがマンキーを跳ばして、マンキーが空中の二匹を攻撃。その後、ヒトカゲが火炎放射で追い打ちして、マンキーは自分の落下速度を利用してかわらわり……!」

 

 

自分で説明していても、なかなか見事な連携だった。

もちろん、毎回同じように成功するとは限らない。ヒトカゲがマンキーの重さを受け止めきれなければ、マンキーは十分な高さまで跳べない。空中で攻撃を外せば、そのまま無防備に落下する危険もある。

さらに、ヒトカゲの火炎放射をマンキーが避けるタイミングも重要だ。

今回は二匹の判断とタイミングがうまくかみ合ったからこその勝利だった。

 

 

(いいぞ……! こういう戦い方ができるなら、ダブルバトルでもかなり戦える!)

 

 

シンヤは満面の笑みを浮かべた。

 

 

「この調子なら、午後はいよいよジム戦だな!」

 

 

その言葉に、ヒトカゲが力強く鳴いた。

 

 

「カゲーッ!」

 

 

マンキーも負けじと拳を突き上げる。

 

 

「マンキー!」

 

 

お兄さんは倒れた四匹をボールに戻すと、シンヤに向き直った。

 

 

「いやあ、参った。新人だって聞いてたから、ここまでやるとは思わなかったぜ。特に最後の連携、ありゃ面白かったな」

 

 

「ありがとうございます。こちらも勉強になりました。ダブルバトルは、シングルとはまた違った面白さがありますね」

 

 

「だろ? ホウエンに来ることがあったら、また勝負しようぜ!」

 

 

「ぜひ!」

 

 

二人は握手を交わした。

こうして、シンヤの午前中の連戦は幕を閉じた。

 

 

 

 

 

 

 

 

◆ 午後のジム戦に向けて

 

 

バトルを終えたシンヤは、まずポケモンたちの状態を確認した。

ヒトカゲは火炎放射を使ったことで少し息が上がっている。マンキーも、連戦に加えて最後の大ジャンプと空中攻撃で体力を消耗していた。

 

 

「二匹とも、よく頑張ったな。でも、無理は禁物だ。午後のジム戦に備えて、しっかり休もう」

 

 

「カゲー……」

 

 

「マンキー……!」

 

 

二匹は少し名残惜しそうにしながらも、素直にボールへ戻った。

シンヤは今後の戦いを考え、手持ちを整理することにした。

現在、彼が所持しているポケモンは八匹以上。旅立ちからまだ日が浅いというのに、すでにかなりの仲間が増えている。

 

 

 

その中で、午後のジム戦に向けて選んだのは――。

- ヒトカゲ:多彩な技と攻撃手段を持ち、進化の可能性も感じさせる主力。

- ピジョン:空中からの偵察や移動、相手の位置把握に役立つ。

- マンキー:発展途上だが戦いへのモチベーションの高さは手持ち1番。

- バタフリー:飛行能力に加え、糸を使った捕獲補助や相手の動きの制限が期待できる。

- コイキング:まだ戦闘面では発展途上だが、跳躍力を生かした独特の戦術と将来性がある。

- ピカチュウ:電気技と格闘技を使いこなす、頼もしい戦力。

 

なお、ニドラン♂はニドラン♀と仲が良くなったみたいなので一旦、実家に預けることに。

他のポケモン達から技を教えてもらうんだぞとは言っておいた。

 

 

「よし。午後はこの六匹でいこう」

 

 

シンヤは六つのモンスターボールを確認し、バッグを肩にかけた。

ニビジム。

旅に出てから最初のジム戦だ。

ゲームで何度も挑戦した場所。アニメでもサトシが初めてジムリーダーに挑んだ場所。

しかし、今ここにあるのは画面の向こうのジムではない。

本物のポケモンがいて、本物のトレーナーがいて、負ければ悔しさが残り、勝てば喜びが生まれる世界だ。

そして、ジムリーダーのタケシもまた、ゲームのデータだけでは測れない一人のトレーナーである。

 

 

(岩タイプが中心なら、ヒトカゲには厳しい戦いになるかもしれない。でも、タイプ相性だけで勝敗が決まるわけじゃない。技の使い方、地形、相手の判断……そこまで含めて攻略する)

 

 

シンヤは前を向いた。

 

 

「さて、行こうか。最初のジム戦だ!」

 

 

彼はポケモンセンターを出て、ニビジムへ向かう。

石造りの建物が見えてきた。

重厚な入口。奥から漂う、独特の緊張感。

シンヤは一度、深く息を吸った。

そして、扉の前に立つ。

 

 

 

 

 

 

 

「――挑戦者、シンヤ。ニビジムに挑戦します!」

 

 

 

 

 

 

 

旅の第一関門が、いよいよ始まろうとしていた。

 




【シンヤの手持ち一覧】

・ヒトカゲ LV:19→LV:20
ヒトカゲはかみなりパンチ、かわらわりを覚えた!


・ピジョン LV:16→18
ポッポからピジョンに進化!たつまき、はがねのつばさを覚えた!


・コイキング LV:15→18


・マンキー LV:10→15


・バタフリー LV:9→LV:15
トランセルから進化!
バタフリーはねんりき、かぜおこし、ちょうおんぱ、どくのこな、しびれごな、ねむりごなを覚えた!

・ピカチュウ LV:15→18


【実家のポケモン】
・コラッタ LV:9→LV:15

・コダック LV:10→LV:12

・ヤドン LV:10→LV:15

・ニョロモ LV:10→LV:12

・トサキント LV:10→LV:12

・ニドラン♀ LV:10→LV:15

・オニスズメ LV:10→LV:12

・ポニータ LV:10→LV:15

・ドード LV:10→LV:12

・ニドラン♂ LV:15→17

・スピアー LV:9→LV:15
コクーンから進化!
スピアーはみだれづき、きあいだめ、ダブルニードル、れんぞくぎりを覚えた!
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