女体化ロンのおっぱいを揉みしだくまで死ねない 作:ハッピーエンド大好きクラブ
「こ、こんな……なんてことです…………セルシウスを……我が子をなんだと思って」
わー、マクゴナガル先生ってブチ切れたらこんなに荒ぶるんだ。
なんて言ってる場合じゃない。血圧がぶち上がってるマクゴナガル先生にはなんとか落ち着いてもらわないと。
「そんなに怒ることじゃないよ先生。父さんはほら、あの……機嫌が悪いときに返事書いちゃったかもだからさ」
「だとしても貴方を突き放すような返事がどうして書けるというのです!」
とっつぁんからの手紙を脇にあるテーブルに置いたマクゴナガル先生。怒りが収まらないのか俺のベッドの周りを行ったり来たりし始めた。
ハリーとロンの二人が置かれた手紙を覗き込んだ。途端に驚愕したような表情になって、ハリーが「酷すぎる……」と言葉を残した。
まあ俺に言わせてみてもとっつぁんの手紙は最低だと思う。こっちは頑張れよ的な内容の手紙を期待してたのに、なんで突き離されなきゃいけないのか。
正直、マクゴナガル先生が俺のためにここまで怒ってくれるのは嬉しい。
だけどもここは落ち着いてもらって、手紙のことは俺自身でなんとかしよう。
父さんはまだ心の整理がついてないだけだ。俺はとっくに整理出来てるけどね。
「ランスロットに手紙を送ります!返事が無ければ直接自宅に乗り込んで話をつけに行きましょう!あの子は昔からそうでした。嫌なことがあれば直ぐに逃げ出す。父親失格です…………!」
怒りに震えたままマクゴナガル先生は出ていった。すまないとっつぁん、ここは死ぬほど怒られてくれ。
「セルシウス、その……聞いてもいいかな?君の……お父さんのこと────」
「良い父親だぜ。去年母さんが首括って死んじまってから狂っちまったけどな」
「そうなんだ……え?去年?去年!?」
ハリーは開いた口が塞がらない様子を見せた。そんなに驚くようなこと言ったかな。ロンはロンで居た堪れないような雰囲気出してるし。
────そりゃそうか。母親は自殺で父親は病んだ家庭環境にいるのって普通じゃないからな。
それで言ったらハリーの方が悲惨だと思う。今の時点だと親の顔を知らないはずだ。
家族の愛を知らないハリー・ポッター。その点俺は恵まれてると言える。お前は絶対に幸せになるべき人間だよ。
朝ご飯を食べ終わった俺は歯を磨いて、ハリー達と「呪文学」の教室まで走った。
最初の授業は「呪文学」。うれしいことに本日フリットウィック先生が教えてくれる呪文は「
これはテンション上がってきたぞ。なにしろ「
杖も詠唱も必要ない。狙いを定めた箇所に指先を向けるだけでいいんだ。
用意された木の破片を真っ二つに切り裂く。
フリットウィック先生は木の破片を燃やしてしまったシェーマスに気を取られている。
────あれ?これ視線だけでもいけるんじゃね?
俺はふたつになった木の破片をじっと見つめる。イメージするのは透明な刃。不可視の刃で木の破片を分断する。
──────ズバンッ!!
木の破片だけじゃ収まらず、机を綺麗に切り裂いた。それだけじゃない。床に6メートルを超える長さの亀裂が起きていた。
静まり返った教室。フリットウィック先生は呆然と佇み、机と床を交互に見てる。
「……………やっちゃった」
────────────
ハロウィーンの季節がやって来ました。いつもなら医務室で一人寂しく夕食に手を付けていたけど、本日限定で大広間での食事を許された。ハロウィーンだからね、みんなと一緒に豪華な夕食を楽しめとのことだ。
それとなくマクゴナガル先生にとっつぁんの手紙の件を聞いてみたら、どうやら実家まで押しかけたらしい。
けれど家の中はもぬけの殻だったようで、とうとう親父まで失踪してしまった。
「そのうち帰ってきますよ!ありがとうございますマクゴナガル先生。俺のために色々やってくれて!」
最大の感謝を伝えると、マクゴナガル先生は一筋の涙を流しながら俺を抱き締めてくれた。
先生からすれば俺は可哀想な生徒なんだろう。そんなに優しくされると好きになっちゃうよ、マクゴナガル先生。
大広間はハロウィーンの素晴らしい飾り付けが施されていた。ダンブルドア校長が手をパチンと叩くとテーブルの上に金色の皿に乗ったご馳走が一瞬の間に現れた。
「今宵はハロウィン。心ゆくまで楽しむとよい。さあ、食べなさい!せっかくのご馳走が冷めてしまう!」
皆一斉にご馳走に齧り付いた。
「セルシウス、コレ美味しいよ!」
ロンがジャガイモの煮っころがしのようなものを小皿によそってくれた。
「良い匂いだな!じゃあさっそく……」
「ほら、あーんして」
ロンがスプーンで掬って食べさせてくれた。お返しにローストビーフをフォークで刺して、ロンの口元まで運んでやる。
ロンはちょっぴり赤くなりながら食べてくれた。可愛いやつだ、自分が返されると照れるんだから。
「そういえばハーマイオニーは?」
「知らない。あんな奴放っておけばいいんだよ。あ、セルシウス。糖蜜パイあるよ、食べる?」
「あーんしてくれんの?」
「セルシウスがして欲しいならいいよ?」
ロンが距離を詰めてきた。ついでに太ももを撫でてやろうとこっそり手を伸ばす。
大広間の扉が開かれ、クィレルが全速力で駆け込んできた。
尋常じゃない慌てようで、顔は恐怖で引き攣っている。みんなが見つめる中、クィレルは大声で叫んだ。
「トロールが、トロールが地下室に!」
お知らせしましたと言い残し、バッタリ倒れた。大混乱になった。ダンブルドア校長が監督生に自分の寮の生徒を談話室まで引率するように命じ、グリフィンドール寮監督生のパーシーが立ち上がっ
た。
俺はマクゴナガル先生が座る席へ視線を向けた。先生は二度頷く。俺はそれを「パーシーに着いていきなさい」と受け取った。
もう少しでロンの太ももをこねくり回せたのに。
「一体どうやってトロールは入ってきたんだろう」
「さあな。トロールは賢くねぇから誰かが意図的に地下室に入れたのかも」
「ピーブスかな。ハロウィーンだから冗談のつもりでやったのかも」
ピーブスはゴーストの中で一番の問題児。あっちこっちにイタズラを仕掛けてはゲラゲラ笑う意地汚い奴だ。
「イタズラにしては洒落にならないよな。まあ先生達がなんとかしてくれるだろ」
あ────ハーマイオニー。
俺は立ち止まった。ハリーとロンは振り返って「どうしたの?」と聞いてきた。
「大広間に入ってからハーマイオニーの姿を見てない。アイツだけトロールを知らないぞ!」
クィレルが駆け込んできた時点で気づくべきだった。原作だとトロールは地下室から上がってきて女子トイレに迷い込む。運悪くハーマイオニーと居合わせ、彼女は襲われてしまう。
ロンとハリーの二人でトロールを倒すのだが、この世界だとどんな展開に切り替わっているか分からない。
もしかすればハーマイオニーは女子トイレにいないかもしれない。
「何処にいるかも分からないハーマイオニーを探すっていうの!?冗談じゃないよ!トロールに出くわしたら一発であの世行きだよ!」
ロンは俺の腕にしがみつく。おっぱいの柔らかい感触が伝わってくる。今はこの感触を楽しんでいる場合じゃない。
「悪いなロン。友達を助けに行かなくちゃ。ハリー、ロンを頼んだぜ!」
パーシーに気づかれないように階段を駆け下り、俺はハッフルパフ寮生に紛れ込んで反対方向の廊下をすり抜けた。
索敵呪文を使い、ハーマイオニーの気配を探る。
「──────やべっ」
スネイプが廊下を早足で歩いている。俺は直ぐ側にある怪獣グリフォンの石像の裏へ身を隠した。
「…………危なかったな」
索敵呪文がハーマイオニーの気配を感知した。そしてもう一つ、感じたことのない大きな気配が女子トイレで移動している。
「ヤバいヤバい、ハーマイオニー待ってろ!」
トロールがもう女子トイレの中に入ったんだ!
流れは原作通り進んでるが、展開が少し早い。俺は女子トイレまで全力で走って杖を振って扉を吹き飛ばす。
ハーマイオニーは壁に張り付いて動けなかった。恐怖で縮み上がって今にも気を失いそうだ。トロールはそんなのお構いなしと言わんばかりに手に持っている棍棒で洗面台をなぎ倒していく。
背丈は4メートルもあり、岩石のようにゴツゴツしたずんぐりな巨体。何も考えてなさそうなアホ面に腕が異常に長い。
この世界の醜悪を詰め込んだような見た目に、鼻がひん曲がりそうな悪臭。
俺は杖先をトロールの背中に向けて、凍結呪文をかけた。
トロールの動きがゆっくりとなり、やがて静止した。ハーマイオニーは目の前のトロールに起きた現象に目を丸くする。
「ハーマイオニー!無事か!歩けるか?」
ハーマイオニーの側まで駆け寄る。彼女は俺の顔を見るなり泣き出した。
「大丈夫だ。早く行こう、もうすぐイモービラスが解ける」
「セルシウス!無事!?」
ハリーとロンが叫びながら現れた。同時に、トロールが棍棒を振り上げた。凍結呪文が切れるのが想定よりも早い。
俺はハーマイオニーにレビコーパスをかけた。杖をハリー達のいる方向へ振り抜く。ハーマイオニーは空中を浮遊してハリー達のいる所へ。
床に足が着いたときに魔法を解く。
トロールが棍棒を振り下ろした。床は沈み込み、女子トイレ全体が激しく揺れた。
「逃げようセルシウス!勝てっこないよ!」
ロンが叫ぶ。
「そうしたいけど友達を傷つけた借りを返してもらわなきゃな!」
棍棒に狙いを定めてディフィンドを撃つ。バツンッ!と音が鳴って棍棒は真っ二つになった。
自分の武器が切り裂かれたことにトロールは驚く。
「
俺が放った失神呪文はトロールの眉間へ命中した。トロールは白目を向き仰向けにダウンした。
「こんなもんだな」
俺はトロールを跨いでハリー達の元まで歩く。ハーマイオニーは助かったから早いとこトンズラしよう。
俺達は大急ぎで太った婦人の肖像画の前まで急いだ。合言葉を言って談話室に入ると、中は人でいっぱいだった。
部屋の中央には食べ物が沢山用意されていた。俺はかぼちゃパイを両手に抱えてハリー達に一つずつ持たせる。
目元を赤くしたハーマイオニーは受け取ったかぼちゃパイを一口齧り、何度か咀嚼して飲み込んだ。
「ありがとう。私……もう少しで殺されるところだった」
「無事で何よりだよ。今は食べな、おなか空いてるだろ?」
「………セルシウス、どうして私を助けに来てくれたの?貴方だって殺されてたかもしれないのよ?」
「友達助けるのに理由が居るのか?」
助けたいから助けただけだ。それにハーマイオニーは死なれたら困るからな。あと友達だし。友達を見捨てるくらいなら俺は死を選ぶね。
「ロンとハリーもありがとう」
「いや、私たちは何もしてないよ。お礼なんて……」
しどろもどろになりながら答えるハリー。ロンは何も言えずただ頷いていた。ハーマイオニーは続けて「それでもありがとう」と伝えた。
この日を境に俺達は四人で行動するようになった。ハリーとロンはやっとハーマイオニーを受け入れたのだ。
いつも通り医務室で朝ご飯を食べていると六羽の大コノハズクが窓からやって来て、脇のテーブルへ細長い包みを落とした。
包みにしてはかなり大きい。更に一通の手紙がコツンと頭上に降ってきた。
手紙にはこう書いてあった。
『中身は新品のハイトリッキー/アルファです。クセのある箒ですが、チェイサーの貴方ならきっと使いこなせるはず。
今夜七時、クィディッチ闘技場でウッドが待っています。最初の練習です。私も同行します。
M・マクゴナガル教授』
箒の入った包みに手を伸ばし、紐を解こうとしたら医務室の扉が勢いよく開かれた。
「セルシウス!見てよ!ニンバス2000だ!ハリーがニンバス2000を貰ったよ!」
興奮しきったロンがこれまた細長い包みを掲げてやって来た。
彼女の後ろにハリーとハーマイオニーが続いた。二人もロンと同じように高揚している。
「俺はハイトリッキー/アルファを貰ったよ」
「ハイトリッキー!?ニンバス2000よりは速くないけど、操作性はダントツなあのハイトリッキー!?アルファじゃないよね!?」
「アルファだな」
「うっわぁ!ハイトリッキーシリーズでも最新の箒だよ!」
マクゴナガル先生…………借金してなきゃいいんだけど。
何はともあれ、俺とハリーは現状最も速いとされるニンバス2000と箒の操作性においては他の追随を許さないハイトリッキー/アルファを手に入れた。
今夜の練習が楽しみだぜ。