とある悪魔の能力者   作:星の王子(笑)。

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武装色の能力

ルーフィスに記憶を消してもらった。

それは、この世界をより楽しむためにだ。

 

「なンで一般人がこンなトコにいるンだァ?まァ、どっちにしたって目撃者は消さなくちゃァいけねェンでなぁ……運が悪かったッつゥことで……死ンどけ」

 

白い髪に赤い目、学園都市の頂点に君臨するレベル5の第一位『アクセラレータ』

 

おそらく能力である反射を使い、地面が砕ける程のスピードで俺の目の前に来る。そして、触れるだけで人を殺せるその右手で俺に触……らせるわけもなく、

 

「はい邪魔ぁー!」

 

武装色の覇気を纏った左手で、アクセラレータの手を弾く。そして、ぶん殴る。

 

「がァ!?」

 

アクセラレータは、その最強の能力によって殴られたことなど無かったのだろうが、武装色は本来触れることの出来ないものと戦うときに、相手に触るためにある()()だ。

 

つまり、本来アクセラレータの周囲に存在する反射膜を、俺は武装色の覇気を纏う事により()()()を殴っている。

 

「まあ、取り敢えずバイバイ」

 

俺は単に路地裏を通りたかっただけなんで、吹っ飛んだアクセラレータを無視し、アクセラレータに襲われていた血だらけの暗視ゴーグルの少女も無視する。

 

「……SMプレイ?」

 

こんな感じで言い逃げをする。

 

まあ後ろから雄叫びが聞こえたのは気のせいだな、うん。

 

 

 

 

*******

 

 

 

「……で、君は一体何者なんだい?」

 

「ああ?……さあなぁ、俺はただの一般市民だぜ?」

 

弱アルカリ性培養液の入ったビーカーの中で、逆さになってる年齢、性別不詳の学園都市統括理事長アレイスター・クロウリーに言ってやった。

 

「ほう?ただの一般市民が何もない所から現れ、学園都市第一位を倒すのか?」

 

「さあねえ?粋がった小僧程度、そこいらの少年でも倒せるぜ?」

 

「……まあいい。この際、君が誰であろうと、ここで暮らすのなら戸籍などが必要だろう?」

 

「へぇ、戸籍を用意する代わりに俺に一回分の首輪をかけるってか?」

 

お互いにニヤリと笑い(アレイスターは無表情)探りあっていく。

 

「いいぜ。俺は何をすればいいんだ?」

 

「君にはーーー

 

 

 

*****

 

 

 

「へぇ……ここがアレイスターの言ってた『アイテム』のアジトねぇ……って何で学園都市に高級ホテルがあるんだよ?」

 

アレイスターの交換条件とは、暗部に入って手伝えとの事だった。

まあガキ共を手伝うくらい問題はないから引き受けはしたが……そいつらの態度によっちゃあ学園都市の暗部の1つが消えるってことになるだけだしな。

 

口元が自然とつり上がり、生前の記憶を思い出す。

 

俺の生前はどうしようもないオタクであったが、それ以前に殺し屋だった。

刃物一本持つだけで軽く百人は殺せる程に強く、殺すことについての躊躇いなどは存在しなかった。

 

「……それに対しての後悔はないけどな……」

 

人を殺すのに躊躇わない俺が大切にしてること、それは忘れないことだ。

殺した者全てを覚えるなど不可能、なら殺したこと自体を忘れてはならない。それが親父から殺人拳と共に教わった信念だった。

 

ホテルでチェックインを済まして部屋に向かう。この先にいるのは学園都市きっての問題児たちだから油断はしない。

 

「だからさー、鯖缶の素晴らしさは味わってみないとわからないって訳よ……って誰よアンタ?」

 

そこにいたのは金髪の少女。アレイスターに聞いてた情報だとコイツがフレンダという奴か。

 

「ああ、俺はお前の父ちゃんだ!」

 

部屋にはフレンダ一人だったので、少しからかってみようと試みる。

 

「ええっ!?って騙されるわけないじゃん!」

 

「ひさしぶりだなぁフレンダ。何年ぶりだ?」

 

「だからあんたなんて知らないって!」

 

「お父さんはずっとお前を探していたんだぞ?」

 

「だからっ!……本当にお父さんなの?」

 

「当り前だろう?」

 

当然のように言うが、そろそろ潮時だな。

 

「まあお前なんて知らないけどな」

 

「どっちだ!」

 

 

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