個性チャクラで影分身 作:切って捨てて
皆は自分にチャクラがあって、忍術を扱えることが分かったときどうする?
正確には、超能力が日常になった世界で、チャクラを作る個性を手にしたとき、どうする?
やるよね。修行!
突然で申し訳ない。
平和なニッポンから野蛮なニッポンに転生した儂様だ。
一人称はこんな硬派な個性を持ったので、こっちでも個性を出していこうと思ってこれにしている。
多分誰もこんなバカみたいな一人称使ってないだろ! の精神。
「ハッハッハッハ! 私がディスクから投影された!」
ちなみに、現在儂様中学3年であり、ヒーローという職に就くため、ヒーロー育成学校の入試試験結果を受けている最中だ。
これを言うと喧嘩を売っていると思われるかもしれんが、儂様はヒーローに憧れているわけではない。
ぶっちゃけ個性を満足に扱える職業って、ヒーローかヴィランしかないわけです。
それに、ヒーローになりたい人がヒーローに成れるって正直微妙だし。
儂様の憧れは前世で読んだNARUTOの全ての忍。
コアなファンとかではないけど、NARUTOの忍者の生きざま死にざまが大好きなんだ。
「ヴィランポイント、そしてレスキューポイント合わせて200点オーバー! ぶっちぎりの一位、やるじゃないか少年!」
多分この世界も別の漫画か小説の世界だと思うので、細かい説明は省かせてもらおう。
儂様が受験した場所は国内最大のヒーロー育成科とうたわれる雄英高校で、ディスクの作画が違うヒーローが告げているのが入試試験の結果。
仮想ヴィランなる鉄くずを倒したスコアを競うらしいのだが、下忍(自認)な儂様に掛かればちょちょいのちょいだった。
「こいよ! ここが君のヒーローアカデミアだ!」
行くけどさ。なーんでたかがヒーローごときが偉そうに、と思う所なのだが。
オールマイトなるNo1ヒーローの活躍は目覚ましい。憧れてはいないが、尊敬に足る素晴らしい存在ではあるので、目標の一つに据えさせて貰っている。
お金めっちゃ持ってそうだし。
というわけで、ヒーローに憧れヒーローを目指す若人達の輪に、儂様は入ることができたと言うわけだ。
☆
真面目な話をしよう。
俺にとってなぜヒーローが憧れではなく、同じく超常の力を振るう忍びに憧れたのか。
ヒーロービルボードを見れば分かるだろうが、この世界のヒーローは所詮見世物だ。
より派手に、より鮮明に、より優美に、ヒロイズムがヒーローの根底にある。
だからスーツで見た目を派手に、個性的な技で鮮明に、立ち居振る舞いを優美にする。
根底にあるのは自己中心的なエゴイズムでしかない。
誤解なきよう、オールマイトや幾人かの人物は大変素晴らしい御仁だとは思う。実力もある。
しかし、九割九分を除いた例外だ。
忍は違う。
根底にあるのは他者中心的なアルトルイズムだ。
実際は作中でもここらへんは登場人物や物語に深くかかわっているが、真の忍びと呼ばれる者はみなアルトルイズムが大半だった。
俺にはない考え。俺は自分が大好きだ。
チャクラの個性を持った才能に感涙するし、他とは違うという選民思想なナルシズムには喝采を送りたい。
だからこそ、俺にはできない。
仲間のため、里のため。自分の命すら、家族すら糧にするサイコパスな損得勘定に痺れた。
逆に、家族のため、今日あった人のため、里に背いてすら手を伸ばす刹那主義に感服した。
大変馬鹿らしく、愚かしく、遙か高みの輝く魂のあり方だ。
ゆえに、俺は憧れた。
たとえ名声が得られずとも、誰一人に理解されず、ぬぐいようのない汚名を背負ったとしても、他のため自分が守ると決めたモノのために動く信念に強く惹かれた。
真の意味で俺は彼らのようにはなれない。
俺は凡夫だ。ニュースに見る死者の数を朝食の味噌汁と共に飲み込み、政治家のスキャンダルに正義と正論で武装したつもりで罵声を吐く、軽蔑すべき存在だ。
それでも、少しでも、彼らに近づきたい。
ヒーローに成る。エゴイズムに個性を扱い、アルトルイズムな結果を手にしたい。
名声も、称賛も、理解もどうでもいい。
ただ守る存在に。俺が守りたいと思えた存在のため命を掛ける。
まだ見つかっていないので宙ぶらりんだけど、どこかで出会えるはずだ。
そんな自分に最高のエクスタシーを感じたい。
あの世界の忍者のように、生き様と死に様を紡ぎたい。
あ、でも金はめっちゃほしい。
なんちゃってニワカヲタクだから、サブカルめっちゃ味わいたい。
金集めて課金げーで課金無双したい。