私の名前は「尾形英美」。どこにでもいる少しマーライオンが大好きなOLさんだ。
私は産まれた頃からマーライオンがとても大好き。マーライオンを知らない時からマーライオンを求めていました。
少しエピソードを話しましょう。
・赤ちゃん時代
産まれた瞬間の一言「マーライオンどこ!??」
マーライオンを初めて見たときに興奮しすぎて走り回りながらゲロ吐いた。
・保育園時代
自作のマーライオンの歌を熱唱して先生に怒られた。
・小学生時代
授業参観の将来の夢を発表する際にマーライオンになりたいと強く伝えた結果、褒められた。
「わたしのしょうらいのゆめは、まーらいおんになることです!」
「合格!素晴らしい!!マーライオンは、かわいい!」
・中学時代
最強王者ティラノサウルス展に言ったときにマーライオンの真似をしてた出禁になった。
マーライオンに会いたすぎてシンガポールまで泳ぐことを決意、しかし波に流され気づいたらオーストラリアだった。
親に精神科に行くよう促され、お金を渡されたが全てマーライオングッズに消費した。
修学旅行の飛行機事故を起こすためにマーライオン召喚の儀をやって先生に蹴飛ばされた。
マーライオンの群れは本当に実在すると近所の家にポスターをたくさん貼った。
・高校時代
男子の喧嘩を仲裁するために水筒の酒でマーライオンのマネをしたら大事件になった。
バスハイジャックにあったとき、マーライオンの勇敢な姿に心を打たれた私がマーライオンになったつもりで威嚇をしたら犯人が吐いてしまった。
終末世界のヴァンパイアに登場する佐藤マーライオンに感動し佐藤マーライオンのコスプレをして学校に行った。
そして、今は社会人ですが、訳あって会社を転々としていて現在は15社目です。
取引先の重要会議中にマーライオンの真似をしたからでしょうか。
出勤時にマツケンサンバの衣装を着てきたから悪いのでしょうか。
小林幸子さんの衣装のほうが良かったのでしょうか。
この世の中はおかしい...なぜマーライオンがここまで注目されないのか。
私は常日頃そういう事を考えている。
今日は遅刻しそうになったがマーライオンの熱い視線を受け自らがマーライオンになることで事なきを得ている。
そんな刹那。
「君...ここで何をやっているんだい?」
イケメンが現れた。AI生成で生成したかのようなイケメンが現れた。
しかも彼のバックにはマーライオンがついている。そして気づく、これが恋なのだと。
「僕の名前は麻辣依音、君は?」
「わ、私はマーライオンです!」
私は咄嗟に出た言葉を理解しないまま発してしまった。
「尾形英美さん!いい名前だねぇ!今度一緒にマーライオンでも見に行かない?」
「いえ!結婚しましょう!結婚!!」
「いいよ!」
そうして私たちは結婚することになった。
新婚旅行はダーツで決めることになったが何度投げても全て海になってしまった。
そして、13回目の新婚旅行ではシンガポールに当たり、新婚旅行はシンガポールになった。
飛行機に乗って、そういえばマーライオン召喚の儀をやっていたなーと思い出す。
「僕の家族はね、阿音、依音、宇音、宇音、大御の五人兄弟なんだ。」
「うるさい!マーライオン!」
「ごめんごめん、マーライオン!」
マーライオンを讃える歌が飛行機中に響き渡った。
マーライオンこそ至高、マーライオンこそ神、マーライオンこそ最強、マーライオンこそ冷静、マーライオンに感謝。
実を言うと飛行機はハイジャックされていたのだが、この歌のおかげで墜落しても無傷でいることができた。
「皆死んだ」
「だね」
「マーライオンってすごい!」
「だね」
「マーライオンは神!」
「だね」
彼はその足で、私をお姫様抱っこをし、マーライオンのいる伝説の都まで連れて行ってくれた。
「ココがマーライオンの住処」
「国立マーライオン公園」
そこは息を呑むほど素晴らしい景色だった。
視界の半分は夜景のビル、しかし半分は空と海で青色へとなっている。
そんな景色の中で一際目立つのが、このマーライオン。
口から水を流し、私が追い求め、真似をしてきた素晴らしいマーライオンがそこにいた。
私はマーライオンに抱きついた。噛みついた。持ち去ろうとした。彼は何も言わない。彼もマーライオンに抱きついているからだ。
そして私は思い出してしまった。
マーライオンと過ごしたあの日を。
────
私は前世、とある国の国王だった。
人を遣い、人を動かし、それで国を作った。今で言う奴隷制度を推し進めていた。
そんな環境では人間も何かを信仰しないと精神が参ってしまう。
私の国でマーライオンが生まれたのはその時だった。
皆が皆、
マーライオンを讃えた。
マーライオンを崇めた。
マーライオンを求めた。
そんな信仰に心を打たれたのか。マーライオンもサプライズを用意した。
それは「奴隷制度の廃止」。
マーライオンは讃えられるのが嫌いだった。
私の国は奴隷制度の廃止と共に他の国に攻め入られて無くなった。
しかしそんなことより私が絶望した、出来事があった。
「 私が、マーライオンじゃなかったこと 」
────
私はその場で蹲り、マーライオンを壊した。
「アハハハハハ!!!君も世界も全てマーライオン!!!私だけマーライオンじゃないんだ!!!!マーライオンじゃない私なんて死ぬしかないんだ!!!!!アハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハ!!!!!!!!!!!」
彼は呆然と私を見ていた。流石に私の行動に引いてしまったのか。
「マーライオン!マーライオン!マーライオン!マーライオン!」
「マーライオンバンザーイ!!!!!」
私は隠し持っていたロケットランチャーを撃ち、マーライオン公園全体を爆発させた。
死傷者は4億人を超えた。
────
彼は一人、21.370815,3.931129に立っていた。
アバレッサ.....通称「死の大地」と呼ばれるこの場所では毎年67億人もの死亡者が出ていた。
そんな中彼一人、この場所で生き残ることができていた。
「なぜ、僕が?」
そう言ったが1つ、確信できることがあった。
「そうか、僕が、僕自身が、真の、マーライオンだったんだ。」
「ありがとう尾形英美。これで僕は本当の僕に気づけた。」
刹那、彼の体から光が出てきた。そしてそれは大きくなり、世界全体を包んだ。
まばゆい光が閃光となった後、1つの巨大なマーライオンへと変化していった。
マーライオンは言った。「これがお前の望みなのか?」
彼は言った。「マーライオンへと回帰するのが人間だ。」
そして彼は人類を
こうして彼の新たな人生が始まり、彼女は永遠に眠り続けるのであった。