闇落ち寸前男子生徒と生徒に襲われ精神が限界な女先生 作:湯たんぽ猫
基本的に一話完結か何話か続いていく形式で主人公がだんだんと追い詰められていく様をぐだぐだ描いていきます。
「…………」カタカタカタカタ……
午前8時頃、先生はこの間の出張による疲れからなのかどうかはわからないが今は熟睡中なため、いつも通り僕しかいないシャーレオフィス。部屋の電気はつけていない。
もし僕1人しかいないのに電気をつけようもんなら電気代の無駄だといい、リン行政官とかからその分の仕事をしろとかなんとかでただでさえ多い仕事がさらに追加される。なんなら殴られたりもする。犯罪者が働けてるんだから我慢しろなどとと言われながら。
おかげで目を悪くしないためのブルーライトカットメガネなんかにお金を使うことになってしまった。それを見た生徒たちからは「犯罪者のくせによく贅沢できるな」なんてことを直球で言われたり皮肉で言われたりした。
「………………コーヒー淹れよ………」
眠気を覚ますため、一度キーボードをうつ手を止めて、コーヒーを淹れることにした。
今日のシャーレの仕事はいつにも増して多い。おそらくだが昨日先生に仕事を手伝わせてしまったことへの嫌がらせだろう。連邦生徒会全体からのものか、個人による仕業なのかはわからないが。
僕をいじめて何になるんだろうか。少なくともストレス発散にはなるのだろうが、これをする暇があるなら仕事か勉強すればいいのに。大体、僕をいじめたって先生は振り向いてくれないだろう。
まあ、所詮女の尻を追うことしかできないカスども─────
「あ゛ぁ゛っ゛!!!!!」
ガァン!!!!!!
頭に浮かんだ余計な思考を消すために、壁に頭を打ちつける。
毎度毎度言い聞かせているが僕は奴隷なんだ。奴隷は何も考えずに従うものだ。余計なことは考えるんじゃない、彼女たちに危害を加えようとするような思考をするな。余計なことを考えなければ全てが楽に済む。殴られようが罵倒されようが、耐えていれば僕以外が傷つくことはないし、何も言い返さなければ早く済む。
仕事もちゃんと一人で終わらせられたなら罵倒されたり殴られることも減る。たったそれだけ、それだけなのだから
「…………」
壁に頭を打ちつけたことにより頭に傷が出てしまったからとりあえず手当てをする。そして少し血が入ってしまったコーヒーを飲みながら仕事を再開する。
席について書類整理などの業務をしばらく進めていると、オフィスのドアが開く音がする。どうやら先生が起きてきたらしい。
「先生起きまし、た…………?」
「………?」
扉が開いた方を見ると、そこにはどこか先生に似ている幼い少女がいた。先生と同じ少し緑がかったショートの髪、そしておそらく先生のものと思われる寝巻きを着ている。
少女の目は少し恐怖を感じているような目をしている。まるでここがどこかすらわかっていないかのように。
「えっと……君?」
「!」
「あぁ、ごめんごめん。驚かせるつもりはないんだ。えっと……ここがどこかわかる?」
「………」
「どこからきたとかわかる?」
「………」
少女と同じ目線で話すためにしゃがんでから質問をする。どうやらここがどこなのかも、ここにどうやってきたのかもわからないらしく、少女は二つの質問のどちらにも首を横に振った。
ずいぶんと無口な子なようで、先ほどから口を開こうとはしない。いや、これは僕を警戒しているからなのかもしれない。
「じゃあ……君の名前は?僕は巽ガイって言うんだ。」
「……………サク」
「サクかあ………いい名前だね。教えてくれてありがとう」
少女の名前はサクというらしい。その名前を聞いた瞬間、少し嫌な気分になってしまった。なぜなら先生と同じ名前だからだ。
先生と同じ名前だということは、この少女は先生が幼児化した姿である可能性が非常に高いということだ。しかも記憶を失っている状態。
これが他の生徒にバレてしまった場合、非常にめんどくさいことになる。おそらくだが先生の親権争い的なものが始まるだろう。そのせいで学校の間で戦争になる可能性だってある。
だからこれは生徒に知られてはいけない……のだが、今日先生はアビドスに出張に行く予定だったのだ。もし今日先生がアビドスに行かなかった場合、先生の身に何かあったのかとシャーレにくるだろう。その時にバレるのはほぼ確実だ。
どうしようかな……誰か相談できる人…………とりあえず黒服さんに相談しようか
「タバコ吸いてえ……あー…サクちゃん?ちょっと僕についてきてくれない?」
「………わかった」
「ありがと」
「ん……」
とりあえず頭を撫でてみた。もし嫌だったら申し訳ないけど、僕は子供に対する対応はこれくらいしかわからない。
まあそんなことはどうでもいい。さっさと黒服さんのところに行って原因が何か探らないと
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「幼児化、という奴ですね。初めて見ました。興味深い……クックック.……」
生徒に暴言を吐かれたりしながらも着いた黒服さんのオフィス。とりあえず黒服さんに先生を診てもらい、その結果を聞かせてもらっている。どうやら黒服さんも人が小さくなる現象は初めて見たようで、とても嬉しそうに笑っている。正直言って気持ち悪いが、そのことは黙っておこう。
「おそらく数日で元に戻ると思われますが……」
「原因も特にわからないんですか?」
「はい、おそらく色彩が関係していると思うのですが……」
「……言っておきますけど、先生を実験体とかにするのはダメですからね」
「そうですか…残念です」
先生を実験体にするとか言語道断である。もし先生を実験体にしようもんならキヴォトスが滅びてしまうし、僕は黒服さんを殺さなければいけなくなってしまう。
「クックック……ここまで興味が湧いたのはあなたぶりですよ……梔子ゲンさ─────
バァン!!
「俺は巽ガイだ。それ以上でもそれ以下でもない」
「……クックック…すみませんでした……相変わらず早撃ちの腕は衰えていないようで」
「………」
俺は梔子ゲンじゃない。巽ガイなんだ。それ以上でもそれ以下でもないんだ。でなければ、俺は、俺は………!
「お兄ちゃん?」
「っ?!……あ、あぁ…!サクちゃんか……!どうしたんだい?」
「おっきいおとがしたから……」
「ご、ごめんね。怖がらせちゃって……」
どうやらさっきの銃声を聞いて隣の部屋から出てきたらしい。心配そうな目でこちらを見ている。
「じゃあシャーレに戻ろうか。ありがとうございました黒服さん。服とかも用意してくださって」
「いえ、礼には及びませんよ。クックック………それではまたいつか………」
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「どうしよっかな〜………」
「?」
シッテムの箱でアロナっていうAIと話している先生を尻目にこれからどうするかを考える。
先生が今日アビドスに向かうと言っていた以上、アビドス高校の人たちに先生の幼児化がバレてしまうのは時間の問題だ。だけどバレてしまうとさらに大ごとになってしまう可能性がある。
どうしたもんか……一番手っ取り早いのは原因をさっさと突き止めることだけど、助けを求められる人なんて………
「ダメ元だけど、明星さんとか頼ってみようかな………」
彼女はミレニアムの特異現象捜査部の部長で、全知っていう称号を持ってる色々とすごい人である。彼女に相談してみれば何かわかるかもしれない。
だけどここで問題になるのが、生徒の大半は僕のこと嫌いだということだ。そしてそれは明星さんも例外ではないだろう。僕が先生と話している時なんかいつもと違う目線を向けてきたりするし………だがこういうことに詳しい人を僕は彼女しか知らない。とりあえず電話で相談してみよう。
「…………あ、もしもし」
『ガイさんではないですか。珍しい。何かありましたか?この超天才清楚系病弱美少女ハッカーに何でもお任せください!』
「いや、実は………」
明星さんに事情を説明する。先生が幼児化してしまったこと、原因が不明なこと、数日で元に戻るらしいこと、記憶が逆行していること、などを伝えた。
明星さんも初めて聞いたことのようで、少し興奮した声で色々聞いてきたが、僕にわかることはほとんどないのでわからないとしかいうことができなかった。とりあえず、検査をしたいから1時間後にミレニアムに来て欲しいとのことだ。
「……おにいちゃん」
「ん?どうしたの?」
「さっき電話してた人、誰?」
「僕の知り合いだよ。サクちゃんがどうしてこうなってるかわかるかもなんだ」
「……私、売られちゃうの?」
「う、売らないよ?!」
「そうなんだ……」
いや、なんでそんな意外そうな顔してるの……?僕そういう感じに見えるかな……足洗ってからはなるべく怖がられないようにしてるんだけど………考えてみれば黒服さんのとこ行ってたしまあ妥当かもしれない
「えっと……とりあえず出かける準備しよっか!」
「…うん」
とりあえず先生にバッグを背負わせる。中にはシッテムの箱とお菓子、ジュース、あとさっき作ったお昼ご飯用のお弁当と緊急用のお金が入った財布。どういうの持たせたらいいのかわからないけどとりあえずこれを持たせておけば安心だろう。
「おにいちゃん」
「なに?」
「バナナはおやつに入る?」
「なかなかベタな質問するね君。入らないよ」
「……ちぇっ」
「バナナ好きだったんだね……お弁当に入ってるよ」
「!」
先ほどから可愛い反応をする。先生って小さい頃こんな感じだったんだ。小さい頃からモテてたんだろうなぁ…………
ガイに好意的で先生を無理やり襲ったりしていない生徒は結構多くいます。特にミレニアムの生徒が多いです。
ミレニアム生徒が多い理由はアリスを必死こいて助けてた姿を見て「こいつが史上最悪の犯罪者とかねえだろ」となったからです。それはそれとして恋愛的な嫉妬はするけど
ーおまけー
ガイの信用してるtier
Sランク・アル、レイサ、ミスズ
Aランク・ベアおば以外のゲマトリア、先生
Bランク・アリス、モモイ、ハルカ、スズミ