ポケットモンスター~波動の眼を持つ少年~   作:レイザル

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第34話 オコリザルの異変! 怒りの拳と未知なる進化!

 

サント・アンヌ号のバトル大会は、依然として熱気に包まれていた。

船内の各所ではトレーナー同士のバトルが繰り広げられ、勝利した者には歓声が、敗北した者には健闘を称える拍手が送られている。

その中で、シンヤもまた次の対戦に向けて準備を進めていた。

ただし、彼の頭の中では、先ほどまでのバトルとは別のことが気になっていた。

 

 

 

(……残る大きな問題は、オコリザルか)

 

 

 

シンヤは手元の記録端末を操作し、オコリザルの戦闘データを呼び出した。

今回の大会では、普段なら見られないような強敵と何度も戦うことができた。

その結果、シンヤのポケモンたちは急速に経験を積み、進化を遂げた者も多い。

だが、その中でもオコリザルには、少し気になる変化が現れていた。

 

 

何度かのバトルで、オコリザルは相手の攻撃を受けたあと、普段とは異なる動きを見せていたのだ。

拳を握り締め、体を震わせる。

怒りを押し殺すように、あるいは内側に何かを溜め込むように、全身に力を込める。

そして次の瞬間――拳にまとわりついたオーラを、相手へ向けて飛ばすのである。

 

 

 

(最初に見たときは、オコリザル独自の戦い方かと思ったんだが……)

 

 

 

シンヤは記録された映像を再生した。

画面の中では、オコリザルが相手の攻撃を受け止め、歯を食いしばりながら拳を握っている。直後、拳を振り抜くと、怒りの感情を凝縮したようなオーラが飛び出し、相手のポケモンに直撃していた。

 

 

「……やっぱり、これだよな」

 

 

シンヤは映像を止め、別の試合の記録を開く。

こちらでも同じ動作が確認できた。

さらに別の試合でも。

そして、もう一試合でも。

繰り返し確認するうちに、シンヤの中で一つの仮説が形になっていった。

 

 

「これ、おそらく……ふんどのこぶしだよな?」

 

 

”ふんどのこぶし”

 

 

パルデア地方で確認されている、コノヨザルが扱う強力なゴーストタイプの技。

怒りを拳に込め、その力を相手へ叩きつける攻撃だ。

そして、この技には特徴がある。

攻撃を受けるたびに怒りが蓄積し、拳に込められる力が増していくのだ。

 

 

シンヤはオコリザルの戦闘中、意図的に同じ動作を何度か試させていた。

すると、予想どおりの現象が確認できた。

相手の攻撃を受ける。

オコリザルが怒りを込めるように力を溜める。

拳を振り抜き、オーラを飛ばす。

そして、次に同じ動作をしたときには、最初よりもオーラが大きくなっていた。

さらに攻撃を受けると、また大きくなる。

 

 

 

(……ほぼ間違いないと思うんだが)

 

 

 

シンヤは腕を組んだ。

もし本当にふんどのこぶしなら、単に新しい技を習得したというだけではない。

その技を使えるようになった経緯を考えれば、もっと重要な意味があるかもしれなかった。

 

 

「ってことは……オコリザル、お前……コノヨザルに進化しようとしているのか?」

 

 

もちろん、今の段階では断言できない。

技を覚えたからといって、必ず進化するとは限らない。

しかし、オコリザルの様子を見る限り、何らかの変化が始まっている可能性は高かった。

シンヤは端末に新しい項目を追加する。

 

 

記録するのは、技の使用回数だけではない。

技を使う直前の動作。

オーラの大きさ。

相手の攻撃を受けた回数。

攻撃を受けた際の感情や、技を使用した後の体調。

そして、戦闘を重ねるごとに生じた変化。

 

 

それらを細かく記録していく。

単なる興味だけではなかった。

この世界でポケモンを育てていくうえで、進化の仕組みを知ることには大きな意味がある。

とりわけ、まだ十分な研究資料が存在しないポケモンなら、なおさらだった。

シンヤは旅を始める前から、ポケモン図鑑や各地方の資料を確認していた。

 

 

その段階で、彼は一つのことを把握していた。

この世界には、カントー地方で一般的に知られているタイプや進化の仕組みだけでは説明できないポケモンが存在する。

 

 

あくタイプ、はがねタイプ、フェアリータイプといった、追加されたタイプもすでに認識されている。

だから、シンヤは前世で知っている情報をすべてそのまま当てはめるのではなく、この世界の資料と照らし合わせるようにしていた。

 

 

しかし、まだ分からないことも多い。

特定の条件を満たすことで進化するポケモン。

特定の技を習得することで変化するポケモン。

特定の場所や道具、あるいは本人の意思が関係していると思われるポケモン。

 

 

資料には名前や生態が記載されていても、進化条件までは判明していない例も少なくなかった。

そして、コノヨザルもその一匹だった。

 

 

 

(ゲームでは、オコリザルがふんどのこぶしを二十回使ってからレベルアップすると進化する……だったよな)

 

 

 

前世の知識が、シンヤの頭の中をよぎる。

だが、ここはゲームの世界そのものではない。

ゲームで設定されている条件が、この世界でも同じとは限らない。

 

 

そもそも、技を二十回使うこと自体が進化の直接的な条件なのか、それとも技を使い続けることで怒りや力を制御できるようになることが重要なのか。

ゲームのシステムだけでは、その違いまでは分からない。

 

 

 

(だからこそ、記録する価値があるんだよな)

 

 

 

シンヤは記録端末の画面に目を落とした。

すでに確認できたデータを整理していく。

 

 

 

オコリザル・進化観察記録

 

対象ポケモン:オコリザル

進化先候補:コノヨザル

 

確認できた現象

- 攻撃を受けた後、拳に力を溜めるような動作を行う。

- 拳からオーラを伴う攻撃を飛ばす。

- 同様の攻撃を繰り返すと、オーラの規模が増大する。

- 相手から攻撃を受けるほど、技の威力が増しているように見える。

今後の観察項目

- 技の使用回数と進化の関係。

- 被弾回数とオーラの規模・威力の関係。

- 技の使用による疲労や体調の変化。

- オコリザル自身が感じている変化と進化への意思。

 

「……よし、これでいいか」

 

 

記録を終えたシンヤは、端末を閉じた。

あとは実際に戦いを続けながら、変化を観察していけばいい。

無理に進化を促すつもりはない。

 

 

もしオコリザルがコノヨザルへの進化を望んでいるのなら、その時が来るまで支えてやればいいのだ。

逆に、まだ進化する準備ができていないのであれば、焦る必要もない。

 

 

「ま、このまま大会でバトルを続ければ、そのうち分かるか」

 

 

シンヤは立ち上がり、オコリザルのボールを手に取った。

ボール越しに伝わる気配は、いつもどおり力強い。

いや、むしろ以前よりも、内側に何かを蓄えているような感覚さえあった。

 

 

「……オコリザル。お前がどこまで強くなれるのか、楽しみにしているぞ」

 

 

そう呟いて、シンヤはボールを腰のベルトに戻した。

まだ見ぬ進化。

まだ知られていない力。

そして、前世の知識だけでは答えの出ない謎。

この世界には、シンヤが知っているポケモンの情報だけでは解き明かせないものが、まだまだ存在している。

 

 

だからこそ、旅は面白い。

次のバトルでは、オコリザルに何が起きるのか。

シンヤは少しの期待を胸に、再び対戦会場へと歩き出した。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

その頃、オコリザルのボールの中では――。

 

 

「……プギィィ」

 

 

オコリザルが、自分の拳をじっと見つめていた。

先ほどまで戦っていた相手の攻撃。

 

 

その衝撃を受けた瞬間に込み上げてきた、胸の奥から湧き上がる熱い感情。

そして、拳から放たれた不思議な力。

オコリザル自身も、まだその正体を理解していない。

けれど、確かなことが一つだけあった。

 

 

もっと強くなりたい。

シンヤの隣で、もっと多くの相手と戦いたい。

その想いは、今まで以上に強くなっていた。

拳を握り締める。

 

 

ほんの一瞬、拳の周囲に淡い紫色の光が揺らめいた。

そして、その光はすぐに消えた。

進化への道筋は、まだ誰にも分からない。

だが、確実に一歩ずつ、その時は近づいていた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

大会も終盤に差しかかり、船内のあちこちで繰り広げられていたバトルも、徐々に決着を迎えつつあった。

そんな中――シンヤの連戦は、まだ終わっていなかった。

 

 

「よし、いいぞ! その調子だ!」

 

 

シンヤの指示に応え、ポケモンたちがフィールドを駆ける。

主力メンバーはもちろん、進化を待っていたポケモンたちも、次々と実戦経験を積んでいった。

 

 

その結果、ユンゲラーは戦闘中に進化の光を放ち、フーディンへ。

ゴーリキーもまた、激しい攻防の最中に進化を遂げ、カイリキーとなった。

そして――。

 

 

「イワーク! 相手の動きを見ろ! 焦らずに受け止めるんだ!」

 

 

「イワァァーク!」

 

 

船のデッキに設けられた大きなバトルフィールド。

そこでシンヤのイワークが戦っていたとき、突如として、その巨体が光に包まれた。

 

 

「おっ……!?」

 

 

イワークの体を覆っていた光が、まばゆさを増していく。

岩のような体が変化し、金属の輝きを帯びた新たな姿へと組み替わっていく。

やがて光が消えたとき、そこにいたのは――。

 

 

「ネェェェル!」

 

 

「おおっ! ハガネールになったか!」

 

 

長大な鋼鉄の体を持つ、ハガネールだった。

その姿を見た観客たちから、盛大な拍手が沸き起こる。

 

 

「おめでとうございます!」

 

 

「すごい! イワークがハガネールに進化したぞ!」

 

 

「しかも、あの大きな体……! 迫力が違うな!」

 

 

シンヤも笑顔で拍手を送った。

 

 

「おめでとう、ハガネール! よく頑張ったな!」

 

 

「ネェェル!」

 

 

ハガネールは誇らしげに体を持ち上げ、長い体をくねらせた。

その動きには、以前のイワークとは違う力強さが感じられた。

シンヤはハガネールの様子を観察しながら、内心で確信を深めていた。

 

 

 

(……やっぱりな)

 

 

 

彼は以前から、ユンゲラーやゴーリキーの進化について疑問を抱いていた。

前世のゲームでは、通信交換をすることでフーディンやカイリキーへ進化する。

イワークも、メタルコートを持たせたうえで通信交換することが進化条件だった。

 

 

しかし、この世界では違う。

通信交換など行っていないのに、三匹とも進化を遂げたのだ。

ユンゲラーもゴーリキーも、長い実戦経験を積み、強くなることを望んでいた。

イワークにはメタルコートを持たせていたが、やはり進化の瞬間に通信交換は必要なかった。

 

 

 

(進化に必要なのは、経験と、ポケモン自身の意思。それに、必要な道具や条件がそろうこと……って考えるのが自然だな)

 

 

 

もちろん、すべてのポケモンが同じ条件で進化するわけではないだろう。

カブルモやチョボマキのように、特定のポケモンとの交換が進化に関係している種族も存在する。

そうした特殊な生態を持つポケモンまで、単純に同じ理屈で説明できるとは限らない。

だが、ユンゲラー、ゴーリキー、イワークの三匹については、シンヤの仮説を裏付ける十分な事例が得られた。

 

 

 

(つまり、ゲームで通信進化って呼ばれていたポケモンたちも、この世界では別の条件で進化できる可能性が高いわけだ)

 

 

道具を持たせること。

経験を積むこと。

本人が進化を望むこと。

そして、それらの条件が満たされたときに訪れる変化。

 

 

 

(今後、そういうポケモンを仲間にしたときも、焦らず育てていけばいいんだな)

 

 

 

シンヤは新たな知見を記録端末へ書き込んだ。

また一つ、この世界のポケモンについて理解が深まった。

そのことが、何よりも嬉しかった。

もっとも――。

 

 

 

(……これで、うちのポケモンの進化ラッシュも一段落してくれると助かるんだけどな)

 

 

 

そんなことを考えてしまうあたり、シンヤも疲れているのだろう。

彼は苦笑しながら、ハガネールをボールへ戻した。

そして、次の対戦に備えて会場へ向かおうとした、そのときだった。

 

 

「さあ、皆さん! 大会もいよいよ大詰めです!」

 

 

船内に設置された大型スピーカーから、ポケモンだいすきクラブ会長の声が響き渡った。

 

 

「暫定一位! というより、勝率百パーセントを維持しているシンヤ選手! このまま優勝することは間違いないでしょう!」

 

 

観客席から歓声が上がる。

 

 

「シンヤ選手、頑張れー!」

 

 

「レン選手も負けるなー!」

 

 

「次のバトルも楽しみだぞ!」

 

 

シンヤは頭をかきながら、苦笑した。

 

 

(いや、勝手に優勝確定みたいな空気にしないでくれ……)

 

 

「ですが! 大会は最後まで何が起こるか分かりません! 時間も刻一刻と迫っています!」

 

 

会長は、そこで大きく声を張り上げた。

 

 

「そこで! 大会の最後を締めくくるにふさわしい、私の大好きな格闘タイプ同士のバトルで、この大会を締めくくりたいと思います!」

 

 

会場がどよめく。

 

 

「さあ、私のパートナーよ! 出番だ!」

 

 

会長がモンスターボールを投げる。

 

 

「出てこい、エビワラー!」

 

 

「エビッ!」

 

 

現れたのは、ボクサーのような姿をした格闘ポケモン、エビワラーだった。

グローブのような拳を構え、軽快にステップを踏む。

それを見たシンヤは、にやりと笑った。

 

 

「へえ……エビワラーか! 面白い!」

 

 

彼もまた、モンスターボールを手に取る。

 

 

「行くぞ、オコリザル!」

 

 

「ブギィィィィッ!」

 

 

オコリザルがフィールドへ飛び出した。

全身の毛を逆立て、拳を握り締める。

エビワラーとオコリザル。

どちらも格闘タイプであり、拳を主体とした戦いを得意としている。

 

 

それだけではない。

オコリザルは、先ほどから新しい力を使おうとしていた。

シンヤはそのことを、誰よりもよく理解していた。

 

 

 

(……ここでエビワラーと戦えるのは、いい機会だな)

 

 

 

会長が片手を上げる。

 

 

「それでは、最後の特別試合! 始め!」

 

 

「エビワラー! まずはジャブで牽制だ!」

 

 

「エビッ!」

 

 

エビワラーが踏み込み、素早い拳を繰り出す。

オコリザルは右腕を上げ、そのジャブを受け止めた。

 

 

「ブギィッ!」

 

 

そして、空いている左拳で反撃する。

エビワラーはすぐさま後ろへ下がり、攻撃をかわした。

再び距離を詰めるエビワラー。

オコリザルも前へ出る。

 

 

互いに拳を構え、相手の出方をうかがった。

それはまるで、ボクシングの試合だった。

踏み込む。

拳を出す。

ガードする。

相手の反撃を警戒し、わずかに距離を取る。

そして、再び踏み込む。

 

 

「おおっ、見事な攻防だ!」

 

 

「エビワラーもオコリザルも、相手の動きをよく見ているぞ!」

 

 

観客たちが固唾をのんで見守る。

エビワラーはジャブを繰り返しながら、オコリザルのガードを崩そうとしていた。

対するオコリザルも、ただ防御しているわけではない。

 

 

右腕で相手の拳を受け止めながら、左拳で反撃を繰り出す。

相手が下がれば追いすぎず、相手が踏み込めば迎え撃つ。

その動きには、これまでの連戦で培ってきた経験が活かされていた。

 

 

「いいぞ、オコリザル! 相手の動きをよく見ろ!」

 

 

「ブギィッ!」

 

 

だが、エビワラーもさすがだった。

何度かの牽制のあと、エビワラーは一気に踏み込んだ。

 

 

「エビワラー、れんぞくパンチ!」

 

 

「エビッ! エビッ! エビッ! エビッ!」

 

 

目にも留まらぬ連打が、オコリザルに襲いかかる。

オコリザルは両腕を交差させ、攻撃をガードした。

拳が腕にぶつかるたび、鈍い音が響く。

 

 

その瞬間だった。

オコリザルの体から、かすかなオーラが立ち上った。

シンヤの目が鋭くなる。

 

 

 

(……来た!)

 

 

 

連続して攻撃を受けるオコリザル。

その拳の周囲に集まるオーラが、少しずつ大きくなっていく。

以前よりも明確に。

そして、力強く。

 

 

 

(やはり、ふんどのこぶしか!)

 

 

 

シンヤは確信した。

ここまで何度も観察してきた現象。

攻撃を受けるたびに増大するオーラ。

拳に力を溜める独特の動作。

そして、その力を相手に叩きつける攻撃。

これがふんどのこぶしであることは、ほぼ間違いない。

しかし、問題が一つあった。

 

 

 

(……俺も、さすがに疲れてきたな)

 

 

シンヤは連戦による疲労を自覚していた。

ポケモンたちの体調管理には気を配っているが、トレーナー自身の集中力も無限ではない。

長引けば、判断が遅れる可能性がある。

ここは一気に決めるべきだ。

 

 

「オコリザル! ふんどのこぶ――――!」

 

 

その指示を聞き、オコリザルも拳に力を集中させようとした。

拳の周囲に漂っていたオーラが、一点へと集まり始める。

次の瞬間。

 

 

 

 

 

――ドガァァァァァン!!

 

 

 

 

突如、会場の一角で大爆発が起こった。

 

 

「きゃあああっ!?」

 

 

「な、何だ!?」

 

 

「爆発だと!?」

 

 

轟音が会場を揺るがす。

観客たちが一斉に振り返り、シンヤも思わず爆発音のした方向へ目を向けた。

オコリザルもまた、突然の爆音に驚き、集中を乱してしまった。

拳に集めていたオーラが不安定に揺らぐ。

せっかく一点に集中させていたエネルギーが、放出されないまま体内に残留した。

 

 

 

そして、爆発の煙が晴れた先に現れたのは――。

黒い制服。

胸元に刻まれた、赤い『R』の文字。

そして、前世で見覚えのある2人組。

 

 

「な、なんなのだね、君たちは!?」

 

 

大会会長が声を上げる。

すると、二人組は顔を見合わせ、堂々と胸を張った。

 

 

「何だかんだと聞かれたら!」

 

 

「答えないのが普通だが!」

 

 

「「まあ特別に答えてやろう!」」

 

 

シンヤは目を細めた。

 

 

 

(……まさか)

 

 

 

「地球の破壊を防ぐため!」

 

 

「地球の平和を守るため!」

 

 

「愛と誠実な悪を貫く!」

 

 

「キュートでお茶目な敵役!」

 

 

「ヤマト!」

 

 

「コサブロウ!」

 

 

「宇宙を駆けるロケット団の二人には!」

 

 

「ショッキングピンク! 桃色の明日が待ってるぜ!」

 

 

「なーんてな!」

 

 

「らっちゅーの!」

 

 

 

 

――沈黙。

 

 

 

 

会場にいた参加者たちは、突然始まった謎の名乗りに呆気に取られていた。

その後ろでは、ほかのロケット団員たちが次々と姿を現している。

彼らは全員、心の中で同じことを思っていた。

 

 

 

 

(((……なんで、この二人や、あのバカ三人衆は、毎回こんな登場セリフを考えているんだ!?)))

 

 

 

 

もちろん、誰一人として口には出さなかった。

 

 

「――ほう。君たちが、ポケモンを悪用する犯罪組織の……」

 

 

会長が険しい表情で言う。

 

 

「そう! 我らロケット団!」

 

 

ヤマトが胸を張る。

 

 

「この大会に参加しているトレーナーのポケモンを、すべていただく!」

 

 

コサブロウが続けた。

 

 

「そして、我らロケット団のために役立ってもらうのだ!」

 

 

二人は高らかに笑った。

 

 

「ハーッハッハッハ!」

 

 

「アーッハッハッハ!」

 

 

ほかの団員たちも、口元に不敵な笑みを浮かべる。

ヤマトは参加者たちを見回した。

 

 

「この大会に参加している連中は、バトルで疲労が溜まっているだろう!」

 

 

コサブロウが続ける。

 

 

「ポケモンもトレーナーもな!」

 

 

「しかも、今のバトルが大会最後の試合だと聞いてね。わざわざ、このタイミングに合わせて準備させてもらったのよ!」

 

 

二人がモンスターボールを掲げる。

 

 

「さあ、出てきなさい!」

 

 

「我らのポケモンたちよ!」

 

 

ボールから飛び出したのは、ゴルバット、アーボック、マタドガス、ラッタ、ベトベトンなどのポケモンたちだった。

さらに、周囲の団員たちも次々とポケモンを繰り出す。

大勢のポケモンがフィールドを取り囲み、逃げ道を塞いでいった。

 

 

「怪我をしたくなければ、おとなしくポケモンを寄越すことね!」

 

 

「特にランキング一位のシンヤとかいう小僧と、レンという小娘! お前たちは絶対に逃がさん!」

 

 

二人がシンヤとレンを指さす。

レンは眉をひそめた。

 

 

「……本当に懲りない人たちね」

 

 

シンヤは深々とため息をついた。

 

 

「無人発電所に続いて、またお前らかよ……」

 

 

その言葉に、ヤマトとコサブロウが反応する。

 

 

「何だと?」

 

 

「ああ、聞いているさ!」

 

 

ヤマトが腕を組み、コサブロウが鼻を鳴らした。

 

 

「無人発電所で、頭数も足りない状態のままサンダーを捕まえようとした連中がいたそうじゃないか!」

 

 

「何の対策もなしに伝説のポケモンを捕獲できると思うとは……やれやれ」

 

 

シンヤは呆れたように肩をすくめる。

 

 

「もっと考えて行動しなくてはな!」

 

 

「そう、我々のようにな!」

 

 

二人は再び高笑いした。

 

 

「アーッハッハッハ!」

 

 

「ハーッハッハッハ!」

 

 

ほかの団員たちも、二人に合わせて笑い声を上げる。

……その間にも、シンヤは別のものを見ていた。

オコリザルである。

 

 

 

 

 

 

いや――。

 

 

 

 

 

 

正確には、オコリザルの様子が、明らかにおかしくなっていた。

全身の毛が逆立っている。

両拳は固く握り締められ、体が小刻みに震えている。

 

 

そして、目には尋常ではない怒りが宿っていた。

先ほどまでのオコリザルは、エビワラーとの戦いを楽しんでいた。

同じ格闘タイプ。

拳を主体とした、純粋な力と技のぶつかり合い。

相手の攻撃を受け止め、反撃し、少しずつ自分の力を高めていく。

その戦いの中で、オコリザルはふんどのこぶしを放とうとしていた。

拳に集まったオーラは、これまでで最大級。

あと少しで、すべてを一点に集中させられるはずだった。

 

 

 

 

それを――。

突然の爆発が、ぶち壊した。

 

 

「……お前ら」

 

 

シンヤの声が、低くなる。

ヤマトとコサブロウが振り向いた。

 

 

「何だ?」

 

 

「何か言ったかしら?」

 

 

シンヤはオコリザルを指さした。

 

 

「最悪のタイミングで仕掛けたな、お前ら」

 

 

「……は?」

 

 

「最悪なタイミングで仕掛けたせいで、オコリザルを見ろ」

 

 

二人は、言われるままにオコリザルへ目を向けた。

そこにいたのは、怒りに震えるポケモンだった。

 

 

「オコ……オコオオオオ……!」

 

 

拳にまとわりつくオーラが、先ほどとは比較にならないほど膨れ上がっている。

まるで、体の内側に溜まったエネルギーが、行き場を失って暴れ回っているかのようだった。

 

 

「な、何だ、あいつ……?」

 

 

「怒っている、のかしら……?」

 

 

シンヤは再びため息をついた。

 

 

「せっかく、オコリザルが楽しんでいたバトルに水を差したんだ。しかも、ふんどのこぶしを放とうとしていた、最高のタイミングでな……」

 

 

彼は額に手を当てた。

 

 

「……あーあ」

 

 

オコリザルの怒りは、もはや通常の怒りの範囲を超えていた。

溜め込んだエネルギーが、爆発音によって解放の機会を失い、さらに怒りが積み重なっている。

シンヤはその現象を、これまでの観察から理解していた。

 

 

そして、次に何が起きるのかも、薄々察していた。

 

 

「お前ら……本当に、最悪のタイミングで仕掛けたな」

 

 

「だから、何だと言うの!」

 

 

ヤマトが強がる。

 

 

「我々には大勢の団員とポケモンがいる! たった一匹が怒ったところで――」

 

 

「ブギャアアアアアアアアアアアアアアアアアア――――ッ!!!!」

 

 

オコリザルの咆哮が、船内に響き渡った。

 

 

次の瞬間。

まばゆい光が、オコリザルの体を包み込んだ。

 

 

「なっ!?」

 

 

「何だと!?」

 

 

シンヤは目を見開いた。

 

 

「……おおっ!」

 

 

光の中で、オコリザルの姿が変わっていく。

白っぽい体色が、死者や幽霊を思わせる、くすんだ灰色へと変化する。

逆立った体毛は、怒りのエネルギーによって衣服やオーラのように揺らめき、体の周囲に漂っていた。

 

 

手首と足首には、以前よりも太く、頑丈な金属製の足かせ。

そこから伸びていた鎖は、力任せに引きちぎられたかのように垂れ下がっている。

そして、その目は赤く血走り、目元には血管が浮かび上がったような模様が刻まれていた。

 

 

全身から放たれるのは、ただの怒りではない。

この世ならざるものを思わせる、禍々しい気配。

 

 

やがて光が消えた。

そこに立っていたのは、もはやオコリザルではなかった。

 

 

「ブギャァァァァァァァァァァッ!!」

 

 

コノヨザル。

かくとうタイプに加え、ゴーストタイプを持つ、未知なる進化を遂げたポケモンだった。

会場が静まり返る。

先ほどまで騒いでいたロケット団員たちも、言葉を失っていた。

 

 

「な、何だ、あのポケモン!?」

 

 

「デ、データなしだと!?」

 

 

団員の一人が解析機を操作する。

だが、表示される情報はほとんどない。

コノヨザルという種族そのもののデータが、この地方ではまだ十分に蓄積されていないのだ。

 

 

その進化条件も、生態も、詳しい能力も知られていない。

今、この場でその姿を見て、何が起きたのかを理解できている者は、ほとんどいなかった。

ただ一人、シンヤを除いて。

 

 

「……あーあ」

 

 

シンヤは、額に手を当てた。

 

 

「本当に進化しちゃったよ……」

 

 

確信はしていた。

オコリザルがふんどのこぶしを使えるようになっていることも、攻撃を受けるたびにオーラが増大していたことも。

だが、まさか進化の決定的な瞬間が、ロケット団の襲撃によって訪れるとは思っていなかった。

 

 

「お前らが余計なことをしたせいで、オコリザルがコノヨザルに進化しちゃっただろう……」

 

 

「コ、コノヨザルだと!?」

 

 

「そんなポケモン、聞いたことがないわよ!」

 

 

「そりゃそうだろうな。少なくとも、この地方ではほとんど知られていないはずだ」

 

 

シンヤは冷静に答えた。

そして、コノヨザルへ目を向ける。

進化したばかりだというのに、その体からは、さらなるエネルギーが立ち上っていた。

拳に集まるオーラが、再び膨れ上がっている。

 

 

 

(……おいおい、進化に使ったエネルギーだけじゃないぞ、それ)

 

 

 

コノヨザルは、進化したことで落ち着くどころか、まだ怒りを蓄積させているようだった。その拳に集まっている力を見て、シンヤは思わず顔を引きつらせた。

 

 

 

(これ、さっきよりも危ないんじゃないか……?)

 

 

コノヨザルは、ゆっくりとロケット団へ向き直った。

ヤマトとコサブロウが、一歩後ずさる。

 

 

「な、何だ……?」

 

 

「なぜ、こちらを見ているの……?」

 

 

シンヤは、二人に向かって忠告した。

 

 

「とりあえず、お前ら……」

 

 

一拍置く。

 

 

「――死ぬなよ?」

 

 

「「へっ?」」

 

 

その瞬間、シンヤは指示を飛ばした。

 

 

「コノヨザル! ふんどのこぶし!!」

 

 

「ブギィィィィィィィィィィィィィッ!!」

 

 

コノヨザルが拳を振り抜いた。

拳に凝縮されたエネルギーが、巨大な拳の形となって放たれる。

 

 

 

 

 

 

 

――シュドォォォォォンッ!!

 

 

 

 

 

 

 

轟音とともに、衝撃波がフィールドを駆け抜けた。

 

 

「うわああああああああっ!?」

 

 

「な、何だこの威力はああああっ!?」

 

 

ロケット団のポケモンたちが、タイプの相性など関係ないとばかりに次々と吹き飛ばされる。ゴルバットも、アーボックも、マタドガスも、ラッタも、ベトベトンも。

さらには、ポケモンたちの後ろにいた団員たちまでもが、まとめて空の彼方へと打ち上げられた。

 

 

「「やな気持ちぃぃぃぃぃぃぃぃぃ――――っ!!!」」

 

 

ヤマトとコサブロウの悲鳴が、遠ざかっていく。

そして二人は、夜空の彼方へと消えていった。

 

 

 

 

 

 

 

キラーン☆

 

 

 

 

 

 

 

……あまりにも、あっけない決着だった。

会場には、しばらくの間、誰も言葉を発せない静寂が流れた。

やがて――。

 

 

「……す、すごい……」

 

 

「今の一撃で、全員吹き飛ばしたのか!?」

 

 

「シンヤ選手のポケモン、何なんだ……!?」

 

 

観客たちが、ようやく我に返った。

シンヤは、コノヨザルの背中を見つめながら、深く息を吐いた。

 

 

「……進化したばかりなのに、いきなり全力を出すなよ」

 

 

「ブギャッ!」

 

 

コノヨザルは、まだ怒りが収まらないのか、拳を握り締めている。

シンヤはその様子を見て、少しだけ表情を和らげた。

 

 

「まあ……気持ちは分かるけどな」

 

 

せっかくのバトルを邪魔されたのだ。

オコリザルが怒るのも無理はない。

ましてや、今まで必死に積み重ねてきたものが、進化という形で一気に開花した直後だったのだから。

 

 

「……でも、もう大丈夫だ。あいつらは飛んでいったし、好きなだけ怒っていても、もう相手はいないぞ」

 

 

「……コノ」

 

 

コノヨザルは、しばらく拳を握ったままだった。

やがて、体から漂っていたオーラが少しずつ薄れていく。

蓄積されていたエネルギーを一気に放出したことで、ようやく落ち着きを取り戻し始めたようだった。

その様子を見て、シンヤは安堵の息を吐いた。

 

 

 

(……よかった。これなら、暴走し続けることはなさそうだ)

 

 

 

もっとも、進化したばかりのコノヨザルが、今後どのような変化を見せるのかは分からない。

ふんどのこぶしの威力も、怒りの制御も、これから確認していく必要がある。

だが、今はそれよりも先に――。

 

 

「コノヨザル」

 

 

シンヤが声をかける。

コノヨザルが振り向いた。

 

 

「進化、おめでとう」

 

 

「……コノッ!」

 

 

その言葉を聞いたコノヨザルは、拳を軽く突き出した。

シンヤも拳を握り、そっとぶつける。

 

 

「これからもよろしくな」

 

 

コノヨザルは、満足そうに頷いた。

その光景を見ていた観客たちから、再び拍手が巻き起こる。

ロケット団の襲撃という大事件が起きたにもかかわらず、シンヤとコノヨザルの周囲には、温かい祝福の空気が広がっていた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

◆大会の結末

 

 

ロケット団の襲撃が終わり、会場の安全が確認されたあと。

大会は、予定されていた最後の試合を再開することなく、特別な形で幕を下ろすことになった。

ただし、最後のバトルの相手だったエビワラーは、コノヨザルの放つ異様な気配にすっかり怯えてしまっていた。

 

 

「エビ……エビワ……」

 

 

エビワラーは会長の後ろに隠れ、コノヨザルを見ようともしない。

会長は苦笑しながら、エビワラーをボールへ戻した。

 

 

「うむ……。さすがに、今の姿を見た直後では仕方がないな」

 

 

「すみません。うちのコノヨザル、ちょっと怒りが溜まりすぎていたみたいで……」

 

 

「いやいや! 君が謝ることではない! あのロケット団が乱入してきたのだからな!」

 

 

会長は大きく頷いた。

 

 

「それにしても、コノヨザルとは……。私は長年ポケモンを見てきたが、あのようなポケモンは初めてだ」

 

 

「俺も、まだ分からないことだらけですよ」

 

 

シンヤはそう答えながら、コノヨザルの状態を確認した。

幸い、進化による大きな負担は見られない。

ただ、怒りを制御するための訓練は必要だろう。

シンヤはそう判断し、あとで落ち着いてから詳しく観察することにした。

 

 

そして、しばらくして――。

 

 

「それでは、今回の大会の優勝者を発表します!」

 

 

会長がマイクを手に取り、声を張り上げた。

 

 

「優勝者は――シンヤ選手です!」

 

 

会場が歓声に包まれる。

 

 

「おめでとう、シンヤ選手!」

 

 

「すごかったぞ!」

 

 

「コノヨザル、最高だった!」

 

 

シンヤは少し照れくさそうに頭を下げた。

そして、会長から優勝賞品を受け取る。

それは、金色のカードのような形をした特別な許可証だった。

ポケモンだいすきクラブ会員専用・特別利用許可証。

この許可証があれば、各地方にあるポケモンだいすきクラブ系列の施設を、特別な条件で利用できる。

ポケモンの治療や回復、トレーニング施設の利用、提携店舗での各種サービスなど、その恩恵は大きい。

 

 

「これは……かなり便利そうだな」

 

 

シンヤは許可証を眺めながら、満足げに頷いた。

旅を続けるうえで、ポケモンたちの回復や訓練に使える施設が増えるのはありがたい。

特に、これだけ多くのポケモンを育てているシンヤにとっては、非常に価値のある賞品だった。

 

 

「そして、準優勝者はレン選手です!」

 

 

続いて、レンの名前が呼ばれる。

彼女もまた、会長から副賞を受け取った。

それは、ポケモンだいすきクラブ会員専用の系列店舗で使える、特別な会員証だった。

対象となるのは、コスメやアパレル系の店舗。

高価な化粧品や服などを、通常よりも安く購入できるというものだ。

 

 

「まあ……!」

 

 

レンは会員証を受け取り、目を輝かせた。

 

 

「これは素敵なものをいただいてしまったわね」

 

 

彼女は会員証を裏返したり、表面を確かめたりしている。

 

 

「まさか、ここまでいいものをもらえるとは思わなかったわ。私は、そこまでバトルをするつもりでもなかったのに」

 

 

シンヤは笑った。

 

 

「でも、レンもかなりいい指示を出していたよ。ラルトスたちの動きも、最初と比べてずいぶん良くなっていたし」

 

 

「ふふっ。ありがとう」

 

 

レンは嬉しそうに微笑む。

 

 

「でも、コーディネーターを目指すなら、やっぱりバトルもできなければいけないわ。ポケモンコンテストだって、ただ綺麗に技を見せれば勝てるわけではないもの」

 

 

「そうだな。技の使い方やタイミング、相手への対応も大事になるだろうし」

 

 

「ええ。今回の大会では、いろいろなことを学べたわ」

 

 

レンは会員証を大切そうにしまった。

 

 

「それに、この会員証はポケモンたちにも使えるのでしょう?」

 

 

「ああ。そういう説明だったな」

 

 

「なら、ラルトスたちの衣装や、コンテスト用の小物を選ぶときにも役立ちそうね。もちろん、ポケモンたちの体に負担がかからないものを選ぶつもりだけれど」

 

 

レンはすでに、今後のことを考えているようだった。

シンヤはそんな彼女を見て、微笑んだ。

 

 

「いいじゃないか。目標に近づくための道具が手に入ったんだ。うまく活用していこう」

 

 

「ええ!」

 

 

二人は顔を見合わせて笑った。

その足元では、回復を終えたコノヨザルが、満足そうに拳を握り締めている。

こうして、サント・アンヌ号でのバトル大会は幕を閉じた。

シンヤは優勝し、レンは準優勝。

 

 

そして、シンヤの仲間には、新たな進化を遂げたコノヨザルが加わった。

だが、今回の出来事は、それだけでは終わらない。

大会の襲撃によって、ロケット団がシンヤとレンの存在を明確に認識したこと。

そして、シンヤがまだ知らない地方のポケモンや、未知の進化条件が、この世界には数多く存在しているということ。

それらは、これからの旅に新たな波乱をもたらすことになるだろう。

シンヤは特別利用許可証をバッグへしまい、コノヨザルのボールを手に取った。

 

 

「さて……次はどんな出会いが待っているのかな」

 

 

少年の旅は、まだ始まったばかりだった。

 

感想でもあったのですが特性を出すか出さないかについて。期限はある程度表が集まり次第まで

  • 出す。セキエイリーグから出す
  • 出さないか。ホウエンからでいいやろ
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