女体化ロンのおっぱいを揉みしだくまで死ねない 作:ハッピーエンド大好きクラブ
クリスマス休暇も終わり、ホグワーツに騒がしい日々が戻ってきた。
ハーマイオニーは休暇中に「ニコラス・フラメル」のことを調べてくれたらしく、ロンとハリーと俺に早口で話してくれた。
彼女の考えだとクィレルが賢者の石を狙うのはあり得なくはないが、先生の臆病な性格を考えるとどうしても腑に落ちないようだ。
正直そう思うのも無理はない。普段のクィレルは誰がどう見ても臆病で情けない教師だ。
「クィレルが誰かに脅されて、それで賢者の石を手に入れようとしている方がまだ納得できるのだけど……」
「その線もあるか。じゃあ真犯人は別にいるって?」
ハーマイオニーの考察はあながち間違ってない。ていうかほぼ正解だ。
「セルシウスは見当が付いてるの?」
ハーマイオニーの質問に俺は腕を組んで考えるふりをする。ロンは話に飽きたのか俺の髪を櫛で梳かしてくれてる。ありがとねロン。
「ヴォルデモートだろ」
ロンの手が止まった。ハーマイオニーは目を細めて「やっぱり……」と呟く。
「本気なのセルシウス。名前を言ってはいけないあの人が、い、生きてるって?」
「俺はそう思ってる。でも弱りきってて自分じゃ何も出来ないからクィレルの力を借りるしかないんだ」
「スネイプは?」
ここでハリーが新たな説を投じてきた。いや、スネイプはやらしい奴だけど結論を述べるとお前の味方だったんだよ…………原作一巻の最後で判明するんだけど。
この世界線のスネイプはハリーを見るたびに口角を上げて気持ちの悪い笑みを浮かべる変態教師に成り下がってる。
ことある毎に「リリーの目に似ている……」と言うが、リリーのことが好きなのか?スネイプ先生。
「それお前の個人的な感情が入ってない?」
「そんなわけ、ない…………よ?」
「アリよりのアリじゃねぇか」
雑談はここまでにして、そろそろ次の授業が始まる時間だ。さて、二限目はっと………魔法薬か。
ハリーがとてつもなく不機嫌になっちゃった。
「
「だから危ねぇつってんだろ!」
魔法薬の授業が始まって早々、スネイプ先生が俺に失神呪文をぶっ放して来やがった。赤色の閃光が俺めがけて飛んでくる。防御呪文を唱えて天井に逸らすと、バーン!と音が鳴って地下牢がグラグラ揺れた。
俺のことを憤怒の瞳で見つめていたから何か仕掛けてくるとは予想してたけど、開幕早々失神呪文とか頭ギャラハッドかよ。
「先程から黙って見ていれば………ジークハルト、ポッターとの距離が随分近い様に見える」
「んぁ?何言ってるんですか、そんなわけ────」
隣に座るハリーに目をやる。俺とハリーの肩がぴったり密着していた。
「ああ悪いハリー、気づかなかった」
腰を上げてハリーから距離を空ける。すると、何を思ったのかハリーが俺の方へ近づいてきた。また肩がピタリと密着する。
スネイプの唇がヒクヒク痙攣し、杖を振り上げた。
「わざとやっているのかジークハルト!」
「これがわざとに見えるなら眼科行ってこいよ!」
俺とスネイプ先生の杖を用いた口論は40分も続き、結局グリフィンドールは20点減点になった。あの野郎、ふざけやがって。
ハリーとロンも大変ご立腹だ。だが二人の苛つきは夕方になるとすっかり消えていた。
ハグリッドが面白いものを見せてくれたらしく、それがもう直孵りそうだから俺も連れてこいとのことだ。
二人に手を引かれてハグリッドの小屋まで走る。扉を叩くと、顔を紅潮させたハグリッドが俺たちを招き入れてくれた。
中にはハーマイオニーがいた。不安げな表情でテーブルの上に置かれた卵に目をやっている。
「この卵は?」
ハグリッドに尋ねると、「ドラゴンの卵だ」と心底うれしそうに口にした。
卵は不自然に震え、亀裂が入っていく。殻を破ろうと動いているんだ。
ついに卵がぱっくり割れて、中から赤ちゃんドラゴンが現れた。
やせっぽちの黒い胴体に不似合いな巨大な翼、長い首に細長い鼻、ドラゴンらしい小ちゃな角、顔周りの色はオレンジ色だ。
可愛いとはとても言えない。産まれたばかりでもドラゴンはドラゴンだからな。
ほら、三人も引いてるじゃん。
「ハグリッド。ノルウェー・リッジバッグ種ってどれくらいの早さで大きくなるの?」
ハーマイオニーがうっとりした様子のハグリッドに聞いた。答えようと口を開いたハグリッドは、突然血の気が引いたように青くして椅子から立ち上がった。
窓際に駆け寄り、外の様子を伺う。
「どうしたんだ?ハグリッド」
「カーテンの隙間から誰かが見ておった……子供だ。学校の方へ駆けていく」
ハリーがドアの方へ駆け寄って外を見た。覗いたのは間違いなくドラコ・マルフォイだ。俺達への嫌がらせのために弱みを握ろうとしたんだろう。
ハグリッドがドラゴンを違法に育てているなんて奴にとっては美味しいネタだ。
ドラゴンの成長は早いもので、一週間も経つと産まれた頃より三倍のサイズになっていた。ハグリッドはドラゴンを「ノーバート」と命名した。
このまま成長を続ければ一月も経たないうちにハグリッドの小屋を超えるデカさになるだろう。
ともすれば隠しながらの世話も難しくなる。俺はチャーリー・ウィーズリーにノーバートを預けることを提案した。
彼はルーマニアでドラゴンの研究をしてる。事情を話せばノーバートを預かってくれるかもしれない。
ハリー達も賛成してくれたが、ハグリッドの説得に時間を有した。
丸々五日もかかっちゃったよ。チャーリーにドラゴンのことで頼りたいとの手紙を送り、返事は二日後に返ってきた。
ノーバートは引き取ってくれることになった。問題はその方法だ。
真夜中の一時にホグワーツで一番高い天文台の塔にノーバートを運ぶ。そこへチャーリーの友人が箒に乗ってやってくるから、合流後ノーバートを引き渡す。
俺はドラゴンの引き渡しはハリー達に任せて、いよいよフラッフィーがいる禁じられた廊下に潜入することを決めた。
決めた────のはいいんだけど…………。
「なんで俺もついて行かなくちゃいけないんだよ!透明マントがあるんだから俺必要ないじゃん!」
「君の索敵呪文が必要なんだ!お願いだよセルシウス力を貸してよ!」
「これまでの経験上、絶対何かアクシデントが起きるから!セルシウスがいればどんなことが起きてもなんとかしてくれるだろ!」
「俺は俺でやることあんの!だから無理!ハーマイオニーがいれば大丈夫だろ!」
「私もセルシウスがいてくれたらとっても安心するんだけど……」
お前ら俺のこと都合のいい人間だと思ってる?ロンとハリーは俺にしがみついて離れないし、ハーマイオニーは気まずそうにしてるし。
「ていうか中庭でやる話じゃないだろ!早く離れてくれよロンとハリー!」
「手を貸してくれるって言うまで絶対離れない……!」
ハリーが俺に飛びついてきた。ロンは足に絡みつく。
「おいマジでやめろ、こんなとこスネイプ先生にでも見られたら」
「セルシウス・ジークハルトォォォ!!」
「ホラ来やがったよ言わんこっちゃねぇ!!」
俺はロンとハリーを背負って命からがら談話室へ逃げた。
────────────
時刻は真夜中の零時前。
俺達はハグリッドの小屋の前へ。ハグリッドが用意した木箱にノーバートを入れて蓋を閉める。
ハグリッドは今にも泣き出しそうだ。
「ノーバート、バイバイだよ」
俺は木箱を人差し指で突っつく。ハリー達が運びやすいように浮遊呪文をかけておいた。
「どうだ?持てるか?」
「うわぁ、全然重くないや」
「1時間で解けるようにしてるから、それまでに塔のてっぺんまで急ぐんだぞ。じゃ、俺は用事あるから行くわ」
俺が出来るサポートはここまでだ。そそくさと城の中へ戻り、禁じられた廊下へ赴く。
途中でマクゴナガル先生の気配を感じたので、遠回りになってしまうが道を迂回して階段を登る。
二十分ほどしてやっと禁じられた廊下に到着できた。
「
施錠された南京錠を外し、扉をゆっくり開く。
「うわぁー、おっきなワンちゃん」
情報通り、フラッフィーは三つの頭があった。例えるならケルベロスか。軽自動車がかわいく見えるほどの大きさだ、血走った三組のギョロ目は俺を見つめたまま動かない。
突然現れた俺に戸惑っているんだろう。なら先手必勝だ。
「
真ん中の頭の鼻先に失神呪文が直撃。フラッフィーは白目を剥いてひっくり返った。
「悪いなワンちゃん」
1割もない威力で撃ったから5分ちょいで目が覚めると思う。フラッフィーに杖を向けて体を浮かし、部屋の隅っこへ移動させる。
目的はフラッフィーの体の下にある仕掛け扉だ。
引き手を引っ張ると、扉は自然に跳ね上がる。そこには何もなかった。いや、暗闇が広がっているだけだった。
「……………これって落ちても大丈夫だったかな」
変なところで原作知識が抜けちゃってるからなぁ……。罠もいくつかあったはずだし、流石に俺一人で全部突破するのは不可能だな。
行けるところまでやってみるか?、いや、途中で抜け出せる確証もないし………下手はうてないな。
仕掛け扉を閉める。戻って明日、ハリー達に話そう。部屋の入口へ体を向けると同時に、誰かが入ってきた。
「………………誰だ?」
入ってきたのはマクゴナガル先生じゃない。黒いローブを羽織った魔法使いだ。顔は見えない、だが全身から漂う殺気は俺に向けられていることはわかる。
口を開かず、ただじっと睨み合う。
「
「
二つの呪文が同タイミングで唱えられた。俺と黒い魔法使いが互いに放った魔法を躱したのも同時だった。
緑の閃光は後ろの壁へ当たり弾けた。黒い魔法使いが飛び退いた背後の壁はゴギャッ!と大きな音を立てて真っ二つに。
「
俺は敵と同じ魔法をぶつけて相殺させる。あの野郎、死の呪文を躊躇なく使いやがった。ここで俺を殺して事故にでも見せかけるつもりか。
「
「あっぶねぇ!」
跳んできた緑の閃光を紙一重で躱す。無理な体勢で避けたせいかバランスが取れず床に倒れてしまった。
「終わりだセルシウス」
杖を振り上げ、死の呪文を放とうとしたその一瞬を俺は見逃さなかった。
「
黒い魔法使いのローブに火が付き、それは瞬く間に燃え広がった。奴は慌ててローブを脱ごうとしたが、背後から目を覚ましたフラッフィー
の突撃に気づかず、吹っ飛んで天井にぶつかった。
フラッフィーは勢いを止めず、俺目掛けて牙を剥いた。
「おお俺かよ!?」
躱そうとジャンプしたが、左端の顔に左腕を思いっきり噛みつかれてしまった。そのまま壁めがけて投げられた。
「この……!やんちゃな犬っころめ……!」
入口の方へ目を向けると、黒い魔法使いが逃げ出そうとしていた。俺はすかさず、奴の右足目掛けてディフィンドを撃つ。
見えない刃は右足のふくらはぎを切り裂き、骨を断ち切った。黒い魔法使いが「うゔぁ!」と悲鳴を挙げ、血しぶきが壁にベッタリと貼り付く。
「
俺はもう一度フラッフィーに失神呪文を唱えた。腹を見せて気を失い、その隙に部屋から脱出した。
あの魔法使いの姿はどこにもない。血の跡も魔法で消しやがったな。
俺は裾をめくって噛まれた左腕の状態を確認する。牙は皮膚を貫いて骨を砕いていた。傷口から血がたらりと流れる。俺は裾を戻し、ハリー達を探しに行く。
もう用事を済ませて談話室に戻ってる頃だろうか。三階に降りて天文台の塔に続く廊下を歩いていると管理人のフィルチの声が聞こえてきた。
「いやぁ今日は運が良い。一夜に三人もの生徒が校則違反をしでかすとは。しかも揃ってグリフィンドール生ときた。マクゴナガル先生はどう思われるかねぇ」
フィルチの後ろを縮こまった様子のハリー、ロン、ハーマイオニーの三人が着いていく。
はぁ!?アイツ等なんで見つかってんだ!?透明マントはどうした!?
いや、いやいやいや、落ち着け落ち着け。フィルチはハリー達をマクゴナガル先生がいる二階の研究室へ連れている最中だ。
ならまだなんとかなる、ここでフィルチを襲撃して気絶させ、忘却術でこの夜の出来事を忘れさせれば万事解決だ。よし行こう!
俺は曲がり角からフィルチの前に姿を出した。
「おっとぉ、ジークハルト家の坊ちゃんじゃないか。お仲間を助けに────」
「
フィルチを気絶させたあと、ミセス・ノリスにも失神呪文を放つ。申し訳ない、ミセス・ノリスは威力を極限まで弱めたから明日には目を覚ますと思う。
フィルチは………多分目覚めるのは三日後かな。忘却術をかけてこの日の記憶を丸ごとすっ飛ばしてやった。
「助かった、もう駄目かと思ったよ……」
「お前ら透明マントはどうしたんだよ……!」
ハリー曰く天文台の塔に置きっぱにしちゃったみたいだ。そんなドジ踏むなよ………。
とにかく今は談話室に戻るのが最優先。索敵呪文に反応はなし。いける!透明マントなんて無くても談話室に戻れるぞ!今までだって楽勝だったんだからな!
──────セブルス・スネイプの気配を感知。通常ではあり得ない速度でこちらに近づいています。